👀 「横顔に自信がない…」「口呼吸を直したい」そんな悩みを抱えていませんか?
最近SNSで話題の“ミューイング”は、舌の位置を正しく意識することでフェイスラインや呼吸に良い影響を与えると注目されています。

本記事では、そのやり方から効果、デメリットまで詳しく解説します。

ミューイングとは?

「ミューイング(Mewing)」は、イギリスの歯科医マイク・ミュー氏が提唱した舌のトレーニング法です。舌を上顎に正しく当てることで、顔の輪郭や呼吸機能を整えるといわれています。SNSやYouTubeを中心に世界中で話題になり、「横顔が整う」「小顔になれる」などの効果が期待されるとして注目を集めています📱🌍

ミューイングで期待できる効果

ミューイングの実践で期待できる効果
ミューイングの実践で期待できる効果

横顔の改善👤

舌を正しい位置に置くことで顎や頬の筋肉が刺激され、フェイスラインがスッキリするとされています。特に横顔のEライン(鼻先と顎を結ぶライン)が整うと美しい印象に。

鼻呼吸の習慣化💨

舌が上顎に密着すると自然に口が閉じやすくなり、口呼吸から鼻呼吸へと改善しやすくなります。鼻呼吸は口腔内の乾燥を防ぎ、虫歯や歯周病のリスク低下にもつながります。

小顔効果・姿勢改善🧍‍♀️

舌・顎・首の筋肉を使うため、自然と姿勢が良くなりやすくなります。長期的には顔が引き締まった印象になることも。

発声や嚥下機能への影響🎤

正しい舌の位置は、滑舌や発声の改善、食べ物を飲み込む嚥下機能の向上にも関与すると考えられています。

1. 舌の正しい位置を確認する 👅

ミューイング実施時の正しい舌の位置
ミューイング実施時の正しい舌の位置
  • 舌の先端だけでなく、舌全体を上顎にぴったりと密着させます。
  • 前歯のすぐ裏(切歯乳頭の部分)に舌先を軽く当て、奥まで上顎に押し付けるイメージです。

2. 歯の位置 🦷

  • 上下の歯は 軽く接触する程度 が理想です。
  • 強く噛みしめてはいけません。顎関節に負担をかけてしまう可能性があります。

3. 唇の状態 👄

  • 自然に閉じている状態がベストです。
  • 力を入れて口を閉じる必要はありません。

4. 呼吸法 🌬️

  • 必ず鼻呼吸 を行います。
  • 舌が正しい位置にあると、口呼吸はしづらくなります。

5. 飲み込み方の工夫 🥤

  • 唾を飲むときに、舌を上顎に押し付けるようにして嚥下する。
  • これを繰り返すことで舌の位置が習慣化しやすくなります。

✅ ミューイングを成功させるコツ

  1. 常に意識する:1日数分ではなく、日常生活の中で常に舌を正しい位置に置く。
  2. 姿勢を正す:猫背は舌の位置にも悪影響。背筋を伸ばすと舌が自然に上がりやすいです。
  3. 力みすぎない:顎や首に余計な力を入れると逆効果になるため注意。

⚠️ よくある間違い

  • 舌先だけを上顎につけて、舌の奥が下がっている
  • 歯を強く噛みしめてしまう
  • 効果を求めて短期間で変化を期待する

🕒 効果が出るまでの目安

  • 数週間:呼吸の改善や口の閉じやすさを実感
  • 数か月:姿勢や表情に変化を感じやすい
  • 半年〜数年:フェイスラインや横顔の改善が期待できる

👉 ミューイングは「即効性がある美容法」ではなく、習慣化による長期的な改善法 です。
続けることで呼吸や姿勢も良くなり、結果的に見た目の印象にプラスの効果が期待できます✨

よって効果には個人差があります。特に大人では劇的な変化は少なく、習慣改善の一環として取り組むのが現実的です。

  • 効果が出ない人もいる:骨格の問題や実践方法の誤りで期待した変化が見られないケースがあります。
  • 顎や歯に負担:強く噛み締めたり、誤った舌の位置を長時間続けると顎関節症などのリスクになる場合も。
  • 過度な期待は禁物:SNSでは「短期間で劇的に変わる」と紹介されることもありますが、科学的に十分証明された方法ではありません。

