- 1. 歯と歯の間の歯ぐきが「ペロン」とめくれるのはなぜ?
- 2. 歯肉炎と歯周病の違い
- 3. 歯ぐきがめくれていても歯磨きして大丈夫?
- 4. 歯ぐきを傷つけにくい歯磨きのポイント
- 5. 出血していても磨いたほうがいい?
- 6. 歯石が付いている場合は歯磨きだけでは取れません
- 7. 歯科医院を受診したほうがよい症状
- 8. 歯ぐきがめくれる症状を繰り返さないために
- 9. まとめ|歯ぐきがめくれるときは優しく清掃し、症状が続けば歯科医院へ
- 9.1. 関連記事
- 10. 歯ぐきの腫れ・出血が気になる方へ
- 11. 【動画】自宅で実践|歯肉炎の治し方
- 12. 筆者・院長
- 12.1. 深沢 一
- 12.1.1. メッセージ

「歯と歯の間の歯ぐきがペロンとめくれる」「痛みはないけれど、歯磨きをすると血が出る」「歯ぐきが少し赤く腫れている」などの症状があると、このまま歯磨きを続けてよいのか不安になる方もいらっしゃるでしょう。
歯と歯の間にある三角形の歯ぐきは**歯間乳頭(しかんにゅうとう)**と呼ばれます。この部分が腫れて動きやすくなっている場合、歯垢(プラーク)の蓄積による歯肉炎や歯周病が関係している可能性があります。
ただし、「歯ぐきがめくれる」という症状だけで原因を判断することはできません。
この記事では、歯ぐきがめくれるように感じる原因や歯肉炎・歯周病との関係、歯磨きの方法、歯科医院を受診したほうがよい症状について解説します。
歯と歯の間の歯ぐきが「ペロン」とめくれるのはなぜ?
健康な歯ぐきは適度に引き締まり、歯の周囲を覆っています。
一方、歯と歯ぐきの境目にプラークが蓄積すると、細菌の影響によって歯ぐきに炎症が起こります。

炎症を起こした歯ぐきには、
- 赤みがある
- 腫れている
- 歯磨きで出血する
- やわらかく感じる
- 歯ぐきが浮いたように感じる
といった変化が現れることがあります。
特に歯間乳頭は歯と歯の間にプラークが残りやすいため、炎症によって腫れると「ペロンとめくれる」「歯ぐきが浮いている」と感じることがあります。
ただし、実際に歯ぐきの表面が剥がれている場合や、傷・潰瘍などがある場合は、単純な歯肉炎とは限りません。無理に触ったり引っ張ったりせず、歯科医院で確認してもらいましょう。
歯肉炎と歯周病の違い
歯肉炎は、主に歯ぐきに炎症が起こっている状態です。
プラークが歯と歯ぐきの境目に蓄積すると、歯ぐきが赤く腫れたり、歯磨きの際に出血したりすることがあります。
炎症が歯ぐきだけにとどまっている段階で適切なプラークコントロールを行えば、改善が期待できます。
一方、炎症が進行して歯を支える歯槽骨などの歯周組織まで影響が及んだ状態が歯周炎です。
歯周炎が進行すると、
- 歯周ポケットが深くなる
- 歯ぐきが下がる
- 歯が長く見える
- 口臭が強くなる
- 歯がグラグラする
などの症状が現れることがあります。
初期の歯周病では痛みなどの自覚症状が乏しいこともあるため、「痛くないから大丈夫」とは限りません。
歯ぐきがめくれていても歯磨きして大丈夫?

歯肉炎などの炎症が原因で出血している場合、基本的には歯磨きを中止する必要はありません。
出血があると「歯ブラシで歯ぐきを傷つけているのでは?」と心配になるかもしれません。
しかし、炎症を起こした歯ぐきは刺激によって出血しやすくなっています。怖いからといって歯磨きを避けるとプラークがさらに蓄積し、炎症が改善しにくくなる可能性があります。
大切なのは、出血している部分を強くこすることではなく、歯と歯ぐきの境目に付着したプラークを優しく丁寧に取り除くことです。
ただし、歯ぐきに明らかな傷や強い痛みがある場合、出血が多い場合などは無理に磨かず、歯科医院を受診してください。
歯ぐきを傷つけにくい歯磨きのポイント
歯ぐきが腫れているときは、力を入れてゴシゴシ磨く必要はありません。
次のポイントを意識しましょう。
- 毛先が硬すぎない歯ブラシを使用する
- 歯と歯ぐきの境目に毛先を優しく当てる
- 小刻みに動かしてプラークを取り除く
- 強い力で歯ぐきをこすらない
- 歯と歯の間はフロスや歯間ブラシも活用する
特に歯間乳頭の周囲は、歯ブラシだけではプラークを十分に取り除けない場合があります。
ただし、歯間ブラシはサイズが大きすぎると歯ぐきを傷つけることがあります。適切なサイズや使用方法がわからない場合は、歯科医院で指導を受けるとよいでしょう。
出血していても磨いたほうがいい?

