「銀歯が気になる」「できれば保険で白い歯にしたい」――そんな方に注目されているのがCAD/CAM冠です。CAD/CAM冠は、コンピューター技術を用いて製作される白い被せ物で、自然な見た目と金属を使用しない安全性が特徴です。

さらに2026年の保険改定により、これまで適用条件が必要だった6番・7番の奥歯についても条件が撤廃され、保険で白い被せ物を選択できる範囲が大きく広がりました。

この記事では、CAD/CAM冠の特徴や保険適用の最新情報、メリット・デメリット、他の素材との違いまで、歯科医師の視点からわかりやすく解説します。

【🎞️ 28秒】CAD/CAM冠とは?保険適用で白い歯を手に入れる方法

CAD/CAM冠とは?
CAD/CAM冠

CAD/CAM冠(キャドキャム冠)とは、コンピューターによる設計(CAD)と加工(CAM)を用いて製作する白い被せ物です。健康保険が適用される補綴治療の一つであり、金属を使用しない「メタルフリー治療」として広く普及しています。

従来、保険診療の奥歯の被せ物は銀歯が主流でした。しかし近年は、審美性への関心の高まりや金属アレルギーへの配慮から、白い補綴物への需要が増加しています。CAD/CAM冠は、その流れの中で保険診療でも選択できる白い被せ物として注目されています。

CAD/CAMとは何か?

「CAD」はComputer-Aided Design(コンピューター支援設計)、「CAM」はComputer-Aided Manufacturing(コンピューター支援製造)の略称です。口腔内をスキャンしたデータや模型データをもとに、コンピューター上で被せ物を設計し、専用の加工機で精密に削り出して製作します。

デジタル技術を活用することで、適合精度の高い補綴物を短時間で安定して製作できる点が大きな特徴です。

使用される素材

CAD/CAM冠には主に「ハイブリッドレジンブロック」が使用されます。これはレジン(樹脂)とセラミックを組み合わせた材料で、自然な白さと適度な強度を兼ね備えています。

近年では材料性能も向上し、従来より耐久性や耐摩耗性が改善されています。ただし、セラミックと比較すると長期的な変色や摩耗は起こりやすいため、定期的なメンテナンスが重要です。

2026年の診療報酬改定により、CAD/CAM冠の保険適用範囲がさらに拡大されました。特に大きな変更点は、これまで必要とされていた6番・7番(第一・第二大臼歯)の咬合条件が撤廃されたことです。

従来は、

  • 対合歯の状態
  • 咬合支持の有無
  • 第二大臼歯の残存状況

など細かな適用条件が必要でしたが、2026年改定後はこれらの条件が撤廃され、第一大臼歯・第二大臼歯にも原則として保険適用が可能となりました。

これにより、前歯から奥歯まで、ほぼすべての単冠症例で保険の白い被せ物を選択しやすくなっています。

自然な白さ

銀歯と異なり、自然な白色で口元が目立ちにくくなります。特に笑った時や会話中の見た目を気にされる方に適しています。

金属アレルギーの心配が少ない

金属を使用しないため、金属アレルギーのリスクを抑えられます。また、歯ぐきの黒ずみも起こりにくい特徴があります。

保険適用で費用負担を抑えられる

自費のセラミック治療と比較すると、保険診療のため費用負担を大きく抑えられます。

高い適合精度

デジタル設計と加工により、適合性の高い被せ物を製作しやすく、装着後の違和感が少ないのも特徴です。

経年的な変色・摩耗

ハイブリッドレジンは吸水性があるため、長期間の使用で着色や艶の低下が起こることがあります。

強い咬合力には注意

歯ぎしりや食いしばりが強い方では、割れや摩耗のリスクが高まる場合があります。必要に応じてナイトガード(マウスピース)の併用が推奨されます。

セラミックより耐久性は劣る

自費のオールセラミック冠と比較すると、長期的な耐久性や透明感はやや劣ります。審美性や長期耐久性を最優先する場合は、自費治療も選択肢となります。

CAD/CAM冠は保険で白い歯を実現できる優れた治療ですが、素材の特性上、長期間使用すると徐々に劣化が進みます。ここでは、実際の経年劣化の症例をもとに、どのように変化するのか、またどのような対策が有効なのかをご紹介します。

実際の装着後2〜3年の状態(写真で解説)

ある症例では、上顎の小臼歯にCAD/CAM冠を装着して2〜3年が経過した時点で、以下のような変化が見られました。

上顎咬合面観

上顎咬合面観

右側の小臼歯2本と左側の第二小臼歯にCAD/CAM冠が入っています。経年劣化により咬合面はすり減り平坦化が進んでいます。

右側の小臼歯2本の側面観

右側小臼歯2本の側面観

同症例の右側小臼歯2本の側面観です。艶が無くなり、色あせが進んでいます。第一小臼歯の歯茎下がりも顕著です。

左側小臼歯1本の側面観

右側2本に比べる艶がまだ残っています。色あせもまだありません。歯茎下がりは気になります。

特に小臼歯や大臼歯では、咬合力(噛む力)が強くかかるため、摩耗が早く進行する傾向があります。咬合面が平らになると、かみ合わせのバランスが変わり、他の歯に影響を与えることもあるため注意が必要です。

  • 銀歯を白くしたい方
  • 保険診療で自然な見た目を希望する方
  • 金属アレルギーが心配な方
  • 費用を抑えながら白い歯にしたい方
  • 古い銀歯の交換を検討している方

2026年の保険改定により、奥歯にも適用しやすくなったことで、CAD/CAM冠はさらに選択しやすい治療法となっています。歯の状態や噛み合わせによって適応は異なるため、詳しくは歯科医師へご相談ください。

江戸川区篠崎でCAD/CAM冠をご検討の方へ

「銀歯を白くしたい」「できるだけ保険で治療したい」――そのようなお悩みはありませんか?

CAD/CAM冠は、保険適用で自然な白い歯を実現できる被せ物です。2026年の保険改定により、これまで条件が必要だった奥歯(6番・7番)にも適用範囲が広がり、より多くの方が保険で白い歯を選択できるようになりました。

当院では、見た目の美しさだけでなく、噛み合わせや耐久性まで考慮したCAD/CAM冠治療を行っています。デジタル技術を活用し、できる限り精度の高い被せ物をご提供できるよう努めています。

また、

  • 銀歯を白くしたい
  • 金属アレルギーが気になる
  • 保険の範囲で自然な見た目にしたい
  • 古い被せ物を交換したい

このような方にもおすすめです。

当歯科クリニックでは、患者さまのお口の状態やご希望を丁寧に確認し、CAD/CAM冠が適しているかをわかりやすくご説明いたします。

江戸川区篠崎でCAD/CAM冠をご検討中の方は、お気軽にご相談ください。

筆者・院長

篠崎ふかさわ歯科クリニック院長

深沢 一


Hajime FUKASAWA

  • 登山
  • ヨガ

メッセージ

日々進化する歯科医療に対応するため、毎月必ず各種セミナーへの受講を心がけております。

私達は、日々刻々と進歩する医学を、より良い形で患者様に御提供したいと考え、「各種 歯科学会」に所属すると共に、定期的に「院内勉強会」を行う等、常に現状に甘んずる事のないよう精進致しております。 又、医療で一番大切な事は、”心のある診療”と考え、スタッフと共に「患者様の立場に立った診療」を、心がけております。

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