フッ素洗口液・ミラノール顆粒

  • 子供の虫歯予防に効果的なのがフッ素洗口液で、お薦めはミラノール顆粒です。
  • 4歳~5歳ではフッ素濃度250ppm、6歳以上では450ppmに自分で調整して使います。
  • 毎日1回ぶくぶくうがいとして使いますが、1週間に1回行う方法もあります。

フッ素濃度を自由に調整!ミラノール顆粒で始めるフッ素ケア

ミラノール顆粒とは

ミラノール顆粒

ミラノール顆粒の主要成分にはフッ化ナトリウムが11%含まれています。ミラノール顆粒の特徴は、各自が使用年齢によってフッ素濃度を簡単に調整出来ることです。

逆に誤って調合してしまうと高濃度のフッ素になってしまい危険を伴います。歯科衛生士や歯科医師の指導のもと使用するものです。

低濃度で行う毎日法(黄色)とやや高めの濃度で行う週1回法(ピンク色)があります。

写真のボトルは付属の溶解瓶です。袋に入ったフッ素顆粒を溶解瓶に入れ、水を入れてフッ素洗口液を自分で作ります。

対象年齢
ブクブクうがいが出来る子供で4歳~5歳児以上が対象になります。

4歳~5歳の子供

毎日法

毎日法(1日1回)

ミラノール顆粒11%の1g分包(黄色)に200mlの水を加えるとフッ素濃度が250ppmになります。

1回の使用量…5ml  ※40日分の使用量です。

1g分包

6歳以上の子供

毎日法

毎日法(1日1回)

ミラノール顆粒11%の1.8g分包(ピンク色)に200mlの水を加えるとフッ素濃度が450ppmになります。

1回の使用量…7~10ml  ※20~28日分の使用量です。

1,8g分包

週1回法

週1回法(1週間に1回)

ミラノール顆粒11%の1.8g分包(ピンク色)に100mlの水を加えるとフッ素濃度が900ppmになります。

1回の使用量…7~10ml  ※10~14回分の使用量です。

※ 6歳以上の子供は、毎日法と週1回法のどちらかを選択すればよいのですが、週1回法だと忘れがちなので毎日法が良いでしょう。 ここでは対象年齢を"4歳~5歳以上の子供"としていますが、大人の使用も推奨しています。

1,8g分包

正しいフッ素洗口の手順:ブラッシングからミラノール顆粒の使い方まで

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ブラッシング

フッ素洗口する前にしっかりとブラッシングを行い、歯垢(プラーク)を隅々まで除去します。

ブラッシング

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ブクブクうがい

フッ素洗口液ミラノール顆粒を使い、1日1回30秒のブクブクうがいをします。

使用量
4歳~5歳は5ml
6歳以上は7~10ml

ブクブクうがい

step

フッ素洗口液を吐き出す

フッ素洗口後は洗口液を吐き出します。

口の中に僅かに残った洗口液は飲んでも構いません

洗口後約30分は飲食を控えてください。

フッ素洗口液を吐き出す

ミラノール顆粒の購入

  • ミラノール顆粒は、「医療用医薬品」です。歯科衛生士または歯科医師の指導のもと処方されるものです。しかし、保険適用にはなっていません。購入に際しては当院の受付までお申し出ください。ちなみに楽天やamazonなどの通販でミラノール顆粒を購入することはできません。

子供に使うフッ素は濃度と使用量が重要

日本では薬事法により歯磨き粉に入れられるフッ素濃度は1,500ppm以下と決められています。従って安全に使用出来るのですが、ここで注意が必要となるのが幼児や子供に対してです。

ぶくぶくうがいが出来ない赤ちゃんや乳幼児には液体歯磨きのフッ素スプレー・レノビーゴが有効です。レノビーゴはフッ素濃度が100ppmと極めて低く、フッ素を飲み込んでも大丈夫です。

4歳~5歳になるとぶくぶくうがいが出来るようになるのでフッ素濃度を年齢に合わせてコントロール出来るミラノール顆粒が効果的です。

子供の時から低濃度フッ素を使うと得られる効果

水道水にフッ化物を入れて濃度1ppmにすると、60%もの虫歯が減ったという報告が海外から届いています。

子供の頃から低濃度のフッ素を体内に取り込むことで、血液を介して歯胚(歯の卵)にフッ素が取り込まれます。フッ素を十分に含んだ歯は、石灰化が促進され虫歯になりにくい状態の歯として萌出します。

もちろん萌出している歯にもフッ素が作用する事で虫歯になりにくくなっています。

日本では水道水にフッ素を入れる事業はほとんど進んでいません。そのため、各自がフッ素入り液体歯磨きやフッ素洗口液などを使い、微量のフッ素を体内に取り入れることで対応する必要があります。

もちろん、フッ素を飲みなさいという事ではなく、例えばフッ素洗口をした後に残った僅かなフッ素を飲み込むということで十分なのです。

ふかさわ歯科クリニック篠崎では、このように虫歯や歯周病を未然に防ぐ予防歯科に力を入れ、患者様ご自身の歯が一生持つように予防主体の歯科健診や定期的な歯のクリーニングを推奨しております。予防歯科は歯の寿命だけでなく病気の予防とも関係しています。江戸川区篠崎にて、ミラノール顆粒をご希望の方は当院までお気軽にご相談下さい。

【動画】初期虫歯COを削らずに自分で治す方法

筆者・院長

篠崎ふかさわ歯科クリニック院長

深沢 一


Hajime FULASAWA

  • 登山
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メッセージ

日々進化する歯科医療に対応するため、毎月必ず各種セミナーへの受講を心がけております。

私達は、日々刻々と進歩する医学を、より良い形で患者様に御提供したいと考え、「各種 歯科学会」に所属すると共に、定期的に「院内勉強会」を行う等、常に現状に甘んずる事のないよう精進致しております。 又、医療で一番大切な事は、”心のある診療”と考え、スタッフと共に「患者様の立場に立った診療」を、心がけております。

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