目次

はじめに

「最近、食べづらくなった」「言葉がもつれるようになった気がする」──それ、もしかすると“オーラルフレイル”かもしれません。
オーラルフレイルとは、**噛む・飲み込む・話すといった口の機能が衰えることで起こる“口の虚弱状態”**を指します。
近年では、高齢者の健康寿命を延ばすための重要なキーワードとして、医療・介護の現場でも注目が集まっています。

進行すると、誤嚥性肺炎や低栄養、さらには全身のフレイル(虚弱)や要介護状態につながることもあるため、早期の気づきと予防がとても大切です。

本記事では、
✅ オーラルフレイルの定義と原因
✅ 早期チェックの方法
✅ 自宅でできる予防トレーニング
✅ 専門医療機関の活用法
などをわかりやすく解説していきます🦷✨

「年齢のせい」とあきらめず、今日からできる口腔ケアで、いつまでも“食べる・話す・笑う”を楽しみましょう!


📖 オーラルフレイルの定義

「オーラルフレイル(Oral Frailty)」とは、口の機能が少しずつ衰えていく状態を指す言葉です。具体的には、噛む力や飲み込む力、滑舌、唾液の分泌などがわずかに低下し、食事・会話・表情などの日常動作が困難になっていく現象を意味します。

オーラルフレイル
オーラルフレイル

この状態を放置すると、やがて栄養不良や社会的孤立を招き、全身のフレイル(虚弱)や要介護状態へと進行するリスクが高まります

なお、「オーラルフレイル」はあくまで啓発を目的とした概念であり、実際の診断名としては「口腔機能低下症(Oral Hypofunction)」が用いられます。

  • オーラルフレイル:早期の注意喚起(セルフチェックや予防が中心)
  • 口腔機能低下症:医療機関での検査や診断に基づく状態

この違いを理解することが、適切な対策への第一歩となります。

👵 高齢化社会における注目理由

日本は世界でも有数の超高齢社会に突入しており、高齢者の「健康寿命」を延ばすことが大きな社会的課題となっています。オーラルフレイルは、その鍵を握る要素の一つです。

口の機能が衰えると、食べる楽しみが失われ、栄養バランスが崩れ、体力や免疫力が低下しやすくなります。また、滑舌の悪化や会話の減少によって、人とのつながりが希薄になり、孤立や認知機能低下の一因にもなりえます。

このように、オーラルフレイルの予防・改善は、医療費・介護費の抑制にも直結するため、国や自治体レベルでも対策が進められています。

オーラルフレイルは、早期に発見して対処することが非常に重要です。初期の段階では自覚症状が少ないため、自宅でのセルフチェックと、歯科での専門的な検査の両方を組み合わせて確認しましょう。

✅ セルフチェックリスト(OFI-8準拠)

以下は、オーラルフレイルの初期兆候を見つけるための**自己チェック項目(OFI-8)**です。1つでも当てはまる場合は、口腔機能の低下が進んでいる可能性があります。

  • 🗣 滑舌が悪くなったと感じることがある
  • 🥢 食べ物を噛みにくい・飲み込みにくいと感じる
  • 💧 口が乾きやすい(ドライマウス)
  • 🍚 食事の量が以前より減った気がする
  • 🍘 硬いものを避けがちになっている
  • 😶 会話中に言葉がはっきり出てこないことが増えた
  • 💬 声が小さくなった、話しにくい
  • 👵 「昔より食事が楽しくない」と感じるようになった

これらのサインは、口腔機能の低下のサインです。思い当たる点がある方は、早めに専門家のチェックを受けることをおすすめします。

🩺 専門機器による診断

歯科医院では、オーラルフレイルを数値で可視化して評価するための専門的な検査が受けられます。

🔵 舌圧測定(舌の力を測る)

  • 「ペコぱんだ」や舌圧測定器を使用し、舌でどれだけ強く押せるかを測定します。
  • 舌圧が30kPa未満になると、食べ物を喉へ送る力が不足し、誤嚥リスクが上昇します。
舌圧測定器
舌圧測定器

🔴 オーラルディアドコキネシス(発音機能の検査)

