- 1. 【📹 35秒】歯周病があっても大丈夫!矯正治療を成功させるポイント
- 2. 歯周病でも矯正治療はできる?|専門医が解説する安全に治療を進めるポイント
- 2.1. 歯周病と矯正治療の関係とは?
- 2.2. 矯正治療が可能な歯周病の進行度
- 2.2.1. 軽度歯周病(歯肉炎)
- 2.2.2. 中等度歯周病
- 2.2.3. 重度歯周病
- 2.3. なぜ歯周病治療を先に行うの?
- 2.3.1. 炎症を抑える
- 2.3.2. 歯槽骨を守る
- 2.3.3. 清掃しやすい環境を作る
- 2.4. 歯周病患者の矯正治療の流れ
- 2.4.1. ① 歯周病治療
- 2.4.2. ② 再評価
- 2.4.3. ③ 矯正治療スタート
- 3. 歯周病患者に向いている矯正方法
- 3.1. マウスピース矯正(インビザラインなど)
- 3.2. セルフライゲーションブラケット
- 4. 矯正中に重要なセルフケア
- 4.1. 染め出し液による磨き残しチェック
- 5. 歯周病専門医と矯正医の連携が重要
- 6. まとめ
- 6.1. 関連記事
- 7. 歯周病があっても矯正できるか、一度確認してみませんか?
- 8. 【動画】自宅で実践|歯肉炎の治し方
- 9. 筆者・院長
- 9.1. 深沢 一
- 9.1.1. メッセージ

「歯周病があると矯正はできないのでは?」と不安に感じていませんか?
実は、歯周病があっても矯正治療が可能なケースは多くあります。ただし、歯周病の進行度や歯を支える骨(歯槽骨)の状態によっては、先に歯周病治療を行う必要があります。
歯周病を放置したまま無理に歯を動かすと、歯の動揺や歯槽骨の吸収が進み、歯を失うリスクが高まることもあります。一方で、適切な歯周病管理を行いながら矯正することで、歯並びだけでなく清掃性も改善し、将来的な歯周病予防につながるケースも少なくありません。
この記事では、歯周病でも矯正治療が可能な条件や注意点、治療の流れ、歯周病患者に適した矯正方法について、歯科医師の視点からわかりやすく解説します。
【📹 35秒】歯周病があっても大丈夫!矯正治療を成功させるポイント
歯周病でも矯正治療はできる?|専門医が解説する安全に治療を進めるポイント
「歯周病があると矯正はできないのでは…?」と不安に感じている方は少なくありません。
結論から言えば、歯周病でも矯正治療は可能です。
ただし、歯周病の進行度や歯槽骨(歯を支える骨)の状態によっては、先に歯周病治療を行う必要があります。無理に歯を動かすと、歯の動揺や歯槽骨の吸収が進み、最悪の場合は抜歯が必要になることもあるため、慎重な診断が重要です。

歯周病と矯正治療の関係とは?
歯周病は、歯を支える「歯槽骨」を溶かしてしまう病気です。
矯正治療では、この歯槽骨に力を加えて歯を移動させるため、歯周組織が健康であることが大前提になります。
歯周病が進行した状態で矯正を行うと、次のようなリスクがあります。
- 歯がグラグラする
- 歯槽骨の吸収がさらに進行する
- 歯茎の炎症が悪化する
- 歯が抜けるリスクが高まる
そのため、矯正前には歯周病検査やレントゲン検査を行い、歯槽骨の状態を詳しく確認する必要があります。
矯正治療が可能な歯周病の進行度
一般的には、軽度〜中等度の歯周病であれば、適切な歯周病治療を行うことで矯正治療が可能になるケースが多くあります。
軽度歯周病(歯肉炎)
- 歯茎に軽い炎症がある
- 歯槽骨の破壊が少ない
- 出血や腫れが中心
➡ 歯周病治療と並行して矯正できることが多いです。
中等度歯周病
- 一部に骨吸収がある
- 歯周ポケットが深くなっている
➡ 歯周病治療を優先し、状態が安定すれば矯正可能なケースがあります。
重度歯周病
- 歯槽骨が大きく失われている
- 歯の動揺が強い
➡ 状態によっては矯正が難しく、抜歯が必要になることもあります。近年ではGTR法やリグロスなどの再生療法により、治療可能となる症例も増えています。

赤矢印の部位では、歯の根の先端(根尖)まで歯槽骨が大きく吸収しており、歯を支える力が大きく失われています。このような重度歯周病では、歯の動揺が強く、矯正治療を行っても安定性が得られないため、抜歯が適切と判断されるケースです。
なぜ歯周病治療を先に行うの?