現在、ミューイングに関する研究は限定的で、劇的な顔の変化を証明するデータは少ないのが現状です。一方で、舌の正しい位置が口呼吸改善や歯並びに関与することは矯正歯科の分野で知られており、一定の効果は期待できます。特に成長期の子どもでは顔の発育に影響を与える可能性があります👦👧。

通常、舌は安静時に上顎に広く密着しているのが理想です。
ところが舌が下がってしまうと口が開きやすくなり、口呼吸につながります。

  • 口呼吸の悪影響
    • 口腔内が乾燥し、虫歯や歯周病のリスク増加
    • 扁桃肥大や風邪、アレルギー症状の悪化
    • 顔の成長方向が下方に伸びやすくなり、いわゆる「口ゴボ」や面長の顔立ちになる

つまり、舌を正しい位置に置くことは「呼吸」と「顔の骨格発育」に深く関与しているのです。

🦷 舌の位置と歯並びの関係

歯並びは 舌・唇・頬のバランス によって形作られます。
舌が常に下にあると、頬や唇の圧力に押されて歯列は内側に狭くなりやすく、結果として 出っ歯や叢生(歯のガタガタ) を引き起こします。

逆に舌が上顎に正しく接触していると、内側からの舌圧が歯列を支え、歯並びが安定しやすくなるのです。

🦷 MFT(口腔筋機能療法)との関連

矯正歯科で取り入れられる MFT(Myofunctional Therapy:口腔筋機能療法) は、舌・唇・頬・呼吸などの筋肉を正しく機能させる訓練法です。

  • 舌の正しい位置を習慣化
  • 鼻呼吸の獲得
  • 唇を閉じる力の改善
  • 嚥下(飲み込み方)の修正

これらを行うことで、矯正治療後の 後戻り防止 にも役立ちます。

🦷 ミューイングとMFTの違いと共通点

  • 共通点
    • 舌の位置を上顎に置くことを重視
    • 鼻呼吸を推奨
    • 長期的な習慣改善を目的とする
  • 違い
    • ミューイング:SNS発のセルフケア的なトレーニング
    • MFT:歯科医師・歯科衛生士の指導のもとで行う医学的アプローチ

Q:1日何時間やればいい?
👉 常に意識できると理想。習慣化することが大切です。

Q:大人でも効果ある?
👉 子どもほど大きな変化は期待できませんが、姿勢や呼吸改善には有効です。

Q:矯正治療中でもできる?
👉 基本的には可能ですが、矯正中は歯科医に確認するのが安心です。

ミューイングは「舌の位置を意識する」シンプルな習慣改善法です。

  • 横顔やフェイスラインの改善
  • 鼻呼吸の習慣化
  • 姿勢や口腔機能のサポート

といったメリットが期待されますが、効果には個人差があり、過度な期待は禁物です。

まずは日常生活で「舌を上顎に置く」ことを意識し、無理なく継続しましょう。必要に応じて歯科医に相談することで、より安全かつ効果的に取り入れられます😊

🏥江戸川区篠崎で美容や健康に関心のある方へ

小顔や横顔の改善を目指す“ミューイング”の背景には、矯正歯科で実践されるMFT(口腔筋機能療法)の理論があります。舌を正しく使うことは、美容面だけでなく呼吸や歯並びの健康維持にも効果的。自己流ではなく歯科のサポートで安心して始めましょう。

【動画】アデノイド顔貌

筆者・院長

篠崎ふかさわ歯科クリニック院長

深沢 一


Hajime FUKASAWA

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メッセージ

日々進化する歯科医療に対応するため、毎月必ず各種セミナーへの受講を心がけております。

私達は、日々刻々と進歩する医学を、より良い形で患者様に御提供したいと考え、「各種 歯科学会」に所属すると共に、定期的に「院内勉強会」を行う等、常に現状に甘んずる事のないよう精進致しております。 又、医療で一番大切な事は、”心のある診療”と考え、スタッフと共に「患者様の立場に立った診療」を、心がけております。

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