- 1. 【動画 32秒】「子どもの口臭」の原因と対策を徹底解説!
- 2. はじめに
- 2.1. 子どもの口臭とは?その重要性
- 2.1.1. 子どもの口臭が家庭や学校生活に与える影響
- 2.1.2. 早期対処の必要性
- 3. 子どもの口臭の主な原因
- 3.1. 口臭の種類とその背景
- 3.1.1. 食べ物や飲み物による一時的な口臭
- 3.1.2. 医学的原因
- 3.1.3. 虫歯
- 3.1.3.1. 対策
- 3.1.4. 歯肉炎
- 3.1.4.1. 子供に発症する3タイプの歯肉炎
- 3.1.5. ドライマウス(口腔乾燥症)
- 3.1.6. 口呼吸
- 3.1.7. 消化器系や呼吸器系の疾患
- 3.1.8. 舌苔や不十分な口腔ケア
- 3.1.9. 舌苔を取る舌ブラシ
- 3.1.10. 歯垢の歯磨き残し
- 4. 年齢別の特徴と原因
- 4.1. 幼児、学童期、思春期それぞれの口臭の特徴
- 4.1.1. 幼児特有の口臭原因
- 4.1.2. 学童期における生活習慣の影響
- 4.1.3. 思春期特有のホルモン変化
- 5. 親ができる家庭でのケア
- 5.1. 家庭で取り組むべき口臭ケア
- 5.1.1. 正しい歯磨きと仕上げ磨きの方法
- 5.1.2. 舌苔の除去とケア用品の活用
- 5.1.3. バランスの良い食生活の重要性
- 5.1.4. 十分な水分補給の推奨
- 6. 専門的な治療と受診のタイミング
- 6.1. 口臭が治らないときに考えるべきこと
- 6.1.1. 歯科医での定期検診の必要性
- 6.1.2. 耳鼻咽喉科や小児科への相談が必要なケース
- 6.1.3. 蓄膿症(副鼻腔炎)
- 7. 予防のポイント
- 7.1. 日常生活でできる口臭予防法
- 7.1.1. 親子で取り組む口腔ケアの習慣づけ
- 7.1.2. ストレス管理と体調ケア
- 8. よくある質問(FAQ)
- 8.1. 子どもの口臭に関するQ&A
- 9. 江戸川区篠崎でお子さまの口臭、気になっていませんか?
- 10. 【動画】なかなか取れない舌苔の完全除去方法
- 11. 筆者・院長
【動画 32秒】「子どもの口臭」の原因と対策を徹底解説!
はじめに
子どもの口臭とは?その重要性
子どもの口臭は、家庭や学校生活において予想以上に大きな影響を及ぼすことがあります。特に次のようなケースが挙げられます。
子どもの口臭が家庭や学校生活に与える影響
- 友達とのコミュニケーションに支障をきたす可能性
子どもの口臭が原因で、周囲の友達との会話や遊びを避けるようになることがあります。このような状況が続くと、社会性の発達に悪影響を与えることがあります。 - 自尊心の低下につながる場合も
自分の口臭に気付いたり、周囲から指摘されることで、自己評価が下がり、ストレスや不安を抱える子どももいます。
早期対処の必要性
子どもの口臭は見過ごされがちですが、単なる衛生の問題だけでなく、体全体の健康状態を示すサインである場合があります。例えば、以下のような理由が考えられます。
- 健康状態のシグナルとしての口臭
消化器系や呼吸器系の不調、または虫歯や歯周病などが原因の場合、早期に対処しないと症状が進行する可能性があります。 - 放置することで他の疾患につながるリスク
口臭を放置すると、慢性的な口腔トラブルや全身疾患の引き金となるリスクが高まります。
このように、子どもの口臭は家庭でのケアや早期の専門医相談を通じて改善が期待できます。この記事では、子どもの口臭の原因や対策について詳しく解説し、親としてできることを具体的にご紹介します。
子どもの口臭の主な原因
口臭の種類とその背景
子どもの口臭は、その原因に応じてさまざまな種類や特徴を持っています。日常生活の習慣から医学的な要因まで、幅広い原因が考えられます。
食べ物や飲み物による一時的な口臭
子どもが摂取する特定の食品や飲料が、一時的に強い口臭を引き起こすことがあります。
- ニンニクやタマネギなど臭いの強い食品
食品に含まれる成分が血流に吸収され、呼気を通じて臭いが発生します。 - 糖分の多い食品や炭酸飲料が引き起こす菌の増殖
