親知らずの抜歯後、「なかなか血が止まらない」「ずっと口の中が鉄っぽい」と不安になっていませんか?
抜歯後の出血はある程度なら正常ですが、止血がうまくいかないと再出血やドライソケットの原因になることも。

この記事では、親知らずの抜歯後に血が止まらない原因、すぐにできる対処法、歯科を受診すべきタイミングをわかりやすく解説します。

親知らず抜歯後の出血はどこまでが正常?
親知らず抜歯後の出血はどこまでが正常?

親知らずを抜いた後、「血がなかなか止まらない」と不安になる方は少なくありません。しかし、抜歯後にある程度の出血がみられるのは正常な反応です。

通常は、抜歯後にガーゼを20〜30分しっかり噛むことで止血できます。また、唾液に血液が混じるため、実際よりも多く出血しているように感じることがあります。

特に横向きや斜めに埋まった親知らずは、歯ぐきや骨を一部削除して抜歯することが多く、術後に出血しやすい傾向があります。

正常な出血の目安

次のような状態であれば、通常の術後経過と考えられます。

  • 唾液がうっすら赤くなる
  • 枕に少量の血液が付着する
  • 抜歯後1〜2日程度、にじむような出血が続く

異常な出血の目安

以下の症状がある場合は、早めに歯科医院へ連絡してください。

  • ガーゼを何度交換しても止まらない
  • 血液がポタポタ垂れる
  • 唾液が常に真っ赤な状態
  • 大きな血の塊が繰り返し出る
  • 2時間以上しっかり圧迫しても止血しない
親知らず抜歯後に血が止まらない主な原因
親知らず抜歯後に血が止まらない主な原因

1. 血餅(けっぺい)が形成されていない

抜歯後の穴には「血餅」と呼ばれる血の塊ができ、傷口を保護します。

しかし、

  • 頻繁なうがい
  • 強く唾を吐き出す
  • ストローの使用

などによって血餅が失われると、出血が長引くことがあります。

2. 血管の損傷

抜歯時に歯ぐきや骨の深い部分の血管が傷つくと、通常より出血が続くことがあります。

この場合は、

  • 縫合
  • 止血剤の使用
  • 電気凝固

などの追加処置が必要になることがあります。

3. 高血圧や全身疾患

高血圧や糖尿病などの持病がある方は、出血や創傷治癒に影響を受けやすくなります。

特に血圧が高い状態では、いったん止まった出血が再開することもあります。

4. 抗凝固薬・抗血小板薬の影響

以下の薬を服用している方は注意が必要です。

  • ワーファリン
  • DOAC(イグザレルト、エリキュースなど)
  • バイアスピリン

現在は多くの場合、薬を中止せずに抜歯を行いますが、術後の止血管理が重要になります。

5. 喫煙・飲酒・運動

抜歯後の血餅が安定する前に、

  • 喫煙
  • 飲酒
  • 激しい運動
  • 長時間の入浴

を行うと血流が増加し、再出血を起こしやすくなります。

6. 智歯周囲炎などの炎症

親知らずの周囲に炎症がある状態で抜歯を行うと、炎症組織からの出血が長引くことがあります。

ただし、この場合の多くは唾液に混じった少量の出血であり、時間の経過とともに自然に改善します。

出血が止まらないときの応急処置
出血が止まらないときの応急処置

ガーゼによる圧迫止血

最も効果的な方法は圧迫止血です。

手順

  1. 清潔なガーゼを準備する
  2. 抜歯部位の上に置く
  3. 30〜60分間しっかり噛み続ける
  4. 途中で何度も確認しない
  5. うがいはしない

ガーゼがない場合は、清潔なティッシュを厚く折って代用することも可能です。

抜歯後に避けるべき行動
抜歯後に避けるべき行動

強いうがい

抜歯当日の強いうがいは厳禁です。

血餅が流れてしまい、

  • 再出血
  • ドライソケット

の原因になります。

傷口を舌や指で触る

気になって触る方が多いですが、治癒を妨げる原因になります。

ストローの使用

吸引力によって血餅が剥がれる可能性があります。

喫煙

喫煙は血流障害を引き起こし、

  • 出血
  • 感染
  • ドライソケット

のリスクを高めます。

最低でも48時間は禁煙することをおすすめします。

抜歯当日は頬の外側から冷やすと腫れや出血の軽減に役立ちます。

冷やし方

  • 保冷剤をタオルで包む
  • 15〜20分冷やす
  • 20〜30分休憩する

を繰り返します。

なお、口の中を氷で直接冷やすことはおすすめできません。

以下の方は術後の管理に注意が必要です。

  • 高血圧の方
  • 糖尿病の方
  • 血液疾患のある方
  • 抗凝固薬を服用中の方
  • 高齢者
  • 喫煙習慣がある方

抜歯前には必ず服用中の薬や持病について歯科医師へ申告しましょう。

出血が続いている状態と、ドライソケットは異なります。

ドライソケットの特徴

  • 抜歯後2〜5日頃から痛みが強くなる
  • 痛み止めが効きにくい
  • 抜歯窩の骨が露出する
  • 強い口臭を伴うことがある

出血よりも「強い痛み」が主症状である点が特徴です。

親知らずの抜歯後は、多少の出血がみられるのは正常な経過です。しかし、

  • 血がポタポタ垂れる
  • 2時間以上圧迫しても止まらない
  • 大きな血の塊が繰り返し出る

といった場合は異常出血の可能性があります。

まずは清潔なガーゼでしっかり圧迫止血を行い、それでも改善しない場合は速やかに歯科医院へ連絡してください。

また、強いうがい・喫煙・飲酒・激しい運動を避けることが、出血予防と早期治癒のために重要です。

江戸川区篠崎で親知らず抜歯後の出血が気になる方へ|血が止まらないときの対処法と受診の目安

親知らずの抜歯後は、唾液に血が混じったり、少量の出血が続いたりすることは珍しくありません。しかし、ガーゼをしっかり噛んでも血が止まらない場合や、血がポタポタ垂れるような出血が続く場合は注意が必要です。

江戸川区篠崎の当院では、親知らず抜歯後の出血や痛み、腫れなどの術後トラブルにも丁寧に対応しています。抜歯後の正しい止血方法や生活上の注意点をご説明し、必要に応じて追加の止血処置も行います。

「これくらいの出血は大丈夫?」「夜になっても血が止まらない」「血の塊が出て不安」など、少しでも気になる症状がありましたら、お一人で悩まずお気軽にご相談ください。早めの対応が安心につながります。親知らず 抜歯後 血が止まらない」とお困りの方は、ぜひお気軽にご相談ください。患者さまの安心と回復を第一に、スタッフ一同サポートいたします。

【動画】親知らず抜歯後ドライソケットに!

筆者・院長

篠崎ふかさわ歯科クリニック院長

深沢 一


Hajime FUKASAWA

  • 登山
  • ヨガ

メッセージ

日々進化する歯科医療に対応するため、毎月必ず各種セミナーへの受講を心がけております。

私達は、日々刻々と進歩する医学を、より良い形で患者様に御提供したいと考え、「各種 歯科学会」に所属すると共に、定期的に「院内勉強会」を行う等、常に現状に甘んずる事のないよう精進致しております。 又、医療で一番大切な事は、”心のある診療”と考え、スタッフと共に「患者様の立場に立った診療」を、心がけております。

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