- 1. アマルガムとは?
- 1.1. アマルガムの特徴
- 1.1.1. 強度が高い
- 1.1.2. 比較的安価
- 1.1.3. 操作性が良い
- 1.2. アマルガムのデメリットとリスク
- 1.2.1. 水銀に関する懸念
- 1.2.2. 見た目の問題
- 1.2.3. 歯の破折リスク
- 1.2.4. 金属腐食
- 1.2.5. 環境問題
- 2. アマルガムが二次カリエスを起こしやすい理由
- 2.1. 1.歯に接着しない
- 2.2. 2.マイクロリーケージが起こりやすい
- 2.3. 3.経年劣化・腐食
- 2.4. 4.現在主流の材料との違い
- 2.5. アマルガムとコンポジットレジンの比較
- 3. 二次カリエスを起こしたアマルガム症例
- 4. アマルガムは健康に悪い?
- 5. アマルガム除去について
- 5.1. 除去を希望する主な理由
- 5.2. 除去時の安全対策
- 6. アマルガム除去後の治療選択肢
- 6.1. コンポジットレジン
- 6.2. セラミック
- 6.3. ゴールド
- 7. よくある質問
- 7.1. Q1.アマルガムはすぐ除去すべきですか?
- 7.2. Q2.妊娠中でも除去できますか?
- 7.3. Q3.除去にデメリットはありますか?
- 7.4. Q4.歯科医院選びで重要なポイントは?
- 8. まとめ
- 9. 江戸川区篠崎で昔の銀歯=アマルガムが気になる方へ
- 10. 【動画】初期虫歯COを削らずに自分で治す方法
- 11. 筆者・院長
- 11.1. 深沢 一
- 11.1.1. メッセージ

「昔入れた銀色の詰め物が気になる」「黒ずみや虫歯が心配」「アマルガムは体に悪いの?」と不安を感じていませんか?
アマルガムは、かつて虫歯治療で広く使用されていた金属製の詰め物です。しかし近年では、水銀を含むことや二次カリエス(再発虫歯)のリスク、見た目の問題などから使用される機会は大きく減少しています。
この記事では、アマルガムの特徴やメリット・デメリット、安全性、除去時の注意点、現在主流となっている代替治療まで、歯科医療の視点からわかりやすく解説します。
アマルガムとは?
アマルガムとは、銀・水銀・銅・錫(すず)などを混合した金属製の歯科用充填材料です。かつては虫歯治療で広く使用され、特に奥歯の詰め物として普及していました。
強度が高く比較的安価であったことから、長年にわたり保険診療で使用されてきましたが、現在では日本国内で新たに保険適用材料として使用されることはほとんどありません。2016年の診療報酬改定により、保険適用材料から除外されています。
現在でも、中高年の方を中心に、口腔内にアマルガム充填が残っているケースは少なくありません。


アマルガムの特徴
強度が高い
咬合力に耐えやすく、特に奥歯の修復に適していました。
比較的安価
かつては保険適用であり、経済的負担を抑えた治療が可能でした。
操作性が良い
歯科医師にとって扱いやすく、短時間で処置しやすい材料でした。
アマルガムのデメリットとリスク
近年では、機能面や安全性、審美性の観点から使用頻度が大きく減少しています。
水銀に関する懸念
アマルガムには水銀が含まれており、長期間の使用や除去時に微量の水銀蒸気が発生する可能性があります。
通常使用で重大な健康被害を示す明確な科学的証拠は限定的ですが、安全性への懸念から世界的に使用制限が進んでいます。
見た目の問題
銀色で目立つため、口を開けた際に気になることがあります。
歯の破折リスク
金属は温度変化により膨張・収縮を繰り返すため、長期的に歯へ負担がかかり、亀裂や破折の原因になることがあります。
金属腐食
経年的に腐食や変色が進行し、詰め物周囲に段差や隙間が生じることがあります。
環境問題
廃棄時に水銀が環境中へ流出するリスクがあり、環境保護の観点からも規制が強化されています。
アマルガムが二次カリエスを起こしやすい理由

