- 1. 【動画 39秒】虫歯を放置すると命の危険?知らないと怖い全身への影響
- 2. 酷い虫歯の原因と進行メカニズム
- 2.1. 虫歯が進む原因とは?
- 2.1.1. プラークと細菌の影響
- 2.1.2. 生活習慣(食生活・歯磨きの頻度)
- 2.1.3. 唾液の影響
- 2.2. 虫歯の進行段階(C0~C4)
- 2.2.1. C0: 初期虫歯(まだ削らなくてよい段階)
- 2.2.2. C1: エナメル質の虫歯(初期段階)
- 2.2.3. C2: 象牙質まで進んだ虫歯(中程度の虫歯)
- 2.2.4. C3: 神経まで達した虫歯(重度の虫歯)
- 2.2.5. C4: 歯の崩壊・抜歯の可能性(末期の虫歯)
- 3. 酷い虫歯の治療法と治療の流れ
- 3.1. ① 初診・検査
- 3.1.1. 初診時の口腔内写真
- 3.2. ② 歯周病の基本治療
- 3.2.1. プラークコントロールと歯石除去
- 3.2.2. 歯周病の基本治療終了時の口腔内写真
- 3.3. ③ 虫歯治療
- 3.3.1. 上顎の虫歯治療法
- 3.3.2. 下顎の虫歯治療法
- 4. 抜歯が必要な場合の治療法
- 4.1. 抜歯後の選択肢(ブリッジ・入れ歯・インプラント)
- 4.2. ひどい虫歯治療の値段相場
- 4.2.1. 保険診療と自費診療の違い
- 4.2.2. 治療費の目安(詰め物・被せ物・根管治療・抜歯・インプラント)
- 4.3. まとめ
- 5. 「酷い虫歯を歯医者に見せるのが恥ずかしい…」と思っている方へ
- 5.1. 歯科医が思う「虫歯患者の本音」
- 5.1.1. 1. ひどい虫歯の患者は珍しくない
- 5.1.2. 2. 恥ずかしさよりも「治したい」という気持ちが大事
- 5.1.3. 3. どんな状態でも治療できるので安心してほしい
- 5.2. ひどい虫歯こそ早く治療すべき理由
- 5.2.1. 1. 痛みが強くなる可能性が高い
- 5.2.2. 2. 治療が大掛かりになり、費用も高くなる
- 5.2.3. 3. 歯を失うリスクが高まる
- 5.2.4. 4. 口臭や見た目の問題が悪化する
- 5.3. 歯医者に行く勇気を出すためのヒント
- 5.3.1. 1. ひどい虫歯を見ても歯科医は驚かないと知る
- 5.3.2. 2. 事前に歯科医院の雰囲気をチェックする
- 5.3.3. 3. 「とりあえず相談だけ」と考えてみる
- 5.3.4. 4. 「恥ずかしさよりも、治療後の快適さ」をイメージする
- 5.4. まとめ
- 6. 酷い虫歯は放置されたらどうなる?
- 6.1. 痛みが消える=治ったわけではない
- 6.2. 顎骨炎・歯性病巣のリスク
- 6.2.1. 顎骨炎(がっこつえん)とは?
- 6.2.2. 歯性病巣感染とは?
- 6.3. 最悪のケース(歯を守るだけでなく、命に関わる可能性も)
- 6.3.1. 敗血症(はいけつしょう)のリスク
- 6.3.2. 誤嚥性肺炎(ごえんせいはいえん)のリスク
- 6.3.3. 心筋梗塞・脳梗塞との関連
- 6.4. まとめ
- 7. 酷い虫歯にならないための予防策
- 7.1. 効果的な歯磨き方法とおすすめの歯磨き粉
- 7.1.1. 正しい歯磨き方法
- 7.1.2. おすすめの歯磨き粉
- 7.2. フッ素・シーラントによる予防
- 7.2.1. フッ素の虫歯予防効果
- 7.2.2. シーラント(奥歯の溝を埋める処置)
- 7.3. 定期検査とクリーニングの重要性
- 7.3.1. 定期検診のメリット
- 7.3.2. どのくらいの頻度で歯科検診を受けるべき?
- 7.4. 生活習慣の改善(食生活・禁煙・ストレス管理)
- 7.4.1. 食生活の改善
- 7.4.2. 禁煙のすすめ
- 7.4.3. ストレス管理も重要
- 7.5. まとめ
- 7.6. まとめ|「酷い虫歯」は早期治療が鍵!
- 7.7. 虫歯は放置するとどんどん悪化する
- 7.8. 早期の治療であれば抜歯を避けられる可能性が高い
- 7.9. 怖がらずに歯科医院へチャレンジしよう
- 7.9.1. 歯医者に行くのが怖いときのポイント
- 7.10. まとめ
- 8. 江戸川区篠崎で酷い虫歯の治療をお探しの方へ|痛みを抑えた安心の治療を提供
- 9. 【動画】歯茎のニキビのような出来物・フィステル
- 10. 筆者・院長

