- 1. 【動画 29秒】矯正後に必要なリテーナーとは?種類・期間を解説
- 2. リテーナー(保定装置)の役割とは?
- 2.1. 1. リテーナーの基本情報
- 2.1.1. 1.1 リテーナーとは何か
- 2.1.2. 1.2 矯正後にリテーナーが必要な理由
- 2.2. 2. リテーナーの種類と特徴
- 2.2.1. 2.1 リテーナーの種類
- 2.2.2. 2.2 取り外し式リテーナーのデメリット
- 2.2.3. 2.2 素材による違い
- 2.2.4. 2.3 種類ごとのメリットとデメリット
- 2.3. 3. リテーナーの使用方法
- 2.3.1. 3.1 使用期間
- 2.3.2. 3.2 リテーナーの装着時間
- 2.3.3. 3.3 リテーナーの正しい使い方
- 2.3.4. 3.4 リテーナーがきつくなるトラブル
- 2.4. 4. リテーナーのメンテナンス
- 2.4.1. 4.1 リテーナーの清掃方法
- 2.4.2. 4.2 リテーナーの洗浄ステップ
- 2.4.3. 4.3 メンテナンスの頻度
- 2.5. 5. リテーナー使用時の注意点
- 2.5.1. 5.1 違和感や痛みがある場合
- 2.5.2. 5.2 故障時の対応方法
- 2.6. 6. 矯正後の歯列を保つためのポイント
- 2.6.1. 6.1 健康的な歯並びを維持するための習慣
- 2.6.2. 6.2 矯正後に避けたい行動
- 2.7. 7. よくある質問(FAQ)
- 2.8. 8. まとめ
- 3. 江戸川区篠崎で矯正治療後のリテーナーなら当院へ|美しい歯並びを長く守る保定装置
- 4. 【動画】アデノイド顔貌
- 5. 筆者・院長
【動画 29秒】矯正後に必要なリテーナーとは?種類・期間を解説
リテーナー(保定装置)の役割とは?
1. リテーナーの基本情報
1.1 リテーナーとは何か
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ベッグタイプリテーナー
最も広く使われている取り外し式のリテーナーです。内側はプラスチックで作られ、外側のワイヤーで歯列を抑える構造になっています。
リテーナーの定義
リテーナーとは、矯正治療後に使用する「保定装置」であり、歯並びを固定するための重要な役割を果たします。矯正治療によって理想的な位置に移動した歯は、歯槽骨や歯肉などの周囲組織がまだ安定しておらず、後戻りしやすい状態です。そのため、治療後の歯列を維持するためにリテーナーが必要不可欠です。
矯正後の保定装置の役割
リテーナーは、以下のような役割を担っています:
- 矯正治療後の歯を新しい位置に固定する
- 歯肉や骨のリモデリングを促進し、安定した状態をサポートする
- 後戻りを防ぎ、治療成果を長期間にわたり維持する
1.2 矯正後にリテーナーが必要な理由
歯列矯正後の歯や歯肉の変化
矯正治療によって歯が動いた後、歯を支える歯槽骨や歯肉が新しい位置に適応するまでには時間がかかります。この間、歯は元の位置に戻ろうとする性質があります。特に治療直後の数か月間は「後戻り」が最も起こりやすい時期とされており、慎重な管理が必要です。
後戻りを防ぐ仕組み
リテーナーは、歯並びが元の位置に戻らないように歯を固定する装置です。以下の仕組みで後戻りを防ぎます:
- 持続的なサポート:リテーナーを装着することで、歯列を固定し、新しい位置での安定化を促進します。
- 圧力の分散:歯にかかる力を均等に分散させ、余分な負荷がかからないようにします。
- 骨のリモデリング支援:歯槽骨が新しい位置に適応する間、歯を固定し続けることで長期的な安定性を確保します。
リテーナーは矯正治療の「仕上げ」として非常に重要であり、正しい装着と管理が治療成果の維持に直結します。次章では、リテーナーの種類や選び方について詳しく解説します。
2. リテーナーの種類と特徴
2.1 リテーナーの種類
固定式リテーナー
固定式リテーナーは、歯の裏側に細いワイヤーを接着して固定するタイプのリテーナーです。このタイプは、患者が取り外す必要がないため、装着を忘れる心配がありません。主に下顎の前歯に使用しますが、ガタガタ度合いが強かった歯列の場合には上顎にも使います。特に前歯など、動きやすい部分に使用されることが多いです。
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歯の裏側にワイヤーを接着
DBS(マルチブラケットワイヤー矯正)で歯を並べた後に歯を保定(固定)する装置で、主に下顎の前歯に使用しますが、ガタガタ度合いが強かった歯列の場合には上顎にも使います。