歯肉炎による出血であれば、適切なブラッシングによってプラークが減少し、炎症が改善するにつれて出血も少なくなることが期待できます。
ただし、「出血しても構わず磨き続ければよい」という意味ではありません。
強く磨くことで歯ぐきを傷つけて出血している可能性もあります。また、歯周病以外の原因で出血していることもあります。
出血が続く場合や出血量が多い場合は、自己判断で様子を見続けず、歯科医院を受診しましょう。
歯石が付いている場合は歯磨きだけでは取れません

丁寧に歯磨きをしていても症状が改善しない場合、歯石が付着している可能性があります。
プラークが石灰化して硬くなった歯石は、通常の歯ブラシでは除去できません。
特に歯ぐきの中に歯石が付着している場合、見た目だけではわからないこともあります。
歯科医院では、
- 歯ぐきの状態
- 歯周ポケットの深さ
- 歯磨き時の出血
- 歯石の付着
- 歯の動揺
- 必要に応じたレントゲンによる歯槽骨の状態
などを確認し、歯周病の進行程度を診断します。
必要に応じて歯石を除去し、ご自宅でのブラッシング方法についてもアドバイスします。
歯科医院を受診したほうがよい症状
歯ぐきの違和感が一時的なものであれば改善することもありますが、次のような症状がある場合は歯科医院で確認してもらうことをおすすめします。
- 歯ぐきがめくれるような状態が続いている
- 歯磨きをすると繰り返し出血する
- 歯ぐきの赤みや腫れが続いている
- 歯ぐきに痛みや傷がある
- 歯ぐきから膿が出る
- 口臭が気になる
- 歯が浮いたように感じる
- 歯がグラグラする
- 歯ぐきが下がってきた
- 過去に歯周病を指摘されたことがある
また、歯ぐきが実際に剥がれている、急に大きく腫れた、強い痛みがあるなどの場合は、早めの受診をおすすめします。
歯ぐきがめくれる症状を繰り返さないために
歯肉炎や歯周病を予防するためには、毎日のプラークコントロールが重要です。
歯ブラシだけでなく、フロスや歯間ブラシなどを適切に使用して、歯と歯の間の汚れを取り除きましょう。
また、自分ではきれいに磨いているつもりでも、磨き残しが生じることがあります。
定期的に歯科医院で歯ぐきの状態や磨き残しを確認し、必要に応じてクリーニングやブラッシング指導を受けることが、歯肉炎・歯周病の予防につながります。
まとめ|歯ぐきがめくれるときは優しく清掃し、症状が続けば歯科医院へ
歯と歯の間の歯ぐきが「ペロン」とめくれるように感じ、赤み・腫れ・出血などを伴っている場合は、歯肉炎や歯周病が関係している可能性があります。
歯肉炎による出血であれば、基本的に歯磨きを中止する必要はありません。強くこすらず、歯と歯ぐきの境目や歯間部のプラークを優しく丁寧に取り除くことが大切です。
ただし、「歯ぐきがめくれる」という症状だけで原因を判断することはできません。歯ぐきの状態が改善しない、出血や腫れを繰り返す、実際に歯ぐきが剥がれているように見える場合などは、自己判断せず歯科医院で診査を受けましょう。
早い段階で原因を確認し、適切なセルフケアや歯周治療につなげることが、大切な歯と歯ぐきを守ることにつながります。
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歯ぐきの腫れ・出血が気になる方へ

歯ぐきの赤みや腫れ、出血の原因を確認し、お口の状態に合わせた適切なケアをご案内します。
当院では、歯周病検査や歯石除去、正しいブラッシング指導を通じて、お口の健康維持をサポートしています。歯ぐきの違和感や出血が気になる方は、お気軽にご相談ください。
【動画】自宅で実践|歯肉炎の治し方
筆者・院長

深沢 一
Hajime FUKASAWA
- 登山
- ヨガ
メッセージ
日々進化する歯科医療に対応するため、毎月必ず各種セミナーへの受講を心がけております。
私達は、日々刻々と進歩する医学を、より良い形で患者様に御提供したいと考え、「各種 歯科学会」に所属すると共に、定期的に「院内勉強会」を行う等、常に現状に甘んずる事のないよう精進致しております。 又、医療で一番大切な事は、”心のある診療”と考え、スタッフと共に「患者様の立場に立った診療」を、心がけております。





