- 1. 📌ミラノール(フッ素 洗口液)の基本情報とは?
- 1.1. 🦷【1】ミラノールとは?
- 1.2. 🧪【2】主成分はフッ化ナトリウム
- 1.3. 🧴【3】調整方法と注意点
- 2. 🎯対象年齢と使用の条件|子どもから大人まで安心して使える
- 2.1. 🟡4〜5歳児向け:毎日法(低濃度・1g分包)
- 2.2. 🟣6歳以上向け:毎日法(やや高濃度・1.8g分包)
- 2.3. 🔴6歳以上向け:週1回法(高濃度・1.8g分包)
- 3. 正しいフッ素洗口の手順:ブラッシングからミラノール顆粒の使い方まで
- 4. ✅ミラノールの効果と目的
- 4.1. 🦠虫歯予防のメカニズム
- 4.2. 🧒小児への使用:乳歯・永久歯の保護
- 4.3. 🧓成人・高齢者でのフッ素洗口の活用
- 5. ⚠️副作用・注意事項
- 5.1. 🚫過剰摂取によるリスク
- 5.2. 📄禁忌と注意が必要なケース(例:無カタラーゼ症など)
- 5.2.1. ❗ 使用を避けるべきケース
- 5.2.2. ❗ 注意が必要なケース
- 5.3. 🧼安全に使うための保管方法と有効期限
- 5.3.1. 🔐 保管のポイント
- 5.3.2. 📅 有効期限の目安
- 6. ⚠️子どもへのフッ素使用は「濃度」と「量」に注意
- 6.1. 👶赤ちゃん・乳幼児にはフッ素スプレー「レノビーゴ」がおすすめ
- 6.2. 🧒4~5歳からは「ミラノール顆粒」でフッ素濃度を調整
- 7. 🌊子供の時から低濃度フッ素を使うと得られる効果
- 7.1. 🌍【1】水道水フロリデーションの効果:虫歯を60%抑制
- 7.2. 🦷【2】成長期のフッ素摂取が歯の質を強化
- 7.3. 🪥【3】萌出後の歯にもフッ素は効果あり
- 7.4. 🚱【4】日本では水道水フロリデーションが普及していない
- 7.5. 💡【5】フッ素を「飲む」のではなく自然に取り入れるのがポイント
- 8. 🦷虫歯予防には“正しいフッ素習慣”を。江戸川区篠崎でミラノール顆粒の指導を行っています。
- 9. 【動画】初期虫歯COを削らずに自分で治す方法
- 10. 筆者・院長

「お子さまの虫歯予防、どうしていますか?」
江戸川区篠崎にある当院では、歯科専用のフッ素洗口剤「ミラノール顆粒」を使った虫歯予防をおすすめしています。毎日の習慣に取り入れることで、将来のむし歯リスクを大きく減らすことが可能です。特に4歳以上のお子さまには、安全かつ効果的なケア方法として注目されています。
📌ミラノール(フッ素 洗口液)の基本情報とは?
🦷【1】ミラノールとは?
ミラノールはフッ化ナトリウム(NaF)を有効成分とする虫歯予防用の洗口剤です。歯科医院や学校現場などで広く使用されており、正しく使えば歯の再石灰化を促進し、虫歯の発生を抑える効果があります。

🧪【2】主成分はフッ化ナトリウム
ミラノールの顆粒にはフッ化ナトリウム11%が含まれており、使用時にはフッ素濃度が250〜900ppmになるように希釈して使います。
フッ化ナトリウムは歯の表面に作用してフルオロアパタイトを形成し、歯質を強化。虫歯菌による脱灰を防ぎ、再石灰化を助けます。
- 使用濃度目安:(フッ素濃度250〜900ppm)
- 使用方法:水に溶かし、うがい(洗口)で口腔内に行き渡らせる
🧴【3】調整方法と注意点
ミラノールは年齢や目的に応じて濃度調整が可能で、以下の2種類の使用方法があります。
- 🟡 毎日法(低濃度):毎日うがいするタイプ
- 🩷 週1回法(高濃度):週に1度うがいするタイプ
水に溶かして使うため、専用の溶解瓶と分包された顆粒がセットになっています。
⚠️ 注意:自己判断で調合するとフッ素濃度が高くなり、過剰摂取のリスクがあるため、歯科医師や歯科衛生士の指導のもと使用する必要があります。
🎯対象年齢と使用の条件|子どもから大人まで安心して使える
- 対象年齢:4歳~5歳以上
ブクブクうがいができることが前提です。 - 大人も使用可能
子どもだけでなく、成人にも虫歯予防として有効です。

🟡4〜5歳児向け:毎日法(低濃度・1g分包)
毎日法
使用法:毎日1回の洗口
調整方法:
ミラノール顆粒11%(1g分包:黄色)+水200mL
→ フッ素濃度 250ppm
1回の使用量:約5mL
使用回数目安:約40日分

