- 1. 【🎞️46秒】歯の神経を抜くのは痛い?治療中・治療後の痛み対策と注意点
- 2. 歯の神経を抜く治療とは?
- 3. 歯の神経を抜く治療の流れ
- 3.1. 1.局所麻酔
- 3.2. 2.虫歯や古い詰め物を除去
- 3.3. 3.歯髄や感染組織を除去
- 3.4. 4.根管内部を洗浄・消毒
- 3.5. 5.根管充填
- 3.6. 6.詰め物・被せ物で歯を修復
- 4. なぜ歯の神経を抜かなければならないの?
- 4.1. 深い虫歯
- 4.2. 歯の破折や外傷
- 4.3. 歯髄の壊死
- 4.4. 過去の治療による影響
- 5. 神経を抜く治療は痛い?
- 6. 神経が死んだ歯の根管治療
- 7. 神経を抜いた後に痛みが出る理由
- 7.1. 治療後にみられることがある症状
- 7.2. 早めに歯科医院へ相談した方がよい症状
- 8. 神経を抜いた歯は弱くなる?
- 9. 神経を抜いた歯を長持ちさせるポイント
- 9.1. 定期的なメンテナンス
- 9.2. 詰め物・被せ物の管理
- 9.3. 歯ぎしり・食いしばりへの対応
- 9.4. 毎日のセルフケア
- 10. 歯の神経を抜かないために大切なこと
- 10.1. 関連記事
- 11. 歯の神経を抜く必要があると言われた方へ
- 12. 【動画】歯茎のニキビのような出来物・フィステル
- 13. 筆者・院長
- 13.1. 深沢 一
- 13.1.1. メッセージ

「歯の神経を抜くと言われたけれど、どんな治療をするの?」
「神経を抜くと歯が弱くなるって本当?」
「治療中や治療後は痛い?」
このような疑問や不安を感じる方は少なくありません。
歯の内部には、神経や血管を含む「歯髄(しずい)」という組織があります。深い虫歯や外傷などによって歯髄に強い炎症や感染が生じ、保存が難しいと判断された場合には、歯髄を取り除く**抜髄(ばつずい)**が必要になることがあります。
その後、歯の根の内部にある「根管」を清掃・消毒し、細菌が再び侵入しにくいように封鎖する一連の処置を**根管治療(こんかんちりょう)**といいます。
適切な根管治療を行うことで、神経を残すことが難しくなった歯でも、抜歯せずに保存できる可能性があります。
この記事では、歯の神経を抜く治療が必要になる理由から、根管治療の流れ、痛み、治療後の注意点までわかりやすく解説します。
【🎞️46秒】歯の神経を抜くのは痛い?治療中・治療後の痛み対策と注意点
歯の神経を抜く治療とは?
歯の中心部には「歯髄」と呼ばれる組織があり、神経や血管などが存在しています。
歯髄には、歯の内部に栄養を供給するほか、冷たい・熱いなどの刺激を感知する役割があります。
しかし、虫歯が深く進行したり、外傷によって歯髄が損傷したりすると、強い炎症や細菌感染が起こることがあります。
歯髄を保存することが難しい場合には、感染・炎症を起こした歯髄を取り除く「抜髄」を行います。
さらに、根管内部を清掃・洗浄・消毒し、最終的に材料を詰めて封鎖することで、細菌の再侵入を防ぎ、歯の保存を目指します。
歯の神経を抜く治療の流れ

