- 1. 「最近むせやすい」「食べにくい」は、お口からのサインかもしれません
- 2. 江戸川歯つらつチェックとは?
- 3. なぜ65歳からお口の健診が必要なのでしょうか?
- 4. オーラルフレイルとは?
- 5. 江戸川歯つらつチェックで分かること
- 5.1. 1.歯や入れ歯の状態
- 5.2. 2.お口の清潔さ
- 5.3. 3.口の乾燥(ドライマウス)
- 5.4. 4.噛む力(咀嚼機能)
- 5.5. 5.飲み込む力(嚥下機能)
- 6. 健診で異常が見つかったら?
- 7. ご自宅でできるオーラルフレイル予防
- 7.1. よく噛んで食べる
- 7.2. お口の体操
- 7.3. 唾液腺マッサージ
- 7.4. 定期的な歯科健診
- 8. よくある質問
- 8.1. 痛い検査はありますか?
- 8.2. 入れ歯を使っていますが受診できますか?
- 8.3. 毎年受けた方が良いのでしょうか?
- 8.4. 関連記事
- 9. いつまでも「食べる・話す・笑う」を楽しむために
- 10. 【動画】なかなか取れない舌苔の完全除去方法
- 11. 筆者・院長
- 11.1. 深沢 一
- 11.1.1. メッセージ
「最近むせやすい」「食べにくい」は、お口からのサインかもしれません

「以前より食事に時間がかかるようになった」
「お茶や汁物でむせることが増えた」
「入れ歯が合わず、硬いものを避けるようになった」
「口が乾きやすくなった」
このような変化を、「年齢のせいだから仕方がない」と思っていませんか。
実は、こうした症状はお口の機能が少しずつ低下しているサインであることがあります。この状態を放置すると、食事量の減少や低栄養、筋力低下、さらには誤嚥性肺炎や要介護につながる可能性もあります。
江戸川区では、65歳以上の区民を対象に「江戸川歯つらつチェック」を毎年実施しています。この健診では、虫歯や歯周病だけでなく、「噛む」「飲み込む」「話す」といったお口の機能も確認し、健康寿命の延伸を目指します。
当院は江戸川区歯科医師会会員として、江戸川歯つらつチェックに対応しています。気になる症状がある方はもちろん、自覚症状がない方もぜひご活用ください。
江戸川歯つらつチェックとは?

江戸川歯つらつチェックは、江戸川区と江戸川区歯科医師会が共同で実施している、65歳以上の方を対象とした口腔機能健診です。
年齢とともに、お口にはさまざまな変化が現れます。
- 歯の本数が減る
- 入れ歯が合わなくなる
- 噛む力が弱くなる
- 飲み込む力が低下する
- 唾液が減る
- 口の中が汚れやすくなる
こうした変化を早期に発見し、適切なケアにつなげることがこの健診の目的です。
対象となる方には、江戸川区から毎年案内はがきが送付されます。受診できるのは江戸川区歯科医師会会員の歯科医院で、当院でも受診していただけます。
なぜ65歳からお口の健診が必要なのでしょうか?
健康寿命を延ばすためには、全身の健康だけでなく「お口の健康」が非常に重要です。
食べることは栄養を摂るだけでなく、会話を楽しみ、人との交流を続けるためにも欠かせません。
しかし、お口の機能が低下すると、
- 食べられる食品が減る
- 食事量が減る
- 栄養不足になる
- 筋力が低下する
- 転倒しやすくなる
- 誤嚥性肺炎のリスクが高まる
といった悪循環が起こることがあります。
そのため近年では、「歯があるかどうか」だけでなく、「お口がしっかり機能しているか」を確認することが重視されています。
オーラルフレイルとは?

近年注目されている言葉にオーラルフレイルがあります。
オーラルフレイルとは、お口の機能がわずかに衰え始めた状態を指します。
例えば、
- むせやすくなった
- 滑舌が悪くなった
- 硬い物を避けるようになった
- 食事に時間がかかる
- 口が乾く
- 食べこぼしが増えた
といった小さな変化がオーラルフレイルのサインです。
この段階で適切なケアを始めることで、お口の機能を維持しやすくなると考えられています。
江戸川歯つらつチェックで分かること

1.歯や入れ歯の状態

現在残っている歯の本数や、虫歯・歯周病の有無、入れ歯の状態を確認します。
一般的には、20本以上の歯が残っていると、多くの食品を比較的不自由なく噛めるとされています。
また、入れ歯が合わないまま使用していると、噛む力の低下だけでなく、口内炎や栄養状態の悪化につながることもあります。
2.お口の清潔さ