🟣6歳以上向け:毎日法(やや高濃度・1.8g分包)
毎日法
使用法:毎日1回の洗口
調整方法:
ミラノール顆粒11%(1.8g分包:ピンク色)+水200mL
→ フッ素濃度 450ppm
1回の使用量:7~10mL
使用回数目安:20~28日分

🔴6歳以上向け:週1回法(高濃度・1.8g分包)
週1回法
- 使用法:週に1回の洗口
- 調整方法:
ミラノール顆粒11%(1.8g分包:ピンク色)+水100mL
→ フッ素濃度 900ppm - 1回の使用量:7~10mL
- 使用回数目安:10~14回分
📝 ワンポイントアドバイス
週1回法は手軽ですが忘れがちになるため、毎日法の方が習慣化しやすくおすすめです。

正しいフッ素洗口の手順:ブラッシングからミラノール顆粒の使い方まで
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🪥【1】フッ素洗口前の準備:ブラッシングが基本
フッ素の効果を最大限に引き出すには、洗口前にしっかりブラッシングすることが大切です。歯垢(プラーク)を丁寧に除去してからフッ素を使いましょう。

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💧【2】フッ素洗口の方法:ミラノールでブクブクうがい
ミラノール顆粒を溶かした洗口液を使って、1日1回・30秒間のブクブクうがいを行います。
- 4〜5歳:使用量は5mL
- 6歳以上:使用量は7〜10mL

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🚰【3】洗口後のポイント:吐き出してから30分間は飲食禁止
うがいの後は洗口液をしっかり吐き出します。
少量口内に残っても問題はありませんが、30分間は飲食を控えることで効果が高まります。

