電動歯ブラシの種類と使い方:音波 vs 回転式 vs 超音波
電動歯ブラシの3種類
タイプ
音波歯ブラシ
電動歯ブラシの主流になって、多くのメーカーから発売されています。手用歯ブラシが下手な方に向いています。
タイプ
回転式電動歯ブラシ
手用歯ブラシが上手く使えない方に向いています。特に介護者による要介護者の口腔清掃に向いています。
タイプ
超音波歯ブラシ
歯周ポケットの中まで超音波の作用が届くと考えられ、歯周病で歯茎が弱っている方に向いています。
音波歯ブラシと超音波歯ブラシはどっちを選ぶ?
音波歯ブラシ、超音波歯ブラシに共通の特徴として歯の表面と歯垢(プラーク)との間の結合を弱めて、歯垢(プラーク)を浮かび上がらせる効果があるとされています。
歯垢の除去効率から考えてお薦めは音波歯ブラシです。
歯磨きをきっちりしているつもりでもなかなか上手く磨けなくて、歯周病や虫歯になってしまうとお悩みの方へ。
電動歯ブラシの使用が一つの選択肢になります。電動歯ブラシには超音波歯ブラシ、音波歯ブラシ、回転式歯ブラシの3種類があります。
超音波歯ブラシには「超」とついているので最も優れているように錯覚してしまいますが、決してそんなことはなく、歯垢の除去効率は音波歯ブラシの方が優れています。
電動歯ブラシの選択で迷ったら、多くのメーカーから発売されている音波歯ブラシを選べばほとんどの場合、後悔することはありません。音波歯ブラシの中でもソニッケアーが最もおすすめです。
音波歯ブラシ、超音波歯ブラシの長所・欠点早見表
特徴 | 音波歯ブラシ | 超音波歯ブラシ |
---|---|---|
メカニズム | リニアモーターの技術でN極とS極を毎秒500回切り替え、歯ブラシ部に毎分約3万1000回の振動を起こし音波を生じさせます。 | 歯ブラシ先端部に超音波振動素子が埋め込まれ、電圧をかけて160万Hzの超音波を生じさせる。 |
歯垢除去効率 | ★★★★★ | ★★★ |
長所 | 音波の作用で機械的に歯垢(プラーク)を除去します。 歯に垂直に歯ブラシの毛先を当て、徐々に前後に動かすだけでよく、ブラッシングテクニックの良否に依存しません。 従って、歯磨きが下手くそでもプラークの高い除去効果が期待出来ます。 | バイオフィルム内の細菌同士の結合を超音波の波動エネルギーによって破壊します。 また、歯の間や歯周ポケット内部の手用歯ブラシが届きにくい場所の細菌に対してその効果が期待出来ます。 |
欠点 | 歯や手に伝わる振動が強く、どうしても慣れない方がいます。 | 手用歯ブラシと同じように歯ブラシヘッドを動かして使います。 そのため、ブラッシングストロークが上手く出来ない方には不向きです。 |
向いている人 | 手用歯ブラシが苦手で磨き残しが多い人におすすめです。 | 歯周病で歯周ポケットが4mm以上ある方で、手用歯ブラシがそこそこ使える方におすすめです。 |
音波歯ブラシ
ソニッケアー音波歯ブラシ
通常の歯ブラシでは上手く磨けない方にはソニッケアー電動歯ブラシがお薦めです。
音波電動歯ブラシの中でもこのソニッケアー電動歯ブラシは歯垢を最も効率よく除去します。
(音波技術)によって生みだされる液体流動力(ダイナミックフルイドアクション)によって歯ブラシの毛先が歯垢から2mm以内であれば(歯垢に毛先が直接接触しなくても)歯垢を除去します。
つまり、磨き残しが極めて少なくなるということです。 このダイナミックフルイドアクションによって発生するキメ細かい力強い水流は、磨き残しが起こり易い歯周ポケット内(浅い歯周ポケット)や歯の間の歯垢も不十分ではあるものの取り除いてくれます。
ソニッケーのアスマホアプリで歯磨きチェック
ソニッケアーダイヤモンドクリーンスマートと連動するスマホアプリが歯磨きをサポートしてくれます。
患者のニーズによって複数のブラシヘッドが用意されています。ブラシヘッドを装着するとハンドルは自動的に最適なモードと強さに設定されます。
ソニッケアーアプリに接続すればリアルタイムのコーチングを受けることが出来ます。磨くエリアが光って歯磨き(ブラッシングをガイドし磨き残しを防ぎます。
ブラシヘッドを強く押し当て過ぎると加圧防止センサーがお知らせし、歯と歯茎を守ります。動作センサーが動かしすぎを検知し、歯磨き(ブラッシング技術の向上をサポートします。歯磨き(ブラッシング出来ていないエリアをハイライトし、口の中全体が磨けるまでサポートします。
歯磨きの後は舌ブラシ用ヘッドを装着し、口臭予防します。
超音波歯ブラシ
超音波歯ブラシ スマイルエックスAU-300D
1.6MHz(1秒間に160万回)の超音波振動に1万6,000回/分の音波振動を付加し、超音波と音波振動の二つの相乗効果で歯垢(プラーク)をバラバラにします。
お知らせタイマー機能で45秒毎に振動とLED表示で時間経過を知らせ、3分後に停止します。
歯ブラシの選択基準
1
歯ブラシの毛の硬さ
歯ブラシの毛の硬さは歯磨き法にもよりますが、毛先の硬い方が軟らかいものよりはるかに効果的です。硬い毛の歯ブラシの欠点は、歯茎を傷つけたり、歯の表面を削り取ったりする恐れがあることです。
逆に軟らかすぎるものは、汚れを落とす能力に欠けるのが欠点です。
2
歯ブラシのサイズ
歯ブラシの毛先や柄のサイズは小さめのもので、奥歯の裏側など歯列全体に毛先が十分に届くことが大切です。
3
磨き残しが多い方
手用歯ブラシでは磨き残しが多い方は電動歯ブラシをおすすめします。
4
毛の質
毛の密集したものや動物の毛は乾燥しにくく、不潔になりやすいので、ナイロン毛が良いでしょう。
5
歯ブラシの交換タイミング
歯ブラシは1カ月に一度取り替えることをおすすめします。また、毛先が開いてしまった歯ブラシは早く取り替えて下さい。もしも1カ月で毛先が開いたりする人は、歯を磨く時に力が入りすぎています。
手用歯ブラシ
江戸川区篠崎で電動歯ブラシをご希望の方へ
ふかさわ歯科クリニック篠崎では、このように虫歯や歯周病を未然に防ぐ予防歯科に力を入れ、患者様ご自身の歯が一生持つように予防主体の歯科健診や定期的な歯のクリーニングを推奨しております。予防歯科は歯の寿命だけでなく病気の予防とも関係しています。江戸川区篠崎にて、電動歯ブラシをご希望の方は当院までお気軽にご相談下さい。
【動画】歯周ポケットを改善するセルフケア法
筆者・院長
深沢 一
Hajime FULASAWA
- 登山
- ヨガ
メッセージ
日々進化する歯科医療に対応するため、毎月必ず各種セミナーへの受講を心がけております。
私達は、日々刻々と進歩する医学を、より良い形で患者様に御提供したいと考え、「各種 歯科学会」に所属すると共に、定期的に「院内勉強会」を行う等、常に現状に甘んずる事のないよう精進致しております。 又、医療で一番大切な事は、”心のある診療”と考え、スタッフと共に「患者様の立場に立った診療」を、心がけております。