目次

「昨日までは何ともなかったのに、今朝起きたら歯ぐきが大きく腫れている…」

「歯ぐきから膿が出て、ズキズキと痛む…」

「噛むだけで歯が浮いたように痛い…」

このような症状が突然現れた場合、それは**歯周病急性発作(P急発)**かもしれません。

歯周病は一般的にゆっくりと進行する病気ですが、ある日突然、強い炎症を起こして急激に悪化することがあります。この状態を歯科では**P急発(Periodontal Acute Exacerbation:歯周病急性発作)**と呼びます。

急性発作では、歯ぐきの中で細菌が急激に増殖し、膿がたまることで強い痛みや腫れが生じます。放置すると歯を支える骨(歯槽骨)がさらに失われ、歯を残すことが難しくなる場合もあります。

しかし、早い段階で適切な処置を受ければ、炎症を抑え、歯を保存できる可能性が高まります。

この記事では、

  • P急発とはどのような病気なのか
  • なぜ突然起こるのか
  • どのような症状が現れるのか
  • 歯科医院ではどのような治療を行うのか

について、歯周病治療の観点からわかりやすく解説します。

次のような症状はありませんか?

☐ 歯ぐきが急に大きく腫れた

☐ 歯ぐきを押すと膿が出る

☐ 噛むと強く痛む

☐ 歯が浮いたような感じがする

☐ 歯がグラグラしてきた

☐ 口臭が急に強くなった

☐ 頬まで腫れてきた

☐ 発熱やだるさがある

1つでも当てはまる場合は、歯周病急性発作の可能性があります。

特に腫れが急速に大きくなっている場合や、痛みで食事ができない場合は、早めの歯科受診をおすすめします。

歯周病が急激に悪化した状態です

P急発とは、慢性的な歯周病が何らかのきっかけで急激に悪化し、強い炎症を起こした状態をいいます。

通常の歯周病は、自覚症状が少ないまま数年から十数年かけてゆっくり進行します。

しかし、

  • 歯周ポケットの中で細菌が急激に増殖した
  • 身体の抵抗力が低下した
  • 歯ぐきの中に膿がたまった

などが重なると、一晩で歯ぐきが大きく腫れ上がることがあります。

この状態では、歯周ポケットの奥深くに膿が閉じ込められ、**歯周膿瘍(ししゅうのうよう)**を形成していることも少なくありません。

「P」はPeriodontal(歯周)の略

歯科では、

P急発

という言葉が日常的に使われます。

Pは**Periodontal(歯周)**の略で、

「歯周病が急激に悪化した状態」

を意味します。

歯科医院では、

  • 歯周病急性発作
  • 歯周膿瘍
  • Acute periodontal abscess

などと表現されることもあります。

歯周膿瘍との違い

P急発(歯周病の急性発作)歯茎の急激な腫脹(歯周膿瘍)と出血
P急発(歯周病の急性発作)歯茎の急激な腫脹(歯周膿瘍)と出血

P急発では、多くの場合、歯ぐきの内部に膿がたまる歯周膿瘍を伴います。

歯周膿瘍とは、歯周ポケットの出口が塞がれ、内部に膿が閉じ込められた状態です。

内部の圧力が高くなることで、

  • 激しい痛み
  • 歯ぐきの腫れ
  • 歯が浮いた感じ
  • 噛めないほどの痛み

が現れます。

つまり、

歯周病が急性化した結果として歯周膿瘍が形成されることが多いと考えると理解しやすいでしょう。

歯ぐきが急激に腫れる

最も多い症状は、歯ぐきが急に大きく腫れることです。

数時間から1日程度で急速に腫れることもあり、患者さんの多くが

「昨日まで何ともなかった」

と話されます。

歯ぐきは赤く腫れ、押すと痛みを伴います。

歯ぐきから膿が出る

歯周ポケット内にたまった膿が出口を見つけると、

  • 黄色い膿
  • 白っぽい膿
  • 血液が混じった膿

が出ることがあります。

膿が排出されると、一時的に痛みが軽くなることもありますが、感染が治ったわけではありません。

原因となる細菌が残っているため、適切な治療が必要です。

噛むだけで激しく痛む

炎症が歯を支える歯根膜まで及ぶと、

軽く噛んだだけでも強い痛みが出ます。

「歯が浮いている」

「噛めない」

という症状はP急発の特徴の一つです。

歯がグラグラする

歯周病によって歯槽骨が失われている場合、急性炎症によって歯の動揺がさらに強くなることがあります。

炎症が落ち着くと改善するケースもありますが、骨の吸収が高度な場合は動揺が残ることもあります。

