目次

1. 保険適用と自費の違い

保険適用入れ歯の特徴と費用例

保険適用の入れ歯は、必要最低限の機能を満たすことを目的としており、比較的低価格で提供されます。使用される素材は主にレジン(樹脂)で、耐久性や快適性に制約があることが特徴です。

保険適用入れ歯
保険適用入れ歯
  • 費用例: 部分入れ歯の場合は約5,000円~10,000円、総入れ歯の場合は約10,000円~20,000円(保険適用範囲内)。
  • メリット: 費用が抑えられる。
  • デメリット: 見た目や装着感が限定される。

自費診療の入れ歯が高額になる理由

自費診療で作成される入れ歯は、患者のニーズに合わせた高品質な素材と精密な技術が特徴です。例えば、金属床やノンクラスプデンチャーなどが選択可能で、審美性や耐久性に優れています。

金属床とコーヌステレスコープを併用
金属床とコーヌステレスコープを併用
  • 費用例: 部分入れ歯で15万円~80万円以上、総入れ歯で30万円~50万円以上。
  • 高額になる理由:
    1. 使用する素材の品質向上(軽量、耐久性、審美性)。
    2. 技術料が高い(精密な型取りや噛み合わせの調整)。
    3. オーダーメイドであるため、作製に時間と手間がかかる。

2. 入れ歯費用に影響する要因

素材(アクリル、金属、コーヌステレスコープなど)の選択

入れ歯に使用される素材によって、費用が大きく異なります。

  • アクリル樹脂: 一般的な保険適用入れ歯に使用される。軽量で低価格だが、耐久性は低い。
  • 金属床: 薄くて強度が高く、装着感が良いが、自費診療専用で高額。
  • コーヌステレスコープ: 自然な噛み心地と見た目の美しさ、そして耐久性の高さですが、高価。

技術的な要件と施術内容

治療の難易度や必要な技術も費用に影響します。

  • 精密な型取りや噛み合わせの調整が必要な場合、技術料が追加される。
  • 特殊な技法(磁性アタッチメントやコーヌステレスコープ)を用いる場合はさらに高額になる。

歯科医院ごとの価格差

地域や医院の方針によって費用は大きく異なります。

  • 都市部では家賃や人件費が高いため、治療費が割高になる傾向があります。
  • 設備や技術レベルの違いによって、費用が異なることもあります。

1. 部分入れ歯の種類と費用

保険適用の場合

保険適用の部分入れ歯は、費用を抑えたい方向けの選択肢です。主にアクリル樹脂が使用され、最低限の機能を提供します。

保険適用の部分入れ歯
保険適用の部分入れ歯
  • 費用例: 約5,000円~10,000円(自己負担額)。
  • 特徴:
    • 見た目よりも機能性を重視。
    • 金属クラスプ(バネ)が目立つ。

自費診療の場合

自費診療では、審美性や快適性が高い選択肢が豊富にあります。ノンクラスプデンチャーや金属床が一般的です。

ノンクラスプデンチャー
ノンクラスプデンチャー
金属床
金属床
  • 費用例: 約15万円~80万円以上。
  • 特徴:
    • クラスプが目立たず、自然な見た目を実現。
    • 耐久性が高く、長期間使用可能。

2. 総入れ歯の費用

総入れ歯の料金例

総入れ歯は、全ての歯を補うための入れ歯で、保険適用と自費診療で費用が異なります。

保険適用のレジン床の総入れ歯
保険適用のレジン床の総入れ歯
自費診療の金属床の総入れ歯
自費診療の金属床の総入れ歯
  • 保険適用の場合:
    • 費用例: 約10,000円~20,000円(自己負担額)。
    • 特徴: 樹脂製で重量感があり、破損しやすい。
  • 自費診療の場合:
    • 費用例: 約30万円~50万円以上。
    • 特徴: 金属床やシリコン製など、軽量で耐久性が高い素材が使用される。

総入れ歯における追加オプション費用

オプションを追加することで、使用感や安定性を向上させることができます。

  • 磁性アタッチメント: 約10万円~20万円。
  • ミニインプラント固定型総入れ歯: 1本あたり約10万円~20万円。

3. 特殊な入れ歯とその価格

目立たない入れ歯(ノンクラスプデンチャー)の費用

ノンクラスプデンチャーを装着
ノンクラスプデンチャー
ノンクラスプデンチャーを装着
ノンクラスプデンチャーを装着
  • ノンクラスプデンチャー: クラスプがなく、見た目が自然。
    • 費用例: 約145,000円~165,000円。
    • 特徴: 審美性に優れ、笑顔にも自信が持てる。