特に下顎前歯は歯の移動後凸凹になりやすいため、歯の裏側にワイヤーを接着剤で固定するフィックスリテーナーが多く使用されます。
- メリット:
- 常に装着されているため、装着の手間がかからない
- 外から見えにくい
- 装置が小さいので違和感がほとんど出ない
- デメリット:
- ワイヤーの周りのプラークコントロールが不良となるため、虫歯や歯肉炎のリスクが高まり、歯科医院での定期的なクリーニングが必要
- 主な用途:
- 前歯の固定
- 装着忘れを防ぎたい患者向け
取り外し式リテーナー(例:マウスピース型)
取り外し式リテーナーは、食事や歯磨きの際に外せるタイプで、透明なマウスピース型や、ワイヤー付きのものなどがあります。患者のライフスタイルに合わせて柔軟に使用できます。
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トゥースポジショナー(マウスピース型)
リテーナーの一種であるトゥースポジショナーは、上下一体となったマウスピース型の透明の柔らかい材質で作られています。
マルチブラケット装置により所定の位置に動かされた歯を微調整することを目的とした装置です。さらに使い続けることで保定装置としての役割も果たします。
- メリット:
- 食事中や歯磨き時に外せる
- 透明なマウスピース型は目立ちにくい
- 取り外し式なのでホワイトニングジェルを入れてホワイトニングに使用することも可能
- デメリット:
- 装置が大きく違和感や嘔吐反射が出る
- 痛みが出る場合もある
- 主な用途:
- 全体的な歯列維持
- 自分で取り外しが可能な方に適した選択肢
2.2 取り外し式リテーナーのデメリット
欠点
ワイヤーが目立つ
前歯の前面を太いワイヤーが横断するような構造になっているため、会話をした時に目立ちます。審美的には決して良いものではありません。
残念ながらこの問題に対する対策はありません。
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欠点
しゃべりにくい
上顎に使うリテーナーは、口蓋部分をレジンで覆っています。 そのため舌の動きを阻害します。舌の先端が口蓋に触れて発音する「さ行」「た行」「 な行」「ら行」などの発音がしづらくなります。
通常は一週間ほど使うと慣れてきますが、どうしても慣れない場合には強度が低下しない範囲で、最後部のレジンを少しだけ削除します。
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欠点
嘔吐反射や吐き気
リテーナーを装着すると嘔吐反射や吐き気が出るという方が稀にいます。これは「しゃべりにくい」 原因とほぼ同じです。つまり上顎口蓋を被っているレジンが異物感となりこのような不快症状が出るわけです。
通常は徐々に慣れてきますが、どうしても使えないという方は、レジン部分を徐々に削除して異物感の減少を図ります。
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2.2 素材による違い
プラスチック製リテーナー
プラスチック製リテーナーは、透明なマウスピース型のリテーナーで、目立ちにくく軽量であることが特徴です。見た目を気にする患者に人気があります。
- メリット:
- 透明で目立たない
- 装着感が快適
- デメリット:
- 割れやすい
- 長期間の使用で変色する可能性あり
ワイヤータイプリテーナー
ワイヤーとプラスチックを組み合わせたリテーナーで、主に取り外し式のタイプで採用されます。耐久性が高く、部分的な調整が可能です。
- メリット:
- 耐久性が高い
- 細かい調整が可能
- デメリット:
- ワイヤー部分が目立つ
- 装着感に違和感を感じる場合がある
2.3 種類ごとのメリットとデメリット
種類 | メリット | デメリット |
---|---|---|
固定式リテーナー | - 装着を忘れる心配がない - 見えにくく審美的 | - 歯磨きがしづらい - 定期的なメンテナンスが必要 |
取り外し式リテーナー | - 食事中や歯磨き時に外せる - 清掃が簡単 | - 装着を忘れる可能性 - 使用時間を守る自己管理が必要 |
プラスチック製リテーナー | - 透明で目立たない - 軽量で装着感が良い | - 割れやすい - 変色のリスク |
ワイヤータイプリテーナー | - 耐久性が高い - 調整が可能 | - ワイヤーが目立つ - 装着時の違和感 |
