歯つらつチェックの受診方法
江戸川歯つらつチェックは65歳以上の区民の方が毎年受けられます。対象となる方には江戸川区からご案内のはがきを送付しておりますのでご確認ください。
江戸川歯つらつチェックは江戸川区と江戸川区歯科医師会が共同で進めている事業です。従って、受診できる医療機関は区内の江戸川区歯科医師会会員の歯科医院に限られますのでご注意ください。
当院は江戸川区歯科医師会会員ですので、ご遠慮なくお申し出ください。
① 歯の状態チェック
現在の歯数
歯が20本以上あるとほぼ何でも食べられます。少ない方は適切な入れ歯やインプラントを入れましょう。
義歯の装着
入れ歯は合っています? 合わない、或いははめて噛むと痛いなどの理由で使わないでいると体に影響が出る場合があります。
② 口腔衛生状態チェック
歯垢付着状況
歯垢が多く付着していると虫歯や歯周病、誤嚥性肺炎のリスクが高まります。歯の隅々まできちっと磨けるように歯科衛生士から指導を受けましょう。
舌苔付着状況
舌苔とは舌の上の舌乳頭という無数の突起の間にたまった老廃物やカビなのです。舌苔が多い場合、口臭の発生や歯周病を悪化させる原因にもなります。舌の動きが乏しいことが原因かもしれません。
舌は柔らかく非常にデリケートなので舌表面を傷つけず、しかも効率的に舌苔を取り除く、舌磨き専用ブラシを使って正しい舌磨きの方法を学びましょう。
③ ドライマウスチェック
口腔乾燥の原因
口腔内の強い乾燥感を訴えるものを口腔乾燥症(ドライマウス)といいます。粘膜は本来唾液により湿潤しているものですが、唾液の分泌が低下すると乾燥感が生じます。
糖尿病、唾液腺疾患(シューグレン症候群)、及び口腔がんの治療として口腔、鼻腔、咽頭への放射線照射などにより唾液腺が破壊されたり、分泌機能が低下し、口腔乾燥が起こります。また、高齢者では抗うつ剤、入眠導入剤、降圧剤の連用でも生じてくるものです。
味の素(MSG)の薬理作用によっても唾液分泌の低下が起こります。
対策
唾液腺マッサージ
【耳下腺】
耳の前辺りを後ろから前へ軽くマッサージします。約10回×2回/日
【顎下腺】
下あごの骨の直ぐ内側を親指で軽く押します。五ヶ所×10回×2回/日
【舌下腺】
下顎の先端の内側を親指で軽く押します。10回×2
断薬・減薬
ほとんどのドライマウスが薬剤の副作用で起こる。
還元型コエンザイムQ10
唾液分泌を促進するサプリメントです。
「あいうべ」体操
口輪筋や舌のトレーニングで唾液を増やします。
水分の補給
④ 咀嚼能力チェック
普段の食事で噛み切れる食品のうち最も硬いものを以下の中から選んで〇を付ける。
硬さ | 食品 |
---|---|
5 | さきいか たくあん |
4 | 茹でた豚(もも肉) 生ニンジン セロリ |
3 | 油揚げ 酢だこ 白菜の漬物 干しブドウ |
2 | ご飯 りんご すみれ ゆでたアスパラガス |
1 | バナナ 煮豆 コンビーフ ウエハース |
0 | どの食品も噛み切れない |
⑤ 嚥下機能チェック
EAT-10(イート・テン)嚥下スクリーニングツールを使い咀嚼機能を判定します。
10項目の質問で構成され、それぞれ5段階で回答し、合計点数が40点中3点以上の場合、嚥下の効率や安全性について専門医に相談することが推奨されます。
- 0=問題なし
- 1=気になる
- 2=時々問題あり
- 3=問題あり
- 4=ひどく問題
0~4の数字を□欄に記入
質問 | 回答欄 | |
---|---|---|
1 | 飲み込みの問題が原因で体重が減少したく | □ |
2 | 飲み込みの問題が、外食に行く為の障害になっている | □ |
3 | 液体を飲み込む時に余分な努力が必要だ | □ |
4 | 固形物を飲み込む時に余分な努力が必要だ | □ |
5 | 錠剤を飲み込む時に余分な努力が必要だ | □ |
6 | 飲み込むことが苦痛だ | □ |
7 | 食べる喜びが飲み込みによって影響を受けている | □ |
8 | 飲み込む時に食べ物が喉に引っ掛かる | □ |
9 | 食べる時に咳が出る | □ |
10 | 飲み込むことはストレスが多い | □ |
上記の点数を合計して記入してください | 合計点数_______________ |
江戸川区篠崎で江戸川歯つらつチェック(口腔ケア健診)受診をご検討の方へ
ふかさわ歯科クリニック篠崎では、歯科治療は保険診療を主体に診療を行っております。江戸川区篠崎にて、江戸川歯つらつチェック(口腔ケア健診)受診をご検討の方は当院までお気軽にご相談下さい。
保険証の期限切れにご注意ください。保険証の確認が取れない場合は保険診療として取り扱うことができません。
また、マイナンバーカードによるマイナ保険証での受診にも対応しています。
【動画】なかなか取れない舌苔の完全除去方法
筆者・院長
深沢 一
Hajime FULASAWA
- 登山
- ヨガ
メッセージ
日々進化する歯科医療に対応するため、毎月必ず各種セミナーへの受講を心がけております。
私達は、日々刻々と進歩する医学を、より良い形で患者様に御提供したいと考え、「各種 歯科学会」に所属すると共に、定期的に「院内勉強会」を行う等、常に現状に甘んずる事のないよう精進致しております。 又、医療で一番大切な事は、”心のある診療”と考え、スタッフと共に「患者様の立場に立った診療」を、心がけております。