1.歯に接着しない
アマルガムは歯質と化学的に接着しません。
そのため、詰め物が外れないよう「箱型」や「くさび型」に歯を削り、機械的に固定する必要があります。結果として健康な歯質を多く削ることになり、境界部に隙間が生じやすくなります。
2.マイクロリーケージが起こりやすい
長年の使用によって、金属と歯の膨張率の違いから微細な隙間が形成されます。
この隙間から細菌や唾液が侵入し、詰め物の内部で再び虫歯が発生することがあります。これが「二次カリエス(二次う蝕)」です。
3.経年劣化・腐食
アマルガムは長期間で腐食や劣化が進行します。
腐食によって適合性が低下すると、さらに隙間が拡大し、虫歯の再発リスクが高くなります。
4.現在主流の材料との違い
現在主流となっているコンポジットレジンは、歯質と化学的に接着する材料です。
そのため、
- 歯を削る量を最小限にできる
- 隙間ができにくい
- 審美性が高い
といったメリットがあります。
アマルガムとコンポジットレジンの比較
| 項目 | アマルガム | コンポジットレジン |
|---|---|---|
| 接着方法 | 機械的保持 | 化学的接着 |
| 二次カリエスリスク | 比較的高い | 比較的低い |
| 見た目 | 銀色で目立つ | 歯の色に近い |
| 保険適用 | 現在は非適用 | 保険適用あり |
二次カリエスを起こしたアマルガム症例


アマルガム充填周囲に黒ずみや段差が認められる場合、二次カリエスが疑われます。
詰め物と歯の間に細菌が侵入すると、内部で虫歯が進行し、症状が出た時には神経近くまで達しているケースもあります。
以下のような症状がある場合は注意が必要です。
- 詰め物周囲の黒ずみ
- 冷たい物がしみる
- 食べ物が詰まりやすい
- 詰め物の段差を感じる
- 詰め物が欠けた・外れた
アマルガムは健康に悪い?
WHOや厚生労働省、日本歯科医師会などでは、「通常使用において明らかな健康被害を示す十分な証拠は限定的」とされています。
一方で、以下のような関連性が議論されています。
- 金属アレルギー
- 微量水銀の蓄積
- 頭痛や倦怠感などの不定愁訴
科学的因果関係は完全には証明されていませんが、不安を理由に除去を希望される患者さんは増加しています。
アマルガム除去について
除去を希望する主な理由
- 見た目を改善したい
- 金属アレルギーが心配
- 水銀への不安がある
- 古い詰め物の劣化が気になる
除去時の安全対策
アマルガム除去時には、水銀蒸気や削片への配慮が重要です。
そのため、歯科医院では以下のような対策を行います。
- ラバーダム防湿
- 強力な口腔外バキューム
- 十分な注水下での切削
安全対策を適切に行っている歯科医院を選ぶことが大切です。
アマルガム除去後の治療選択肢
コンポジットレジン
白く自然な見た目で保険適用可能です。小〜中程度の修復に適しています。
セラミック
審美性・耐久性に優れ、変色しにくい素材です。自費診療となります。
ゴールド
適合性や耐久性、生体親和性に優れています。奥歯で高い評価を受ける素材です。
よくある質問
Q1.アマルガムはすぐ除去すべきですか?
症状がなければ緊急性は高くありません。ただし、劣化や二次カリエスがある場合は早めの診断が推奨されます。
Q2.妊娠中でも除去できますか?
妊娠中は原則として不要な除去処置は避けることが一般的です。気になる場合は出産後に相談しましょう。
Q3.除去にデメリットはありますか?
除去時には既存の詰め物周囲を削る必要があり、一部健康な歯質を失う可能性があります。
Q4.歯科医院選びで重要なポイントは?
以下を確認すると安心です。
- ラバーダムを使用している
- 口腔外バキュームを導入している
- 二次カリエス診断に力を入れている
- 修復方法の選択肢を丁寧に説明してくれる
まとめ
アマルガムは、かつて広く使われた実績のある材料ですが、現在では審美性や安全性、二次カリエスのリスクなどから使用頻度が大きく減少しています。
古いアマルガムが入っている場合でも、すべてを急いで除去する必要があるわけではありません。しかし、
- 詰め物が古い
- 黒ずみや段差がある
- しみる・痛む
- 見た目が気になる
といった場合には、一度歯科医院で状態を確認することをおすすめします。
江戸川区篠崎で昔の銀歯=アマルガムが気になる方へ

昔の銀歯を白い歯にしたい方、健康への影響が心配な方へ。当院は患者さま一人ひとりに合った安全で審美的な治療法をご提案いたします。
【動画】初期虫歯COを削らずに自分で治す方法
筆者・院長

深沢 一
Hajime FUKASAWA
- 登山
- ヨガ
メッセージ
日々進化する歯科医療に対応するため、毎月必ず各種セミナーへの受講を心がけております。
私達は、日々刻々と進歩する医学を、より良い形で患者様に御提供したいと考え、「各種 歯科学会」に所属すると共に、定期的に「院内勉強会」を行う等、常に現状に甘んずる事のないよう精進致しております。 又、医療で一番大切な事は、”心のある診療”と考え、スタッフと共に「患者様の立場に立った診療」を、心がけております。