リテーナーは、種類や素材ごとに異なる特徴を持ち、患者の生活スタイルやニーズに合わせて選ぶことが重要です。次章では、リテーナーの使用方法や装着時間について詳しく解説します。
3. リテーナーの使用方法
3.1 使用期間
初期保定期間(1~2年)の重要性
矯正治療が終わった直後の1~2年は「初期保定期間」と呼ばれ、歯や歯を支える骨(歯槽骨)が新しい位置に馴染むための重要な期間です。この期間にリテーナーを正しく使用しないと、歯が元の位置に戻る「後戻り」が起きるリスクが高まります。
- 初期保定の目的:矯正治療で整えた歯列を維持し、歯槽骨が安定するまでサポートすること。
長期保定の必要性と歯列の安定
歯は生涯を通じてわずかに動き続ける性質があります。そのため、初期保定期間を過ぎても、定期的にリテーナーを使用する「長期保定」が推奨されます。特に、矯正前に歯列が大きく乱れていた場合や、後戻りのリスクが高い患者には、長期保定が必要不可欠です。
3.2 リテーナーの装着時間
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推奨される装着時間
矯正治療後の初期保定期間では、リテーナーを1日20時間以上装着することが一般的に推奨されます。その後、歯列の安定に応じて装着時間を徐々に短くしていきます。
特にリテーナーの使用開始当初は1日数時間の使用では次に入れた時に入りづらくなることがあります。僅かの時間でも歯が後戻りしているのです。
特に保定開始初期にリテーナーを数日間全く使わないと完全に入らなくなってしまいます。動いた歯を元に戻す処置とリテーナーの再作成に別途費用がかかります。注意しましょう。
- 初期保定期間:1日20時間以上(就寝時も装着)
- 長期保定期間:就寝時のみ装着
日中と就寝時の使い分け
リテーナーの装着時間は、患者の生活スタイルや歯科医の指導によって異なります。初期段階では日中も装着する必要がありますが、長期保定では就寝時のみの使用が多くなります。装着時間を守ることで、後戻りのリスクを最小限に抑えることができます。
3.3 リテーナーの正しい使い方
装着時の注意点
- リテーナーを装着する前に、必ず歯を清潔に保つ(食べかすや汚れが残らないようにする)。
- 適切な装着位置を確認し、無理に押し込まない。リテーナーは正しい位置に装着されない状態で噛むと破損する危険性があります。 リテーナーを装着したらゆっくりと噛んで正しい位置に装着されているか確認してください。違和感がなければ大丈夫です。
- 違和感や痛みを感じた場合は、歯科医に相談する。
- 食事中はリテーナーを外すのは当然ですが、飲み物でも砂糖を多く含んだコーラやジュースなどは虫歯の原因になるのでリテーナーを装着したままでの飲用は控えて下さい。
- お茶やコーヒーなどは問題ありませんが、プラスチックは若干着色するのでしっかり洗浄して下さい。
3.4 リテーナーがきつくなるトラブル
装着方法に問題があります。
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片手でリテーナー脱着はNG
リテーナーはかなり繊細な道具です。片手で脱着をするとワイヤーの変形が起こり、入りづらくなります。
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両手でリテーナー脱着はOK
リテーナーの両サイドに両手を添えて優しく脱着してください。そうすれば、変形は防げます。
外す際の手順と保管方法
- 外す際の手順:両手でゆっくりと外し、力を入れすぎないようにする。
- 保管方法:リテーナーを外した際は専用ケースに入れる。ポケットやティッシュに包むと紛失や破損の原因になるため注意が必要。
- 清潔を保つ:リテーナーは毎日洗浄し、汚れや細菌の繁殖を防ぐ。専用洗浄剤を使用するのがおすすめ。
リテーナーの使用期間や正しい装着方法を守ることが、矯正治療の成果を維持する鍵です。次章では、リテーナーのメンテナンス方法について詳しく解説します。
4. リテーナーのメンテナンス
4.1 リテーナーの清掃方法
汚れや細菌を防ぐケア方法
リテーナーは口内環境に直接触れるため、汚れや細菌が付着しやすいです。清潔な状態を保つことで、虫歯や歯周病のリスクを防ぎ、リテーナー自体の劣化を抑えることができます。基本的なケア方法は以下の通りです:
- 毎日清掃する:使用後に流水で軽く洗い、柔らかい歯ブラシで汚れを優しく落とします(歯磨き粉は使用しない)。
- 中性洗剤の活用:汚れが目立つ場合は、中性洗剤を使用して洗うことも効果的です。