  • 「パ・タ・カ」とできるだけ早く発音し、1秒間あたりの発音回数を測定。
    • 「パ」=唇、「タ」=舌の前部、「カ」=舌の奥
  • それぞれの発音が6回/秒未満なら、機能低下が疑われます。
健康君ハンディ
健康君ハンディ

🟢 咀嚼力テスト

  • ガムや測定用のフィルムを噛んで、噛む力や回数を数値化。
  • 咀嚼がうまくできないと、栄養摂取や消化にも影響を及ぼします。

これらの検査を通じて、見過ごされやすい口の衰えを早期に発見し、適切なトレーニングや治療に結びつけることが可能です。

オーラルフレイルは、単なる加齢現象ではなく、多面的な要因が複雑に関わることで進行します。大きく分けて「身体的要因」と「心理的・社会的要因」の2つに分類され、それぞれが連鎖的に悪影響を及ぼします。

🦷 身体的要因

1本の歯を失うだけでも、口腔機能には大きな影響を与えることがあります。以下のような口の健康状態の悪化が、オーラルフレイルの直接的な引き金になります。

🦷 歯の喪失

  • 噛み合わせのバランスが崩れ、咀嚼力の低下や顎の筋力低下に直結します。
  • 奥歯がないと硬いものを避けるようになり、食事の偏りや栄養不足の原因になります。

🦷 虫歯・歯周病

  • 痛みや腫れで食事や会話を避けがちに。
  • 歯周病は歯を支える骨を溶かし、歯の喪失を加速させます。
  • 結果的に、口を使う機会が減り、筋力も衰えやすくなります

😟 心理的・社会的要因

口の機能は、身体だけでなく「こころ」や「人とのつながり」とも密接に関連しています。精神的・社会的な側面の変化も、オーラルフレイルの進行に大きく関わっています。

😔 孤独やストレス

  • 一人暮らしや配偶者との死別などにより、会話の機会が減少
  • 心理的ストレスが食欲や会話の意欲を奪い、口の使用頻度が低下します。
  • **口の機能は「使わなければ衰える」**ため、使わない生活はフレイルを加速させます。

💬 会話の減少・外出機会の喪失

  • 近年はコロナ禍などで人と話す機会が減少し、口の筋肉が衰えるケースが多く見られます。
  • 外出や地域活動に参加しなくなると、表情や発音に使う筋肉も使われずに退化します。

このように、オーラルフレイルは「歯が悪いだけの問題」ではなく、生活全体の質(QOL)と深く関わる問題です。
身体・こころ・社会のつながりを意識した多角的なアプローチが予防と改善の鍵🔑となります。

「ちょっと噛みにくくなったかも…」「飲み込むのが遅くなったかな?」
そんな小さな変化を放置すると、オーラルフレイルは確実に進行し、やがて全身の健康を脅かす深刻なリスクへと発展します。

オーラルフレイルが進行するとどうなる?

🔄 軽度 → 重度への流れ

オーラルフレイルは、以下のような悪循環のスパイラルで進行していきます:

  1. 噛みにくさ・飲み込みづらさにより、柔らかいものばかりを選ぶ
  2. → 食事の偏りが生じ、たんぱく質・ビタミン・ミネラル不足
  3. → 栄養失調・筋力や免疫力の低下
  4. → 嚥下機能が低下し、誤嚥(ごえん)や窒息のリスクが増加
  5. → 誤嚥性肺炎や全身疾患の発症、入院や要介護状態へ…

🧠 特に高齢者においては、肺炎は死因上位に入る重大な疾患であり、その背景にオーラルフレイルが隠れていることも少なくありません。

🧓 フレイル・サルコペニアとの相互関係

オーラルフレイルは、「フレイル(全身の虚弱)」「サルコペニア(筋肉減弱症)」と深く連動しています。

🪫 筋力低下

  • 噛む力や飲み込む力が低下すると、栄養の摂取量が減少しやすくなります。

🍽 食欲低下

  • 「うまく噛めない」「飲み込むのが怖い」→ 食べることが苦痛に。
  • 結果として、食欲や食事量が落ち、さらに筋肉が減っていく悪循環に。

📉 QOL(生活の質)の低下

  • 食事の楽しみがなくなり、人と話す機会も減り、外出が億劫に。
  • フレイルが進行することで、心身の機能が一気に衰える可能性があります。

このように、オーラルフレイルは「口の問題」だけでは済まされず、全身の健康寿命と直結する問題です。
早期の気づきと対策が、介護予防と生活の質の維持において非常に重要です✨

