- 1. 顎関節症とは
- 1.1. 顎関節症の定義
- 1.2. 日本人に多い顎関節症
- 2. 顎関節症の主な症状
- 2.1. 口を開けると音がする
- 2.2. 顎の痛み
- 2.3. 口が開きにくい
- 2.4. 頭痛・肩こり・耳の症状
- 3. 顎関節症の主な原因
- 3.1. 歯ぎしり・食いしばり
- 3.2. TCH(上下歯列接触癖)
- 3.3. 噛み合わせの異常
- 3.4. ストレス
- 3.5. 生活習慣
- 4. 顎関節症のセルフチェック
- 5. 歯科医院で行う検査
- 6. 顎関節症の治療法
- 6.1. 保存療法
- 6.2. スプリント療法(マウスピース治療)
- 6.3. 噛み合わせの改善
- 7. 自宅でできる予防と対策
- 7.1. 顎を休ませる
- 7.2. ストレッチを行う
- 7.3. TCHを改善する
- 7.4. 悪習癖を見直す
- 8. 顎関節症を放置するとどうなる?
- 9. 江戸川区篠崎で顎関節症にお悩みの方へ
- 10. 筆者・院長
- 10.1. 深沢 一
- 10.1.1. メッセージ

「口を開けるとカクカク音がする」「あくびをすると顎が痛い」「口が大きく開かない」――このような症状は、顎関節症のサインかもしれません。
顎関節症は、顎の関節や周囲の筋肉に負担がかかることで起こる疾患で、日本では多くの方が経験するといわれています。近年は、歯ぎしりや食いしばり、ストレス、スマートフォンの長時間使用による姿勢の悪化などが原因となり、若い世代にも増加しています。
初期の段階では軽い違和感だけの場合もありますが、放置すると痛みが慢性化したり、口が開かなくなったりすることもあります。また、頭痛や肩こり、首の痛みなど全身の不調につながるケースも少なくありません。
この記事では、顎関節症の原因や症状、セルフチェック方法、歯科医院で行う治療法について詳しく解説します。顎の違和感が気になる方は、ぜひ参考にしてください。
顎関節症とは

顎関節症の定義
顎関節症(がくかんせつしょう)とは、顎の関節や周囲の筋肉に異常が生じ、痛みや開口障害、関節音などの症状を引き起こす疾患の総称です。
口を開けると音が鳴る、顎が痛む、口が大きく開かないといった症状が代表的で、日常生活に支障をきたすこともあります。
日本人に多い顎関節症
顎関節症は比較的頻度の高い疾患で、特に20〜40代の女性に多くみられます。近年ではストレスの増加や生活習慣の変化により、患者数が増加していると考えられています。
発症にはさまざまな要因が関与するため、症状が軽いうちに適切な診断と治療を受けることが重要です。
顎関節症の主な症状

口を開けると音がする
口の開閉時に「カクッ」「コキッ」「ジャリジャリ」といった音がする場合があります。
これは関節内にある関節円板の位置異常や関節の動きの乱れによって起こることが多く、顎関節症の代表的な症状の一つです。
顎の痛み
食事や会話、大きなあくびなどの際に顎関節や咀嚼筋(噛むための筋肉)に痛みを感じることがあります。
症状が進行すると、安静時にも痛みを感じる場合があります。
口が開きにくい
通常、指3本程度が縦に入る開口量が目安とされています。
口が十分に開かない場合や、途中で引っかかる感じがある場合は、顎関節症が疑われます。
頭痛・肩こり・耳の症状
顎周囲の筋肉の緊張が続くことで、頭痛や肩こり、首の痛みを伴うことがあります。
また、耳の近くに顎関節があるため、耳鳴りや耳閉感などの症状を訴える方もいます。
顎関節症の主な原因

