- 1. ニコチン、タール、一酸化炭素の危険性を徹底解説
- 1.1. タバコの三大有害物質
- 1.2. タバコの血管収縮作用
- 1.2.1. ウサギの耳の血流変化
- 1.3. 脳・肺への悪影響
- 1.3.1. 動脈硬化
- 1.4. スモーカーズフェイス
- 1.5. 喫煙は1日1本でも死亡率増加
- 1.6. 喫煙者の生存率
- 2. タバコによるストレス解消は錯覚か?
- 3. PM2.5の恐怖:分煙で安全は確保できるのか?
- 3.1. PM2.5の環境基準
- 3.2. PM2.5長期被爆で死亡率増加
- 3.3. 2.5μmの粒子は通常光では見えない
- 3.4. 飲食店・バー・パブなどの受動喫煙対策
- 4. 江戸川区篠崎でタバコの健康被害で歯周病になった方へ
- 5. 筆者・院長
ニコチン、タール、一酸化炭素の危険性を徹底解説
タバコの三大有害物質
タバコには約4000種類の化学物質、約200種類の有害物質、70種類以上の発癌物質があり、最も問題なのはニコチン、タール、一酸化炭素です。不完全燃焼による有害物質の吸引が問題となります。
Material
ニコチン
血管収縮作用により心筋梗塞・脳梗塞の原因になります。依存性・習慣性があり止められなくなります。
Material
タール
タールは発癌性物質の代表的なもので、肺や気管に付着して真っ黒にし、働きを悪くします。
Material
一酸化炭素
血液中のヘモグロビンにくっついて、酸素を運ぶ能力を悪化させます。特に脳の働きが低下します。
タバコの血管収縮作用
ウサギの耳の血流変化
以下写真は、ウサギにタバコの煙を鼻から2秒間吸わせた時の耳の細い血管の変化の様子です。
国立保健医療科学院(旧 国立公衆衛生院)より
喫煙前
たばこを吸う前は、十分な血液が血管の中を流れています。
喫煙数秒後
ニコチンの血管収縮作用により、血管が細くなり血流が減少しているのが認められます。
喫煙数十秒後
血管が強く収縮して血液の流れが止まっています。
脳・肺への悪影響
動脈硬化
喫煙により動脈硬化が進行しやすく、血管収縮作用を伴うため心筋梗塞、狭心症を増加させます。また、肺気腫や結核などによる呼吸機能の低下も顕著に増加します。
脳血管収縮
上段は喫煙前の脳血管の様子。下段は喫煙後の脳血管の様子です。顕著に血流が滞っているのが分ります。日本医師会雑誌第108巻第14号より。
肺気腫のレントゲン写真
左は喫煙していない人の肺の構造。右は喫煙によって肺構造が破壊さ、肺気腫(COPD)になった状態です。
肺気腫/COPD
左は軽症の肺気腫で、右は重症の肺気腫です。この肺で肺炎に罹れば命に関わります。
スモーカーズフェイス
タバコを吸う人特有の顔つきを「スモーカーズフェイス」といいます。年齢に比較し老けて見えます。
特徴
- ニコチンは皮膚の血流を悪くする為、肌は黒ずんだ感じになります。
- 1本のタバコを吸うと、ビタミンCの1日の必要量の約半分(20mg以上)が使われてしまいます。
どんなに配慮した食事や果物を摂取しても、皮膚細胞の老化に追いつきません。喫煙は、美肌や健康的な歯肉の色の大敵です。 - 皮膚の温度が低下し、肌の老化が促進されて肌荒れ・乾燥が進み、シワ・シミが増えます。
- 皮膚の肉がこけて病気の様に見えたり、赤やオレンジのまだらな顔色で年齢よりも老けて見える「スモーカーフェイス(タバコ顔)」と呼ばれる顔立ちになります。
喫煙は1日1本でも死亡率増加
節煙では意味が無い
アメリカ国立がん研究所は、長期の少量喫煙と死亡との関連を調査する為に、アメリカ国立衛生研究所(NIH)が行った食事と健康に関する疫学調査に参加した成人に対して6,6年間追跡調査し、亡くなった37,331人の喫煙本数を解析したグラフです。
1日1本未満の喫煙本数でも吸わない人に比べ死亡のリストが1.64倍に跳ね上がります。つまり、節煙ではあまり意味がなく、完全に禁煙することが求められます。
喫煙者の生存率
喫煙は10年寿命を短くする
タバコの生存率をイギリスで男性医師34,499人を対象に1,951年から40年間追跡した調査結果です。
喫煙習慣があると無い人に比べ、明らかに生存率が悪くなるのです。 60歳ぐらいを境にはっきりと違いがでてきます。外国のデータですが、喫煙者にはショックなデータです。
ヘビースモーカーの死亡年齢の中央値はちょうど70歳です。別の言い方をすると60歳の人が10年以内に死亡する確率は50%以上だと言えます。
- 70歳では非喫煙者は80%の生存率があるのに対し、1日25本以上吸う喫煙者の生存率は50%と極めて低い数字になっています。
- 85歳では非喫煙者の生存率が83%に対し、1日25本以上吸う喫煙者の生存率は僅か8%です。
タバコによるストレス解消は錯覚か?