🛒【4】ミラノール顆粒の購入方法:処方が必要です
ミラノール顆粒は医療用医薬品であり、歯科医師や歯科衛生士の指導のもとで使用されるものです。
- 市販(楽天・Amazonなど)では購入できません
- 購入希望の方は当院の受付までお申し出ください
- ※保険適用外です
✅ミラノールの効果と目的
ミラノールは、虫歯(う蝕)予防を目的として使用されるフッ素洗口剤です。日常的に使用することで、歯のエナメル質を強化し、虫歯菌の活動を抑える作用が期待できます。
🦠虫歯予防のメカニズム
ミラノールに含まれるフッ化ナトリウムは、以下の3つの作用で虫歯予防に効果を発揮します。
- 再石灰化の促進
初期虫歯に含まれる脱灰(ミネラルの損失)を回復し、歯を修復します。 - エナメル質の強化
フッ素が歯の表面に取り込まれることで「フルオロアパタイト」が形成され、酸に対する耐性が向上します。 - 虫歯菌の酸産生抑制
プラーク内の虫歯菌(ミュータンス菌など)の活動を抑え、酸の産生量を減少させます。
💡 ポイント:フッ素洗口は「継続」が最も重要であり、週1回よりも毎日法の方が高い予防効果が示されています。
🧒小児への使用:乳歯・永久歯の保護
ミラノールは特に乳歯や生えたての永久歯の保護に適しています。理由は以下のとおりです。
- エナメル質が未成熟な子どもの歯は虫歯リスクが高い
- 小学生の集団フッ素洗口で虫歯発生率が30〜50%減少したという報告もあり
🪥 対象年齢の目安
・4歳以上のうがいができる年齢から使用可能
・小学校〜中学生の時期に継続使用が望ましい
👶 注意点
・誤飲を防ぐため、必ず保護者または指導者の管理下で使用
🧓成人・高齢者でのフッ素洗口の活用
近年では、**根面う蝕(歯ぐきが下がって露出した根元の虫歯)**が増加する高齢者にもミラノールの活用が進んでいます。
- 高齢者の虫歯は進行が速く痛みを感じにくいため、予防が重要
- 毎日の洗口により、う蝕の再発防止や自宅ケアの強化に有効
💬 高齢者施設でのフッ素洗口導入事例も増加しており、介護予防の一環として注目されています。
⚠️副作用・注意事項
ミラノールは適切に使用すれば非常に安全性の高い薬剤ですが、誤った使い方や体質に合わないケースでは注意が必要です。ここでは、副作用や使用時の注意点について詳しく解説します。
🚫過剰摂取によるリスク
通常の使用では問題ありませんが、フッ素の過剰摂取は以下のようなリスクを伴います。
- 急性中毒(誤飲など):悪心、嘔吐、腹痛、けいれん(まれ)
- 慢性中毒(斑状歯):乳幼児期に長期間過剰摂取すると、エナメル質に白濁や褐色の斑点が現れることがあります。
💡 予防のポイント
- 小児には大人が濃度や量を管理する
- 誤って飲み込まないように指導
- 原則、洗口液は1回5〜10mL、30秒うがいして吐き出すのが基本
📄禁忌と注意が必要なケース(例:無カタラーゼ症など)
以下のようなケースでは使用に注意が必要または禁止されていることがあります。
❗ 使用を避けるべきケース
- 無カタラーゼ症の方
⇒ 酵素活性が低く、洗口剤に含まれる酸素関連物質の代謝ができないため危険 - 重度の腎障害のある方
⇒ 体外へのフッ素排出が遅れるため
❗ 注意が必要なケース
- 妊婦・授乳婦:基本的に安全とされるが、医師と相談の上使用
- 誤嚥のリスクが高い高齢者:嚥下機能に応じて使用可否を判断
👨⚕️ 不安がある場合は、必ずかかりつけの歯科医師や医師に相談を。
🧼安全に使うための保管方法と有効期限
使用効果と安全性を保つためには、保管方法も非常に重要です。
🔐 保管のポイント
- 調整した溶液は冷暗所で保存(室温で直射日光を避ける)
- 1週間以内に使い切るのが目安
- 幼児の手の届かない場所に保管
📅 有効期限の目安
- 顆粒の状態では2〜3年の保存が可能(未開封)
- 溶解後は早めの使用が推奨
📝 製品パッケージや添付文書の記載をよく確認し、期限切れの使用は避けましょう。
⚠️子どもへのフッ素使用は「濃度」と「量」に注意
日本では、歯磨き粉に含まれるフッ素濃度は1,500ppm以下と薬事法で定められており、安全に使える設計になっています。
ただし、幼児や小児の場合は使用量や濃度の調整が特に重要です。
👶赤ちゃん・乳幼児にはフッ素スプレー「レノビーゴ」がおすすめ
ぶくぶくうがいができない0~3歳ごろの赤ちゃんには、フッ素配合の**液体歯磨きスプレー「レノビーゴ」**が有効です。
- フッ素濃度:100ppm(非常に低濃度)
- 特徴:誤って飲み込んでも安心
🧒4~5歳からは「ミラノール顆粒」でフッ素濃度を調整
4〜5歳になるとぶくぶくうがいができるようになるため、**年齢に応じて濃度を調整できる「ミラノール顆粒」**の使用が効果的です。
目的や年齢に応じて毎日法・週1回法の選択が可能
洗口により口腔内にしっかりフッ素を行き渡らせることが可能
🌊子供の時から低濃度フッ素を使うと得られる効果
🌍【1】水道水フロリデーションの効果:虫歯を60%抑制
海外では、水道水に1ppmのフッ化物を添加することで、虫歯が60%減少したという研究報告があります。
これは、日常的に低濃度フッ素を継続的に摂取することの効果を示しています。
🦷【2】成長期のフッ素摂取が歯の質を強化
子どもの頃にフッ素を取り入れると、血液を介して歯胚(歯の卵)にフッ素が届き、
石灰化が促進された虫歯になりにくい歯が生えてくることが分かっています。
🪥【3】萌出後の歯にもフッ素は効果あり
すでに生えている歯に対しても、フッ素は再石灰化を促し、エナメル質を強化する作用があるため、虫歯の予防に役立ちます。
🚱【4】日本では水道水フロリデーションが普及していない
日本では、水道水へのフッ素添加は行われておらず、個人がフッ素洗口や液体歯磨きなどを用いて、フッ素を微量に取り入れる工夫が必要です。
💡【5】フッ素を「飲む」のではなく自然に取り入れるのがポイント
フッ素を意図的に飲む必要はありません。
例えば、フッ素洗口後に口内に残ったごくわずかな量が体内に入るだけでも十分な効果があります。
🦷虫歯予防には“正しいフッ素習慣”を。江戸川区篠崎でミラノール顆粒の指導を行っています。

当院では、虫歯予防に効果的な「ミラノール顆粒」を使用したフッ素洗口指導を行っております。
対象は4歳以上のお子さまから大人まで。毎日法・週1回法など、ライフスタイルに合わせた方法を歯科医師が丁寧にご案内します。
江戸川区篠崎でお子さまの歯を守りたい方、フッ素洗口を始めたい方は、ぜひ一度ご相談ください。
※ミラノール顆粒は医療用医薬品のため、当院での処方が必要です。
【動画】初期虫歯COを削らずに自分で治す方法
筆者・院長

深沢 一
Hajime FUKASAWA
- 登山
- ヨガ
メッセージ
日々進化する歯科医療に対応するため、毎月必ず各種セミナーへの受講を心がけております。
私達は、日々刻々と進歩する医学を、より良い形で患者様に御提供したいと考え、「各種 歯科学会」に所属すると共に、定期的に「院内勉強会」を行う等、常に現状に甘んずる事のないよう精進致しております。 又、医療で一番大切な事は、”心のある診療”と考え、スタッフと共に「患者様の立場に立った診療」を、心がけております。