ドライマウスの診断と受診先

  • ドライマウスの診断は唾液分泌量で判定します。
  • 安静時唾液量検査(無刺激唾液量)は15分間で1.5ml以上の唾液量があれば正常です。
  • 刺激唾液量検査のガムテストでは10分間10ml以上で正常、サクソンテストは2分間で2g 以上の唾液増加で正常。
  • ドライマウスの治療は歯科を受診してください。

ドライマウスの診断

江戸川区篠崎駅南口のふかさわ歯科クリニック篠崎ではドライマウスの検査・診断および治療を行っています。ドライマウスの治療では原因を究明することが重要です。原因ごとに治療法が異なります。ドライマスで唾液の量が減ると、口腔内細菌が増えて「むし歯」「歯周病」「口臭」の原因になることもあります。ドライマウスでお悩みの方はぜひ、当院にご相談ください。

唾液量検査で判定

正常

  唾液分泌量は正常

唾液はしっかり出ているが口腔乾燥感を訴える場合は、神経性ドライマウス(異常感症)を疑います。

上顎前突で口呼吸がある場合、唾液分泌量が正常であってもドライマウス症状を訴える場合があります。また、夜寝ている時の口腔乾燥感は口呼吸が原因である場合が多いのが特徴です。


低下

 唾液分泌量が低下

シェーグレン症候群、糖尿病、口腔癌の放射線治療、更年期障害(女性ホルモン減少)、病気による処方薬、人工透析など原因となるため鑑別診断を行います。

安静時唾液量検査(無刺激唾液量)

15分間の安静時唾液量

安静時唾液量検査のやり方

15分間噛まずに口の中に溜まった唾液をコップにとります。

判定基準 1.5ml以上で正常

15分間で1.5ml以上の唾液量があれば正常です。

1.5ml以下の場合、シェーグレン症候群の診断基準の1項目に入ります。(ヨーロッパの診断基準)

診断基準

ストレス性(神経性)ドライマウス

刺激唾液量無刺激唾液量
正常低下

薬剤性ドライマウス

刺激唾液量無刺激唾液量
正常低下

刺激唾液量検査1

ガムテスト
ガムテスト

ガムテスト 10分10ml以上で正常

ガムを噛むことで唾液腺に刺激を与え、10分間で出た唾液の分泌量を計測する方法です。ガムの種類は問いませんが、味の付いているガムで味覚を刺激することが重要です。

10分間で10ml以上あれば正常です。

刺激唾液量検査2

サクソンテスト
サクソンテスト

サクソンテスト 2分で2g 以上で正常

ガーゼを2分間(1秒に1回 計120回)噛み、ガーゼが吸収した唾液量を重量の増加で計測します。

2分間で2g 以上の唾液増加があれば正常です。

ドライマウスは何科を受診?

ドライマウスは歯科へ

基本的にドライマウスの治療は歯科で行います。ただし、ドライマウスの原因は多岐にわたるため、症状・原因に合わせて内科、心療内科、婦人科などとの連携が必要になります。

ドライマウスの発症比率

約7%の人にドライマウス症状

口腔と全身の機能を維持するための唾液量は1日1000cc ~1500cc必要とされています。この量を下回ると、口腔乾燥感が起こるとともに様々な症状を呈するようになります。

ドライマウス症状を訴える患者さんは、日本で約7%、ヨーロッパでは10%、アメリカにおいては25%(4人に1人)などとかなり高頻度で発生しています。

ドライマウス患者の性別・年齢分布

ドライマウス患者の性別・年齢分布

ドライマウス患者の性別・年齢分布

女性の方が男性より発症頻度が高い

ドライマウス患者は圧倒的に女性が多いことがわかります。

唾液腺の健康を維持するためには女性ホルモンが関係していると考えられています。

40代以上の女性にドライマウス患者が急増する理由は、女性ホルモンの減少が原因ではないかと考えられ、特に閉経後の女性の唾液分泌の低下が数多く論文として報告されています。

また、後述するシェーグレン症候群も圧倒的に中高年の女性に多いのが特徴です。

問診票でチェックしてみましょう

お口の症状、目の症状、関節の症状、最近の生活など、ドライマウス(口腔乾燥症)の診断に必要な項目を問診票でチェックしてみましょう。

当院では歯科口腔外科分野の処置を、適切な検査・診断の元に実施しております。できる限り痛みやリスクを抑えた施術を心がけ、術後のケアまでしっかり実施致します。江戸川区篠崎にて、ドライマウスの治療をご希望の方は、ふかさわ歯科クリニック篠崎の歯科口腔外科までお気軽にご相談ください。

筆者・院長

篠崎ふかさわ歯科クリニック院長

深沢 一


Hajime FULASAWA

  • 登山
  • ヨガ

メッセージ

日々進化する歯科医療に対応するため、毎月必ず各種セミナーへの受講を心がけております。

私達は、日々刻々と進歩する医学を、より良い形で患者様に御提供したいと考え、「各種 歯科学会」に所属すると共に、定期的に「院内勉強会」を行う等、常に現状に甘んずる事のないよう精進致しております。 又、医療で一番大切な事は、”心のある診療”と考え、スタッフと共に「患者様の立場に立った診療」を、心がけております。

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