根管治療は、単に神経を取り除くだけの治療ではありません。
複雑な形をした根管内部から感染源をできるだけ除去し、再感染を防ぐことが重要です。
一般的には、次のような流れで治療を行います。
1.局所麻酔
必要に応じて局所麻酔を行い、治療中の痛みをできるだけ抑えます。
炎症が強い場合には麻酔が効きにくいこともあるため、状態に応じて追加の麻酔などを行います。
2.虫歯や古い詰め物を除去
虫歯や必要に応じて古い詰め物・被せ物を除去し、歯の内部にある根管へアクセスできるようにします。
3.歯髄や感染組織を除去
専用の細い器具を使用して、炎症を起こした歯髄や感染した組織を慎重に取り除きます。
4.根管内部を洗浄・消毒
根管内部を器具で清掃するとともに、洗浄液を使用して細菌や感染組織をできるだけ減らします。
根管は細く複雑な形をしているため、この工程は根管治療の成否に関わる重要な処置です。
5.根管充填
根管内部の清掃・消毒が終了し、状態が安定したことを確認したうえで、根管充填材を用いて根の内部を封鎖します。
細菌が再び侵入・増殖しにくい環境をつくることが目的です。
6.詰め物・被せ物で歯を修復
根管治療が終了した後は、失われた歯質の量や歯の位置、噛み合わせなどに応じて、詰め物や被せ物で歯を修復します。
特に奥歯など、治療によって歯質が大きく失われている場合には、歯の破折を防ぐために被せ物などによる補強が検討されます。
なぜ歯の神経を抜かなければならないの?
歯髄はできる限り保存することが望ましい組織です。
しかし、歯髄の炎症や感染の程度によっては、神経を残すことで症状が悪化したり、歯の根の周囲まで感染が広がったりする可能性があります。
代表的な原因を見てみましょう。
深い虫歯
虫歯が歯髄の近く、あるいは歯髄まで進行すると、歯髄に炎症が起こることがあります。
初期の炎症であれば歯髄を保存できる場合もありますが、炎症が回復できない状態まで進行した「不可逆性歯髄炎」などでは、抜髄が必要になることがあります。
歯の破折や外傷
転倒や事故などによって歯に強い衝撃が加わると、歯髄が損傷したり、時間が経過してから壊死したりすることがあります。
見た目には大きな異常がなくても、外傷後に歯の色が変わったり、根の先に炎症が生じたりする場合があります。
歯髄の壊死
虫歯や外傷などによって歯髄が壊死すると、根管内部で細菌が増殖し、歯の根の先に炎症が広がることがあります。
これを「根尖性歯周炎」といいます。
痛みがないまま進行することもあるため、レントゲン検査で初めて発見されるケースもあります。
過去の治療による影響
大きな虫歯治療を受けた歯や、何度も治療を繰り返した歯では、歯髄への刺激が重なり、炎症や壊死が生じることがあります。
神経を抜く治療は痛い?

「歯の神経を抜く」と聞くと、強い痛みを想像する方もいらっしゃるでしょう。
抜髄を行う場合は、通常、局所麻酔を使用して痛みを抑えながら治療を進めます。
当院では麻酔時の負担にも配慮し、
- 表面麻酔
- 針を使用しないシリジェット
- 極細の33G注射針
- 電動麻酔器
などを症例に応じて使用しています。
ただし、歯髄に強い炎症がある場合などは、通常より麻酔が効きにくいことがあります。
その場合には、状態を確認しながら追加麻酔などを行い、できるだけ痛みを抑えて治療を進めます。
神経が死んだ歯の根管治療

虫歯や外傷などによって歯髄が壊死すると、歯が徐々に灰色や黒っぽく変色することがあります。
また、壊死した歯髄が感染源となり、細菌が根管内部で増殖すると、根の先の骨に炎症が広がることがあります。
レントゲン検査では、根の先に透過像(黒く見える部分)が確認されることがあります。
このような場合には、
- 感染した根管内部の清掃
- 洗浄・消毒
- 根管充填
などを行い、感染源をできるだけ除去して根の周囲の組織が治癒する環境を整えます。
歯髄がすでに壊死している歯では歯髄そのものの痛みを感じない場合がありますが、根の周囲に炎症があると治療時に痛みを感じることもあります。
そのため、麻酔が必要かどうかは歯や周囲組織の状態を確認して判断します。
神経を抜いた後に痛みが出る理由
根管治療をしたからといって、治療直後から必ずすべての痛みがなくなるわけではありません。
神経を取り除いた後でも、歯の根の周囲には痛みを感じる組織が残っています。
そのため、治療による刺激などによって、一時的に痛みや違和感が生じることがあります。

