- 1. 【🎞️46秒】親知らずの抜歯後、血が止まらない時は?自宅でできる応急処置と再出血の予防法
- 2. 親知らず抜歯後の出血はどこまでが正常?
- 2.1. 通常の経過と考えられる出血
- 2.2. 歯科医院へ連絡したほうがよい出血
- 3. 親知らず抜歯後に血が止まらない主な原因
- 3.1. 1.血餅が安定していない
- 3.2. 2.傷口からの出血が続いている
- 3.3. 3.血圧や全身状態の影響
- 3.4. 4.抗凝固薬・抗血小板薬の影響
- 3.5. 5.飲酒・運動・入浴などによる血流の増加
- 3.6. 6.喫煙
- 3.7. 7.親知らず周囲の炎症
- 4. 出血が止まらないときの応急処置
- 4.1. ガーゼによる圧迫止血の方法
- 5. 抜歯後に避けたい行動
- 5.1. 強いうがい
- 5.2. 傷口を舌や指で触る
- 5.3. ストローを使う
- 5.4. 飲酒・激しい運動・長時間の入浴
- 6. 抜歯後の腫れが気になる場合は?
- 7. 抜歯後の出血に注意が必要な方
- 8. ドライソケットと出血が止まらない状態は違う?
- 8.1. ドライソケットでみられる症状
- 9. こんな場合は早めに歯科医院へ連絡してください
- 10. まとめ|親知らず抜歯後の出血は「量」と「止まり方」を確認しましょう
- 10.1. 関連記事
- 11. 親知らずの抜歯後、血が止まらず不安な方へ
- 12. 【動画】親知らず抜歯後ドライソケットに!
- 13. 筆者・院長
- 13.1. 深沢 一
- 13.1.1. メッセージ

親知らずを抜歯した後、「なかなか血が止まらない」「口の中がずっと血の味がする」と不安になる方は少なくありません。
抜歯後は傷口からある程度の出血がみられるため、唾液に少量の血が混じる程度であれば、必ずしも異常とは限りません。
一方、ガーゼで圧迫しても出血が続く場合や、口の中に血がたまるほど出血している場合には、歯科医院での処置が必要になることがあります。
この記事では、親知らずの抜歯後に血が止まらない原因、自宅でできる対処法、再出血を防ぐための注意点、歯科医院へ連絡したほうがよい症状について解説します。
【🎞️46秒】親知らずの抜歯後、血が止まらない時は?自宅でできる応急処置と再出血の予防法
親知らず抜歯後の出血はどこまでが正常?

親知らずを抜いた後は傷口ができるため、しばらく出血することがあります。
抜歯直後はガーゼをしっかり噛み、傷口を圧迫して止血します。その後も唾液に少量の血が混じり、口の中が鉄っぽく感じたり、唾液が薄い赤色になったりすることがあります。
唾液に血液が混ざると、実際の出血量より多く見えることもあります。
特に、横向きや斜めに埋まった親知らずでは、歯ぐきを切開したり、必要に応じて周囲の骨を削ったりして抜歯することがあります。そのため、まっすぐ生えている親知らずの抜歯と比べて傷口が大きくなる場合があります。
通常の経過と考えられる出血
次のような状態であれば、多くの場合は抜歯後にみられる範囲の出血です。
- 唾液に少量の血が混じる
- 唾液が薄いピンク色になる
- 傷口から少量の血がにじむ
- 一度止血した後、わずかに血がにじむ
出血の程度や続く時間には個人差があります。時間だけで判断するのではなく、出血量が増えていないか、圧迫によって落ち着いてくるかを確認することが大切です。
歯科医院へ連絡したほうがよい出血
次のような場合は、抜歯を行った歯科医院へ連絡してください。
- ガーゼをしっかり噛んでも出血が治まらない
- 鮮血が持続的に流れてくる
- 口の中に血がたまるほど出血する
- 大きな血の塊が繰り返しできる
- 一度止まった出血が何度も繰り返す
- めまい、ふらつき、気分不良などを伴う
大量の出血が続く場合や全身状態に異常を感じる場合は、夜間・休日であっても救急医療機関への相談が必要になることがあります。
親知らず抜歯後に血が止まらない主な原因

