若者と高齢者で異なる入れ歯の就寝時対応
就寝中の口腔内環境
夜寝ている時は唾液の分泌量が減少し自浄作用が低下します。一方、口腔内細菌は最も繁殖しやすい環境になります。
従って、入れ歯を入れて寝る場合には、歯をしっかりと歯磨きした上で、入れ歯に付着した細菌を完全に除去した清潔な状態にして装着する必要があります。
部分入れ歯を入れたままで寝る可否
メリット
- 噛み合わせが維持されて残存している歯に負担がかかりにくくなる。
デメリット
- 不潔な環境の口腔内に入れ歯を装着したまま就寝すると虫歯や歯周病のリスクが高まる。
- 肺炎や誤嚥性肺炎のリスクが高まる。
- 小さな部分入れ歯の場合、万が一外れた時に飲み込んでしまうリスクがある。
比較的若い年齢の健常者
OK
入れ歯を入れて寝てよい
比較的若い年齢の健常者においては、部分入れ歯と口腔内を清潔にした状態で入れ歯を入れて寝ても問題がないと思われます。
75歳以上の高齢者
NG
入れ歯を外して寝る
75歳以上の高齢者では咬合が安定しないなど、特別な状況にない限り、夜間は義歯を外して寝て下さい。
口腔機能低下症(オーラルフレイル)や寝たきりの患者さんなどは義歯を装着して寝ることで、肺炎や誤嚥性肺炎のリスクが高まります。
肺炎による死亡者の97%が高齢者で、しかも30%は誤嚥性肺炎によるものです。夜間の義歯装着が肺炎罹患に及ぼす影響は、重い心臓病、呼吸器疾患や嚥下障害と同じくらい高いリスクがあります。
高齢者が入れ歯を入れたままで寝ている人の三年後の死亡率は外して寝ている人の2.2倍になっているという報告があります。
江戸川区篠崎で高精度の入れ歯治療をご希望の方へ
ふかさわ歯科クリニック篠崎では、入れ歯が頻繁に割れるという方や、もっと噛める入れ歯が欲しい方、目立たない部分入れ歯をお求めの方など、一人一人のご要望に合った入れ歯をご提案させていただきます。
様々なお口の条件にも納得できる入れ歯をご提供するために多数の素材をご用意し、高い技術力の歯科技工士と連携しております。入れ歯治療が初めての方や入れ歯の作り変えをご希望の方などいらっしゃいましたら、ぜひ江戸川区篠崎にある当院へお気軽にご相談下さい。
【動画】目立たない部分入れ歯のスマイルデンチャー
筆者・院長
深沢 一
Hajime FULASAWA
- 登山
- ヨガ
メッセージ
日々進化する歯科医療に対応するため、毎月必ず各種セミナーへの受講を心がけております。
私達は、日々刻々と進歩する医学を、より良い形で患者様に御提供したいと考え、「各種 歯科学会」に所属すると共に、定期的に「院内勉強会」を行う等、常に現状に甘んずる事のないよう精進致しております。 又、医療で一番大切な事は、”心のある診療”と考え、スタッフと共に「患者様の立場に立った診療」を、心がけております。