「歯がボロボロで痛い…」「もう抜くしかないの?」と悩んでいませんか?ひどい虫歯は、放置すると痛みが悪化し、最悪の場合、顎の骨の炎症や全身の健康リスクにもつながることがあります。
しかし、早めの治療なら歯を残せる可能性も!根管治療やMTA治療を活用し、できる限り歯を保存する方法をご提案します。
この記事では、ひどい虫歯の症状・治療法・放置のリスクについて詳しく解説します。痛みを感じたら、迷わず当歯科医院へご相談ください!
【動画 39秒】虫歯を放置すると命の危険?知らないと怖い全身への影響
酷い虫歯の原因と進行メカニズム
虫歯が進む原因とは?
虫歯の主な原因として、以下の要素が挙げられます。
プラークと細菌の影響

- プラーク(歯垢)とは?
プラークは細菌の塊で、糖分をエサにして酸を産生し、歯を溶かします。 - ミュータンス菌の働き
虫歯の原因菌であるミュータンス菌が増殖すると、エナメル質が溶けて、虫歯が進行します。 - バイオフィルムの形成
プラークが長時間放置されると「バイオフィルム」となり、通常の歯磨きでは除去が困難になります。
生活習慣(食生活・歯磨きの頻度)
- 糖分の多い飲食物を摂取する
お菓子、ジュース、スポーツドリンクなどの糖分が高い飲み物・食べ物を頻繁に摂ると、虫歯のリスクが高まります。 - 不十分な歯磨き
歯磨きの回数が少ない、または磨き残しが多いと、プラークが蓄積しやすくなります。 - 間食の頻度が多い
食事や間食の回数が多いと、口の中が酸性になりやすく、再石灰化が追いつかなくなります。
唾液の影響
- 唾液の役割
唾液には酸を中和し、歯の再石灰化を促す作用があります。 - ドライマウスと虫歯の関係
口が乾燥すると、細菌が繁殖しやすくなり、虫歯の進行が加速します。 - ストレスや薬の影響の
一部の薬(抗うつ薬、抗ヒスタミン薬など)やストレスが原因で唾液の分泌が減少することもあります。
虫歯の進行段階(C0~C4)
C0: 初期虫歯(まだ削らなくてよい段階)

- 症状: 目立つ痛みや穴はないが、歯の表面が白く濁る。
- 原因: エナメル質が酸によって脱灰(カルシウムが溶け出す現象)している状態。
- 対処法: フッ素塗布や適切な歯磨きで再石灰化を促すことで治癒可能。
C1: エナメル質の虫歯(初期段階)

- 症状: 歯の表面に小さな黒ずみが見られるが、痛みはほぼなし。
- 原因: 脱灰が進み、エナメル質に小さな穴が空く。
- 治療法:
- 小さな虫歯ならフッ素塗布で進行を抑制。
- 状況によってはレジン(歯科用プラスチック)での充填処置を行う。
C2: 象牙質まで進んだ虫歯(中程度の虫歯)

