🚨 「鏡を見たときに「舌が赤くてブツブツしてる…まるでいちごみたい🍓」と驚いたことはありませんか?
このような状態は**「いちご舌(ストロベリー舌)」と呼ばれ、感染症や炎症のサインであることがあります。
多くは
溶連菌感染症川崎病など、全身の病気に伴って見られるため、自己判断で放置せず注意が必要です。

本記事では、いちご舌の原因・症状・治療法、そして受診の目安**までわかりやすく解説します。

🍓いちご舌とは?

 左:正常な舌、右:いちご舌
左:正常な舌、右:いちご舌

「先生、子どもの舌が赤くてブツブツしてるんです…」
外来でこんなご相談を受けることがあります。診察室でお母さんが心配そうにお子さんの口を開けると、舌の表面にある小さな突起(舌乳頭)が赤く腫れ、つぶつぶが強調されて見える——まるで“いちご”のような見た目です。これが、いわゆる「いちご舌」です。

多くの親御さんは「口内炎かと思って様子を見ていたけど、治らなくて…」と不安そうに話されます。実は、いちご舌は舌だけの炎症ではなく、体全体の病気のサインであることも少なくありません。

👀見た目の特徴

  • 舌全体が鮮やかな赤色になる
  • 表面のつぶつぶ(舌乳頭)が目立つ
  • 舌先や縁がヒリヒリ、ピリピリすることがある

ぱっと見では「舌炎」や「口内炎」にも似ていますが、感染症や全身の炎症が関係していることもあり、注意が必要です⚠️

🦠いちご舌の主な原因と関連疾患

いちご舌の主な原因と関連疾患
いちご舌の主な原因と関連疾患

診察の現場では、いちご舌だけが単独で出ることはまれで、多くは感染症や免疫反応の一部として現れます。

🧒 溶連菌感染症

小児に多く見られる病気で、のどの痛みや高熱のあとに舌が赤く腫れ、“いちご状”に変化します。
「舌がピリピリする」と訴えるお子さんも少なくありません。のどを診ると扁桃腺に白い膿がついていることもあります。診察室で泣きながらも頑張って口を開けてくれる子どもの姿に、親御さんが「よく頑張ったね」と声をかける場面もしばしばあります。

🌡️ 猩紅熱(しょうこうねつ)

溶連菌感染の一種で、発疹や高熱、喉の痛みを伴います。
肌が赤くなり、「顔がほてって舌も真っ赤なんです」とお母さんが驚いて来院されることも。早めの受診でしっかり治療すれば回復も早い病気です。

❤️ 川崎病

4歳以下のお子さんに多く見られます。高熱・発疹・いちご舌の三つが代表的なサイン。
「熱が続いて元気がなく、舌が真っ赤」と心配されて来院されるご家族も多いです。早期診断が心臓への合併症を防ぐカギになります。

💊 その他の原因

  • ウイルス感染(アデノウイルス、EBウイルスなど)
  • アレルギー反応
  • ビタミンB群の不足
  • 薬の副作用

👅いちご舌にみられる症状

実際に診察でよく聞く訴えとしては——

  • 舌全体が赤くツヤツヤしている
  • 表面のブツブツが目立つ
  • 味が分かりにくい、ヒリヒリする
  • 発熱・発疹・喉の痛みを伴う

といった症状です。
特に**「熱」と「発疹」**が同時にある場合は、感染症を疑うサインです⚠️

🏥受診の目安と診断

診断と受診の目安
診断と受診の目安

「舌が赤い」「熱がある」「食欲がない」といった症状がある場合、自己判断せずに小児科や内科を受診しましょう。

診察では以下のような検査を行います。

  • 喉や舌の視診
  • 溶連菌迅速検査(数分で結果が出ます)
  • 血液検査(炎症反応の確認)
  • 必要に応じて川崎病の精密検査

✅ 受診を急いだほうがいいサイン

  • 38℃以上の発熱が続く
  • 発疹や手足の赤み、リンパ節の腫れ
  • 水分が取れず、ぐったりしている

💊治療と自宅でのケア

原因によって治療法は異なりますが、どのケースでも**「安静」と「水分補給」**が基本です。

🧫 溶連菌・猩紅熱の場合

抗生物質(ペニシリン系など)を医師の指示通りに飲み切ることが大切です。
「熱が下がったから大丈夫」と途中でやめてしまうと、再発や合併症の原因になることがあります。診察室でも「あと2日、頑張って飲み切ってね」と声をかけるようにしています。

🫖 自宅でできるケア

  • 水分をこまめにとる💧
  • 柔らかく、刺激の少ない食事にする🍚
  • 冷たい飲み物で舌を冷やすと楽になります
  • うがいでお口を清潔に保つ🪥

❤️ 川崎病の場合

入院治療が必要です。免疫グロブリン療法やアスピリン投与で炎症を抑え、心臓への影響を防ぎます。早期治療が回復のカギです。

🛡️再発を防ぐためにできること

  • 手洗い・うがいを徹底する🧼
  • コップや箸の共有を避ける🥢
  • 睡眠と栄養をしっかりとる😴🥦
  • のどや舌に違和感があれば早めに受診🏥

Q:いちご舌は子どもだけですか?
A:大人にも見られることがありますが、特に小児に多いです。

Q:自然に治りますか?
A:軽症なら数日〜1週間で落ち着くこともありますが、感染が原因のときは治療が必要です。

Q:うつることはありますか?
A:溶連菌や猩紅熱が原因のときは、飛沫や接触で感染することがあります。家族内での感染予防を心がけましょう。

いちご舌は見た目に特徴があり、親御さんも気づきやすいサインです。
しかし、舌だけの炎症ではなく、体全体の病気の一部として現れることが多いため、「舌が真っ赤」「熱が続く」「発疹が出ている」といった場合は、早めに医療機関を受診してください。

実際、早めに来院されたお子さんは重症化せずに済むケースがほとんどです。
「こんなことで受診していいのかな?」と思うような小さな変化でも、気づいたときに相談してもらえると安心です。
日々のちょっとした観察が、お子さんの健康を守る大きな一歩になります。

江戸川区篠崎で舌の赤みが気になる方へ✨

舌の赤みやブツブツが続くと、不安になりますよね。
いちご舌は、感染症や炎症のサインであることもあります。
江戸川区篠崎の当歯科クリニックでは、舌やお口の異変についても丁寧に診察し、必要に応じて医科連携も行っています。
「舌が赤い」「子どもの舌がいちごみたい」と感じたら、どうぞお気軽にご相談ください🍓

筆者・院長

篠崎ふかさわ歯科クリニック院長

深沢 一


Hajime FUKASAWA

  • 登山
  • ヨガ

メッセージ

日々進化する歯科医療に対応するため、毎月必ず各種セミナーへの受講を心がけております。

私達は、日々刻々と進歩する医学を、より良い形で患者様に御提供したいと考え、「各種 歯科学会」に所属すると共に、定期的に「院内勉強会」を行う等、常に現状に甘んずる事のないよう精進致しております。 又、医療で一番大切な事は、”心のある診療”と考え、スタッフと共に「患者様の立場に立った診療」を、心がけております。

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