歯の神経が残せる限界は?

虫歯C3の症状で判定

虫歯C3

虫歯C3で冷たいものに凍みたら即来院してください

虫歯C3では、歯髄に細菌が入ると冷たいものに凍み始めます。次の段階では温かいものにも凍みる症状が出ます。

歯の神経が残せる境界は「冷たいものに凍みる」症状までです。あくまでの個人の感覚ですが約90%の症例で歯の神経を残せるという印象です。

しかし、「温かいものにも凍みる」症状が出ると歯の神経を残せる可能性が50%以下に低下します。

これら症状の違いは細菌の歯髄への進入程度によるものと思われます。

歯の神経を抜かない治療法

江戸川区篠崎駅前の歯医者・ふかさわ歯科クリニック篠崎では、出来るだけ歯の神経を抜かない治療を心掛けています。また、虫歯治療では可能な限り削らない・極力痛くない無痛治療にこだわっています。歯の神経まで到達しそうな虫歯が出来てお悩みの方はぜひ、当院に遠慮なくご相談ください。

虫歯を完全除去します

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タービンやエンジンで軟化象牙質を徹底除去

浸潤麻酔をかけて虫歯の細菌が進入した軟化象牙質をタービンやエンジンで徹底的に除去します。

この時、歯髄に悪影響を与えないようにできる限り圧力をかけずに注水下で操作を行います。

歯髄近くまで削ったらスプーンエキスカベーターという手動器具で歯髄に刺激を与えないように優しく軟化象牙質を除去します。

軟化象牙質を徹底除去
軟化象牙質を徹底除去

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MTAセメントで歯髄保護

完全に軟化象牙質を除去したらスーパーボンドかMTAセメントで歯髄を保護します。

仮詰めをして予後観察します。

点状露髄

軟化象牙質を除去する作業において歯髄が一部分露出することがあります。 これを点状露髄と言います。

点状露髄からの出血程度が治療の成否を大きく分けます。 点状露髄が大きいと止血が完璧に出来ないことがあり、治療の成功率は格段に下がります。 

MTAセメントで歯髄保護
MTAセメントで歯髄保護

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コンポジットレジン充填

次回来院時に症状が出ていなければ コンポジットレジンを充填して終了です。

虫歯が大きければ型取りを行い冠を被せることもあります。

症状がある場合

冷たいものや温かいものに凍みたり噛んで痛いと言った 症状が出る場合には神経を抜く治療(抜髄)が必要になります。

コンポジットレジン充填
コンポジットレジン充填

ドックベストセメント治療の問題点

ドックベストセメントは、「歯を削らない」をうたい文句に上げて、あえて虫歯部分を残し、セメントに含まれるるミネラル成分で殺菌するという考え方も元に考案された治療法ですが、殺菌効果が十分に発現しない場合があります。

また、歯科の主要な学会において、その有効性を示す論文を見たことがないため、エビデンスのある治療法とはとても言い難いものです。

当院では現時点において従来の方法を選択しています。例えば MTAセメントやスーパーボンドなどを使用する方が遥かに成功率が高いというのが当院の結論です。

※日本では、ドックベストセメントが厚生労働省から保険治療として認可されていないので自費治療となります。ドックベストセメントで治療すると詰め物や被せ物も保険適用とはならず、全て自費診療となってしまいます。

ふかさわ歯科クリニック篠崎では、天然歯の保存にこだわります。まずは初期虫歯は自然治癒させることを目標とし、極力抜かない・削らない・痛みの少ない低侵襲な虫歯治療が基本です。

患者様一人ひとりの虫歯の進行程度をしっかり診査・診断し、症状にあった適切な治療法をご提案いたします。江戸川区篠崎で出来るだけ歯の神経を抜かない虫歯治療をご希望の方はぜひ、お気軽に当院までご相談下さい。

【動画】歯茎のニキビのような出来物・フィステル

筆者・院長

篠崎ふかさわ歯科クリニック院長

深沢 一


Hajime FULASAWA

  • 登山
  • ヨガ

メッセージ

日々進化する歯科医療に対応するため、毎月必ず各種セミナーへの受講を心がけております。

私達は、日々刻々と進歩する医学を、より良い形で患者様に御提供したいと考え、「各種 歯科学会」に所属すると共に、定期的に「院内勉強会」を行う等、常に現状に甘んずる事のないよう精進致しております。 又、医療で一番大切な事は、”心のある診療”と考え、スタッフと共に「患者様の立場に立った診療」を、心がけております。

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