- 症状: 冷たいものや甘いものがしみる。軽い痛みを感じることもある。
- 原因: エナメル質の下にある象牙質まで虫歯が進行し、刺激が神経に伝わりやすくなる。
- 治療法:
- 虫歯を削り、コンポジットレジンやインレー(詰め物)で修復。
C3: 神経まで達した虫歯(重度の虫歯)

- 症状: 何もしなくてもズキズキと激しい痛みがある。夜に痛みが強くなることが多い。
- 原因: 虫歯が歯髄(神経)に到達し、炎症(歯髄炎)が起こる。
- 治療法:
- 神経を取る「根管治療(歯の神経を除去し、内部を消毒する処置)」を行う。
- 神経を残せる場合はMTAセメントなどを使用して保存する方法もある。
C4: 歯の崩壊・抜歯の可能性(末期の虫歯)

- 症状:
- 神経が完全に死んでしまい、一時的に痛みがなくなることもあるが、歯の根に膿がたまり、再び痛みや腫れが出る。
- 口臭が悪化し、顎の骨まで感染が広がることもある。
- 原因:
- 虫歯が神経を破壊し、さらに進行して歯根部に膿が溜まる(根尖性歯周炎)。
- 治療法:
- ほとんどのケースで抜歯が必要になる。
- 抜歯後の治療として、ブリッジ・入れ歯・インプラントなどの選択肢がある。
まとめ:
ひどい虫歯は、C0の段階で適切に対応すれば削らずに治せることもありますが、C3~C4まで進行すると抜歯や大掛かりな治療が必要になります。痛みを感じる前に歯科医院で早期治療を受けることが大切です。
酷い虫歯の治療法と治療の流れ
① 初診・検査
問診・診察:患者の症状や悩みをヒアリングし、必要な検査を行う。
レントゲン撮影:虫歯や歯周病の進行度を確認。
プラークコントロールの評価:歯垢(プラーク)の付着具合をチェックし、歯磨き指導を行う。
初診時の口腔内写真



② 歯周病の基本治療
プラークコントロールと歯石除去
- 歯周病や虫歯の原因となる プラーク(歯垢) や 歯石 を除去する。
- 必要に応じてスケーリング(歯石除去)やルートプレーニング(歯根の清掃)を行う。
歯周病の基本治療終了時の口腔内写真

