- 1. 【📹45秒】まだ吸いますか?タバコと歯周病の深い関係を歯科医が解説
- 2. 🚬タバコが歯茎に与える深刻な影響と歯周病の進行
- 2.1. 🔥喫煙で歯茎はダメージを受け、重度の歯周病へ
- 2.2. ❗自覚症状が出にくいタバコ喫煙者
- 2.2.1. 🛡タバコを吸わない人との違い
- 2.3. 🚭歯周病の治療には禁煙が必須!
- 2.3.1. 🦷タバコを吸い続けると治療効果が出にくい…
- 2.3.2. ❗だからこそ、禁煙が重要!
- 3. 🚬喫煙者と非喫煙者の歯茎の色の比較
- 3.1. 🧑🚬喫煙者の歯茎の特徴
- 3.1.1. 😶🌫️喫煙者の歯茎
- 3.1.2. 🌸非喫煙者の歯茎
- 4. 🚭禁煙で起こる歯茎の変化
- 5. 📊ブリクマン指数(BI指数)とは?
- 5.1. ⚠️ブリクマン指数が高いとリスクも上昇!
- 5.1.1. 🦷口腔がん・咽頭がんのリスク
- 5.1.2. 🦠歯周病の進行と重症化
- 5.1.3. 👃口腔乾燥と口臭・ヤニ臭
- 5.1.4. 🦷ヤニの着色
- 6. 🚭禁煙のメリット
- 6.1. 🦷歯周病の改善とがんリスクの低下
- 6.2. 🚭禁煙で起こる体の様々な変化
- 7. 🚬タバコがやめられない理由とは?
- 7.1. 🧠ニコチンの影響と「やめられないサイクル」
- 7.1.1. 🧬神経回路の変化
- 7.1.2. 📆離脱症状の期間とピーク
- 7.2. 💪禁煙成功のコツ
- 8. 🩺ニコチン依存症は保険適用される病気です
- 8.1. 🚭ニコチン依存症は「病気」=保険適用
- 8.1.1. 💊禁煙外来での主な治療法
- 8.1.2. 🔍近隣の禁煙外来を探そう!
- 9. 歯周病がなかなか治らない…そんなお悩み、実はタバコが原因かもしれません
- 10. 【動画】歯周病の手遅れの症状
- 11. 筆者・院長

タバコを吸い続けていると、歯ぐきが黒くなり、歯が抜ける未来が近づきます。
喫煙者は歯周病のリスクが何倍にも跳ね上がり、治療しても効果が出にくく、症状も悪化しやすいのです。
「まだ吸い続けますか?」――この記事を読めば、タバコと歯周病の関係がよくわかり、禁煙への一歩が踏み出せるはずです。
【📹45秒】まだ吸いますか?タバコと歯周病の深い関係を歯科医が解説
🚬タバコが歯茎に与える深刻な影響と歯周病の進行
🔥喫煙で歯茎はダメージを受け、重度の歯周病へ
タバコは、1本吸っただけで直ちに人体に悪影響を及ぼすわけではありません。しかし、1日20本を10年間吸い続けると、明らかに何らかの悪影響が現れてきます。
🦷歯科・口腔領域においては、喫煙によって「歯茎の線維化」という変化が起こります。
本来、歯茎には毛細血管が豊富に存在し、白血球🧪が歯周病菌と戦うために供給されています。ところが、線維化が進むと毛細血管の数が減り、供給される白血球の量も少なくなってしまいます。
さらに、タバコに含まれる血管収縮作用⚠️によって、歯周ポケット周囲の炎症部位に十分な血液(白血球)が届きにくくなります。
💨これらの影響は、iQOSなどの電子タバコでも同様に見られます。
その結果、歯周ポケット内の歯周病菌🦠の活動が活発になり、炎症が歯茎全体に広がって**歯周組織の破壊⚡**へとつながります。歯茎の腫れや痛みといった症状が出る頃には、かなり重症化していることが多いのです。

❗自覚症状が出にくいタバコ喫煙者
歯茎の線維化が進むと、たとえ炎症があっても歯磨き程度では出血しにくく🪥💧なります。そのため、気づいた時には重度の歯周病で手遅れになっているケースも少なくありません。
🛡タバコを吸わない人との違い
一方、タバコを吸わない人は歯周病の初期段階で出血しやすく💉、異変に気づきやすいため、早期に対処できます。結果として、歯周病を初期の段階で食い止めることが可能です。
🚭歯周病の治療には禁煙が必須!
🦷タバコを吸い続けると治療効果が出にくい…
たとえ歯周病の初期段階と診断され、
・歯石取り🧼
・ルートプレーニング🪥
・PMTC(プロによるクリーニング)✨
などの治療を受けても、禁煙しないままでは歯周組織が治療にほとんど反応せず😔、なかなか改善につながりません。
❗だからこそ、禁煙が重要!
歯周病治療の効果を高めるためには、禁煙が不可欠🚫です。
歯科医院での治療を成功させるには、患者さん自身の協力もカギ🔑となります。