糖分を好む細菌が増殖し、悪臭を伴うガスを発生させることがあります。特にお菓子やジュースの過剰摂取は注意が必要です。
医学的原因
医学的要因が口臭の根本原因である場合、適切な治療が必要になります。
- 虫歯や歯肉炎
食べ物の残りや歯垢が溜まり、細菌が繁殖することで発生します。特に治療が必要な虫歯や歯肉炎が進行している場合、口臭が強くなる傾向があります。 - 口腔乾燥症や口呼吸
唾液の分泌が減少すると、口腔内の自浄作用が低下し、細菌が繁殖しやすくなります。特に寝ている間に口呼吸をする子どもに多く見られます。
虫歯
虫歯菌(ミュータンス菌)の増殖
虫歯は進行度の順にCO から C4に分類されます。虫歯が大きくなればなるほどより毒性の強い細菌感染を起こします。
C3の虫歯では歯髄が壊死して根管内で細菌の増殖が起こります。そこから出る腐敗臭が口臭の原因となります。
対策
小さな虫歯であれば、詰め物(充填処置)で治療出来ますが、神経まで到達した虫歯であれば神経を除去し、根管治療後に歯冠修復処置が必要となります。
虫歯にならないように綺麗に歯磨きをすることは言うまでもありません。虫歯予防に効果的なフッ素とキシリトールの入った歯磨き粉を使いましょう。
虫歯を発生させる原因菌にミュータンス菌があります。ミュータンス菌の母子感染を防止することで虫歯や口臭の発生を事前に防ぐことが出来ます。
歯肉炎
子供に発症する3タイプの歯肉炎
子供に起こる歯肉炎は次の三つのタイプに大別されます。歯肉炎により口臭が起こります。
歯肉炎は歯周病菌の感染で起こりますが、小学生の頃に主に家族(両親)から感染します。子供の頃に感染する歯周病菌は毒性の低いものが殆どなので、歯茎に限局した歯肉炎という形で発症するが一般的です。
1%未満とかなり頻度が低い侵襲性歯周炎(若年性歯周炎)があります。また、高熱後の急性歯肉炎があります。
風邪など高熱後の急性歯肉炎
子供は大人に比べて風邪などで高熱が出やすいものです。多くの場合、ウイルス感染が原因と考えられていますが、細菌感染でも発症します。
発熱後、急性歯肉炎になることがあり、炎症は歯肉全体に及び出血も見られます。
歯磨き不足があると、体力や免疫力の低下が加わることでウイルスや細菌が増殖します。
歯肉炎は歯周病の一形態です。歯周病菌の一時的な増殖により強い口臭の発生を伴います。
侵襲性歯周炎
中学生くらいの年齢で歯磨きはしっかり出来ているのに歯周病が急速に進行してしまうことがあります。これを侵襲性歯周炎と呼びます。遺伝的要因が考えられ、家族の中で複数名同疾患を発症することがあります。
通常の歯肉炎
この歯肉炎は磨き残しが沢山あれば、どの子供にでも起こり得るものです。
歯肉炎であれば、それだけ歯周病菌の増殖が起こっているということになります。当然、口臭は発生しやすくなります。
対策
炎症が強いときは柔らかい歯ブラシやガーゼなどで歯垢(プラーク)を優しく掃除します。栄養補給や安静が基本となります。
歯周病菌の数を減らすために乳酸菌の入ったタブレットの使用も効果的です。乳酸菌ls1タブレットがお薦めです。
歯科医院での治療法は抗菌薬の投与や歯石除去、エアフロー、PMTCなど歯周病の治療に準じた処置を行います。
ドライマウス(口腔乾燥症)
ストレス性(神経性)ドライマウス
ドライマウスの原因は様々ありますが、小学校高学年くらいから徐々にドライマウス専門外来を受診する子供たちが増えてきます。
子供に多いトライマウスは、いじめや親からの過度の期待によるプレッシャーや受験戦争など精神的ストレスが原因で起こるストレス性(神経性)ドライマウスです。
唾液の分泌量が低下するドライマウスでは、口腔内の自浄作用や抗菌作用が低下するため口臭の発生原因となります。
対策
強すぎるストレスは子供の成長発育にとっても好ましいものではありません。適度なストレスを緩和してあげることも、親の務めであると考えます。ストレスの少ない生活環境では唾液の分泌が増して口臭が改善します。
口呼吸
口呼吸があると、口腔乾燥が起こり、口腔内細菌が増殖して口臭が発生します。口呼吸の子どもは、寝ている間も口呼吸の状態が続くため、口を開けたまま眠ることが多く見られます。その結果、口の中が乾燥し、寝起きにうんちの臭いやドブの臭いが発生しやすくなります。