③ 虫歯治療
治療はすべて保険適用内で行っています。



上顎の虫歯治療法
- 根管治療(歯の神経治療):C3に進行し、神経が感染している場合に行う治療。
- 手順:
- 虫歯菌に感染した神経を除去
- 根管内の清掃・消毒
- 薬剤を詰めて密閉
- C1~C2程度の虫歯、削った部分に詰め物(インレー)や被せ物(クラウン)をすることで歯を保護。
- 詰め物(インレー)の種類
- 保険適用:銀歯(メタルインレー)、コンポジットレジン充填
- 被せ物(クラウン)の種類
- 保険適用:銀歯、CAD/CAM冠(前歯・小臼歯向けの白い歯)、硬質レジン前装冠
下顎の虫歯治療法
- 抜歯:虫歯がC4まで進行し、歯の崩壊が激しい場合は、残念ながら抜歯が必要になることもある。
- 抜歯後の選択肢(ブリッジ)
- ブリッジ:保険適用可能(銀歯)
- C1~C2程度の虫歯、削った部分に詰め物で歯を保護。
- 詰め物の種類
- 保険適用:コンポジットレジン充填
抜歯が必要な場合の治療法
虫歯がC4まで進行し、歯の崩壊が激しい場合は、残念ながら抜歯が必要になることもある。
抜歯後の選択肢(ブリッジ・入れ歯・インプラント)
歯を失った後、そのまま放置すると隣の歯が傾いたり、噛み合わせが崩れるため、何らかの方法で補う必要がある。
治療法 | 特徴 | メリット | デメリット |
---|---|---|---|
ブリッジ | 両隣の歯を削り、連結した人工歯を装着 | 固定式で違和感が少ない | 健康な歯を削る必要がある |
入れ歯 | 取り外し可能な人工歯 | 費用が比較的安い | 違和感がある・噛む力が弱い |
インプラント | 人工歯根を埋め込み、セラミック歯を装着 | 自然な噛み心地・見た目が良い | 費用が高額・手術が必要 |
- ブリッジ:保険適用可能(銀歯・硬質レジン前装冠)、自費診療ではジルコニアやセラミックも選択可能。
- 入れ歯:部分入れ歯、総入れ歯があり、保険診療ではレジン製、自費では金属床などがある。
- インプラント:自費診療のみ。1本あたり30万~50万円が相場。
ひどい虫歯治療の値段相場
保険診療と自費診療の違い
- 保険診療:最低限の機能回復を目的とした治療(銀歯・プラスチック素材が中心)。
- 自費診療:審美性や耐久性を重視した治療(セラミック・ジルコニアなどを使用)。
治療費の目安(詰め物・被せ物・根管治療・抜歯・インプラント)
治療法 | 保険診療の費用 | 自費診療の費用 |
---|---|---|
詰め物(インレー) | 約1,000~3,000円(銀歯) | 3万~7万円(セラミック) |
被せ物(クラウン) | 約5,000~1万円(銀歯) | 8万~15万円(セラミック・ジルコニア) |
根管治療 | 5,000~1万円 | 10万~20万円(精密根管治療) |
抜歯 | 約3,000~5,000円 | 5万~10万円(難抜歯・親知らずなど) |
インプラント | 保険適用外 | 30万~50万円(1本あたり) |
- 保険診療は比較的安価だが、素材や治療方法に制限がある。
- 自費診療では審美性や耐久性が高い治療が可能だが、費用がかかる。
補助制度の活用
- 医療費控除:年間10万円以上の医療費を支払った場合、確定申告で税金が還付される可能性がある。
- デンタルローン:高額治療を分割払いできる制度もある。
まとめ
ひどい虫歯の治療法は、歯を保存できるかどうかで大きく変わる。
✅ 保存可能なら、詰め物・被せ物・根管治療で対応
✅ 重度の場合は抜歯が必要になり、その後の選択肢としてブリッジ・入れ歯・インプラントがある
✅ 治療費は保険診療と自費診療で大きく異なるため、希望に応じた選択が重要
早期治療を受けることで、治療費を抑えながら自分の歯を長く残せる可能性が高まるため、痛みを感じたらすぐに歯科医院を受診することが大切です。
「酷い虫歯を歯医者に見せるのが恥ずかしい…」と思っている方へ
歯科医が思う「虫歯患者の本音」
「ひどい虫歯になってしまい、歯医者に行くのが恥ずかしい」と感じる人は少なくありません。しかし、歯科医は日々多くの患者を診察しており、以下のように考えています。

1. ひどい虫歯の患者は珍しくない
- 何年も歯医者に行っていない人や、歯がボロボロになってから来院する人は意外と多い。
- 「こんな歯を見せるのは恥ずかしい…」と思うかもしれませんが、歯科医にとっては日常のこと。
2. 恥ずかしさよりも「治したい」という気持ちが大事
- 歯科医の目的は、患者さんの歯の健康を取り戻すこと。
- 「恥ずかしい」と思って受診を先延ばしにすると、虫歯が進行し、治療がより複雑になってしまう。
3. どんな状態でも治療できるので安心してほしい
- 歯がほとんど崩れていても、適切な治療を受ければ改善可能。
- 「もうダメかも…」と思っても、抜歯を回避できる場合もある。
ひどい虫歯こそ早く治療すべき理由
「恥ずかしいから」と受診を先延ばしにすると、虫歯はどんどん悪化し、治療が大掛かりになってしまいます。
1. 痛みが強くなる可能性が高い
- 虫歯が進行すると神経に達し、激痛を伴う。
- 神経が死んでも、根の先に膿がたまるとさらに痛みが再発する。
2. 治療が大掛かりになり、費用も高くなる
- 初期の虫歯なら簡単な詰め物で済むが、放置すると根管治療や抜歯が必要になることも。
- 放置期間が長いほど、治療費もかかるため、早めの治療が結果的に経済的。
3. 歯を失うリスクが高まる
- ひどい虫歯を放置すると、抜歯が避けられなくなることも。
- 1本歯を失うと、隣の歯が倒れたり、噛み合わせが悪くなるため、さらに口腔環境が悪化する。
4. 口臭や見た目の問題が悪化する
- ひどい虫歯は強い口臭の原因になる。
- 前歯の虫歯は、見た目に大きく影響するため、対人関係や仕事の自信に影響を与えることも。
歯医者に行く勇気を出すためのヒント
「恥ずかしい」「怒られそう」と思って、なかなか歯医者に行けない人のために、少しでも気持ちを楽にする方法を紹介します。