専用洗浄剤の使用
リテーナー専用の洗浄剤を定期的に使用することで、頑固な汚れや細菌の繁殖を防げます。
- 洗浄剤の使用頻度:週1~2回が目安。専用洗浄剤に浸けた後、水でしっかりとすすぎます。
- 注意点:熱湯を使用するとリテーナーが変形する恐れがあるため、必ずぬるま湯を使用してください。
4.2 リテーナーの洗浄ステップ
エラック義歯ブラシ
リテーナーの素材である合成樹脂は傷が付きやすいの、強くこすったり、歯磨き剤でこすったりしないでください。
エラック義歯ブラシで冷水下でリテーナーに付着した大きな汚れを洗い流します。
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リテーナー・マウスピース用洗浄剤
矯正用リテーナー・マウスピース用洗浄剤のおすすめはポリデントの製品です。
研磨剤不配合のため、矯正用リテーナー・マウスピースを傷つけずに洗浄できます。
ニオイの原因菌、カビの一種を5分で99.9%※除去します。

洗浄剤に5分以上浸す
150ml程度のぬるま湯(約40℃)に、リテーナー用洗浄剤を1錠入れます。
5分以上洗浄液に浸し、洗浄液に浸した後は水でよくすすぎます。
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4.3 メンテナンスの頻度
クリニックでの定期チェック
リテーナーを正しく使用し続けるためには、歯科クリニックでの定期チェックが欠かせません。
- 推奨される頻度:リテーナーは脱着を繰り返すことでワイヤー部分が緩んできます。そのため定期的に通院して調整する必要があります。初期保定期間中は1ヶ月~2ヶ月に1回、余り変形が無いようなら4ヶ月に1回、6ヶ月に1回というふうに間隔を徐々に伸ばします。長期保定では年1回の受診が推奨されます。
- チェック内容:リテーナーの状態確認(破損や変形の有無)や、歯列の安定状況を確認します。
自宅での清掃頻度
リテーナーを清潔に保つためには、毎日のケアが重要です。
- 日常清掃:リテーナーを外すたびに流水で洗浄。
- 徹底清掃:週1~2回は専用洗浄剤を使用した徹底清掃を行う。
注意点
- リテーナーを紛失しないよう、専用ケースに保管する習慣をつけましょう。
- 長期間使用しているリテーナーは劣化する可能性があるため、必要に応じて交換が必要です。
リテーナーのメンテナンスを怠らず、清潔な状態を保つことで、矯正治療の成果をしっかりと維持することができます。次章では、リテーナー使用時の注意点について詳しく説明します。
5. リテーナー使用時の注意点
5.1 違和感や痛みがある場合
痛みを感じる場合の対処法
リテーナー装着初期や調整後に、歯や歯茎に軽い痛みや圧迫感を感じることがあります。これは歯列がリテーナーに馴染む過程で起こる一般的な反応ですが、痛みが長期間続く場合や強い場合には以下の対処が必要です:
- 慣れるまで装着を続ける:最初の数日間は痛みを感じることがありますが、多くの場合、徐々に慣れていきます。
- 痛み止めの使用:市販の鎮痛剤を短期間使用することで痛みを和らげることが可能です。
- 歯科医への相談:痛みが長引いたり強く感じる場合は、リテーナーが適切に調整されていない可能性があるため、歯科医に相談しましょう。
リテーナーが歯に合わない場合の対応
- 装着時に外れやすい場合:リテーナーが歯に正確にフィットしていない可能性があるため、歯科医で再調整を依頼してください。
- 締め付けが強すぎる場合:過剰な圧力を感じる場合も、歯科医に調整を依頼することが必要です。無理に使用を続けると歯や歯茎にダメージを与える可能性があります。
5.2 故障時の対応方法
ワイヤーや素材が壊れた場合の対処
リテーナーのワイヤーが曲がったり、プラスチック部分が割れたりすることがあります。
- 自己修理は避ける:自分で修理しようとすると、状態を悪化させる可能性があるため、歯科医に任せましょう。
- 臨時対応:装着が困難な場合はリテーナーを外し、できるだけ早く歯科医に相談してください。
修理や交換が必要な場合の手順
- 破損箇所を確認:どの部分が壊れているのか、また装着に支障があるかを確認します。
- 歯科医院に連絡:破損の状況を説明し、修理または交換の予約を取りましょう。
- 修理・交換の実施:歯科医で状態を確認し、必要に応じて新しいリテーナーを作成します。
- 交換後の装着確認:新しいリテーナーが歯に正しくフィットしているか、歯科医と確認します。
注意点