口臭が強くなる

歯周病菌は酸素を嫌う嫌気性菌が多く、細菌が増殖すると揮発性硫黄化合物(VSC)が大量に発生します。

そのため、

  • 強い口臭
  • 膿のような臭い

が急に目立つようになることがあります。

顔まで腫れることもある

炎症が歯ぐきだけでなく周囲の組織へ広がると、

  • 頬が腫れる
  • 顎の下が腫れる
  • 口が開きにくい

などの症状が現れることがあります。

さらに発熱や全身の倦怠感を伴う場合は、感染が広がっている可能性もあるため、早急な受診が必要です。

歯周ポケットの中で細菌が急激に増殖するためです

歯周病が進行すると、歯と歯ぐきの間に歯周ポケットと呼ばれる深い溝ができます。

この中には酸素が届きにくいため、歯周病菌が繁殖しやすい環境になります。

さらに、歯石や細菌の塊(バイオフィルム)がたまることで炎症が進行し、膿が排出されにくくなると、内部に圧力が高まり急性発作を引き起こします。

歯を支える骨が大きく失われている

急性発作を起こした重度歯周病:上顎6・7番に及ぶ歯槽骨の著しい吸収像
急性発作を起こした重度歯周病:上顎6・7番に及ぶ歯槽骨の著しい吸収像

重度の歯周病では、歯を支える歯槽骨が大きく吸収しています。

このような状態では細菌がさらに深い部分まで侵入しやすく、炎症が急速に悪化することがあります。

歯槽骨の吸収が進むほど、歯を支える力も弱くなり、歯の動揺や咬合痛が起こりやすくなります。

疲労やストレスもきっかけになります

P急発は細菌だけが原因ではありません。

身体の抵抗力が低下すると、普段は抑えられている細菌が急激に増殖し、炎症が一気に悪化することがあります。

例えば、

  • 強いストレス
  • 睡眠不足
  • 過労
  • 風邪などによる体調不良

は発症のきっかけになることがあります。

糖尿病や喫煙もリスクを高めます

糖尿病では免疫機能が低下しやすく、歯周病の炎症が強く現れることがあります。

また、喫煙は歯ぐきの血流を悪化させ、歯周病菌が繁殖しやすい環境をつくります。

このような全身的な要因が重なることで、P急発のリスクはさらに高くなります。

放置すると歯を失うリスクが高まります

「腫れが引いたから大丈夫」

「膿が出たら痛みがなくなった」

このように症状が一時的に軽くなることがありますが、P急発が自然に治ったわけではありません。

膿が外へ排出されると内部の圧力が下がるため、痛みが和らぐことがあります。しかし、歯周ポケットの奥には原因となる細菌が残っており、感染は続いています。

そのまま放置すると、歯周病はさらに進行し、歯を支える骨が失われてしまう恐れがあります。

歯槽骨の吸収がさらに進行する

歯周病菌は歯ぐきだけでなく、歯を支える**歯槽骨(しそうこつ)**にも炎症を引き起こします。

急性発作では炎症が強くなるため、慢性期よりも骨吸収が急速に進むことがあります。

歯槽骨が失われると、

  • 歯がグラグラする
  • 噛みにくくなる
  • 咬むと痛い

といった症状が悪化し、歯の保存が難しくなる可能性があります。

歯周膿瘍を繰り返すようになる

一度P急発を起こした部位は、歯周ポケットが深く残っていることが多く、適切な歯周治療を受けない限り再発しやすい傾向があります。

「何度も同じ場所が腫れる」

「数か月ごとに膿が出る」

という症状は、歯周病が改善していないサインです。

急性発作を繰り返すたびに歯周組織はダメージを受け、歯の寿命を縮める原因となります。

周囲の組織へ感染が広がることもあります

感染が強い場合には、歯ぐきだけでなく頬や顎の周囲へ炎症が広がることがあります。

次のような症状がある場合は、できるだけ早く歯科医院を受診してください。

  • 頬まで大きく腫れている
  • 口が開きにくい
  • 飲み込みにくい
  • 発熱している
  • 全身のだるさがある

まれではありますが、重症化すると口腔周囲の組織へ感染が波及することもあるため、早期の治療が重要です。

P急発では、応急処置によって症状を和らげることはできますが、根本的な治療にはなりません。

できるだけ早めに歯科医院を受診することをおすすめします。

患部を強く触らない

腫れている部分を何度も触ったり、指で押したりすると炎症が悪化することがあります。

また、膿を無理に押し出そうとすると歯ぐきを傷つけ、感染が広がる可能性もあります。