オーラルフレイルは、早期の対策と日々の習慣改善で十分に予防・改善が可能です。ここでは、生活の中で実践できる基本ケアから、自宅でできる具体的なトレーニング方法までをわかりやすくご紹介します。

🪥 基本ケアと生活習慣

✅ 毎日の歯磨きと定期的な歯科検診

  • 歯周病や虫歯の予防は、咀嚼力の維持に直結します。
  • 1日2回以上の丁寧な歯磨きに加え、3〜6か月に1回の歯科受診を習慣化しましょう。

🍽 バランスのとれた食事(咀嚼を意識)

  • 噛みごたえのある食材(例:根菜、乾物、海藻類)を取り入れ、咀嚼筋を鍛えながら栄養バランスも整えるのが理想です。
  • 「噛むこと」は唾液の分泌促進や満腹中枢の刺激にもつながり、全身の健康にも好影響を与えます。

🏠 自宅でできる口腔トレーニング

🐼 ペコぱんだによる舌力トレーニング

  • 舌で押しつぶす専用トレーナー「ペコぱんだ」は、舌の筋力や持久力を安全かつ効果的に鍛えるツールです。
  • 柔らかい素材から始めて、目標は30kPaの舌圧を維持すること。誤嚥予防にもつながります。

🕒 1日3回、1セット3〜5回を目安に継続すると効果的です。

ペコぱんだ
ペコぱんだ
食べ物が口腔内に残る方に

左からSS(ブルーぱんだ)=5kPa、S(ピンクぱんだ)=10kPa、MS(ムラサキぱんだ)=15kPa、M(グリーンぱんだ)=20kPa、H(イエローぱんだ)=30kPa。やわらかめから初めて筋力アップを目指しましょう。

通常はS(ピンクぱんだ)から初めてH(イエローぱんだ)まで使えるよう舌のトレーニングをしましょう。

S(ピンクぱんだ)が、最初からは難しい方には SS(ブルーぱんだ)から始めます。

口腔から咽頭へ食塊を送る動作は、舌の力が弱くなると適切に行えません。そのため、口蓋部や舌根部に食べ物が残ってしまいます。

機能は多少落ちますがスプーンで代用出来ます。

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🐼ペコぱんだの使い方
ペコぱんだの使い方
ペコぱんだの使い方
構成

トレーニング部・位置決め部・持ち手部。

くわえ方

図の様な向きでくわえます。

使い方
  • ペコぱんだのトレーニング部を舌の上に乗せて位置決め部を歯でくわえます。
  • 舌でトレーニング部を繰り返し押し潰します。
💪目標

目標

舌の筋力アップ
  • ペコぱんだの固さの目安:頑張って押しつぶせる硬さ。
  • しっかり押しつぶしを5回×3セット×3回/1日。
舌の筋力アップ
舌の筋力アップ

目標

舌の持久力を付ける
  • ペコぱんだの固さの目安:簡単に押しつぶせる硬さ。
  • ゆっくり押しつぶしを10回×3セット×3回/1日。
舌の持久力を付ける
舌の持久力を付ける

👄 パタカラでの口輪筋トレーニング

パタカラ
パタカラ

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  • 「パタカラ」は唇を鍛える器具で、口を閉じる力(口唇閉鎖力)を強化します。
  • 口輪筋を鍛えることで、滑舌・唇の閉鎖力・表情筋機能もアップ
  • 表情筋の刺激は、自律神経にも作用し、認知症予防にも良い影響が期待されています。

🗣 あいうべ体操で呼吸・発音・表情のトレーニング

  • 口の周囲筋や舌筋を効率よく動かし、発音改善・鼻呼吸の促進・誤嚥予防にもつながります。
  • 福岡の医師・今井一彰先生が考案した信頼性ある運動法です。
あいうべ体操
あいうべ体操
舌機能・嚥下機能の改善と強化

