✅ 歯科治療中に「えづき」や「吐き気」を感じる嘔吐反射。多くの方が苦手意識を持ち、歯医者に行くのをためらう大きな理由になっています。実は嘔吐反射には原因があり、正しく理解することで症状を和らげることが可能です。

本記事では、嘔吐反射の仕組みや原因、歯科医院で行える具体的な対策、さらに自宅でできる工夫までを詳しく解説します。

嘔吐反射とは、喉の奥や舌の付け根が刺激されたときに「えづき」や「吐き気」が出る自然な防御反応です。体にとっては異物を吐き出す大切な働きですが、歯科治療中に強く出ると治療の妨げになってしまいます。

歯科治療中の嘔吐反射
歯科治療中の嘔吐反射

⚠️嘔吐反射の主な原因

  • 口腔内への刺激:器具や指が喉の奥に触れることで起こりやすい
  • 心理的要因:緊張や不安、歯科恐怖症が関係
  • 生理的要因:舌や喉の粘膜が過敏であることが影響

🪑治療姿勢の工夫

治療中に体をまっすぐ寝かせると、喉の奥に器具が触れやすくなり嘔吐反射が出やすくなります。そこで、体を少し起こした姿勢にすることで喉への刺激を軽減できる場合があります。

🔧小型器具や強力な吸引機器の活用

口腔内に唾液や水が溜まると異物感が強まり、吐き気を引き起こします。**小型の器具や強力なバキューム(吸引機器)**を活用することで不快感を減らし、治療をスムーズに進められます。

💊表面麻酔の利用

喉や舌の奥の「過敏ゾーン」を軽く麻痺させることで、刺激に敏感に反応しにくくなります。ジェルやスプレータイプの表面麻酔は針を使わないため痛みもなく、短時間で効果が出るのが特徴です。型取りや歯石取りの際にも有効です。

💉局所麻酔や鎮静法の利用

不安や緊張が強い場合には、局所麻酔で感覚を鈍らせたり、笑気麻酔や静脈内鎮静法を併用することでリラックスした状態で治療を受けられます。これにより、吐き気や不安感を大幅に軽減できます。

😊リラックスできる環境づくり

嘔吐反射は心理的要因によっても強く出ます。歯科医師と事前に相談し、治療の流れを理解しておくことで安心感を得やすくなります。やさしい声かけや説明が、患者さんのリラックスにつながります。


👉 こうした対策(姿勢・器具・表面麻酔・局所麻酔や鎮静法・リラックス環境)を組み合わせることで、嘔吐反射の強い方でも快適に歯科治療を受けられるようになります。

  • 舌ブラシや歯ブラシでの練習:少しずつ奥に慣らしていく
  • 呼吸法の活用:鼻呼吸を意識し、吐き気をコントロール
  • リラックス法:肩の力を抜き、緊張を和らげることで症状が軽減

嘔吐反射は誰にでも起こり得る自然な反応です。しかし、歯科医院の工夫や最新の治療法を取り入れることで、多くの場合は克服できます。強い吐き気や不安を感じる方は、遠慮せず歯科医師に相談してみましょう。

嘔吐反射が強い人でも安心できる治療法

江戸川区篠崎駅南口徒歩1分の当歯科クリニックでは、嘔吐反射の強い方でも安心して治療を受けられる環境を整えています。表面麻酔や局所麻酔を用いたリラックス治療にも対応可能。患者さまの不安を軽減いたします。お気軽にご相談ください。

【動画】ステイン着色汚れをクリーニングするエアフロー

筆者・院長

篠崎ふかさわ歯科クリニック院長

深沢 一


Hajime FUKASAWA

  • 登山
  • ヨガ

メッセージ

日々進化する歯科医療に対応するため、毎月必ず各種セミナーへの受講を心がけております。

私達は、日々刻々と進歩する医学を、より良い形で患者様に御提供したいと考え、「各種 歯科学会」に所属すると共に、定期的に「院内勉強会」を行う等、常に現状に甘んずる事のないよう精進致しております。 又、医療で一番大切な事は、”心のある診療”と考え、スタッフと共に「患者様の立場に立った診療」を、心がけております。

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