歯ぎしり・食いしばり
就寝中の歯ぎしりや日中の無意識な食いしばりは、顎関節や咀嚼筋に強い負担をかけるため、顎関節症の大きな原因となります。
TCH(上下歯列接触癖)
本来、上下の歯は食事や会話以外では接触していません。
無意識に歯を接触させ続けるTCH(Tooth Contacting Habit)は、顎関節や筋肉に慢性的な負担を与えます。
噛み合わせの異常
歯並びの問題や不適合な詰め物・被せ物によって噛み合わせのバランスが崩れると、顎関節への負担が増加することがあります。
ストレス
精神的ストレスは筋肉の緊張を高め、食いしばりや歯ぎしりを誘発するため、顎関節症の発症や悪化に深く関与しています。
生活習慣
以下のような習慣も発症リスクを高めます。
- 頬杖をつく
- うつ伏せ寝をする
- 片側だけで噛む
- 長時間スマートフォンを見る
- 長時間ガムを噛む
顎関節症のセルフチェック
次の項目に当てはまる場合は、顎関節症の可能性があります。
- 口を開けると音がする
- 顎が痛む
- 口が大きく開かない
- 食事中に顎が疲れやすい
- 朝起きると顎がだるい
- 頭痛や肩こりが続いている
症状がある場合は歯科医院や口腔外科を受診しましょう。
歯科医院で行う検査
顎関節症の診断では以下の検査を行います。
- 問診
- 顎関節や筋肉の触診
- 開口量の測定
- 噛み合わせの確認
- レントゲン検査
- CT検査
- 必要に応じてMRI検査
MRIは関節円板の位置や状態を詳しく確認する際に有効です。
顎関節症の治療法

保存療法
現在の顎関節症治療の中心は保存療法です。
- 消炎鎮痛薬
- 温熱療法
- 理学療法
- ストレッチ
- 開口訓練
などを組み合わせて症状の改善を図ります。
スプリント療法(マウスピース治療)
就寝時に専用のマウスピースを装着することで、歯ぎしりや食いしばりによる負担を軽減します。
顎関節症治療で広く行われている方法です。
噛み合わせの改善
必要に応じて詰め物や被せ物の調整、矯正治療などを行い、噛み合わせのバランスを整えます。
自宅でできる予防と対策
顎を休ませる
症状が強い時期は、硬い食べ物を避け、顎への負担を減らしましょう。
ストレッチを行う
顎周囲の筋肉を無理のない範囲でストレッチすることで、筋肉の緊張緩和が期待できます。
TCHを改善する
日中は「上下の歯を離す」ことを意識しましょう。
安静時には上下の歯の間に約2〜3mmの隙間がある状態が正常です。
悪習癖を見直す
以下の習慣はできるだけ避けましょう。
- 頬杖
- うつ伏せ寝
- 片噛み
- 長時間のガム
- 猫背姿勢
顎関節症を放置するとどうなる?
顎関節症を放置すると、
- 痛みの慢性化
- 開口障害の悪化
- 頭痛や肩こりの増悪
- 食事や会話への支障
- 生活の質(QOL)の低下
につながる可能性があります。
顎の違和感や痛み、口が開きにくいなどの症状がある場合は、早めに歯科医院や口腔外科で相談することをおすすめします。適切な診断と治療によって、多くの症例で症状の改善が期待できます。
江戸川区篠崎で顎関節症にお悩みの方へ

「口を開けると顎が痛い」「カクカク音がする」「口が大きく開かない」といった症状は、顎関節症の可能性があります。顎関節症は歯ぎしりや食いしばり、ストレス、噛み合わせの問題などが複雑に関係して起こります。江戸川区篠崎の当院では、丁寧な診査・診断のもと、マウスピース治療や生活習慣の改善指導を行い、顎関節への負担軽減を目指します。顎の違和感を感じたら、お早めにご相談ください。
筆者・院長

深沢 一
Hajime FUKASAWA
- 登山
- ヨガ
メッセージ
日々進化する歯科医療に対応するため、毎月必ず各種セミナーへの受講を心がけております。
私達は、日々刻々と進歩する医学を、より良い形で患者様に御提供したいと考え、「各種 歯科学会」に所属すると共に、定期的に「院内勉強会」を行う等、常に現状に甘んずる事のないよう精進致しております。 又、医療で一番大切な事は、”心のある診療”と考え、スタッフと共に「患者様の立場に立った診療」を、心がけております。


