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【🎞️ 2分31秒】歯石取りと歯のクリーニングで取り戻す歯茎の健康

歯石とは何か?

歯石とは、歯の表面に付着した歯垢(プラーク)が唾液中のカルシウムやリンと結合して石灰化したものです。

歯垢は細菌のかたまりであり、十分に除去されない状態が続くと約24~72時間で硬化し始めます。一度歯石になると、歯ブラシやデンタルフロスでは取り除くことができず、歯科医院での専門的な除去が必要になります。

特に下の前歯の裏側や上の奥歯の頬側は唾液腺が近く、歯石が付きやすい部位です。

歯石を放置するとどうなる?

歯石そのものが病気ではありませんが、細菌が繁殖しやすい環境を作るため、さまざまなトラブルの原因になります。

歯肉炎・歯周病の進行

歯石の表面はザラザラしており、さらにプラークが付着しやすくなります。

その結果、歯ぐきに炎症が起こり、

  • 歯ぐきの腫れ
  • 出血
  • 歯周ポケットの深化

が生じます。

さらに進行すると歯を支える歯槽骨が破壊され、最終的には歯の喪失につながることもあります。

口臭の悪化

歯石に付着した細菌は、タンパク質を分解して揮発性硫黄化合物(VSC)を産生します。

これが口臭の大きな原因となります。

虫歯リスクの増加

歯石周囲には細菌が停滞しやすく、歯と歯の間や歯ぐきとの境目に虫歯が発生しやすくなります。

歯周病と全身疾患との関係
歯周病と全身疾患との関係

歯周病菌や細菌由来の毒素は、歯周ポケット内の毛細血管から血流へ侵入することがあります。

これを歯原性菌血症と呼びます。

近年では、

  • 糖尿病
  • 動脈硬化
  • 心筋梗塞
  • 脳梗塞

との関連が報告されており、歯石除去や歯周病予防は全身の健康維持にも重要と考えられています。

歯石取りは「スケーリング」と呼ばれる処置で、歯の表面や歯周ポケット内の歯石を専用器具で除去します。

単なるクリーニングではなく、歯周病治療の基本となる重要な処置です。

スケーリングの流れ

1. 歯周病検査

  • 歯周ポケット測定
  • 出血の有無
  • 歯石の付着状況

を確認します。

2. 歯石除去

歯石の状態に応じて器具を使い分けながら除去します。

3. 歯面研磨

歯面を滑沢にしてプラークの再付着を防ぎます。

4. ブラッシング指導

再発予防のために適切なセルフケアを指導します。

歯石取りとクリーニングだけで歯茎が改善した症例紹介

歯石取り術前
術前

術前

黒い歯石が付着しているのが分かります。歯茎は丸く腫れて盛り上がっています。歯茎を爪で剝がすようにするとペロンとめくれる状態です。また、歯茎の一部に出血も認められます。歯磨きがしっかり出来ていないので歯の間に磨き残しが沢山あることが分かります。

一見すると重度歯周病の様に見えますが、レントゲン写真を撮ってみると歯槽骨の破壊はほとんどありませんでした。

しかし、歯茎が腫れているため歯周ポケットは6mmほどある場所もありました。この様な歯周ポケットを仮性ポケットと呼びます。

歯周病の基本治療として歯磨きの指導と歯石取りを行い、メインテナンスとして歯のクリーニングだけで歯茎が改善してゆく過程をご覧ください。歯石が大量に付着していたため歯石取りの回数は4回に分けて行っています。

治療はすべて保険治療で行っています。

歯石除去後2ヶ月経過
歯石除去後2ヶ月経過

歯石除去後2ヶ月経過

歯石取りが終わり2ヶ月経過した時点の口腔内写真です。かなり腫れが引いてきました。メインテナンスとして歯のクリーニングをエアフローを用いて行いました。

歯石除去後4ヶ月経過

歯石除去後4ヶ月経過

前回のメインテナンス時より2ヶ月経過した時点の口腔内写真です。さらに歯茎の腫れは治まってきています。前回と同様にエアフローによる歯のクリーニングを行っています。

その後、2ヶ月ごとに来院していただき、クリーニングを行っています。

歯石除去後1年経過
歯石除去後1年経過

歯石除去後1年経過

歯石除去後1年経過した時点の口腔内写真です。下顎の歯茎はほぼ正常といってよいほど改善していますが、上顎は所々に僅かですが歯茎の腫れが認められます。

仮に歯槽骨の破壊があれば歯茎は下がっていたと思われますが、同症例の歯槽骨は健全であったため、歯茎下がりといった症状は起こっていません。

今後、同様のメインテナンスを続け、完全に歯周病が完治し、健康な歯茎になるようサポートしていきます。

また、歯石が再付着することもあるので、適宜行っていきます。

超音波スケーラーと手用スケーラーの違い
超音波スケーラーと手用スケーラーの違い

超音波スケーラー

超音波振動と水流で歯石を効率よく除去します。

メリット

  • 短時間で処置可能
  • 広範囲の歯石除去に適している

手用スケーラー

細かい部位を手作業で除去します。

メリット

  • 精密な処置が可能
  • 深い歯周ポケットにも対応しやすい

多くの歯科医院では両者を併用しています。

歯石取りは痛い?
歯石取りは痛い?