痛みがあっても、患部を刺激しないようにしましょう。

優しく歯磨きを続ける

「痛いから歯磨きをしない」という方もいますが、歯磨きを中断すると細菌がさらに増え、炎症が悪化しやすくなります。

腫れている部分は力を入れず、やわらかめの歯ブラシで優しく清掃してください。

歯周ポケットの中まではきれいにできませんが、周囲を清潔に保つことは大切です。

痛みが強いときは市販の鎮痛薬を使用する

痛みが強い場合には、市販の鎮痛薬を服用することで症状が軽減することがあります。

ただし、鎮痛薬は痛みを一時的に抑えるだけで、感染そのものを治すことはできません。

痛みが治まったからといって受診を先延ばしにしないようにしましょう。

食事は反対側で噛む

炎症が強い部位で噛むと、歯周組織に負担がかかり痛みが強くなります。

食事はできるだけ反対側で噛み、硬い食べ物は避けるようにしてください。

体を十分に休める

睡眠不足や疲労は免疫力を低下させ、炎症を悪化させる原因となります。

十分な睡眠と栄養をとり、身体を休めることも回復を助けます。

自分で膿を出そうとしない

最も避けていただきたいのが、

  • 指で押す
  • 針で刺す
  • 爪楊枝などで傷をつける

といった行為です。

これらは感染を広げる原因となるだけでなく、組織を傷つけて治癒を遅らせる可能性があります。

膿がたまっている場合は、歯科医院で適切に排膿することが大切です。

P急発では、まず現在の炎症の程度と歯の保存が可能かどうかを詳しく調べます。

歯周組織の診査

歯周ポケットの深さや出血の有無、歯の動揺度などを確認します。

炎症が強い場合には、通常より深い歯周ポケットが認められることがあります。

レントゲン検査

レントゲン撮影では、

  • 歯槽骨の吸収
  • 骨欠損の範囲
  • 歯根の状態

などを確認します。

骨吸収の程度は、歯を保存できるかどうかを判断する重要な情報になります。

咬み合わせの確認

歯周病で歯を支える骨が減少すると、通常の咬む力でも歯に過大な負担がかかることがあります。

必要に応じて咬み合わせを確認し、炎症を悪化させている原因がないかを調べます。

必要に応じて全身状態も確認

糖尿病や免疫力の低下などが疑われる場合には、服用中のお薬や全身疾患についても確認します。

歯周病は全身の健康状態とも深く関係しているため、必要に応じて内科などとの連携を行うこともあります。

P急発では、まず強い炎症を落ち着かせることを優先します。

一般的には次のような流れで治療を進めます。

① 問診・診査・レントゲン検査

現在の症状や歯周病の進行状況を確認します。

② 局所麻酔

痛みをできるだけ軽減するため、炎症の少ない部位から麻酔を行います。

③ 切開排膿

歯ぐきの中にたまった膿を排出し、内部の圧力を下げます。

④ 歯周ポケット内の洗浄

感染源となる細菌や汚れを洗い流します。

⑤ 必要に応じて抗菌薬・鎮痛薬を処方

炎症や感染の状態に応じて薬を使用します。

⑥ 炎症が落ち着いた後に歯周基本治療

スケーリングやルートプレーニング(SRP)などを行い、歯周病そのものの治療へ進みます。

膿を外へ出し、炎症を改善するための処置です

P急発で膿が大量にたまっている場合には、**切開排膿(せっかいはいのう)**を行うことがあります。

これは歯ぐきを小さく切開し、内部にたまった膿を排出する処置です。

膿が排出されることで内部の圧力が下がり、多くの場合、処置後から痛みが軽減します。

切開は必要最小限の範囲で行われ、処置時間も比較的短時間です。

麻酔が効きにくいことがあります

炎症が強い部分は組織が酸性に傾いているため、通常より局所麻酔が効きにくいことがあります。

そのため、炎症の少ない部位から少しずつ麻酔を行い、できるだけ痛みに配慮しながら処置を進めます。

切開だけでは治療は終わりません

切開排膿は、あくまでも急性炎症を鎮めるための応急処置です。

原因である歯周病を治療しなければ、再び同じ場所が腫れる可能性があります。

炎症が落ち着いた後は、歯周病の進行を防ぐために、歯周基本治療やメインテナンスを継続することが重要です。

P急発(歯周病急性発作)の切開排膿後は、膿が排出されることで痛みや腫れが徐々に改善していきます。しかし、処置後の過ごし方によって治癒のスピードや再発のリスクが変わるため、歯科医師の指示を守ることが大切です。