口呼吸になるきっかけとして、代表的なものにアデノイド肥大が挙げられます。
鼻づまりが原因で起こる口呼吸は、アデノイド肥大だけでなく、アレルギー性鼻炎やプールの塩素による鼻炎なども原因となります。
また、生まれつきの舌小帯短縮症や舌癒着症といった解剖学的な問題が原因で口呼吸が起こる場合もあります。
さらに、生活習慣の問題として、よく噛まない食事や指しゃぶりが長期間続くことが、口呼吸の原因になることもあります。
アデノイド肥大
子供の口呼吸が起こる原因で、最も頻度の高い疾患がアデノイド肥大です。
5歳頃をピークに喉の奥の方にあるアデノイドが肥大します。それによって鼻腔が閉鎖して鼻の通りが悪くなります。それがきっかけで口呼吸が始まります。
アデノイド肥大は誰にでも起こりうる生理的な現象ですが、その程度は個人差があります。
口呼吸でお口ポカーンになると口の中が常に乾いた状態になり、唾液本来の力である自浄作用や抗菌作用など十分に発揮出来なくなり、口腔内細菌が増殖し、口臭発生の原因となります。
アレルギー性鼻炎
鼻炎は、様々な原因で発症します。その代表的なものにアレルギー性鼻炎や花粉症があります。鼻炎が起こると鼻が詰まってしまうため、気道抵抗の少ない口呼吸が容易に始まってしまいます。
口呼吸は、生活習慣や先天的解剖学的問題でも起こります。
消化器系や呼吸器系の疾患
体の内部に起因する場合、単なる口腔ケアでは改善しないことがあります。
- 胃酸逆流
胃酸が逆流することで酸っぱい臭いや特有の口臭が発生します。 - 副鼻腔炎
鼻や喉に炎症がある場合、膿が原因で口臭が発生することがあります。
舌苔や不十分な口腔ケア
口腔内の清潔さが保たれていない場合、細菌が増殖して臭いを発生させます。
- 舌苔の蓄積が主因
舌の表面に蓄積した汚れや細菌が臭いの元になります。特に舌の清掃が不十分な場合、臭いが強くなることがあります。 - 磨き残しによる菌の繁殖
歯の隙間や奥歯に食べ物が残り、細菌が増殖することで口臭が発生します。
舌苔を取る舌ブラシ
細菌の死骸や脱落した上皮細胞
舌苔は、舌の表面にある突起物(糸状乳頭)の間に細菌の死骸や口腔粘膜から脱落した上皮細胞、食べかすなどが付着して白色~黄色に見えるものです。
舌苔は、誰にでも起こる生理的現象ですが、口臭の最大の原因と考えられるようになってきています。
ただし、子供で、舌苔が大量に付着するというケースは稀です。
対策
専用の舌ブラシで舌苔を優しく除去します。この時、強すぎる力で舌苔を除去すると糸状乳頭が剥ぎ取られてかえって口臭を強める結果になるので注意が必要です。
歯垢の歯磨き残し
歯垢は口臭の発生源
口腔内細菌細菌が作り出すガスが口臭の原因です。歯垢(プラーク)は細菌の塊です。磨き残しがあれば当然口臭の発生は防げません。
対策
正しい歯磨きの仕方を身に付けて歯垢の磨き残しを防ぎます。歯垢染め出し液を使った歯磨き練習は効果的です。
特に、歯磨き粉は口臭防止のためにこだわる必要はありません。子供の口臭防止のために開発された市販の歯磨き粉はないと言っても良いでしょう。
どうしても使いたい場合には、次亜塩素酸水のポイックウォーターがお薦めです。
これらの原因を知ることで、子どもの口臭の背景に何があるのかを理解し、適切な対応や予防策を講じることが可能です。家庭でのケアと必要に応じた医療機関への相談を組み合わせることが重要です。
年齢別の特徴と原因
幼児、学童期、思春期それぞれの口臭の特徴
子どもの口臭は、年齢によって原因や特徴が異なります。それぞれの成長段階に応じた適切な対策が必要です。
幼児特有の口臭原因
幼児は独自のライフスタイルや生理的特徴により、特定の口臭が発生しやすくなります。
- 哺乳瓶の使用や母乳による酸っぱい臭い
哺乳瓶や母乳の成分が、口腔内で酸化し酸っぱい臭いを発生させることがあります。特に哺乳後のケアが不十分な場合、臭いが強くなる傾向があります。 - 指しゃぶりによる唾液不足
指しゃぶりを続けることで口呼吸になりがちになり、唾液の分泌が減少して口臭が発生することがあります。これにより、口腔内が乾燥し、細菌が繁殖しやすくなります。