誤認
禁煙でストレスが減る
本来タバコはストレスを解消しません。ニコチン切れのストレスが解消されるだけです。
誤認
受動喫煙の害は軽い
受動喫煙が原因で死亡する人は年間15,000人。タバコの煙は主流煙より副流煙の方が有害です。
誤認
分煙すれば大丈夫
喫煙後しばらくは肺の中に残る煙の成分を排出するので分煙では受動喫煙は防げません。
誤認
アイコス(加熱式タバコ)なら問題ない
アイコスの有害性は9割減の嘘。アイコスは、発癌物質などの有害成分を多く排出し、受動喫煙は生じます。
誤認
飲食店の売り上げが減る
アメリカ・ニューヨーク州・ワシントン州、スイス、アルゼンチン、イギリスなど海外の飲食店で禁煙を実施しても売り上げは減らないばかりか、むしろ禁煙によって売り上げが増加しています。
PM2.5の恐怖:分煙で安全は確保できるのか?
PM2.5の環境基準
PM2.5の厚生労働省の環境基準は、1年間平均15μg /㎡以下、且つ1日の平均35μg/㎡以下と定めています。また、外出を自粛するなど注意喚起を行う目安を70μg/㎡と定めています。
分煙されている喫茶店のPM2.5の濃度を測定したところ、喫煙席が700μg/㎡で、これは北京の最も悪い状態とほぼ同じです。一方、禁煙席でも70μg/㎡を超えていて、禁煙席の意味を成していないということができます。出典:職場の禁煙対策
PM2.5長期被爆で死亡率増加
PM2.5は、非常に小さいために呼吸器系の奥深くまで入りやすいことなどから、人の健康に影響を及ぼすことが懸念されています。
アメリカがん協会の研究で PM2.5が10μg/立方メートル増えると、全死亡率で6%、心臓や肺疾患の死亡率では9%、肺癌死亡率は14%増えることが示されています。
2.5μmの粒子は通常光では見えない
中国北京の PM2.5
北京市1日滞在=タバコ21本の吸引に匹敵します。
北京では PM2.5を防げる業務用のマスクが品薄状態。
飲食店・バー・パブなどの受動喫煙対策
店内禁煙で売り上げ増加
1995年に飲食店でのタバコの規制が導入されたアメリカ・カリフォルニア州の規制導入前後の10,000店舗当たりの売り上げの比較です。その他の増加要因を考慮しても規制は飲食店の売り上げにほとんど影響ないことがわかります。
日本においても、国民の8割以上はたばこを吸いません。飲食店を禁煙化しても、売り上げに影響は無いと考えるのが妥当です。
江戸川区篠崎でタバコの健康被害で歯周病になった方へ
ふかさわ歯科クリニック篠崎では、歯科治療は保険診療を主体に診療を行っております。江戸川区篠崎にて、タバコの健康被害で歯周病になった方は当院までお気軽にご相談下さい。
保険証の期限切れにご注意ください。保険証の確認が取れない場合は保険診療として取り扱うことができません。
また、マイナンバーカードによるマイナ保険証での受診にも対応しています。
筆者・院長
深沢 一
Hajime FULASAWA
- 登山
- ヨガ
メッセージ
日々進化する歯科医療に対応するため、毎月必ず各種セミナーへの受講を心がけております。
私達は、日々刻々と進歩する医学を、より良い形で患者様に御提供したいと考え、「各種 歯科学会」に所属すると共に、定期的に「院内勉強会」を行う等、常に現状に甘んずる事のないよう精進致しております。 又、医療で一番大切な事は、”心のある診療”と考え、スタッフと共に「患者様の立場に立った診療」を、心がけております。