1. ひどい虫歯を見ても歯科医は驚かないと知る
- 歯科医は、毎日いろいろな患者の歯を診ているプロ。
- 「こんなひどい状態は初めてです」と言われることはほぼない。
2. 事前に歯科医院の雰囲気をチェックする
- HPや口コミを確認し、「優しい」「痛みの少ない治療」と評判の医院を選ぶと安心。
- 女性歯科医やカウンセリング重視のクリニックを選ぶと、不安が軽減されることも。
3. 「とりあえず相談だけ」と考えてみる
- 「いきなり治療」ではなく、初回は相談だけでもOK。
- 治療計画を立ててもらい、納得してから進めることができる。
4. 「恥ずかしさよりも、治療後の快適さ」をイメージする
- 「歯がキレイになったら、美味しく食べられるし、自信を持って笑える」と考えると、モチベーションが上がる。
- 虫歯を放置するデメリットよりも、治療後のメリットを想像することが大事。
まとめ
ひどい虫歯を見せるのが恥ずかしいと感じるのは当然ですが、歯科医は「治したい」と思う患者さんを歓迎します。
✅ ひどい虫歯の患者は珍しくないので、気にしなくてOK
✅ 早めの治療が痛み・治療期間・費用を最小限に抑える
✅ 「とりあえず相談」から始めれば気が楽
酷い虫歯は放置されたらどうなる?
痛みが消える=治ったわけではない
「ひどい虫歯があったのに、急に痛みがなくなった」と安心する人がいますが、これは治ったわけではなく、むしろ悪化しているサインです。
- 神経が死んでしまった可能性
- 虫歯が神経(歯髄)まで達すると、最初は強い痛みが出る。
- しかし、時間が経つと神経が壊死し、痛みを感じなくなる。
- 痛みが消えたからといって虫歯が治ったわけではなく、むしろ歯の内部で細菌が増殖している。
- 歯根の奥で膿がたまり始める
- 神経が死んだ歯の内部に細菌が繁殖し、炎症が広がる。
- 歯の根の先に膿がたまり、「根尖性歯周炎(こんせんせいししゅうえん)」を引き起こすことがある。
- 進行すると、歯茎が腫れる、膿が出る、強い口臭が発生する。
放置するとどうなる?
✅ 痛みが再発し、以前よりも強くなる
✅ 歯茎が腫れ、顔が変形するほど膨れることも
✅ 根の炎症が顎の骨や全身に広がる危険がある
顎骨炎・歯性病巣のリスク
ひどい虫歯を放置すると、顎の骨や全身にまで悪影響を及ぼすことがあります。
顎骨炎(がっこつえん)とは?
- 虫歯が進行して細菌が歯の根から顎の骨に侵入すると、顎の骨が炎症を起こす。
- 症状
- 強い痛み
- 顎の腫れ・変形
- 発熱(炎症が全身に影響を及ぼしている証拠)
- 重症化すると、骨が溶ける・顎の骨が壊死することもある。
歯性病巣感染とは?
- ひどい虫歯が原因で口の中の細菌が血液を介して全身に広がる病気。
- 関節炎・腎炎・皮膚炎・心内膜炎などの全身疾患を引き起こすリスクがある。
- 特に免疫力が低い高齢者や持病を持つ人は注意が必要。
放置するとどうなる?
✅ 顎の骨が炎症を起こし、手術が必要になることも
✅ 細菌が血流に乗ると、心臓や腎臓に悪影響を及ぼす
最悪のケース(歯を守るだけでなく、命に関わる可能性も)
虫歯は単なる歯の病気ではなく、放置すると命に関わる重大な疾患につながることがあります。