コーヌステレスコープの料金

  • コーヌステレスコープ:
    • 特徴: 強力な嵌合力で義歯を安定させる。
内冠を装着
内冠を装着
コーヌステレスコープを装着
コーヌステレスコープを装着
内容費用(税別)費用(税込み)
内冠 64,000円70,400円
外冠90,000円99,000円
※ 追加で金属床(使用金属により値段が異なる)を使用したり、 クラスプを使用した場合には別途費用が必要です。また、義歯仕上げの費用が追加で必要です。

費用例 コーヌステレスコープ4ヶ所

外冠:90,000円(税別)×4  360,000円(税別)

内冠:64,000円(税別)×4  256,000円(税別)

金属床(コバルトクロム)+義歯配列仕上げ: 181,000円(税別)

合計:797,000円(税別)876,700円(税込み)

コーヌステレスコープ4ヶ所
コーヌステレスコープ4ヶ所

1. 保険を活用する方法

保険を利用することで、入れ歯の費用を大幅に抑えることが可能です。特に費用負担を重視する方には、保険適用の選択肢を十分に検討することが重要です。

  • 保険適用で治療可能な範囲
    保険適用の入れ歯は、機能性を満たす基本的な設計が特徴です。審美性や快適性には制約があるものの、日常的な咀嚼機能を回復するのには十分です。
  • 費用例:
    • 部分入れ歯: 自己負担額 約5,000円~10,000円
    • 総入れ歯: 自己負担額 約10,000円~20,000円
  • 保険適用を最大限活用するポイント:
    1. 治療計画を歯科医師と相談し、必要最小限のコストで対応可能な方法を検討する。
    2. 保険適用内で利用可能な素材や設計を確認する。
    3. 定期的なメンテナンスを行うことで、入れ歯の寿命を延ばし、追加費用を抑える。

注意点

保険適用の入れ歯は、耐久性や装着感に制約がある場合があります。見た目や快適性を重視する方には、自費診療の選択肢も検討が必要です。

2. 長期的なコストを考えた入れ歯選び

入れ歯選びでは、初期費用と長期的なメンテナンス費用のバランスを考慮することが重要です。短期的なコスト削減だけを目的とするのではなく、総合的なコストパフォーマンスを重視しましょう。

初期費用とメンテナンス費用のバランス

  • 保険適用の入れ歯: 初期費用が安価なため、短期的なコストを抑えられます。しかし、修理や再製作が必要になる頻度が高いため、長期的にはコストがかさむ可能性があります。
  • 自費診療の入れ歯: 初期費用は高額ですが、高品質な素材と精密な設計により、耐久性や使用感が優れており、修理頻度が少ないため、長期的にはコストが抑えられる場合があります。

質の高い入れ歯によるライフサイクルの向上

自費診療で提供される高品質な入れ歯は、耐久性や快適性が高く、長期的に見た場合のコストパフォーマンスが良好です。

長期的視点での選択が重要

  • 初期費用を抑える選択肢と、長期的な使用コストを減らす選択肢を比較検討する。
  • 歯科医師と相談し、自分のライフスタイルや経済状況に合った入れ歯を選ぶことが大切です。

3. 医療費控除

医療費控除は、簡単な確定申告をする事により、税金が戻って来る制度です。歯科治療にかかる費用を少しでも軽減できる可能性があります!

自費診療の部分入れ歯・総入れ歯の費用

自費治療

保険適用外です。

内容金額(税抜き) ※単位:円
義歯完成(配列 仕上げ)23,000円
1歯増毎(義歯部)1,300円
1床(1歯から4歯)  配列仕上げ85,000円
1床(5歯から8歯)  配列仕上げ107,000円
1床(9歯から11歯) 配列仕上げ129,000円
1床(12歯から14歯)配列仕上げ152,000円
前歯部または臼歯部床(コバルトクロム)88,000円
前歯部+片側臼歯部床(コバルトクロム)139,000円
前歯部+両側臼歯部床(コバルトクロム)158,000円
全部床(コバルトクロム)170,000円
単式パラタルプレート床(コバルトクロム)152,000円
複式パラタルプレート床(コバルトクロム)170,000円
単パラバー リンガルバーのみ(コバルトクロム)83,000円
前歯部または臼歯部床(純チタンor貴金属)150,000円
前歯部+片側臼歯部床(純チタンor貴金属) 235,000円
前歯部+両側臼歯部床(純チタンor貴金属)267,000円
全部床(純チタンor貴金属)289,000円
単式パラタルプレート床(純チタンor貴金属) 257,000円
複式パラタルプレート床(純チタンor貴金属)289,000円
単パラバー リンガルバーのみ(純チタンor貴金属)150,000円
クラスプ16,000円
磁性アタッチメント42,000円
アタッチメント義歯132,000円
スマイルデンチャー1床(1歯~3歯)145,000円
スマイルデンチャー1床(4歯~8歯)157,000円
スマイルデンチャー1床(9歯~)165,000円
ミニインプラント(4本総入れ歯固定用)400,000円
治療用義歯(総入れ歯)1床370,000円
生体シリコーン(コンフォート)加工1床140,000円

