- 1. 子供の口内炎とは
- 2. 子供に多い口内炎の症状
- 3. 子供にみられる主な口内炎・口腔内の病変
- 3.1. アフタ性口内炎
- 3.2. ヘルペス性歯肉口内炎
- 3.3. 傷や刺激による口内炎
- 3.4. ウイルス感染による口の中の症状
- 4. 歯ぐきにできる「口内炎」にも注意
- 5. 子供が口内炎を繰り返す原因は?
- 5.1. 口の中への刺激
- 5.2. 体調や生活習慣
- 5.3. 栄養状態
- 5.4. 感染症
- 6. 口内炎のときの食事
- 6.1. 食べやすいもの
- 6.2. 避けたほうがよいもの
- 7. 子供の口内炎に市販薬は使ってもよい?
- 8. こんな症状があれば受診を
- 9. 繰り返す口内炎には病気が隠れていることも
- 10. 子供の口内炎を予防するために
- 10.1. 口の中を清潔に保つ
- 10.2. バランスのよい食事を心がける
- 10.3. 十分な睡眠と休養をとる
- 10.4. 歯や矯正装置による刺激を確認する
- 11. まとめ
- 11.1. 関連記事
- 12. お子さまの口内炎、繰り返していませんか?
- 13. 【動画】アデノイド顔貌
- 14. 筆者・院長
- 14.1. 深沢 一
- 14.1.1. メッセージ
子供の口内炎とは
子供の口の中に白いできものや赤い腫れが現れ、食事や歯磨きの際に痛がることがあります。その原因の一つが「口内炎」です。
口内炎の多くは時間の経過とともに改善しますが、痛みが強いと食事や水分を十分に摂れなくなることがあります。また、発熱を伴う場合や口の中に多数の病変ができている場合には、ウイルス感染など別の病気が関係していることもあります。
特に小さなお子さんは症状をうまく説明できないため、保護者の方が口の中や全身状態の変化に気付くことが大切です。
子供に多い口内炎の症状

口内炎では、次のような症状がみられます。
- 白色~黄白色の潰瘍ができる
- 潰瘍の周囲が赤くなる
- 食事や歯磨きの際にしみる、痛む
- 舌や唇を動かすと痛む
- 1個だけでなく複数できることがある
一般的なアフタ性口内炎であれば、多くは1~2週間程度で自然に改善します。
ただし、2週間以上たっても治らない場合や、徐々に大きくなる場合、何度も同じ場所にできる場合には、歯科や医療機関を受診しましょう。
子供にみられる主な口内炎・口腔内の病変

アフタ性口内炎
比較的よくみられるタイプで、頬や唇の内側、舌などに、周囲が赤く中央が白色~黄白色の小さな潰瘍ができます。
原因は一つではなく、はっきり特定できないことも少なくありません。
疲労や睡眠不足、ストレス、口の中の小さな傷、栄養状態など、さまざまな要因が発症に関係すると考えられています。
通常は1~2週間程度で自然に改善します。
ヘルペス性歯肉口内炎
単純ヘルペスウイルスによって起こる感染症で、初めて感染した乳幼児などにみられることがあります。
主な症状は、
- 発熱
- 歯ぐきの赤みや腫れ
- 口の中に多数の水疱や潰瘍ができる
- 強い口腔内の痛み
- 食事や水分を摂りにくくなる
などです。
通常のアフタ性口内炎とは症状が異なり、特に水分が摂れない場合は脱水症状につながることがあるため注意が必要です。
傷や刺激による口内炎
頬や舌を噛んだり、硬い食べ物で傷つけたり、熱い食べ物や飲み物でやけどをしたりすることで潰瘍ができることがあります。
また、尖った歯や矯正装置などが繰り返し粘膜に当たっている場合、同じ場所に口内炎のような傷ができることがあります。
原因となる刺激を取り除くことが重要です。
ウイルス感染による口の中の症状
子供では、手足口病やヘルパンギーナなどでも口の中に水疱や潰瘍ができることがあります。
発熱やのどの痛み、手足の発疹など、口内炎以外の症状を伴うこともあります。
口の中に多数の病変がある、発熱している、元気がないなどの場合は、単なる口内炎と自己判断せず、小児科などを受診しましょう。
歯ぐきにできる「口内炎」にも注意
口内炎は頬や唇、舌などに多くみられますが、歯ぐきにも潰瘍や白い病変が現れることがあります。
ただし、歯ぐきにできた白いできものや腫れが、すべて口内炎とは限りません。

例えば、
- 歯の根の感染による膿の出口
- 歯肉の炎症
- ウイルス感染
- 傷ややけど
などによっても、口内炎に似た症状がみられます。
特に、特定の歯の近くの歯ぐきに「ニキビのようなできもの」が繰り返しできる場合には、歯の内部や根の周囲に感染が起きている可能性があります。
このような場合は自然治癒を待たず、歯科医院で原因を確認することが大切です。
子供が口内炎を繰り返す原因は?