敗血症(はいけつしょう)のリスク
- 虫歯の細菌が血管を通じて全身に広がると、敗血症を引き起こすことがある。
- 敗血症とは?
- 体内の感染により、全身の臓器がダメージを受ける重篤な状態。
- 初期は発熱や倦怠感などの風邪のような症状だが、進行すると臓器不全を引き起こし、命の危険がある。
誤嚥性肺炎(ごえんせいはいえん)のリスク
- 口の中の細菌が唾液とともに気管に入り、肺炎を引き起こす。
- 特に高齢者は誤嚥(食べ物や唾液が誤って気管に入ること)しやすく、肺炎のリスクが高い。
- 虫歯を放置すると口腔内の細菌が増え、誤嚥性肺炎を発症しやすくなる。
心筋梗塞・脳梗塞との関連
- 虫歯や歯周病の細菌が血管に入り、動脈硬化を引き起こすことがある。
- 動脈硬化が進行すると、心筋梗塞や脳梗塞のリスクが上がる。
放置するとどうなる?
✅ 敗血症により、命の危険がある
✅ 誤嚥性肺炎を発症しやすくなる(特に高齢者)
✅ 心筋梗塞・脳梗塞などの重大な疾患につながる
まとめ
ひどい虫歯を放置すると、単に「歯が悪くなる」だけでは済まされず、次のような重大なリスクが発生する。
✅ 神経が死んでも、虫歯は進行し続ける
✅ 顎の骨まで炎症が広がると、手術が必要になることもある
✅ 敗血症や誤嚥性肺炎など、最悪のケースでは命に関わることも
「痛くなくなったから大丈夫」は間違い!
ひどい虫歯を放置すると、最終的には抜歯が必要になり、さらに全身の健康まで脅かされる可能性があるため、早めの治療が最も重要です。
酷い虫歯にならないための予防策
効果的な歯磨き方法とおすすめの歯磨き粉
虫歯を予防するためには、正しい歯磨きの方法と適切な歯磨き粉の選択が重要です。
正しい歯磨き方法
- 1日2~3回、特に寝る前の歯磨きを徹底する
- 寝ている間は唾液の分泌が減り、虫歯菌が活発になるため、寝る前の歯磨きが最も重要。
- 歯ブラシは45度の角度で歯と歯茎の境目に当てる
- プラーク(歯垢)は歯と歯茎の間に溜まりやすいため、小刻みに動かして磨くのがコツ。
- デンタルフロスや歯間ブラシを併用する
- 歯ブラシだけでは約6割の汚れしか落とせないため、フロスや歯間ブラシで補う。
- 電動歯ブラシの活用
- 手磨きが苦手な人や歯並びが悪い人には、電動歯ブラシがおすすめ。
- 音波ブラシや回転式ブラシは、手磨きよりも効果的にプラークを除去できる。
おすすめの歯磨き粉
- フッ素配合(1450ppm以上):エナメル質の再石灰化を促進し、虫歯予防に効果的。
- 抗菌成分配合(CPC・IPMP):虫歯菌の繁殖を抑える。
- 知覚過敏用(硝酸カリウム配合):虫歯が進行していないが、しみる症状がある場合に適用。
- 研磨剤が少ないもの:歯のエナメル質を削りすぎないように注意。
フッ素・シーラントによる予防
フッ素の虫歯予防効果
- フッ素は歯の再石灰化を促進し、虫歯の進行を防ぐ。
- フッ素塗布の方法
- 歯科医院でのフッ素塗布(3~6ヶ月ごと):濃度の高いフッ素を歯の表面に塗布し、虫歯を予防。
- フッ素入り歯磨き粉を使用(毎日):市販のものでも効果的(1450ppm推奨)。
- フッ素洗口液の活用:フッ素濃度の高い洗口液を寝る前に使用するとさらに効果的。
シーラント(奥歯の溝を埋める処置)
- 特に6歳臼歯(第一大臼歯)の虫歯予防に有効。
- 歯の溝にプラスチックのコーティングをすることで、汚れが溜まりにくくなる。
- 痛みを伴わない処置のため、子どもにもおすすめ。
定期検査とクリーニングの重要性
定期検診のメリット
- 虫歯や歯周病の早期発見が可能
- 初期の虫歯(C0・C1)は削らずに治療できる可能性が高い。
- ひどい虫歯になる前に適切な処置を受けられる。
- 歯石除去(スケーリング)で虫歯菌の温床をなくす
- 歯石は歯磨きでは除去できず、放置すると虫歯や歯周病の原因になる。
- 3~6ヶ月ごとの歯科クリーニング(PMTC)が推奨される。
- 歯科医師・歯科衛生士によるブラッシング指導
- 自分では磨けているつもりでも、磨き残しがあることが多い。
- 染め出し液を使って、磨き残しをチェックし、適切な磨き方を学ぶ。
どのくらいの頻度で歯科検診を受けるべき?
- 成人:3~6ヶ月ごと(歯石取りや虫歯チェック)
- 子ども:3ヶ月ごと(フッ素塗布・シーラント処置)