「あいうべ体操」は、口呼吸を鼻呼吸に改善していく事を目的に考案された口の体操のことですが、口の周りの筋肉をしっかり動かすことや、舌を動かすことで、食事をする為の筋肉の体操に大変有効です。

考案者は、福岡のみらいクリニック院長今井一彰先生です。

①~④を1日10セットX3回を目安に毎日続ける。

  • 【あ】「あー」と口を大きく開く。
  • 【い】「いー」と口を大きく横に広げる。(口角を上方、後にしっかり引く)
  • 【う】「うー」と口を強く前に突き出す。(口をすぼめ、口の周りの筋肉をギュッと力を入れる。)
  • 【べ】「ベー」と舌を突き出して下に伸ばす。
🎞️あいうべ体操の動画

❄️ 喉アイスマッサージで嚥下リハビリ

喉のアイスマッサージ
喉のアイスマッサージ
  • 氷水に浸した綿棒などで軟口蓋や舌の奥を優しく刺激し、嚥下反射を呼び起こす訓練。
  • 胃ろう・経管栄養などで口を使っていない方にも有効で、口から食べる力の再獲得をサポートします。
    ※医師や専門家の指導のもと実施しましょう。

📝 日々の小さな積み重ねが、将来の健康寿命を大きく左右します。
「ちょっと気になる…」と思ったときが、予防のはじめどきです!

オーラルフレイルの予防・改善には、自宅での努力だけでなく、地域や専門機関のサポートを取り入れることが重要です。社会的なつながりを保ちつつ、専門的なケアを受けられる場を活用することで、より効果的な予防が可能になります。

👥 地域サロン・通いの場を活用しよう

各地域では、高齢者を対象とした「通いの場」や「介護予防サロン」が多数開催されています。

🧘‍♀️ 主な活動内容

  • 口腔体操のグループ実践(例:「あいうべ体操」や「パタカラ体操」など)
  • 食支援活動:バランスの良い食事をテーマにした勉強会や試食会
  • 交流イベント:仲間と会話を楽しむ時間が、孤独・ストレスの軽減にも寄与

継続が大事! 楽しく参加することで、「続けるモチベーション」が生まれやすくなります。

🧑‍⚕️ 専門家によるチーム支援で安心ケア

オーラルフレイルは複数の因子が関係しているため、多職種による包括的なアプローチが効果的です。

🦷 歯科医師・歯科衛生士

  • 定期検診・口腔内ケア・義歯の調整などで、口腔環境を整える
  • 嚥下機能の評価や、誤嚥リスクの低減にも対応

🥗 管理栄養士

  • 栄養バランスの見直しや、摂食嚥下障害に配慮した食事形態の提案
  • 食事の「楽しさ」を取り戻す支援

🏃‍♂️ 理学療法士(PT)・作業療法士(OT)

  • 咀嚼・嚥下に関わる筋肉のトレーニングや姿勢調整
  • 全身の運動指導を通じて、筋力・体力低下も同時にケア

💡 チーム医療の力を活用するメリット

  • 一人ひとりに最適化された個別支援プログラムが受けられる
  • 全身状態も含めた統合的な健康サポートが可能
  • 自宅での取り組みだけでは難しい課題にも、専門的な視点でアプローチできる

📝 地域資源や専門機関を上手に活用しながら、「ひとりで頑張らない」予防スタイルを確立していきましょう!

近年、オーラルフレイルの予防と改善において、科学的根拠に基づいた先進医療の導入が加速しています。これにより、口腔機能低下の早期発見・個別ケア・予防介入がより正確かつ効率的に行えるようになってきました。

🧠 最新研究のトピックス

🌍 国際的エビデンスの蓄積

  • 日本をはじめとする各国の研究により、オーラルフレイルがフレイル・サルコペニア・要介護リスクと密接に関係していることが明らかにされています。
  • 特に「柏スタディ(Kashiwa Study)」などの疫学研究では、口腔機能の低下が全身の健康に及ぼす影響がデータとして可視化され、世界的な注目を集めています。