1.血餅が安定していない
抜歯後の穴には、血液が固まって**血餅(けっぺい)**が形成されます。
血餅は傷口を覆い、治癒が進むための重要な役割を果たします。
しかし、抜歯直後に、
- 何度も強くうがいをする
- 強く唾を吐き出す
- 傷口を舌や指で触る
- ストローなどで強く吸う
といった行動をすると、形成されかけた血餅が外れたり不安定になったりして、再び出血することがあります。
2.傷口からの出血が続いている
親知らずの抜歯では、歯ぐきの切開や骨の削除が必要になることがあります。
傷口の状態によっては出血が続き、圧迫だけでは十分に止血できない場合があります。
その際には歯科医院で、
- 傷口の確認
- 縫合
- 局所止血剤の使用
- その他の止血処置
などを行うことがあります。
3.血圧や全身状態の影響
血圧が高い状態などでは、抜歯後の出血が治まりにくくなったり、一度落ち着いた出血が再び始まったりすることがあります。
また、糖尿病や血液疾患など、全身状態によっては抜歯後の治癒や出血管理に注意が必要です。
持病がある方は、抜歯前に病名や治療状況、服用している薬を歯科医師へ伝えておきましょう。
4.抗凝固薬・抗血小板薬の影響
血液を固まりにくくする薬を服用している場合、抜歯後の出血に注意が必要です。
代表的な薬には、
- ワルファリン
- DOAC(直接作用型経口抗凝固薬)
- アスピリンなどの抗血小板薬
があります。
これらの薬を服用していても、全身状態や抜歯の内容などを考慮し、休薬せずに抜歯を行う場合があります。
出血が心配だからといって、自己判断で薬を中止してはいけません。
薬を中止すると血栓症などのリスクが高まる可能性があるため、休薬の必要性については歯科医師や処方医が判断します。
5.飲酒・運動・入浴などによる血流の増加
抜歯後に血流が増えるような行動をすると、一度止まった傷口から再び出血することがあります。
特に抜歯当日は、
- 飲酒
- 激しい運動
- 長時間の入浴
- サウナ
などを避け、安静に過ごしましょう。
入浴については、抜歯当日はシャワー程度にしておくと安心です。
6.喫煙
喫煙は抜歯後の傷の治りに悪影響を及ぼす可能性があります。
タバコに含まれる成分による血流への影響に加え、喫煙時の吸う動作によって傷口の血餅が不安定になる可能性があります。
また、喫煙はドライソケットのリスク要因の一つとされています。
抜歯後はできるだけ喫煙を控え、禁煙期間については担当の歯科医師の指示に従いましょう。
7.親知らず周囲の炎症
親知らずの周囲に智歯周囲炎などの炎症がある場合、周囲の組織の状態によっては術後の出血や腫れが目立つことがあります。
炎症の程度によっては、抜歯の時期を調整したり、必要な処置を行ってから抜歯したりすることもあります。
出血が止まらないときの応急処置
抜歯後の出血が気になる場合、まず行うのがガーゼによる圧迫止血です。

ガーゼによる圧迫止血の方法
- 清潔なガーゼを適度な大きさに折る
- 抜歯した部分にガーゼがしっかり当たるように置く
- 30分程度を目安に、一定の力でしっかり噛む
- 途中で何度もガーゼを外して確認しない
- 止血中はできるだけ話さず安静にする
重要なのは、傷口にガーゼを直接当てて圧迫することです。
ガーゼを頻繁に取り替えると、できかけた血餅まで一緒に剥がしてしまうことがあります。
清潔なガーゼがない場合は、抜歯を行った歯科医院へ相談してください。傷口に繊維が残る可能性があるため、ティッシュペーパーなどを傷口へ直接当てることはおすすめできません。
圧迫しても明らかな出血が続く場合は、歯科医院へ連絡しましょう。
抜歯後に避けたい行動