- リスクが高い人(虫歯のなりやすい人):1~3ヶ月ごと
生活習慣の改善(食生活・禁煙・ストレス管理)
食生活の改善
- 糖分の摂取を控える
- 糖分が多い食べ物(お菓子、ジュース、清涼飲料水)は虫歯菌の栄養源になる。
- 特に「ちょこちょこ食べ」や「甘い飲み物の頻繁な摂取」は虫歯リスクを高める。
- 甘いものを食べるなら食後にまとめて摂取し、すぐに歯を磨くのが理想。
- キシリトールの活用
- キシリトールガムを食べると、虫歯菌の働きを弱める。
- 毎日3回、3ヶ月以上続けると虫歯予防効果が高まる。
禁煙のすすめ
- 喫煙は虫歯のリスクを2~3倍に高める。
- たばこの成分が唾液の分泌を減少させる。
- 免疫力を低下させ、虫歯や歯周病が進行しやすくなる。
- 禁煙すると唾液の分泌が回復し、口腔内環境が改善する。
ストレス管理も重要
- ストレスが多いと唾液の分泌が減り、虫歯リスクが高まる。
- 食いしばり・歯ぎしりが増えると、歯にダメージを与える。
- リラックスできる環境を作り、睡眠不足を解消することも予防につながる。
まとめ
ひどい虫歯にならないためには、日々のセルフケアと歯科での専門的な予防処置が欠かせません。
✅ 正しい歯磨きとフッ素入り歯磨き粉の活用
✅ フッ素塗布・シーラントで虫歯リスクを軽減
✅ 定期検診で早期発見・早期治療
✅ 食生活の改善・禁煙・ストレス管理で口腔環境を整える
虫歯は「できてから治療する」より、「作らないこと」が最も重要!
日頃から予防を意識し、歯を長持ちさせましょう!
まとめ|「酷い虫歯」は早期治療が鍵!
虫歯は放置するとどんどん悪化する
ひどい虫歯は、放置すればするほど進行し、最終的には抜歯や全身への悪影響につながることがあります。
- C0~C1(初期段階)ならフッ素や簡単な治療で改善可能。
- C2(象牙質まで進行)すると、しみる症状が出て詰め物が必要になる。
- C3(神経まで達すると)激しい痛みが発生し、根管治療が必要に。
- C4(歯の崩壊)になると、抜歯せざるを得ない場合が増える。
「痛みがないから大丈夫」と思っていても、実際には神経が壊死して痛みを感じなくなっているだけの可能性があります。
痛みが消えた後、さらに悪化すると、顎の骨に炎症が広がったり、全身に影響を及ぼすこともあるので注意が必要です。
早期の治療であれば抜歯を避けられる可能性が高い
ひどい虫歯でも、早めに治療を受ければ「歯を残せる可能性」が高まります。
- C2~C3の段階で治療を開始すれば、神経を残せる可能性もある。
- MTAセメントを使った覆髄治療(神経保護)が可能なケースもある。
- 根管治療を適切に行えば、抜歯を回避できる場合が多い。
- C4でも、根の状態が良ければ、土台を作り直して被せ物が可能なことも。
しかし、手遅れになると「抜歯→ブリッジ・入れ歯・インプラント」といった選択肢しかなくなるため、少しでも違和感を感じたら早めの受診が重要です。
怖がらずに歯科医院へチャレンジしよう
「ひどい虫歯だから歯医者に行くのが怖い」「恥ずかしい」と思う人も多いですが、歯科医は治療することが仕事であり、決して患者を責めることはありません。
歯医者に行くのが怖いときのポイント
✅ 「とりあえず相談だけ」と思って受診する
→ いきなり治療ではなく、まずはカウンセリングだけでもOK。
✅ 「痛くしない治療」ができる歯科医院を探す
→ 無痛治療や笑気麻酔を提供している歯科医院を選ぶと安心。
✅ 「治療した後の快適な生活」をイメージする
→ 治療すれば、痛みがなくなり、食事が楽しくなる!
→ 口臭や見た目も改善し、人前で自信を持って話せるようになる!
✅ どんな状態でも対応できるのが歯科医の仕事!
→ 「ひどい虫歯だから…」と悩まず、一歩踏み出してみましょう!
まとめ
✅ 虫歯は放置すればどんどん悪化し、最悪の場合は抜歯が必要になる。
✅ 早めの治療なら、歯を残せる可能性が高く、痛みや治療期間も短縮できる。
✅ 怖がらずに「とりあえず相談する」気持ちで歯科医院へ行くのが大切!
ひどい虫歯で悩んでいるなら、まずは勇気を出して歯科医院へ相談してみましょう。
あなたの歯を守れるのは、あなた自身の行動です!
江戸川区篠崎で酷い虫歯の治療をお探しの方へ|痛みを抑えた安心の治療を提供