切開した当日は安静に過ごしましょう

処置当日は歯ぐきに小さな傷ができています。

血流が良くなると出血や腫れが強くなることがあるため、

  • 激しい運動
  • 長時間の入浴
  • サウナ
  • 飲酒

は当日から翌日まで控えることをおすすめします。

普段どおりの生活は可能ですが、できるだけ身体を休め、十分な睡眠をとるようにしましょう。

歯磨きは中止しないでください

「傷口に歯ブラシが当たると悪化するのでは?」

と心配される方もいらっしゃいます。

しかし、歯磨きを中止すると歯垢(プラーク)が増え、細菌が繁殖して炎症が長引く原因になります。

患部は強くこすらず、やわらかめの歯ブラシで優しく清掃してください。

周囲を清潔に保つことが、治癒を促進する重要なポイントです。

白い膜は治癒のサインです

切開した部位が数日後に白く見えることがあります。

これは膿ではなく、フィブリンという治癒に必要なタンパク質が傷口を覆っている状態です。

正常な治癒過程の一部ですので、無理にはがしたり、強いうがいで取り除いたりしないようにしてください。

食事は反対側で噛みましょう

処置後数日は創部が刺激に敏感です。

できるだけ反対側で咀嚼し、

  • おかゆ
  • うどん
  • 豆腐
  • スープ
  • ヨーグルト

など、やわらかい食事を選ぶと痛みを抑えられます。

熱い食べ物や香辛料の強い料理は刺激になることがあるため、症状が落ち着くまでは控えめにしましょう。

自分で膿を押し出さない

「まだ膿が残っている気がする」

と感じても、自分で歯ぐきを押したり針で刺したりすることは絶対に避けてください。

無理に刺激すると、

  • 出血
  • 感染の拡大
  • 組織の損傷

につながることがあります。

膿が残っている場合は、歯科医院で安全に排膿を行います。

抗菌薬は細菌の増殖を抑えるために使用します

P急発では、感染が強い場合に抗菌薬を処方することがあります。

目的は、

  • 細菌の増殖を抑える
  • 炎症の拡大を防ぐ
  • 周囲組織への感染を予防する

ことです。

ただし、抗菌薬だけで膿を取り除くことはできません。

膿が大量にたまっている場合には、切開排膿などの処置を併用することが重要です。

処方された薬は最後まで飲み切りましょう

痛みがなくなったからといって、自己判断で抗菌薬を中止すると細菌が再び増殖し、再発の原因になることがあります。

医師や歯科医師の指示どおり、決められた期間は服用してください。

鎮痛薬は痛みを和らげるためのお薬です

処置後は麻酔が切れると痛みを感じることがあります。

鎮痛薬は炎症による痛みを軽減するために処方されます。

通常は数日で痛みは落ち着いてきますが、

  • 痛みが強くなる
  • 腫れが急激に大きくなる
  • 発熱する

といった症状が現れた場合は、早めに歯科医院へ連絡してください。

動揺している歯を一時的に固定する治療です

P急発では、歯槽骨の吸収によって歯が大きく揺れていることがあります。

このような場合には、**暫間固定(ざんかんこてい)**を行うことがあります。

暫間固定とは、動揺している歯を隣の健康な歯と接着材やワイヤーなどで連結し、一時的に固定する処置です。

暫間固定
暫間固定

暫間固定の目的

暫間固定には次のような目的があります。

  • 噛んだときの痛みを軽減する
