- 1. 歯周ポケットとは?
- 1.1. 歯周ポケットの深さの目安
- 2. 年代別に見る歯周ポケットの平均
- 2.1. 20代
- 2.2. 30代
- 2.3. 40代
- 2.4. 50代
- 3. 高齢になるほど重度歯周病は増加する
- 4. 歯周ポケットはどのように測定するのか
- 4.1. プロービング検査
- 4.2. 出血の有無も重要
- 5. 歯周ポケットが深いとどうなる?
- 6. 歯の動揺度も歯周病診断の重要な指標
- 6.1. Millerの動揺度分類
- 7. まとめ
- 8. 江戸川区篠崎で歯ぐきの健康が気になる方へ
- 9. 歯周ポケットの平均値を動画で見る
- 10. 筆者・院長
- 10.1. 深沢 一
- 10.1.1. メッセージ
歯周ポケットとは?

歯周ポケットとは、歯と歯ぐきの境目にある溝のことです。健康な状態では1〜3mm程度ですが、歯周病が進行すると歯ぐきの炎症や歯槽骨の破壊によって深くなります。
歯周ポケットが深くなるほど細菌が繁殖しやすくなり、歯周病が進行するリスクが高まります。
歯周ポケットの深さの目安
- 1〜3mm:健康な状態
- 4〜5mm:軽度〜中等度歯周病
- 6mm以上:重度歯周病
- 10mm以上:重度の歯周組織破壊が疑われる状態
年代別に見る歯周ポケットの平均

厚生労働省「平成28年歯科疾患実態調査」によると、年齢が上がるにつれて深い歯周ポケットを持つ人の割合が増加しています。
20代
- 4mm未満:71.5%
- 4〜6mm:28.6%
- 6mm以上:0%
20代では重度歯周病はほとんど認められませんが、約3割の方に4mm以上の歯周ポケットが存在しています。
30代
- 4mm未満:63.7%
- 4〜6mm:31.9%
- 6mm以上:4.4%
30代になると6mm以上の深い歯周ポケットを持つ方が増え始めます。歯周病が本格的に進行し始める年代といえるでしょう。
40代
- 4mm未満:55.3%
- 4〜6mm:40.0%
- 6mm以上:4.8%
40代では約半数の方に4mm以上の歯周ポケットが認められます。自覚症状が少ないまま進行しているケースも少なくありません。
50代
- 4mm未満:48.0%
- 4〜6mm:41.0%
- 6mm以上:5.0%
50代では健康な歯周組織を維持している方が半数を下回ります。歯周病による骨吸収や歯の動揺が目立ち始める年代です。
高齢になるほど重度歯周病は増加する
さらに60代以降では、6mm以上の歯周ポケットを持つ方の割合が急増します。
- 60〜64歳:14.3%
- 65〜69歳:18.2%
- 70〜74歳:13.2%
- 75〜79歳:15.1%
また、高齢になるほど無歯顎(歯をすべて失った状態)の割合も増加していきます。
歯周病は単なる歯ぐきの病気ではなく、歯を失う最大の原因の一つであることがわかります。
歯周ポケットはどのように測定するのか

プロービング検査
歯周病検査の基本となるのが「プロービング検査」です。
先端が丸く加工された専用器具(歯科用プローブ)を歯周ポケット内に挿入し、ポケットの深さを測定します。
当院では1本の歯を6か所測定する「6点法」を採用し、より正確な診断を行っています。
出血の有無も重要
プロービング時に出血が認められる場合、歯周ポケット内に炎症が存在している可能性があります。
健康な歯ぐきでは、通常プロービングによる出血はほとんど起こりません。
出血の有無は歯周病の活動性を判断する重要な指標です。
歯周ポケットが深いとどうなる?

6mm以上の深い歯周ポケットでは、歯ブラシが届かず細菌が蓄積しやすくなります。
その結果、
- 歯ぐきの腫れ
- 出血
- 膿が出る
- 口臭
- 歯槽骨の吸収
- 歯の動揺
などの症状が現れます。
一度失われた歯槽骨は自然には元に戻らないため、早期発見と早期治療が重要です。
歯の動揺度も歯周病診断の重要な指標

歯周病が進行すると歯を支える骨が減少し、歯がグラグラし始めます。
歯の動揺は一般的に以下のように分類されます。
Millerの動揺度分類
- 0度:生理的動揺(0.2mm以内)
- 1度:0.2〜1mmの動揺
- 2度:1〜2mmの動揺
- 3度:2mm以上の動揺や上下方向の動揺
動揺が大きいほど歯周病は重症化している可能性があります。
また、歯ぎしりや食いしばり、噛み合わせの異常による「咬合性外傷」も歯の動揺を悪化させる原因になります。
まとめ
歯周ポケットの深さは年齢とともに深くなる傾向があります。特に30代以降では6mm以上の深い歯周ポケットを持つ方が増加し、50代以降では歯周病による骨吸収や歯の動揺が問題となるケースが少なくありません。
歯周病は初期段階では自覚症状がほとんどないため、定期的な歯周組織検査が重要です。
歯ぐきの出血や腫れ、口臭、歯のグラつきが気になる方は、早めに歯科医院で検査を受けることをおすすめします。
江戸川区篠崎で歯ぐきの健康が気になる方へ

歯周病は初期の段階では痛みや腫れなどの自覚症状がほとんどなく、気付かないうちに進行してしまうことが少なくありません。そのため、歯周病の早期発見には「歯周ポケット検査」が重要です。
歯周ポケットとは、歯と歯ぐきの境目にある溝のことで、歯周病が進行すると深くなります。歯周ポケットが深くなるほど細菌が繁殖しやすくなり、歯を支える骨が徐々に失われていきます。
江戸川区篠崎で歯ぐきから血が出る、口臭が気になる、歯が長くなった気がする、歯がグラつくといった症状がある方は、歯周病が進行している可能性があります。
定期的な歯周ポケット検査によって歯ぐきの状態を数値で把握し、必要に応じて早期治療や予防処置を行うことで、大切な歯を長く守ることができます。
「まだ痛くないから大丈夫」と思わず、歯周病の早期発見・早期治療のために歯周ポケット検査を受けてみませんか。健康な歯と歯ぐきを維持するために、定期的なメインテナンスをおすすめします。
歯周ポケットの平均値を動画で見る
筆者・院長

深沢 一
Hajime FUKASAWA
- 登山
- ヨガ
メッセージ
日々進化する歯科医療に対応するため、毎月必ず各種セミナーへの受講を心がけております。
私達は、日々刻々と進歩する医学を、より良い形で患者様に御提供したいと考え、「各種 歯科学会」に所属すると共に、定期的に「院内勉強会」を行う等、常に現状に甘んずる事のないよう精進致しております。 又、医療で一番大切な事は、”心のある診療”と考え、スタッフと共に「患者様の立場に立った診療」を、心がけております。