学童期における生活習慣の影響
学童期は生活習慣の変化に伴い、口臭の原因が多様化します。
- スナック菓子やジュースの摂取頻度増加
甘いお菓子や炭酸飲料などの頻繁な摂取により、口腔内の細菌が増殖しやすくなります。特に歯磨きが不十分な場合、虫歯や歯肉炎のリスクも高まります。 - 不十分な歯磨き習慣
学校生活が忙しくなると、歯磨きの時間が短くなりがちです。その結果、磨き残しによる歯垢の蓄積が口臭の原因になります。
思春期特有のホルモン変化
思春期はホルモンバランスの変化が顕著で、口臭に影響を与える場合があります。
- 思春期性歯肉炎による口臭の増加
ホルモンの影響で歯肉が炎症を起こしやすくなり、口臭が強くなることがあります。この時期には、歯肉炎を予防するための適切なケアが必要です。 - ホルモンバランスの変化で唾液量が低下
思春期の体内変化によって唾液の分泌量が減少し、口腔内の細菌が繁殖しやすくなります。これが口臭の原因の一つとなります。
これらの年齢別の特徴を理解し、適切な口腔ケアや生活習慣の改善を行うことで、子どもの口臭を効果的に予防・改善することができます。また、子どもの成長に応じたケア方法を取り入れることが、健康な口腔環境を維持する鍵となります。
親ができる家庭でのケア
家庭で取り組むべき口臭ケア
子どもの口臭を予防・改善するには、家庭での日々のケアが欠かせません。以下の具体的な方法を取り入れることで、口腔環境を整え、健康な生活をサポートできます。
正しい歯磨きと仕上げ磨きの方法
正しい歯磨き習慣を身につけることは、口臭予防の基本です。
- 歯間ブラシやフロスの併用
歯ブラシだけでは届かない歯と歯の間の汚れを除去するため、歯間ブラシやフロスを併用しましょう。これにより、細菌の繁殖を抑えることができます。 - 定期的な仕上げ磨きの重要性
特に幼児や学童期の子どもは、磨き残しが多くなりがちです。親が仕上げ磨きを行うことで、口腔内の清潔を保つことができます。仕上げ磨きは1日1回、特に夜寝る前に行うのが効果的です。
舌苔の除去とケア用品の活用
舌苔(舌の表面に付着した汚れ)は口臭の主な原因の一つです。
- 舌ブラシの正しい使用方法
専用の舌ブラシを使い、優しく舌の表面を掃除しましょう。ただし、強く擦りすぎると舌を傷つける可能性があるため注意が必要です。 - 口腔洗浄液の利用方法
口腔洗浄液を使うことで、歯磨きでは届かない部分の細菌を除去できます。子ども用の低刺激タイプを選び、適切な量を使用するよう指導しましょう。
バランスの良い食生活の重要性
食生活の改善は、口臭の予防に直結します。
- 野菜や果物を多く摂ることの利点
繊維質の多い野菜や果物を摂取することで、唾液の分泌が促進され、自然な洗浄効果が期待できます。 - 糖分を控えた食事の推奨
菓子やジュースなど糖分の多い食品を控えることで、細菌の繁殖を抑えることができます。また、間食を減らし、規則正しい食事を心がけましょう。
十分な水分補給の推奨
水分補給は、口腔内の健康維持に欠かせません。
- 唾液の分泌を促進するための飲料選び
水や無糖のお茶を積極的に飲むことで、口腔内の乾燥を防ぎ、唾液の分泌を促進します。特に運動後や朝起きたときなど、口が乾きやすいタイミングでの水分補給が効果的です。
これらのケアを家庭で実践することで、子どもの口腔環境を整えるだけでなく、口臭の予防・改善に役立てることができます。また、親子で一緒にケアに取り組むことで、自然と習慣化しやすくなるでしょう。
専門的な治療と受診のタイミング
口臭が治らないときに考えるべきこと
家庭でのケアを徹底しても子どもの口臭が改善しない場合、専門的な治療を検討する必要があります。口臭の根本原因を特定し、適切な治療を受けるためには、専門医の診察が重要です。
歯科医での定期検診の必要性
口臭の多くは口腔内のトラブルに起因しています。歯科医での定期検診は、口臭の根本原因を早期に発見し、改善するための重要なステップです。
- 隠れた虫歯や歯周病の早期発見
目視では分かりにくい隠れた虫歯や初期の歯周病が口臭の原因となっている場合があります。専門的な検査を通じて早期発見が可能です。 - プロによる歯石除去や口腔内クリーニング