口の中への刺激
頬や唇を噛む癖、尖った歯、矯正装置などが粘膜に繰り返し当たることで、同じ場所に潰瘍ができることがあります。
同じ場所に何度も口内炎ができる場合には、歯や噛み合わせ、矯正装置などに原因がないか確認しましょう。
体調や生活習慣
疲労や睡眠不足、ストレスなどが口内炎の発症と関連することがあります。
十分な睡眠や休養をとり、規則正しい生活を心がけることも大切です。
栄養状態
鉄、葉酸、ビタミンB12などの不足が、繰り返す口内炎と関連する場合があります。
ただし、「ビタミン不足=口内炎の原因」と単純に判断することはできません。
偏食が強い、体重が増えにくい、顔色が悪いなど、ほかにも気になる症状がある場合は小児科に相談しましょう。
感染症
単純ヘルペスウイルスをはじめ、手足口病やヘルパンギーナなどの感染症でも口の中に潰瘍ができることがあります。
発熱や発疹などを伴う場合には注意が必要です。
口内炎のときの食事
口内炎があると、食べ物が触れるだけでも痛みを感じることがあります。
無理に通常の食事を食べさせるのではなく、痛みが少なく食べやすいものを選びましょう。
食べやすいもの
- おかゆ
- やわらかいうどん
- 豆腐
- ヨーグルト
- プリン
- ゼリー
- バナナ
- 刺激の少ないスープ
熱いものは痛みを強くすることがあるため、食べやすい温度に調整しましょう。
避けたほうがよいもの
- 柑橘類など酸味の強い食品
- 梅干し
- 辛い料理
- 香辛料の強い食品
- せんべいやポテトチップスなど硬く刺激のある食品
- 熱すぎる飲食物
食事量が一時的に減っても、まず重要なのは水分を確保することです。
水分がほとんど摂れない、尿の量が減っている、ぐったりしているなどの場合は、早めに医療機関を受診してください。
子供の口内炎に市販薬は使ってもよい?
軽い口内炎では、口内炎用の軟膏やパッチなどが使用できる場合があります。

ただし、市販の口内炎薬には、
- 軟膏タイプ
- パッチタイプ
- スプレータイプ
などがあり、成分や使用できる年齢が異なります。
特に小さなお子さんの場合、パッチを誤って飲み込んでしまう可能性などにも注意が必要です。
また、感染症による口内炎など、原因によっては自己判断で薬を使用するよりも医療機関を受診したほうがよい場合があります。
使用する際は対象年齢や用法・用量を確認し、迷った場合は歯科医師・医師・薬剤師に相談しましょう。
こんな症状があれば受診を
次のような場合には、歯科や小児科などの医療機関への受診をおすすめします。

- 2週間以上たっても治らない
- 徐々に大きくなっている
- 頻繁に繰り返す
- 発熱を伴っている
- 口の中に多数の水疱や潰瘍がある
- 痛みが非常に強い
- 水分を十分に摂れない
- 尿が少ない
- ぐったりして元気がない
- 歯ぐきの同じ場所にできものを繰り返す
発熱や発疹など全身症状を伴う場合は小児科、歯や歯ぐき、矯正装置など口腔内に原因があると考えられる場合は歯科への受診が適しています。
判断に迷う場合は、かかりつけの小児科や歯科医院に相談しましょう。
繰り返す口内炎には病気が隠れていることも
頻繁に口内炎を繰り返す場合には、まれに全身の病気が関係していることがあります。

例えば、
- 鉄やビタミンなどの不足
- 貧血などの血液疾患
- 消化器疾患
- 免疫に関係する疾患
- ベーチェット病などの炎症性疾患
などです。
ただし、口内炎を繰り返すからといって、これらの病気があるとは限りません。
口内炎が非常に頻繁にできる、治りにくい、発熱や皮膚症状など口の中以外にも症状がある場合には、医療機関で相談することをおすすめします。
子供の口内炎を予防するために
口内炎を完全に防ぐことは難しいものの、口の中の環境や生活習慣を整えることは大切です。

口の中を清潔に保つ
毎日の歯磨きと仕上げ磨きを行い、口腔内を清潔に保ちましょう。
ただし、口内炎がある部分を強く磨くと痛みや刺激につながります。患部を傷つけないよう、やさしく磨くことが大切です。
バランスのよい食事を心がける
特定の栄養素だけを過剰に摂るのではなく、成長に必要な栄養をバランスよく摂取することが基本です。
偏食が強い場合や口内炎を頻繁に繰り返す場合には、必要に応じて小児科などに相談しましょう。
十分な睡眠と休養をとる
体調を整えるためにも、年齢に応じた十分な睡眠と休養を心がけましょう。
歯や矯正装置による刺激を確認する
尖った歯、虫歯、矯正装置などが粘膜に当たっていると、同じ場所に傷が繰り返しできることがあります。
同じ場所に口内炎ができる場合は、歯科医院で口の中を確認してもらいましょう。
まとめ
子供の口内炎の多くは、1~2週間程度で自然に改善します。
一方で、発熱を伴う場合や口の中に多数の水疱・潰瘍がある場合には、ヘルペス性歯肉口内炎や手足口病、ヘルパンギーナなどの感染症が関係していることもあります。
また、歯ぐきのできものは必ずしも口内炎とは限らず、歯の感染などが原因となっている場合もあります。
口内炎が2週間以上治らない、頻繁に繰り返す、水分が摂れない、発熱や全身症状を伴う場合には、自己判断せず歯科や小児科を受診しましょう。
お子さんが痛がっているときは、刺激の少ない食事と十分な水分摂取を心がけながら、症状に応じて適切な診察を受けることが大切です。
関連記事
お子さまの口内炎、繰り返していませんか?

口内炎がなかなか治らない、何度も繰り返す、食事のときに痛がるなど、気になる症状がありましたらお気軽にご相談ください。
【動画】アデノイド顔貌
筆者・院長

深沢 一
Hajime FUKASAWA
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メッセージ
日々進化する歯科医療に対応するため、毎月必ず各種セミナーへの受講を心がけております。
私達は、日々刻々と進歩する医学を、より良い形で患者様に御提供したいと考え、「各種 歯科学会」に所属すると共に、定期的に「院内勉強会」を行う等、常に現状に甘んずる事のないよう精進致しております。 又、医療で一番大切な事は、”心のある診療”と考え、スタッフと共に「患者様の立場に立った診療」を、心がけております。





