- 1. 🕰️各年代で異なる歯周ポケットの深さ:20代から50代までの平均値
- 1.1. 📝各年代の歯周ポケットの平均値
- 1.1.1. 📝20代、30代、40代、50代の歯周ポケットの平均値
- 1.2. 🦷 年齢が上がるにつれ増加する歯周ポケットの深さ
- 1.2.1. 📈 歯周病罹患率は年々増加傾向
- 1.2.2. 📊 年齢別・歯周ポケットの深さの変化
- 1.2.3. 🏛️年代別歯周ポケットの深さ(%)平成28年 厚生労働省 歯科疾患実態調査結果より
- 2. 🦷 歯周組織検査とは
- 2.1. 📏 プロービング検査とは?
- 2.1.1. 🔥 治療後の歯茎の状態
- 2.1.2. 🚨 深い歯周ポケットのリスク
- 2.1.3. 🖼️ 同症例のレントゲン写真での確認
- 2.2. 🦷 歯科用プローブとは?
- 2.2.1. 🛠️ プローブの種類と使い分け
- 2.2.2. 📏 プロービングの測定方法
- 2.2.3. ⚖️ プロービング圧と注意点
- 2.2.4. 🚨 プロービング時の出血チェック
- 2.3. 🩸 歯周ポケット内からのブリーディングとは?
- 2.3.1. ⚠️ ブリーディングは炎症のサイン
- 2.3.2. 🩺 歯周病診断におけるブリーディングの重要性
- 2.4. 🦷 歯の動揺度の測定とは?
- 2.4.1. ⚖️ 健康な歯にもある「生理的動揺」
- 2.4.2. 💥 歯にかかる様々な力
- 2.4.3. 🩺 咬合性外傷とは?
- 2.4.4. 🚨 歯の動揺を増す主な要因
- 2.4.5. 🗂️歯の動揺度~Millerの分類
- 3. 江戸川区篠崎で歯周病予防・治療をご検討中の方へ
- 4. 歯周ポケットの平均値を動画で見る
- 5. 筆者・院長

✏️年齢とともにリスクが高まる「歯周病」。
特に歯周ポケットの深さは、年齢が上がるごとに大きな変化を見せます。🦷
平成28年の厚生労働省 歯科疾患実態調査によるデータをもとに、20代から50代までの歯周ポケットの平均値と、その背景にある歯の動揺度(グラつき)について詳しく解説します。
歯周病の進行を防ぐためにも、自分の年齢層のリスクを正しく知っておきましょう!
🕰️各年代で異なる歯周ポケットの深さ:20代から50代までの平均値
📝各年代の歯周ポケットの平均値

📝20代、30代、40代、50代の歯周ポケットの平均値
- 20代:4mm未満 71.5%、4mm ~6mm 28.6%、6mm以上 0%
- 30代:4mm未満 63.7%、4mm ~6mm 31.9%、6mm以上 4.4%
- 40代:4mm未満 55.3%、4mm ~6mm 40.0%、6mm以上 4.8%
- 50代:4mm未満 48.0%、4mm ~6mm 41.0%、6mm以上 5.0%
🦷 年齢が上がるにつれ増加する歯周ポケットの深さ
- 年齢とともに歯周ポケットの深さは深刻化
- 歯周病の進行と年齢の関係に注目
📈 歯周病罹患率は年々増加傾向
- 虫歯罹患率は低下しているが、歯周病は増加中
- 特に中高年層で歯周病リスクが高まる
📊 年齢別・歯周ポケットの深さの変化
- 20代までは6mm以上の歯周ポケットを持つ人はほぼゼロ
- 30代から6mm以上の深いポケットを持つ人が増加し始める
- 40代では以下の割合に:
- 4〜6mmの歯周ポケット保有者:40.0%
- 6mm以上の歯周ポケット保有者:4.8%
🏛️年代別歯周ポケットの深さ(%)平成28年 厚生労働省 歯科疾患実態調査結果より

年齢(歳) | 4mm未満 | 4mm~6mm | 6mm以上 | 無歯顎 |
---|---|---|---|---|
15~19代 | 93.9 | 6.1 | - | - |
20~24代 | 74.3 | 25.7 | - | - |
25~29代 | 68.6 | 31.4 | - | - |
30~34代 | 66.9 | 30.2 | 2.9 | - |
35~39代 | 60.5 | 33.7 | 5.8 | - |
40~44代 | 55.1 | 39.4 | 5.5 | - |
45~49代 | 55.4 | 40.6 | 4.0 | - |
50~54代 | 45.5 | 44.5 | 9.5 | 0.5 |
55~59代 | 50.6 | 37.5 | 10.3 | 1.6 |
60~64代 | 38.7 | 43.6 | 14.3 | 3.4 |
65~69代 | 34.9 | 42.3 | 18.2 | 4.6 |
70~74代 | 36.9 | 40.4 | 13.2 | 9.5 |
75~79代 | 30.2 | 40.3 | 15.1 | 14.5 |
80~84代 | 30.6 | 35.6 | 12.2 | 21.6 |
85~代 | 19.1 | 31.6 | 12.5 | 36.8 |
🦷 歯周組織検査とは
- 歯周病の状態を把握するために行う基本的な検査
- 歯周ポケットの深さや出血の有無を調べる
📏 プロービング検査とは?
- プロービングは、歯周ポケットの深さ(プロービングデプス)を測る検査
- 出血の有無も同時に確認できる
- 歯茎の健康状態を把握する重要な手段