「酷い虫歯だけど、歯医者に行くのが怖い…」「もう抜くしかないの?」とお悩みではありませんか?江戸川区篠崎の当院では、できる限り歯を残す治療を重視し、痛みを抑えた根管治療やMTA治療にも対応しています。抜歯が必要な場合でも、ブリッジ・入れ歯・インプラントまで幅広い選択肢をご提案します。
「恥ずかしい」と思わず、まずはご相談ください。江戸川区篠崎でひどい虫歯の治療なら、当院がしっかりサポートします!
「もっと早く来ればよかった…」と後悔する前に、今すぐご相談を!
🦷 江戸川区篠崎の当歯科 🦷 で、お口の健康を守りましょう!
📞 ご予約はお電話・WEBで受付中!
【動画】歯茎のニキビのような出来物・フィステル
筆者・院長

深沢 一
Hajime FULASAWA
- 登山
- ヨガ
メッセージ
日々進化する歯科医療に対応するため、毎月必ず各種セミナーへの受講を心がけております。
私達は、日々刻々と進歩する医学を、より良い形で患者様に御提供したいと考え、「各種 歯科学会」に所属すると共に、定期的に「院内勉強会」を行う等、常に現状に甘んずる事のないよう精進致しております。 又、医療で一番大切な事は、”心のある診療”と考え、スタッフと共に「患者様の立場に立った診療」を、心がけております。