🚬喫煙者と非喫煙者の歯茎の色の比較
🧑🚬喫煙者の歯茎の特徴
喫煙者の口腔内では、ニコチンなどの有害物質により
🟠ビタミンCが破壊され、
⚫メラニン色素が合成されて、歯茎が黒ずんでしまいます。
さらに、歯茎の線維化が進行し、厚く硬く肥厚🪵します。
このような状態になると、たとえ歯周病が進行していても🦠、
歯磨きをしたくらいでは出血が見られにくく🩸なります。
🦷歯の表面には、**タール(ヤニ)**が付着し、
🪥通常の歯ブラシでは取り除くのが難しくなります。
📊さらに、喫煙者の口腔がんの発生率は非喫煙者の2.9倍、
咽頭がんでは32.5倍にも上るという報告があります⚠️。
😶🌫️喫煙者の歯茎
喫煙者の歯茎の色は、黒ずんだ暗紫色(あんししょく)です🦷⚫💨
血流が悪く、メラニンが沈着してくすんだ色合いになるのが特徴です。
🌸非喫煙者の歯茎
非喫煙者の歯茎は毛細血管に富み、歯茎の色はピンク色です。
🚭禁煙で起こる歯茎の変化
🩸歯茎から出血しやすくなる
禁煙後、歯磨き🪥をすると出血が止まらなくなることがあります。
これは、禁煙によって血流が回復🩸したことを意味しており、
歯茎が健康を取り戻している良い兆候✨です。
しっかりとプラーク(歯垢)を除去🧼することで、出血は徐々に治まっていきます。
🌸歯茎の色がピンク色に戻る
禁煙を続けることで、歯茎の状態が改善し🌿、
メラニン色素の沈着が減少することで歯茎の色も健康的なピンク色🌸に戻っていきます。
🦠歯周病の改善
禁煙したからといって、すぐに歯周病が治るわけではありません⚠️。
喫煙本数やブリクマン指数🚬📊が高い人ほど、改善までに時間がかかります。
たとえば、ブリクマン指数が約400の人では、
禁煙後に歯周病の改善効果がはっきり現れるまでに約5年かかることもあります。
※もちろん、歯科医院での継続的な治療🦷が前提です。
⬇️歯茎が下がる
禁煙後に歯茎が下がったり🦷、出血が起こったりすると、
「歯周病が悪化したのでは?」と感じる方もいますが、これは誤解です🙅♂️
実際には、歯周病が改善し始めたことで、隠れていた症状が表面化しただけです。
🧊歯周病治療後に知覚過敏が出ることも
禁煙によって歯茎が引き締まり🪢、
歯周治療が進むことで歯根が露出すると、
**知覚過敏🧊(冷たいものがしみるなど)**を感じることがあります。
📊ブリクマン指数(BI指数)とは?
🧮ブリクマン指数の計算方法
**ブリクマン指数(BI指数)**とは、
1日あたりの平均喫煙本数🚬 × 喫煙年数📅
で算出される「喫煙の影響度を示す指標」です。
⚠️ブリクマン指数が高いとリスクも上昇!

🦷口腔がん・咽頭がんのリスク
- ブリクマン指数600以上で、口腔がんの発症率は約3倍📈
- ブリクマン指数1200以上になると、**喉頭がんの危険性が増し、咽頭がんの発症率はなんと32.5倍⚡**にもなります。
🦠歯周病の進行と重症化
喫煙は歯周病の最大のリスク因子🚬🦷です。
ブリクマン指数が高くなると、以下のような問題が起こります:
- 歯周病の進行スピードが速まる💨
- 症状が重くなる😷
- 再発しやすくなる🔁
👃口腔乾燥と口臭・ヤニ臭
- タール(ヤニ)🟤による独特のニオイ
- ニコチンの作用で唾液の分泌が低下💧
- 口の中が乾燥してしまい🥵、
細菌を洗い流す力(自浄作用)が弱まり、口臭が発生💨します。
🦷ヤニの着色
タールが歯の表面に付着🟤すると、
歯磨き🪥ではなかなか落とせないしつこい着色汚れになります。
🚭禁煙のメリット
🦷歯周病の改善とがんリスクの低下
禁煙を始めると、歯肉の血流🩸は数日〜数週間で改善されます。
また、**黒ずんだ歯茎🦷⚫**も時間をかけて、徐々に本来のピンク色🌸に戻っていきます。
禁煙は、歯周病治療において最も効果的な対策のひとつ💪です。
たとえ重度の歯周病🦠になっていたとしても、
禁煙によって治療の効果は徐々に現れ始めます✨。
💡健康寿命の延伸にもつながる
たとえヘビースモーカー🚬だった方でも、禁煙をすることで
がんや他の疾患の発症リスク📉が確実に低下します。
結果として、より健康的で快適な人生😊を送ることができるようになります。
🚭禁煙で起こる体の様々な変化
20分後 手の体温が正常にまで上昇
8時間後 血液中の酸素が正常値に戻る
24時間後 心臓発作のリスクが減り始める
48~72時間後 ニコチンが完全に抜ける
数日から数週間後 歯肉の血液が正常値に戻る
2週間~3週間後 肺機能が30%アップし歩行が楽になる
1年後 血栓症や心臓発作のリスクが半減する
5年後 肺癌のリスクが半減する
10年後 口腔ガン、咽頭ガンのリスクが減少する
🚬タバコがやめられない理由とは?