🧪 予防のエビデンス

  • 口腔体操や専門的ケアを継続した群では、誤嚥性肺炎や栄養不良の発症率が低下するなど、予防効果に関する信頼性の高い結果も報告されています。
  • こうした知見は、厚生労働省の介護予防政策にも反映されつつあり、地域包括ケアの柱のひとつとして位置付けられています。

🤖 診断技術の進化とこれから

オーラルフレイルの兆候を見逃さないために、AI・IoT技術を活用した診断機器の開発と実用化が進んでいます。

🧴 AIによる舌圧・滑舌・咀嚼機能の解析

  • スマートデバイスで得られる音声や動作データをもとに、発音スピードや舌の動きを自動分析し、滑舌や嚥下機能の異常を検出。
  • 高精度な音声認識技術が、「パ・タ・カ」のディアドコキネシス評価にも活用されています。

📡 IoT連携のセルフモニタリング

  • 自宅で使用できる携帯型舌圧計・咀嚼カウンター・唾液測定器などが登場。
  • スマホアプリと連携し、日常の口腔機能データを記録・可視化することで、日々の健康管理が可能になります。

🧑‍⚕️ 専門職とのデータ共有で個別ケア

  • リモートモニタリングにより、歯科医師や理学療法士がオンラインで状況を把握し、指導・リハビリ提案が可能に。
  • これにより、通院が難しい高齢者にも高度な医療的支援が届くようになります。

🔮 今後の展望

  • 医療・介護・福祉の垣根を超えたデータ連携により、「予測型の健康支援」が可能に。
  • オーラルフレイルの予防は、単なる“口の健康”ではなく、全身の健康を守る次世代医療の出発点として注目されています。

📝 先進技術の進化により、「なんとなく調子が悪い」を数値で見える化し、早期介入による健康寿命の延伸がより現実的になりました。
日々の小さな変化も、科学の力で見逃さない時代へ──それが、これからのオーラルフレイル対策です。

「オーラルフレイル=高齢者の問題」と思われがちですが、現代の若者の生活習慣にも“口の衰え”のリスクが潜んでいます。
まだ若いからと油断せず、“早めの予防”が将来の健康寿命を大きく左右します。

🍔 食生活の乱れと口腔機能の低下

▶️ 柔らかい食事の常態化

  • パンやパスタ、丼ものなど、「噛まなくても食べられる」食事が多くなっていませんか?
  • 噛む回数が減ると、咀嚼筋(そしゃくきん)や顎の発達が不十分になり、口腔機能の低下を招きます。

▶️ ファストフード・高糖質食品の常用

  • ハンバーガー、ポテト、スイーツなどに偏ると、虫歯や歯周病のリスクが増加します。
  • 結果として、歯の喪失や咬合(かみ合わせ)の乱れにつながる恐れも。

🧼 不十分な口腔ケア

😬 歯並び・かみ合わせの問題

  • 歯列不正や顎関節の不調は、しっかりと噛む習慣が育ちにくくなる原因になります。
  • 放置すると、食いしばり・歯ぎしり・発音障害など、多方面の影響も。

💧 ドライマウス(口腔乾燥症)

  • 睡眠不足・ストレス・口呼吸などが重なると、唾液の分泌が減り、**口腔内の乾燥(ドライマウス)**に。
  • 唾液の減少は、虫歯・口臭・嚥下障害のリスクを高めるだけでなく、会話や食事のしづらさにもつながります。

🔍 若年性オーラルフレイルの兆候とは?

以下の症状に心当たりがあれば、注意が必要です。

⚠ チェックポイント内容
滑舌が悪くなった発音しづらい言葉が増えた
噛みにくさを感じる特に硬い食べ物で顕著
唇や舌が疲れやすい会話や食事のあとに疲労感
口が乾く日中に水をよく飲むようになった

✅ 若いうちからできる予防法

  • 硬さのある食材(例:野菜スティック、干物、玄米)を意識的に取り入れましょう
  • 1口30回以上を目安に、しっかり噛む習慣を
  • 正しい歯磨きと、半年に1回の歯科検診を継続
  • あいうべ体操」などで、口の周りの筋肉をトレーニング
  • ストレス対策や鼻呼吸の意識づけで、唾液分泌の正常化を目指しましょう

📝 若年層にとっても「オーラルフレイル」は、未来の健康状態を左右する生活習慣病のひとつです。
若いうちからの意識とケアが、「一生、自分の口で食べる」を叶える近道になります!