矯正治療を安全に進めるには、まず歯周病をコントロールする必要があります。
炎症を抑える
炎症があるまま矯正すると、歯周病が悪化しやすくなります。
歯槽骨を守る
歯を支える土台が安定していなければ、安全に歯を動かせません。
清掃しやすい環境を作る
矯正装置が入ると歯磨きが難しくなるため、事前にプラークコントロールを改善しておくことが重要です。
特に、矯正開始前にはプラークスコア(PCR)10%以下を目安にすることもあります。
歯周病患者の矯正治療の流れ
① 歯周病治療
まずは歯石除去やクリーニングを行います。
- スケーリング
- ルートプレーニング
- ブラッシング指導
- 必要に応じて再生療法(GTR・リグロス)
などを行い、歯茎の炎症を落ち着かせます。
② 再評価
以下の項目を確認します。
- 歯周ポケットの深さ
- 出血の有無
- 歯の動揺
- プラークコントロール状態
状態が安定すれば矯正治療へ進みます。
③ 矯正治療スタート
歯周病患者では、歯や歯茎への負担を減らす矯正方法が選択されます。
歯周病患者に向いている矯正方法

マウスピース矯正(インビザラインなど)
歯周病患者に特に適している治療法の一つです。
取り外し可能で清掃しやすい
歯茎への刺激が少ない
弱い力でゆっくり歯を動かせる
歯周病管理と矯正治療を両立しやすい点が大きなメリットです。
セルフライゲーションブラケット
- 摩擦が少ない
- プラークが付きにくい
- 歯や歯茎への負担を軽減
歯周組織に配慮した矯正装置として注目されています。
矯正中に重要なセルフケア
矯正中は装置周囲にプラークが溜まりやすく、歯周病悪化のリスクが高まります。
そのため、以下のケアが重要です。
- 矯正用歯ブラシの使用
- 歯間ブラシ・フロスの活用
- 染め出し液での磨き残しチェック
- 定期的なPMTC・エアフロー
特に歯周病経験者では、1〜3ヶ月ごとのメンテナンスが推奨されます。
染め出し液による磨き残しチェック
磨き残しは見えにくい場所にこそ潜んでいるため、定期的に染め出し液を使ってチェックするのがおすすめです。

- 鏡で確認しながら磨き残しを把握できる
- 矯正装置まわりの磨きにくい部分を重点的にケアできる
歯周病専門医と矯正医の連携が重要
歯周病を伴う矯正治療では、
- 歯周病専門医
- 矯正専門医
- 歯科衛生士
による連携が非常に重要です。
歯周病の状態を常に確認しながら、歯を安全に動かしていく必要があります。専門的な管理体制が整った歯科医院を選ぶことが、治療成功の大きなポイントになります。
まとめ
歯周病があっても、適切な診断と治療を行えば矯正治療は可能です。
ただし、
- 歯周病を放置したまま始めない
- 歯槽骨の状態を正確に診断する
- 矯正中も継続的にメンテナンスを行う
ことが非常に重要です。
「歯並びも改善したい」「歯周病も治したい」という方は、歯周病治療と矯正治療の両方に対応できる歯科医院で相談してみましょう。
関連記事
歯周病があっても矯正できるか、一度確認してみませんか?

歯周病があっても、適切な診査・診断と歯周病治療を行うことで、矯正治療が可能になるケースは少なくありません。まずは歯ぐきや歯槽骨の状態を確認し、あなたに合った治療計画をご提案します。
【動画】自宅で実践|歯肉炎の治し方
筆者・院長

深沢 一
Hajime FUKASAWA
- 登山
- ヨガ
メッセージ
日々進化する歯科医療に対応するため、毎月必ず各種セミナーへの受講を心がけております。
私達は、日々刻々と進歩する医学を、より良い形で患者様に御提供したいと考え、「各種 歯科学会」に所属すると共に、定期的に「院内勉強会」を行う等、常に現状に甘んずる事のないよう精進致しております。 又、医療で一番大切な事は、”心のある診療”と考え、スタッフと共に「患者様の立場に立った診療」を、心がけております。