🔥 治療後の歯茎の状態
- 治療により歯茎の炎症はコントロールできている
- しかし、重度歯周病により歯肉が大きく下がっている
- プロービングで6mmの深い歯周ポケットが一部に残存
🚨 深い歯周ポケットのリスク
- プロービング後に歯周ポケットからわずかな出血あり
- 深いポケットは再発リスクが高く、定期的なメンテナンスが不可欠
🖼️ 同症例のレントゲン写真での確認
- レントゲン上で第2小臼歯から第1大臼歯にかけて骨の著しい吸収を確認
- 骨が溶けた部分は黒く写る
- 第2小臼歯では歯根膜腔の拡大も認められ、動揺度は2度(横に1〜2mm動く)

🦷 歯科用プローブとは?
- 歯周ポケットの深さと出血の有無を測る専用器具
- 3mmごとに目盛りがあり、数値を読み取れる
- 針のような形だが、先端は丸く痛みを軽減する設計

🛠️ プローブの種類と使い分け
- 通常は真っ直ぐなプローブを使用
- 大臼歯の根分岐部(分岐部病変)には湾曲したプローブを使用する
📏 プロービングの測定方法
- 測定法には1点法・4点法・6点法がある
- 1点法:1本の歯につき1ヶ所測定
- 4点法:1本の歯につき4ヶ所測定
- 6点法:より精密に6ヶ所を測定(当院では6点法を採用)

⚖️ プロービング圧と注意点
- 適切なプロービング圧は25g程度
- 歯根に沿わせるようにプローブを挿入する
- 圧が強すぎると痛みや不快感を引き起こすため、熟練した技術が必要
- 圧が不安定だと測定値にバラツキが生じ、正確な診断ができなくなる
🚨 プロービング時の出血チェック
- 歯周ポケット内にプローブを入れた際の出血を確認
- 少し触れただけで出血する場合は、歯肉に炎症がある可能性が高い
- 症例では左上6番部位でプロービング時に顕著な出血が認められた
🩸 歯周ポケット内からのブリーディングとは?
- プロービング時に歯周ポケットから出血する現象
- 「ブリーディング」とも呼ばれる

⚠️ ブリーディングは炎症のサイン
- 歯周ポケット内に炎症が存在する証拠
- 健康な歯肉では通常、プロービングしても出血しない
🩺 歯周病診断におけるブリーディングの重要性
- 歯周病の進行度や炎症の有無を把握するための重要な指標
- ブリーディングの有無によって、治療計画やメンテナンス方針が決まる
🦷 歯の動揺度の測定とは?
- ピンセットで歯をつまみ、グラつき(動揺度)をチェック
- 歯周病の進行に伴い、動揺度は増加する傾向がある

⚖️ 健康な歯にもある「生理的動揺」
- 健康な歯でもわずかな動揺が自然に存在する
- 歯槽骨と歯根の間にある「歯根膜」がクッションの役割を果たしている
- 歯根膜の厚みは約50ミクロンで、衝撃を吸収する
💥 歯にかかる様々な力
- 日常生活の中で歯にはさまざまな力が加わっている
- これらの力が悪条件下で働くと、歯周組織への負担が増し、歯周病リスクが高まる
🩺 咬合性外傷とは?
- 異常な咬み合わせや強すぎる力が歯周組織を傷つける現象
- 咬合性外傷が歯の動揺をさらに悪化させる原因になる
🚨 歯の動揺を増す主な要因
- 噛み合わせが悪い
- 歯ぎしりをしている
- 残存歯が少ない
- 奥歯ですりつぶすように強く噛む習慣がある
- 無意識に食いしばる癖がある
🗂️歯の動揺度~Millerの分類
- 0度
生理的動揺 0.2mm以内
- 1度
唇舌方向にわずかに動揺 0.2~1mm
- 2度
唇舌方向に中等度に動揺 1.0~2.0mm 近遠心方向にわずかに動揺
- 3度
唇舌、近遠心方向に動揺 2mm以上 歯軸の方向にも動揺
江戸川区篠崎で歯周病予防・治療をご検討中の方へ

歯周ポケットの深さは、歯周病の進行度を示す大切なサインです。放置していると、歯ぐきの腫れや歯のグラつき、最悪の場合は抜歯につながることも…。
当院では、最新の検査機器を使用して歯周ポケットを正確に測定し、一人ひとりに合わせた最適な治療とメンテナンスプランをご提案しています。
江戸川区篠崎周辺で、歯ぐきの違和感や歯周ポケットの深さが気になる方は、ぜひお気軽にご相談ください。🦷✨
早期発見・早期ケアで、あなたの大切な歯を守りましょう!
歯周ポケットの平均値を動画で見る
筆者・院長

深沢 一
Hajime FUKASAWA
- 登山
- ヨガ
メッセージ
日々進化する歯科医療に対応するため、毎月必ず各種セミナーへの受講を心がけております。
私達は、日々刻々と進歩する医学を、より良い形で患者様に御提供したいと考え、「各種 歯科学会」に所属すると共に、定期的に「院内勉強会」を行う等、常に現状に甘んずる事のないよう精進致しております。 又、医療で一番大切な事は、”心のある診療”と考え、スタッフと共に「患者様の立場に立った診療」を、心がけております。