歯垢(プラーク)や舌苔(ぜったい)の付着状況を確認します。
歯垢が多い状態では、
- 虫歯
- 歯周病
- 口臭
- 誤嚥性肺炎
などのリスクが高まることがあります。
また、舌の表面に付着する舌苔は口臭の原因になるだけでなく、お口の細菌が増える原因にもなります。
必要に応じて、歯科衛生士が歯磨きや舌の清掃方法についてアドバイスします。
3.口の乾燥(ドライマウス)
唾液の分泌が低下していないかを確認します。
ドライマウスは、
- 加齢
- お薬の副作用
- 糖尿病
- シェーグレン症候群
- 放射線治療
など、さまざまな原因で起こります。
唾液には、お口を清潔に保ち、虫歯や歯周病を防ぐ大切な役割があります。
唾液が少なくなると、虫歯・歯周病・口臭・飲み込みにくさなどが起こりやすくなるため、早めの対応が大切です。
4.噛む力(咀嚼機能)
「普段噛める一番硬い食べ物」を選んでいただき、咀嚼能力を確認します。
例えば、
- バナナ
- ご飯
- りんご
- 生のニンジン
- たくあん
- さきいか
など、食品の硬さによって評価を行います。
噛む力が低下すると、食べられる食品が限られ、栄養バランスにも影響することがあります。
5.飲み込む力(嚥下機能)
飲み込みの状態は「EAT-10」という質問票を用いて確認します。
例えば、
- 食事中によくむせる
- 錠剤が飲みにくい
- 食べ物がのどにつかえる
- 飲み込むことが苦痛
など、10項目の質問に回答し、飲み込みの状態を評価します。
必要に応じて、さらに詳しい検査や専門医への相談をご案内することがあります。
健診で異常が見つかったら?
健診で気になる点が見つかったからといって、すぐに重い病気というわけではありません。
例えば、
- 歯周病の治療
- 入れ歯の調整
- ブラッシング指導
- お口の体操
- ドライマウスへの対応
など、症状に応じたケアをご提案します。
早い段階で対策を始めることで、お口の機能を維持しやすくなります。
ご自宅でできるオーラルフレイル予防
毎日の生活でも、お口の機能を維持するためにできることがあります。
よく噛んで食べる
一口30回を目安によく噛むことで、唾液の分泌が促されます。
お口の体操

「あ・い・う・べ体操」や「パ・タ・カ・ラ体操」は、口や舌の筋肉を動かし、飲み込みや発音の維持に役立ちます。
唾液腺マッサージ

耳下腺・顎下腺・舌下腺をやさしく刺激すると、唾液の分泌を促す効果が期待できます。
定期的な歯科健診
自覚症状がなくても、定期的に歯科医院でチェックを受けることが、お口の健康維持につながります。
よくある質問
痛い検査はありますか?
基本的に痛みを伴う検査はありません。お口の状態や機能を確認する健診ですので、安心して受診していただけます。
入れ歯を使っていますが受診できますか?
もちろん受診できます。入れ歯の適合状態も確認しますので、気になることがあればご相談ください。
毎年受けた方が良いのでしょうか?
お口の状態は年齢とともに変化します。毎年受診することで、小さな変化にも早く気付くことができます。
関連記事
いつまでも「食べる・話す・笑う」を楽しむために

江戸川歯つらつチェックは、お口の健康だけでなく、噛む・飲み込む・話すといった口腔機能を総合的に確認する健診です。小さな変化に早めに気付き、必要に応じたケアにつなげることが、お口の健康を維持する第一歩になります。
当院では江戸川区歯科医師会会員として本健診に対応しています。対象となる方は、この機会にぜひお気軽にご相談ください。
【動画】なかなか取れない舌苔の完全除去方法
筆者・院長

深沢 一
Hajime FUKASAWA
- 登山
- ヨガ
メッセージ
日々進化する歯科医療に対応するため、毎月必ず各種セミナーへの受講を心がけております。
私達は、日々刻々と進歩する医学を、より良い形で患者様に御提供したいと考え、「各種 歯科学会」に所属すると共に、定期的に「院内勉強会」を行う等、常に現状に甘んずる事のないよう精進致しております。 又、医療で一番大切な事は、”心のある診療”と考え、スタッフと共に「患者様の立場に立った診療」を、心がけております。