🧠ニコチンの影響と「やめられないサイクル」
出典:日本循環器学会『あなたにもできる禁煙ガイド 第2版』(2006年)
タバコを吸うと、数秒でニコチンが肺から吸収され🫁→血流に乗って脳🧠に届きます。
ニコチンは、α4β2ニコチン性アセチルコリン受容体に結合し、
快感をつかさどるドーパミン🎉が大量に分泌されます。
しかし、血中のニコチン濃度は約30分で低下📉。
その結果、ドーパミンが枯渇して不快感・イライラ(=離脱症状😣)が現れ、
「もう一本吸いたい…」という依存のサイクル🔁が作られてしまうのです。
🧬神経回路の変化
タバコを長年吸い続けると、
神経伝達物質の自然な分泌能力が低下🧪します。
禁煙を決意しても、ニコチンの供給が絶たれると
神経回路がうまく働かなくなり⚡、禁断症状🌀が現れます。
これが、なかなか禁煙できない理由💡です。
📆離脱症状の期間とピーク
- ピーク:禁煙から約3日目⏳
- その後、徐々に楽になり、1週間後にはかなり軽減😌
- ただし「吸いたい気持ち」はしばらく続き、約1ヶ月ほど🌙
🧘♀️完全にタバコのことを忘れられるようになるには、
**少なくとも3ヶ月⏰**はかかると考えましょう。
💪禁煙成功のコツ
離脱症状の最中は、こんなふうに気持ちを切り替えましょう👇
- 「昨日も我慢できたんだから、今日ももう一日頑張ろう!📅」
- 「今ここで一本吸ったら、今までの努力が無駄になる…🚫」
こうした**ポジティブな思考🧠✨**が、禁煙継続のカギになります🔑
🩺ニコチン依存症は保険適用される病気です
🚭ニコチン依存症は「病気」=保険適用
ニコチン依存症🧠🚬は医学的に「病気」とされており、
健康保険の適用対象🧾になります。
最近では、若年層への保険適用も拡大📈され、
より多くの方が禁煙治療を受けやすくなっています。
💊禁煙外来での主な治療法
禁煙治療では、以下のような方法が選択されます👇
- ニコチンガム🍬やニコチンパッチ🩹による置き換え療法
- 内服薬(バレニクリン)💊の処方
※商品名:チャンピックス
🫀心疾患や脳梗塞の既往がある方🧠には、
**内服薬が使用されることもありますが、効果が現れるまでに約1週間⏳**かかります。
また、喫煙には心理的依存📌も大きく関係しているため、
カウンセリング🗣️もあわせて行われます。
🔍近隣の禁煙外来を探そう!
禁煙を成功させる第一歩は、専門の禁煙外来に相談📍すること。
まずはお近くのクリニック🏥を検索してみましょう!
禁煙の専門家(禁煙外来)の全国のリストが掲載されています。日本禁煙学会ホームページ
歯周病がなかなか治らない…そんなお悩み、実はタバコが原因かもしれません

喫煙は歯周病の最大リスク因子のひとつであり、治療効果を大きく下げることがわかっています。
とくに重度の歯周病の方ほど、禁煙との併用が効果的です。
江戸川区篠崎の当院では、歯周病と喫煙の関係を踏まえたオーダーメイドの治療プランをご提案しています。
タバコによるお口のトラブル、まずはご相談から始めませんか?
【動画】歯周病の手遅れの症状
筆者・院長

深沢 一
Hajime FUKASAWA
- 登山
- ヨガ
メッセージ
日々進化する歯科医療に対応するため、毎月必ず各種セミナーへの受講を心がけております。
私達は、日々刻々と進歩する医学を、より良い形で患者様に御提供したいと考え、「各種 歯科学会」に所属すると共に、定期的に「院内勉強会」を行う等、常に現状に甘んずる事のないよう精進致しております。 又、医療で一番大切な事は、”心のある診療”と考え、スタッフと共に「患者様の立場に立った診療」を、心がけております。