治療後にみられることがある症状
治療後には、
- 歯が浮いたような感覚
- 噛んだときの軽い痛み
- 数日程度の違和感
などがみられることがあります。
多くの場合は時間の経過とともに軽減しますが、症状の程度や持続期間には個人差があります。
早めに歯科医院へ相談した方がよい症状
次のような症状がある場合には、治療を受けた歯科医院へ相談しましょう。
- 痛みが強くなっている
- 強い痛みが続いている
- 歯ぐきが大きく腫れている
- 歯ぐきから膿が出る
- 顔まで腫れてきた
- 発熱など全身症状を伴う
根管内の感染や根尖部の炎症など、さまざまな原因が考えられるため、必要に応じて検査や追加処置を行います。
神経を抜いた歯は弱くなる?
「神経を抜くと歯の水分がなくなって、もろくなる」と説明されることがありますが、歯が破折しやすくなる理由を水分量の変化だけで説明するのは適切ではありません。
神経を抜く必要がある歯は、もともと大きな虫歯や過去の治療などによって、多くの歯質を失っていることが少なくありません。
さらに根管治療を行うために歯を削る必要があるため、残っている歯質が少なくなり、結果として歯の強度が低下することがあります。
特に噛む力が強くかかる奥歯では、残っている歯質の量などを考慮し、被せ物などによる適切な修復が重要です。
また、神経を失った歯は時間の経過とともに変色することがあります。
神経を抜いた歯を長持ちさせるポイント
根管治療が終了した後も、その歯を長く使用するためには継続的な管理が重要です。
定期的なメンテナンス
根管治療後は症状がなくても、定期的に歯や歯ぐきの状態を確認することが大切です。
必要に応じてレントゲン検査を行い、根の周囲に問題が生じていないか確認します。
詰め物・被せ物の管理
根管治療後の歯では、根管内部への細菌の再侵入を防ぐことが重要です。
詰め物や被せ物の破損・脱離、二次的な虫歯などが生じると再感染につながる可能性があります。
違和感がある場合には放置せず、早めに歯科医院を受診しましょう。
歯ぎしり・食いしばりへの対応
歯ぎしりや食いしばりによって強い力が加わると、歯や修復物に負担がかかります。
必要に応じて噛み合わせを確認し、ナイトガードなどを検討する場合があります。
毎日のセルフケア
根管治療をした歯も虫歯や歯周病になる可能性があります。
歯ブラシだけでなく、デンタルフロスや歯間ブラシなどを適切に使用し、歯と歯ぐきの境目や歯と歯の間を清潔に保ちましょう。
歯の神経を抜かないために大切なこと
歯髄は、可能であれば保存することが望ましい組織です。
虫歯が小さい段階で発見できれば、神経を抜かずに治療できる可能性が高まります。
神経を守るためには、
- 毎日の適切な歯磨き
- デンタルフロスや歯間ブラシの使用
- フッ素の活用
- 定期的な歯科検診
- 虫歯の早期発見・早期治療
などが大切です。
虫歯は、初期にはほとんど自覚症状がないことがあります。
「痛くなってから歯科医院へ行く」のではなく、症状がないうちから定期的に歯の状態を確認することが、歯髄を守り、ご自身の歯を長く残すことにつながります。
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歯の神経を抜く必要があると言われた方へ

歯の神経は、一度取り除くと元には戻りません。当院では虫歯の深さや神経の炎症、歯の状態を丁寧に確認し、神経を残せる可能性も含めて治療方法を検討します。根管治療が必要な場合も、痛みに配慮しながら、できるだけ大切な歯を長く残すことを目指します。
「ズキズキ痛む」「歯の色が変わった」「他院で神経を抜くと言われた」などのお悩みがありましたら、お早めにご相談ください。
【動画】歯茎のニキビのような出来物・フィステル
筆者・院長

深沢 一
Hajime FUKASAWA
- 登山
- ヨガ
メッセージ
日々進化する歯科医療に対応するため、毎月必ず各種セミナーへの受講を心がけております。
私達は、日々刻々と進歩する医学を、より良い形で患者様に御提供したいと考え、「各種 歯科学会」に所属すると共に、定期的に「院内勉強会」を行う等、常に現状に甘んずる事のないよう精進致しております。 又、医療で一番大切な事は、”心のある診療”と考え、スタッフと共に「患者様の立場に立った診療」を、心がけております。





