「最近、口が乾く気がする」
「夜中に水を飲みに起きることが増えた」
「口臭が気になる」
「虫歯が増えた」

このような症状はありませんか?

口の渇きは単なる水分不足ではなく、唾液の分泌量が低下する「ドライマウス(口腔乾燥症)」の可能性があります。

唾液には虫歯や歯周病を防ぐ働きだけでなく、会話や食事、飲み込みをスムーズにする重要な役割があります。そのため、ドライマウスを放置するとお口の健康だけでなく、生活の質(QOL)にも大きく影響します。

まずはセルフチェックで現在の状態を確認してみましょう。

次の項目に当てはまるものがあるか確認してください。

□ 口の中がいつも乾いている

□ 水やお茶を持ち歩くことが多い

□ 夜中に口が渇いて目が覚める

□ パンやクッキーなど乾いた食べ物が飲み込みにくい

□ 会話中に口がネバネバする

□ 口臭が気になる

□ 味が分かりにくくなった

□ 舌がヒリヒリする

□ 虫歯が増えた

□ 入れ歯で傷ができやすい

判定の目安

0~2個

ドライマウスの可能性は低い状態です。

3~5個

軽度のドライマウスの可能性があります。

生活習慣や服薬内容を確認してみましょう。

6個以上

ドライマウスが強く疑われます。

歯科医院での検査をおすすめします。

ドライマウスとは、唾液の分泌量が低下して口の中が乾燥する状態です。

加齢だけでなく、ストレスや薬の副作用、口呼吸、全身疾患など様々な原因によって起こります。

特に50歳以上の女性に多くみられますが、最近ではストレスやスマートフォンの長時間使用による口呼吸の影響で若い世代にも増えています。

唾液には重要な役割があります

唾液は単なる水分ではありません。

お口の健康を守るために次のような働きをしています。

虫歯を防ぐ

歯の表面を洗い流し、再石灰化を促進します。

歯周病を防ぐ

細菌の増殖を抑える働きがあります。

飲み込みを助ける

食べ物をまとめて飲み込みやすくします。

会話をスムーズにする

舌や粘膜の動きを滑らかにします。

味を感じやすくする

味覚を正常に保つ役割があります。

1. 薬の副作用

ドライマウスの最も多い原因の一つです。

特に以下のお薬は唾液分泌を低下させることがあります。

  • 降圧薬
  • 睡眠薬
  • 抗不安薬
  • 抗うつ薬
  • 抗ヒスタミン薬
  • 頻尿治療薬

複数の薬を服用している場合は特に注意が必要です。

2. 口呼吸

鼻づまりや睡眠時無呼吸症候群などによって口呼吸になると、口の中の水分が蒸発しやすくなります。

朝起きたときに口がカラカラになる方は口呼吸が原因かもしれません。

3. ストレス

強い緊張やストレスが続くと、自律神経のバランスが乱れ唾液の分泌量が減少します。

「緊張すると口が乾く」という経験は誰にでもありますが、それが慢性的になることがあります。

4. 加齢

年齢とともに唾液腺の機能は徐々に低下します。

しかし加齢だけが原因ではないため、「年だから仕方ない」と諦める必要はありません。

5. シェーグレン症候群

自己免疫疾患の一つで、涙や唾液を分泌する腺が障害される病気です。

以下の症状がある場合は注意が必要です。

  • 目が乾く
  • 目がゴロゴロする
  • 関節痛がある
  • 強い口の渇きが続く

必要に応じて膠原病内科との連携が必要になります。

虫歯が増える

唾液の自浄作用が低下し、虫歯になりやすくなります。

歯周病が悪化する

細菌が増殖しやすくなります。

口臭が強くなる

舌や粘膜に細菌が増殖し、口臭の原因になります。

味覚障害

味を感じにくくなり、食事が楽しめなくなることがあります。

飲み込みにくくなる

誤嚥やむせ込みの原因になることがあります。

口腔カンジダ症

免疫機能が低下し、口の中にカビが増殖しやすくなります。

当院では口の渇きの原因を調べるために次のような検査を行っています。

口腔内診査

虫歯や歯周病、舌や粘膜の状態を確認します。

唾液分泌量検査

ガムテストやサクソンテストなどで唾液量を測定します。

服薬内容の確認

現在服用中のお薬との関連を調べます。

口呼吸の評価

口腔内の特徴や生活習慣を確認します。

全身疾患の確認

シェーグレン症候群などが疑われる場合には専門医療機関をご紹介します。

こまめな水分補給

少量ずつ頻繁に水分を摂りましょう。

よく噛む習慣

ガムや食事でしっかり咀嚼することで唾液分泌が促進されます。

鼻呼吸を意識する

鼻づまりがある場合は耳鼻咽喉科への相談も検討しましょう。

口腔保湿剤の使用

保湿ジェルや保湿スプレーが有効な場合があります。

水をたくさん飲めば改善しますか?

一時的には楽になりますが、原因そのものを改善するわけではありません。

原因を調べることが大切です。

ドライマウスは治りますか?

原因によって異なります。

薬剤性や口呼吸、生活習慣が原因の場合は改善できることが多くあります。

何科を受診すればよいですか?

まずは歯科でお口の状態や唾液分泌量を確認することをおすすめします。

必要に応じて内科や膠原病内科と連携して診断を進めます。

江戸川区篠崎でドライマウスの受診をご希望の方へ

口の乾燥は単なる不快症状ではありません。

虫歯や歯周病、口臭、味覚障害などさまざまなトラブルの原因になります。

「年齢のせいかな」と我慢せず、気になる症状がある方は一度ご相談ください。

早期に原因を見つけることで、お口の健康と快適な生活を取り戻せる可能性があります。

筆者・院長

篠崎ふかさわ歯科クリニック院長

深沢 一


Hajime FUKASAWA

  • 登山
  • ヨガ

メッセージ

日々進化する歯科医療に対応するため、毎月必ず各種セミナーへの受講を心がけております。

私達は、日々刻々と進歩する医学を、より良い形で患者様に御提供したいと考え、「各種 歯科学会」に所属すると共に、定期的に「院内勉強会」を行う等、常に現状に甘んずる事のないよう精進致しております。 又、医療で一番大切な事は、”心のある診療”と考え、スタッフと共に「患者様の立場に立った診療」を、心がけております。

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