歯磨きだけでは落としきれない歯石や歯垢を除去することで、細菌の繁殖を抑え、口臭を改善することができます。特に歯科医院で行われる専門的なクリーニングは効果的です。
耳鼻咽喉科や小児科への相談が必要なケース
口腔内の問題以外にも、他の疾患が口臭の原因となる場合があります。この場合は歯科医だけでなく、他の専門医の診察が必要です。
- 副鼻腔炎や扁桃腺炎が疑われる場合
副鼻腔炎では膿が原因となり、特有の臭いが発生することがあります。また、扁桃腺炎では炎症による細菌が口臭の原因となることがあります。これらの症状がある場合、耳鼻咽喉科での治療が必要です。 - 消化器系疾患の可能性
胃酸逆流や消化不良など、消化器系のトラブルが原因で口臭が発生することがあります。この場合は、小児科や消化器内科での相談をおすすめします。
蓄膿症(副鼻腔炎)
風邪などウイルスや細菌感染
鼻の周辺の骨に左右対称に八つの空洞があります。この空洞を副鼻腔と言います。子供はよく風邪を引きますが、ウイルスや真菌(カンジダ菌)、花粉などによって副鼻腔に炎症を起こすことがあります。副鼻腔炎が慢性化したものを蓄膿症と言います。
炎症を起こした副鼻腔からは生臭い黄色~黄緑色の粘っこい鼻汁がでます。副鼻腔は鼻と交通しているため、この臭いが鼻から出てきます。この臭いを周りの人は口臭と感じるわけです。
また、副鼻腔炎になると鼻詰まりが起こるため、口呼吸になり、口の中の細菌の増殖し口臭の発生が見られるようにもなります。
対策
自分で出来る方法として鼻うがいや馬油(ソンバーユ)点鼻薬などがあります。
耳鼻咽喉科では抗生物質や抗真菌剤、鎮痛剤などの投与で治療します。
家庭でのケアと専門医による治療を組み合わせることで、子どもの口臭は大幅に改善される可能性があります。親としては、子どもの健康状態を観察し、適切なタイミングで医療機関を利用することが大切です。また、口臭の原因が分かれば、再発予防にも役立てることができます。
予防のポイント
日常生活でできる口臭予防法
子どもの口臭を防ぐためには、日々の生活習慣の見直しが不可欠です。家庭で実践できる予防法を取り入れることで、口腔環境を整え、健康的な生活をサポートできます。
親子で取り組む口腔ケアの習慣づけ
口臭予防の第一歩は、正しい口腔ケア習慣を身につけることです。親子で楽しみながら取り組むことで、自然と習慣化することができます。
- 毎日の歯磨きチェックリストの導入
子どもと一緒に歯磨きのチェックリストを作成し、毎日の進捗を確認する習慣をつけましょう。「歯磨きの回数」「フロスや歯間ブラシの使用」「舌磨きの実施」などを項目に加えることで、意識を高めることができます。 - 家族全員での口腔ケア習慣の形成
家族全員で同じ時間に歯磨きを行うことで、子どもが自然に正しいケアを学ぶことができます。親が率先してケアを行うことで、子どものモチベーション向上にもつながります。
ストレス管理と体調ケア
子どもの口臭には、心理的な要因や全身の健康状態も関係しています。これらを改善することも、予防に有効です。
- 子どものストレスが口臭に与える影響
ストレスがたまると、唾液の分泌が減少し、口腔内が乾燥することで口臭が発生しやすくなります。子どもの気持ちを聞いてあげたり、リラックスできる時間を設けることが大切です。例えば、好きな遊びや家族の時間を充実させることで、ストレスを軽減できます。 - 十分な睡眠と運動の重要性
十分な睡眠を取ることで、体全体の健康状態が改善し、唾液の分泌も正常化します。また、適度な運動を取り入れることで血行が促進され、口腔環境の改善につながります。特に屋外での活動は、健康な生活習慣を作るうえで効果的です。
日常生活におけるこれらの予防法を実践することで、子どもの口臭リスクを軽減するだけでなく、全体的な健康促進にもつながります。親子で協力し、楽しく取り組むことで、予防の効果をさらに高めることができます。
よくある質問(FAQ)
子どもの口臭に関するQ&A
子どもの口臭に関する疑問や不安にお答えします。よくある質問をまとめたこのセクションでは、親が抱える悩みに具体的な解決策をご提案します。
子どもの口臭はいつ気にするべき?