強いうがい
抜歯後は口の中が血の味になり、何度もうがいをしたくなるかもしれません。
しかし、強いうがいを繰り返すと血餅が剥がれ、再出血やドライソケットにつながる可能性があります。
抜歯当日は強いうがいを避け、歯科医師から指示された方法で口腔内を清潔に保ちましょう。
傷口を舌や指で触る
抜歯した部分に穴が開いていると気になりますが、舌や指で触らないようにしてください。
血餅が外れたり、傷口を刺激したりする原因になります。
ストローを使う
ストローで強く吸う動作は口腔内に陰圧を生じさせ、血餅に影響する可能性があります。
抜歯直後は、ストローなど強く吸う動作を避けるほうが安心です。
飲酒・激しい運動・長時間の入浴
血流が増えると再出血する可能性があります。
特に抜歯当日は飲酒や激しい運動を避け、できるだけ安静に過ごしましょう。
抜歯後の腫れが気になる場合は?
親知らずの抜歯後は、傷口の周囲が腫れることがあります。
特に下顎の埋伏した親知らずなど、処置範囲が大きい場合には腫れが目立つことがあります。
腫れが気になる場合は、歯科医院から指示があれば、頬の外側から冷却することがあります。
ただし、長時間冷やし続けたり、氷や保冷剤を皮膚へ直接当てたりすることは避けましょう。
また、冷却は主に腫れや不快感への対応であり、出血を止める基本的な方法はガーゼによる圧迫止血です。
抜歯後の出血に注意が必要な方
次のような方は、抜歯前後の出血管理について特に注意が必要な場合があります。
- 抗凝固薬・抗血小板薬を服用している方
- 血液が固まりにくくなる病気のある方
- 高血圧などの持病がある方
- 糖尿病などで治療を受けている方
- 過去に抜歯や手術で出血が止まりにくかった方
該当する場合は、自己判断で薬を中止せず、服用している薬の名前や病気の治療状況を事前に歯科医師へ伝えてください。
必要に応じて、処方医と連携して抜歯方法や止血方法を検討します。
ドライソケットと出血が止まらない状態は違う?
抜歯後の出血とドライソケットは異なる状態です。
ドライソケットは、抜歯した穴を保護する血餅が失われるなどして、抜歯窩の骨が露出し、強い痛みが続く状態です。

ドライソケットでみられる症状
- 抜歯後数日してから痛みが強くなる
- 強い痛みが続く
- 鎮痛薬を服用しても痛みが十分に治まらない
- 抜歯した穴に血餅がほとんどみられない
- 痛みが耳やこめかみなどへ響くことがある
「血が止まらない」というより、抜歯後しばらくしてから強い痛みが現れることが特徴です。
強い痛みが続く場合は、我慢せず抜歯を行った歯科医院を受診してください。
こんな場合は早めに歯科医院へ連絡してください
親知らず抜歯後に次のような症状がある場合は、自宅で様子を見続けず、抜歯を行った歯科医院へ連絡しましょう。
- 圧迫止血を行っても明らかな出血が続く
- 鮮血が流れ続ける
- 口の中が血でいっぱいになる
- 大きな血の塊が何度もできる
- 一度止まった出血を何度も繰り返す
- 強い痛みや腫れが悪化している
- 発熱や膿など感染を疑う症状がある
- めまい、ふらつき、気分不良などがある
特に大量出血や全身状態の悪化がみられる場合は、速やかな対応が必要です。
まとめ|親知らず抜歯後の出血は「量」と「止まり方」を確認しましょう
親知らずの抜歯後は、傷口から少量の血がにじんだり、唾液に血が混じったりすることがあります。
このような出血は必ずしも異常ではありません。
出血が気になる場合は、まず清潔なガーゼを抜歯部位に当て、しっかり噛んで圧迫してください。
一方、
- 圧迫しても出血が治まらない
- 鮮血が流れ続ける
- 口の中に血がたまる
- 再出血を何度も繰り返す
といった場合は、歯科医院で傷口の確認や止血処置が必要になることがあります。
また、抜歯後は強いうがい、飲酒、喫煙、激しい運動などを避け、傷口にできた血餅をできるだけ安定させることが大切です。
「この程度の出血なら大丈夫なのか判断できない」という場合も、無理に自分で判断せず、抜歯を行った歯科医院へ相談しましょう。
関連記事
親知らずの抜歯後、血が止まらず不安な方へ

抜歯後の出血が長引く場合は、傷口や血餅の状態を確認し、必要に応じて止血処置を行います。ガーゼを噛んでも血が止まらない、何度も再出血するといった症状がある場合は、我慢せず早めにご相談ください。
【動画】親知らず抜歯後ドライソケットに!
筆者・院長

深沢 一
Hajime FUKASAWA
- 登山
- ヨガ
メッセージ
日々進化する歯科医療に対応するため、毎月必ず各種セミナーへの受講を心がけております。
私達は、日々刻々と進歩する医学を、より良い形で患者様に御提供したいと考え、「各種 歯科学会」に所属すると共に、定期的に「院内勉強会」を行う等、常に現状に甘んずる事のないよう精進致しております。 又、医療で一番大切な事は、”心のある診療”と考え、スタッフと共に「患者様の立場に立った診療」を、心がけております。





