✅ 「差し歯と継続歯って同じもの?それとも違うの?」🦷
歯科医院でよく聞く言葉ですが、両者には明確な違いがあります。差し歯は歯の根に被せ物を装着する治療で、継続歯は金属やファイバーの土台を歯根に差し込み、その上に被せ物をする方法です。

この記事では、差し歯と継続歯の違い、治療の流れ、素材の種類、費用や寿命、トラブル時の対処法までわかりやすく解説します。

差し歯とは?基本の仕組みと役割

差し歯とは、大きな虫歯や外傷で歯の一部を失ったときに、残った歯根を利用して人工の歯(クラウン)を被せる治療法です。
自然な見た目と咬む機能を取り戻せるため、多くの患者さんが選ぶ治療のひとつです。

差し歯とは?
差し歯とは?

差し歯が必要になるケース

  • 虫歯で歯の大部分が欠けてしまったとき
  • 外傷や事故で歯が折れたとき
  • 神経治療(根管治療)を行い歯が脆くなったとき

継続歯とは?差し歯との違い

「差し歯=継続歯」と思われがちですが、厳密には異なります。

継続歯とは?
継続歯とは?
  • 差し歯(クラウン) 👉 残った歯の形を整え、金属やファイバーの「心棒(ポスト)」を歯の根に差し込み、その上に被せ物をする
  • 継続歯 👉 金属の心棒(ポスト)と被せ物(クラウン)が一体となった歯科補綴物のことを指します。

つまり、継続歯は差し歯の一種であり、特に神経を取った歯に用いられます。

誤解されやすいポイント

継続歯は、歯の崩壊が極度に進んだケースに用いられる治療法です。虫歯や外傷によって歯冠部分がほとんど残っていない場合、通常の差し歯(クラウン)では固定が難しい場合に適用されます。

差し歯治療の流れ🛠️

  1. 虫歯や感染部分を取り除く
  2. 歯根にコア(土台)を入れる(メタルコアまたはファイバーコア)
  3. 型取りを行う
  4. 仮歯を装着
  5. 最終的な差し歯(クラウン)を装着

👉 神経がある歯では土台を使わず被せる場合もあります。

差し歯に使われる素材の種類💎

保険適用の差し歯

  • 銀歯:強度はあるが目立つ
  • 硬質レジン前装冠:前歯の表面に白い樹脂を貼ったタイプ

自費診療の差し歯

  • セラミック:自然な白さ、変色しにくい
  • ジルコニア:強度が高く奥歯にも適応可能

👉 保険は費用を抑えられる反面、見た目や耐久性に制限があります。自費は審美性・長期性に優れています。

差し歯と継続歯のメリット・デメリット比較🔍

  • 差し歯(クラウン)
    • ✅ 見た目が自然に仕上がる
    • ✅ 自分の歯を生かせる
    • ❌ 歯の土台が弱いと脱離や破折のリスク
  • 継続歯
    • ✅ 虫歯が極度に進んで歯冠がほとんど残っていないケースでも適用できる
    • ❌ 予後が不良になりやすい
    • ❌ 金属ポストが歯根に大きな力を加えるため、歯根破折のリスクが高まり、再治療や抜歯につながることも少なくない
    • ❌ 歯茎に金属色が透けて審美性が損なわれる場合もある

差し歯の寿命とメンテナンス⌛

平均寿命は 5〜10年程度。ただし、ケア次第で15年以上持つケースもあります。

長持ちさせるポイント

  • 毎日のブラッシング・フロスの徹底
  • 歯科医院での定期検診・クリーニング
  • 強い力がかかる習慣(食いしばり・歯ぎしり)の改善

差し歯・継続歯のトラブルと対処法⚠️

  • 取れた・欠けた → 無理に接着せず歯科医院へ
  • 歯茎の黒ずみ → 金属の影響、セラミックへの交換で改善可能
  • 痛みや違和感 → 根の再感染の可能性、再治療が必要になることも

他の治療法との比較🦷

  • インプラント → 人工歯根を埋め込み、安定性が高い
  • ブリッジ → 両隣の歯を削って橋渡しする
  • 差し歯・継続歯 → 自分の歯根が残っている場合に選択

👉 歯の状態や希望に応じて、最適な方法を選ぶことが大切です。

差し歯・継続歯にかかる費用💰

保険診療

  • 前歯:硬質レジン前装冠 → 約5,000〜1万円
  • 奥歯:銀歯 → 約3,000〜5,000円

自費診療

  • セラミッククラウン → 5万〜15万円
  • ジルコニアクラウン → 8万〜20万円

👉 医療費控除の対象になることもあります。

  • 差し歯は被せ物、継続歯はポスト+被せ物という違いがある
  • 見た目や寿命は素材とケアによって大きく変わる
  • 保険・自費の違いを理解して、後悔しない選択をすることが大切
🦷江差し歯と継続歯どっちがいい?江戸川区篠崎の歯科医が解説

「自然な仕上がりの差し歯にしたい」「できるだけ長持ちさせたい」——そんな希望を叶えるには、正しい治療選びが欠かせません。✨
江戸川区篠崎にある当歯科クリニック では、保険診療からセラミックやジルコニアまで幅広く対応。最新の治療法と経験豊富な歯科医師が、納得できる差し歯・継続歯治療をご提供します。

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筆者・院長

篠崎ふかさわ歯科クリニック院長

深沢 一


Hajime FUKASAWA

  • 登山
  • ヨガ

メッセージ

日々進化する歯科医療に対応するため、毎月必ず各種セミナーへの受講を心がけております。

私達は、日々刻々と進歩する医学を、より良い形で患者様に御提供したいと考え、「各種 歯科学会」に所属すると共に、定期的に「院内勉強会」を行う等、常に現状に甘んずる事のないよう精進致しております。 又、医療で一番大切な事は、”心のある診療”と考え、スタッフと共に「患者様の立場に立った診療」を、心がけております。

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