子どもの口臭は一時的なものもありますが、以下の状況では注意が必要です。
食事やケア後でも改善しない場合
口腔ケアや食事内容を見直しても臭いが改善しない場合、根本的な原因を探る必要があります。
長期間持続する場合や臭いが強烈な場合
例えば、ドブのような臭いや酸っぱい臭いが長期間続く場合、口腔内だけでなく、消化器系や呼吸器系の問題が隠れている可能性があります。この場合、早めに専門医の診察を受けることをおすすめします。
市販の口臭ケア製品は安全?
市販の口臭ケア製品を使う際には、子ども向けの商品を選び、使用方法に注意することが重要です。
使用上の注意
使用量を守り、飲み込まないように親が見守ることが必要です。特に小さな子どもには、液体よりも歯磨き粉のほうが安心して使用できます。
子ども向け製品の選び方
子どもの年齢に合った低刺激タイプの製品を選びましょう。特に、フッ素配合量が適切か確認することが大切です。子ども専用のマウスウォッシュや歯磨き粉は安全性が考慮されています。
どのタイミングで病院に行くべきか?
家庭でのケアや市販品で改善しない場合は、専門医の診察を検討してください。
- 市販品で改善しない場合の次のステップ
- 歯科医院での診察
隠れた虫歯や歯周病がないかチェックしてもらいましょう。歯石の除去や専門的なクリーニングも口臭改善に効果的です。 - 耳鼻咽喉科や小児科への相談
副鼻腔炎や扁桃腺炎が疑われる場合は耳鼻咽喉科へ、消化器系の問題が考えられる場合は小児科の受診が必要です。
- 歯科医院での診察
- 緊急性がある場合
強烈な臭いとともに体調不良(発熱や嘔吐など)が見られる場合は、早急に医療機関を受診してください。
親が早めに正しい判断をすることで、子どもの健康を守り、安心できる生活をサポートできます。このセクションのQ&Aを参考に、適切な対応を心がけましょう。
江戸川区篠崎でお子さまの口臭、気になっていませんか?
子どもの口臭は、虫歯や歯肉炎、舌苔の蓄積など、口腔内のトラブルが原因である場合が多いです。しかし、消化器系や呼吸器系の不調が隠れている可能性もあります。そのまま放置すると、健康だけでなく自尊心や対人関係にも影響を及ぼすことがあります。
当院では、お子さま一人ひとりに合わせた口臭の原因特定と、予防・改善のためのケア方法をご提案します。家庭でのケアのアドバイスに加え、必要に応じて専門的な治療を行い、健康で自信あふれる笑顔をサポートします。
まずはお気軽にご相談ください!
【動画】なかなか取れない舌苔の完全除去方法
筆者・院長
深沢 一
Hajime FULASAWA
- 登山
- ヨガ
メッセージ
日々進化する歯科医療に対応するため、毎月必ず各種セミナーへの受講を心がけております。
私達は、日々刻々と進歩する医学を、より良い形で患者様に御提供したいと考え、「各種 歯科学会」に所属すると共に、定期的に「院内勉強会」を行う等、常に現状に甘んずる事のないよう精進致しております。 又、医療で一番大切な事は、”心のある診療”と考え、スタッフと共に「患者様の立場に立った診療」を、心がけております。