  • 動揺による歯周組織への負担を減らす
  • 炎症が治まるまで歯を保護する
  • 歯周組織の回復を助ける

固定は永久的なものではなく、炎症が改善した後の状態を確認しながら、必要に応じて取り外します。

多くの場合は保存を目指します

P急発になったからといって、すぐに抜歯になるわけではありません。

まずは感染をコントロールし、歯周病治療を行ったうえで保存できるかどうかを判断します。

炎症が落ち着くと、

  • 歯ぐきの腫れ
  • 痛み
  • 歯の動揺

が改善するケースも少なくありません。

できるだけ天然歯を残すことを目標に治療を進めます。

歯を保存できる可能性が高いケース

次のような場合は、歯を保存できる可能性があります。

  • 歯槽骨の残存量が十分ある
  • 動揺が軽度から中等度である
  • 根の破折がない
  • 歯周基本治療に反応する
  • 患者さんがセルフケアを継続できる

炎症が改善した後にスケーリングやSRP(スケーリング・ルートプレーニング)、必要に応じて歯周外科治療を行うことで、長期間機能を維持できることがあります。

抜歯が必要になるケース

保存が難しいと判断されることもあります

次のような場合には、歯の保存が困難と判断されることがあります。

  • 歯槽骨がほとんど失われている
  • 歯の動揺が著しい
  • 歯根が破折している
  • 根分岐部病変が高度である
  • 炎症を何度も繰り返している
  • 周囲の歯にも悪影響を及ぼしている

このようなケースでは、無理に歯を残すことで周囲の骨や隣の歯に悪影響を及ぼす可能性があるため、抜歯を選択することがあります。

抜歯が必要かどうかは、レントゲンや歯周検査の結果をもとに総合的に判断します。

P急発は、一度治療しても歯周病そのものが改善していなければ再発する可能性があります。

再発を防ぐためには、急性症状が落ち着いた後の継続的な歯周病治療が重要です。

毎日のセルフケアを見直しましょう

歯周病の最大の原因は、歯と歯ぐきの境目に付着するプラーク(バイオフィルム)です。

毎日の歯磨きに加えて、

  • デンタルフロス
  • 歯間ブラシ

を使用し、歯周ポケット周囲を清潔に保つことが大切です。

歯科医院で歯周基本治療を受けましょう

セルフケアだけでは、歯周ポケットの深い部分に付着した歯石や細菌を完全に除去することはできません。

歯科医院では、

  • スケーリング
  • SRP(スケーリング・ルートプレーニング)
  • 必要に応じた歯周外科治療

などを行い、感染源を取り除きます。

定期的なメインテナンスが再発予防につながります

歯周病は再発しやすい病気です。

症状が改善した後も、定期的なメインテナンスによって歯周ポケットの状態を確認し、早期に変化を発見することが重要です。

患者さんのお口の状態に応じて、1〜3か月ごとの定期管理をご提案しています。

食いしばりや歯ぎしりへの対策も重要です

歯周病によって歯を支える骨が減少すると、通常の咬む力でも歯に大きな負担がかかります。

特に睡眠中の歯ぎしりや食いしばりは、歯周組織へのダメージを増加させ、急性発作を誘発する一因となることがあります。

必要に応じて咬み合わせの調整やナイトガード(マウスピース)の使用を検討し、歯への負担を軽減することも再発予防につながります。

Q1. P急発は自然に治りますか?