部分入れ歯は、歯を1本だけ失った場合でも作成することが可能です。歯の欠損状態に応じて、適切な設計が施されます。

  • 部分入れ歯の具体例:
    • 1本だけの場合: 欠損部分を補うために最小限の設計が行われ、隣接する歯を利用して固定します。
    • 複数本欠損の場合: 複数の歯を補う設計で、保険では金属クラスプやレジンベースが使用されることが一般的です。
  • 費用の目安:
    • 保険適用: 約5,000円~10,000円。
    • 自費診療: 約15万円~80万円以上(ノンクラスプデンチャーや金属床などの場合)。

注意点

部分入れ歯を作成する場合、残っている歯の状態が重要です。歯科医師と相談し、最適な方法を選びましょう。

入れ歯は長期間使用する中で、摩耗や変形が発生するため、再製作が必要になることがあります。保険適用と自費診療では、費用や期間に大きな違いがあります。

  • 保険適用の場合:
    • 費用: 約5,000円~10,000円。
    • 期間: 通常2週間~1ヶ月程度。
    • 特徴: 樹脂製の入れ歯が主流で、費用が低い反面、耐久性が低い。
  • 自費診療の場合:
    • 費用: 約15万円~80万円以上。
    • 期間: 通常1ヶ月~2ヶ月程度。
    • 特徴: 高品質な素材(シリコン、金属床など)を使用し、装着感や耐久性が向上。

再製作が必要になる理由

口腔内の状態の変化(歯茎の痩せなど)。

噛み合わせの変化。

入れ歯自体の破損や摩耗。

入れ歯は定期的な調整や修理が必要です。適切なメンテナンスを行うことで、寿命を延ばし、快適な使用感を保つことができます。

  • 定期的な調整:
    • 費用: 保険適用の場合は約1,000円~3,000円、自費診療では5,000円~1万円程度。
    • 内容: 噛み合わせの調整や小さな修理。
  • 修理費用:
    • クラスプの修理や補強: 約3,000円~5,000円(保険適用)。
    • 大きな破損の場合は再製作が必要。
  • 追加費用が発生するケース:
    • 新しい素材への変更(例: ノンクラスプデンチャーへの移行)。
    • 特殊なオプション(例: 磁性アタッチメントの追加)。

メンテナンスの重要性

入れ歯を長期間快適に使うためには、3~6ヶ月ごとに歯科医で調整を受けることが推奨されます。

江戸川区篠崎で自費治療の入れ歯で快適な生活を取り戻しませんか?

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当院では、患者さま一人ひとりのお口に最適な自費治療の入れ歯をご提案しています。

自費治療の入れ歯のメリット

  1. 自然な見た目
    高品質な素材を使用し、自然な歯のような美しさを実現します。笑顔にも自信が持てます。
  2. 快適なフィット感
    専門的な技術で、しっかりとお口に合った入れ歯を作製。外れにくく、噛みやすい仕上がりです。
  3. 長持ちする耐久性
    高品質な素材を使用しているため、保険治療の入れ歯よりも耐久性に優れ、長期間快適に使えます。
  4. お手入れが簡単
    素材の選択により、汚れが付きにくく、お手入れがしやすい設計になっています。

あなたに合った選択肢を

自費治療の入れ歯は選べるオプションが豊富です。金属床やナイロン樹脂製義歯など、お悩みやご希望に応じて最適な入れ歯をカスタマイズします。

まずはご相談を

江戸川区篠崎の当院では、入れ歯に関する無料相談を受け付けています。
「もっと快適に過ごしたい」「自然な笑顔を取り戻したい」という方は、ぜひ一度お問い合わせください。

筆者・院長

篠崎ふかさわ歯科クリニック院長

深沢 一


Hajime FULASAWA

  • 登山
  • ヨガ

メッセージ

日々進化する歯科医療に対応するため、毎月必ず各種セミナーへの受講を心がけております。

私達は、日々刻々と進歩する医学を、より良い形で患者様に御提供したいと考え、「各種 歯科学会」に所属すると共に、定期的に「院内勉強会」を行う等、常に現状に甘んずる事のないよう精進致しております。 又、医療で一番大切な事は、”心のある診療”と考え、スタッフと共に「患者様の立場に立った診療」を、心がけております。

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