Q. 🦷 食べ物が口に残りやすいのはなぜ?

A. 舌や頬、唇の筋力が低下している可能性があります。
特に舌の動きが鈍くなると、食べ物を口の奥まで送り込めず、頬と歯の間や口蓋(こうがい)に残ることが増えてきます。

原因として考えられるのは:

  • 舌の筋力(舌圧)の低下
  • 頬の筋肉や唇の閉鎖力の衰え
  • 入れ歯の不具合や噛み合わせの変化

🧠 解決には「ペコぱんだ」や「あいうべ体操」など、口腔周囲筋のトレーニングがおすすめです。

Q. 🍽 食事が美味しく感じられないのは口のせい?

A. 可能性は高いです。
高齢になると、味覚・嗅覚の鈍化唾液分泌の減少が起こりやすく、これが**「味がしない」「飲み込みづらい」**といった不快感につながります。

食事が美味しくない
食事が美味しくない

✅ こんなことも原因に:

  • 口腔乾燥(ドライマウス)
  • 舌苔(舌の汚れ)による味覚障害
  • 咀嚼・嚥下の機能低下

🧂 対策としては、香味野菜(レモン、しょうが、しそ)の活用や、だしを効かせた減塩調理などで風味をアップさせる工夫が効果的です。

Q. 👶 若い人でもオーラルフレイルは発症しますか?

A. はい、若年層でも発症する可能性があります。
特に、以下のようなライフスタイルが続いている場合は注意が必要です。

🔻 発症リスクを高める要因:

  • 柔らかい食品ばかりの偏食(咀嚼機能の低下)
  • 雑な歯磨きや定期検診の未受診
  • 長時間のスマホ使用・口呼吸・睡眠不足によるドライマウス

🧠 若年期に口腔機能を鍛えることで、将来のフレイル予防にも直結します。
日頃から噛むことを意識し、「あいうべ体操」などの簡単なトレーニングを習慣化するのが理想です。


✅ よくあるお悩みからもわかるように、「口のちょっとした不調」こそがオーラルフレイルのサインです。
違和感を感じたら、早めにチェック&対策を!

📍 江戸川区篠崎で「オーラルフレイル」の予防・改善なら当院へ!

オーラルフレイルに不安を感じていませんか?
当院では江戸川区篠崎エリアで、地域密着型の口腔機能ケアを提供しています。
予防から改善まで、専門スタッフが一人ひとりの状態に合わせてサポートいたします。🧑‍⚕️🦷

🧪 検査からトレーニング・栄養指導までワンストップ対応

当院では以下のような総合的なオーラルフレイル対策を行っています:

✅ 舌圧測定・咀嚼力評価などの専門的検査
✅ 「ペコぱんだ」「あいうべ体操」などの口腔筋トレーニング指導
✅ 管理栄養士による食事・栄養指導で内側からサポート
✅ 定期的な口腔ケア&モチベーションアップ支援

🏥 初めての方も安心してご相談ください

  • ちょっとした「食べにくさ」「しゃべりにくさ」でも構いません
  • ご家族の健康寿命を延ばす第一歩として、ぜひご活用ください
  • ご高齢者の通院が難しい場合は、訪問対応や介護連携もご相談可能です

📞 江戸川区・篠崎でオーラルフレイルのことなら、まずは当院までご相談ください!
地域の「口から健康を守る窓口」として、誠実に対応いたします。

【動画】なかなか取れない舌苔の完全除去方法

筆者・院長

篠崎ふかさわ歯科クリニック院長

深沢 一


Hajime FUKASAWA

  • 登山
  • ヨガ

メッセージ

日々進化する歯科医療に対応するため、毎月必ず各種セミナーへの受講を心がけております。

私達は、日々刻々と進歩する医学を、より良い形で患者様に御提供したいと考え、「各種 歯科学会」に所属すると共に、定期的に「院内勉強会」を行う等、常に現状に甘んずる事のないよう精進致しております。 又、医療で一番大切な事は、”心のある診療”と考え、スタッフと共に「患者様の立場に立った診療」を、心がけております。

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