一時的に膿が出て痛みや腫れが軽くなることがありますが、自然に治ったわけではありません。

膿が排出されることで内部の圧力が下がり症状が落ち着くことはありますが、歯周ポケット内には原因となる細菌が残っています。そのまま放置すると再び腫れたり、歯周病が進行したりする可能性があります。

根本的な改善には、歯科医院で適切な治療を受けることが大切です。

Q2. 抗生物質だけで治りますか?

膿がたまっている場合は、抗菌薬だけで治るケースは多くありません。

膿は閉鎖された空間に存在しているため、薬だけでは十分な効果が得られないことがあります。

必要に応じて切開排膿を行い、感染源を除去したうえで抗菌薬を使用することが重要です。

Q3. 切開排膿は痛いですか?

処置の前には局所麻酔を行うため、多くの場合は痛みを抑えて治療を受けられます。

ただし、炎症が強い部分は麻酔が効きにくいことがあります。

そのため、炎症の少ない部位から麻酔を行うなど、できるだけ痛みに配慮しながら処置を進めます。

Q4. 切開したらすぐに痛みはなくなりますか?

膿が排出されることで内部の圧力が下がるため、多くの方は処置後から痛みが軽減していきます。

ただし、炎症が完全に治まるまでには数日かかることが一般的です。

処方されたお薬を正しく服用し、歯科医師の指示どおりに経過をみることが大切です。

Q5. 腫れはどれくらいで治りますか?

症状の程度にもよりますが、多くの場合は2〜3日で痛みが軽減し、1週間前後で腫れが落ち着いてきます。

ただし、歯周病自体が改善したわけではないため、その後も歯周病治療を継続する必要があります。

Q6. 仕事や学校は休んだほうがいいですか?

軽症であれば通常どおり生活できることが多いですが、痛みや腫れが強い場合は無理をせず安静に過ごしましょう。

処置当日は、激しい運動や長時間の入浴、飲酒は控えることをおすすめします。

P急発(歯周病急性発作)は、慢性的な歯周病が急激に悪化し、強い腫れや痛み、膿を伴う状態です。

突然症状が現れるため驚かれる方も多いですが、早期に適切な処置を受けることで炎症を改善し、歯を残せる可能性を高めることができます。

特に、

  • 歯ぐきが急に腫れた
  • 膿が出ている
  • 噛むと強く痛む
  • 歯がグラグラする

といった症状がある場合は、我慢せず早めに歯科医院を受診しましょう。

急性症状が落ち着いた後も、歯周病の原因を改善するための継続的な治療とメインテナンスが、お口の健康を守るために欠かせません。

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突然の歯ぐきの腫れや強い痛みは、歯周病急性発作(P急発)の可能性があります。

当院では、レントゲン検査や歯周検査を行い、炎症の原因を正確に診断したうえで、お口の状態に合わせた治療をご提案しています。

急性症状の改善だけでなく、その後の歯周病治療や再発予防まで継続してサポートいたします。

「歯ぐきが急に腫れた」「膿が出る」「噛むと痛い」などの症状がある方は、お早めにご相談ください。

【動画】歯周病の手遅れの症状

筆者・院長

篠崎ふかさわ歯科クリニック院長

深沢 一


Hajime FUKASAWA

  • 登山
  • ヨガ

メッセージ

日々進化する歯科医療に対応するため、毎月必ず各種セミナーへの受講を心がけております。

私達は、日々刻々と進歩する医学を、より良い形で患者様に御提供したいと考え、「各種 歯科学会」に所属すると共に、定期的に「院内勉強会」を行う等、常に現状に甘んずる事のないよう精進致しております。 又、医療で一番大切な事は、”心のある診療”と考え、スタッフと共に「患者様の立場に立った診療」を、心がけております。

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