歯石取りで痛みを感じるかどうかは、お口の状態によって異なります。

痛みが出やすいケース

歯ぐきに炎症がある

歯肉炎や歯周病が進行している場合、処置時に痛みや出血を伴うことがあります。

知覚過敏がある

歯ぐきが下がり根面が露出している場合、冷水や振動でしみることがあります。

歯石が深い場所に付着している

歯周ポケット内部の歯石除去では刺激を感じる場合があります。

歯石取り後の症状

処置後には次のような症状が一時的に現れることがあります。

知覚過敏

歯石で覆われていた部分が露出することで、一時的にしみることがあります。

軽い出血

炎症が強い部位では処置後に出血することがありますが、多くは数日で改善します。

歯周病治療を目的とした歯石除去は健康保険の対象です。

保険診療の場合

3割負担で一般的に

  • 初診・検査:約1,000~1,500円
  • 歯石除去:約1,500~2,000円

程度が目安となります。

歯石量や歯周病の状態によって費用は変動します。

歯石取りは何回通う?

軽度の場合は1~2回で終了することもあります。

しかし歯石が多い場合や歯周病が進行している場合は、

  • 上下
  • 左右

に分けて処置を行うため、2~4回程度の通院が必要になることがあります。

お口の状態によって異なります。

状態推奨頻度
歯周病治療中1~2か月ごと
歯石が付きやすい方3か月ごと
健康な方3~6か月ごと

歯周病は自覚症状なく進行するため、症状がなくても定期検診を受けることが大切です。

正しい歯磨き

歯と歯ぐきの境目に毛先を当て、小刻みに磨きます。

デンタルフロス・歯間ブラシの使用

歯ブラシだけでは約40%の磨き残しが生じるため、補助清掃器具の併用が重要です。

禁煙

喫煙は歯石の沈着や歯周病進行の大きな危険因子です。

よく噛んで唾液を増やす

唾液には細菌を洗い流す自浄作用があります。

市販の歯石取り器具は使ってもいい?
市販の歯石取り器具は使ってもいい?

自己判断で歯石を取ることはおすすめできません。

無理に除去すると、

  • 歯や歯ぐきを傷付ける
  • 感染を起こす
  • 歯石を取り残す

などのリスクがあります。

歯石除去は歯科医師や歯科衛生士による専門的な処置を受けることが安全です。

歯石は一度付着すると自宅では除去できず、放置すると歯周病や口臭、虫歯の原因になります。

歯石取りは歯周病予防の基本であり、多くの場合は保険診療で受けることが可能です。

毎日の丁寧なセルフケアに加え、3~6か月ごとの定期的なメンテナンスを受けることで、歯周病の予防だけでなく、歯の寿命を延ばすことにもつながります。

「痛みがないから大丈夫」と考えず、症状が出る前の予防歯科を心掛けることが大切です。

江戸川区篠崎で歯石除去をご希望の方へ|歯周病・口臭予防は定期的な歯石取りから

歯石は、一度付着すると歯ブラシでは取り除くことができず、歯周病や口臭の原因となります。初期の歯周病は自覚症状が少ないため、気付かないうちに進行してしまうことも少なくありません。

江戸川区篠崎で歯石除去をご希望の方は、定期的な検査と専門的なクリーニングをおすすめします。歯石の除去だけでなく、歯ぐきの状態や歯周ポケットの深さを確認し、お一人おひとりのお口の状態に合わせた予防ケアをご提案いたします。

篠崎駅南口徒歩1分の当院では、超音波スケーラーや手用スケーラーを使い分け、歯石を丁寧に除去しています。また、歯周病予防や再発防止のためのブラッシング指導やメンテナンスにも力を入れています。

「歯ぐきから血が出る」「口臭が気になる」「しばらく歯石取りをしていない」という方は、症状がなくてもお気軽にご相談ください。定期的な歯石除去で、お口の健康と全身の健康を守りましょう。

筆者・院長

篠崎ふかさわ歯科クリニック院長

深沢 一


Hajime FUKASAWA

  • 登山
  • ヨガ

メッセージ

日々進化する歯科医療に対応するため、毎月必ず各種セミナーへの受講を心がけております。

私達は、日々刻々と進歩する医学を、より良い形で患者様に御提供したいと考え、「各種 歯科学会」に所属すると共に、定期的に「院内勉強会」を行う等、常に現状に甘んずる事のないよう精進致しております。 又、医療で一番大切な事は、”心のある診療”と考え、スタッフと共に「患者様の立場に立った診療」を、心がけております。

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