- リテーナーの破損は、誤った扱いや保管方法が原因となる場合が多いため、適切な取り扱いを心掛けましょう。
- 定期的なチェックを受けることで、リテーナーの状態を早期に把握し、問題が発生する前に対応できます。
リテーナーの適切な使用と管理は、矯正治療の成果を守るために不可欠です。次章では、矯正後の歯列を保つために重要なポイントについて説明します。
6. 矯正後の歯列を保つためのポイント
6.1 健康的な歯並びを維持するための習慣
適切な噛み合わせの確認
矯正治療後、正しい噛み合わせを保つことは歯列の安定にとって非常に重要です。以下の点を日常的に確認しましょう:
- 食事中に上下の歯が正しく噛み合っているかを意識する。
- 違和感を感じたり、噛み合わせがずれていると感じた場合は早めに歯科医に相談する。
毎日の歯磨きやフロスの重要性
健康的な歯並びを維持するためには、日々の口腔ケアが欠かせません。歯列が整っていても、適切なケアを怠ると虫歯や歯周病のリスクが高まります。
- 歯磨き:正しいブラッシング方法を習得し、1日2回以上の歯磨きを習慣化する。
- フロス:歯ブラシが届きにくい歯間の汚れを取り除くためにデンタルフロスや歯間ブラシを使用する。
6.2 矯正後に避けたい行動
ガムや硬い食べ物の摂取
矯正後の歯は安定するまでに時間がかかるため、歯列やリテーナーに負担をかける食べ物は避けましょう。
- 避けるべき食品例:ガム、キャラメル、ナッツ、硬いキャンディ、フランスパンなど。
- 理由:これらの食品は、歯に余分な力を加え、歯列のズレやリテーナーの破損を引き起こす可能性があります。
不適切な舌癖や悪習慣
日常的な舌や口の動きが、矯正後の歯並びに影響を与えることがあります。不適切な舌癖や悪習慣を意識して避けることが大切です。
- 不適切な舌癖:舌で歯を押す癖や飲み込みの際に舌を歯に押し付ける癖は、歯並びを乱す原因となります。
- 悪習慣:爪を噛む、鉛筆を噛む、頬杖をつくなどの癖は歯列に影響を及ぼすため控えるべきです。
まとめ
矯正治療後の歯列を安定させ、長く維持するためには、適切な習慣を身につけることと、避けるべき行動を認識することが重要です。リテーナーの正しい使用に加えて、日常生活の中での意識的なケアが治療成果を守る鍵となります。
7. よくある質問(FAQ)
リテーナーをどれくらいの期間つける必要がありますか?
リテーナーの装着期間は個人差がありますが、一般的には以下のような期間が推奨されています:
長期保定期間:歯列の安定状況に応じて、主に就寝時のみ装着を続けます。一生使用を推奨される場合もあります。
歯列の状態や後戻りのリスクにより期間が異なるため、定期的に歯科医の指導を受けることが大切です。に食べ物を噛むことが難しくなることがあります。
初期保定期間(1~2年):1日20時間以上装着することが推奨されます。
リテーナーを紛失した場合はどうすればいいですか?
紛失した場合は、すぐに以下の対処を行いましょう:
- 歯科医院に連絡:リテーナーを紛失したことを報告し、新しいリテーナーの作成や対応を相談します。リテーナーを紛失したり、不注意で壊したしまった場合の作り直しの費用は実費を頂きます。
- 装着期間のリスク:リテーナーの装着を怠ると歯列が後戻りする可能性があるため、可能な限り早く新しいリテーナーを作成する必要があります。
- 予防策:専用ケースに入れる習慣をつけ、紛失リスクを減らしましょう。
リテーナーは保険適用になりますか?
日本の保険制度では、リテーナーは原則として保険適用外です。これは、矯正治療が美容目的とみなされることが多いためです。ただし、以下の場合は保険適用の可能性があります:
- 健康上の理由で矯正治療が必要だった場合:例えば、顎変形症などの治療の一環として使用される場合は、保険適用の対象になることがあります。
- 自治体の助成制度:一部の自治体では、子どもの矯正治療費に助成金を出す制度があります。
詳細は、歯科医院や保険制度の窓口で確認することをおすすめします。
これらのFAQは、患者さんからよく寄せられる疑問をまとめたものです。分からないことがあれば、当院にお気軽にご相談ください!
8. まとめ
リテーナーは、矯正治療後の歯列を守るために欠かせない装置です。矯正治療で整えた歯並びは、治療が終わった直後にはまだ安定しておらず、リテーナーによるサポートが必要です。この装置を正しく使用することで、後戻りを防ぎ、長期的に美しい歯並びを維持することができます。
また、リテーナーの効果を最大限に引き出すためには、正しい使い方を理解し、日々のケアを徹底することが重要です。装着時間や清掃方法を守ることで、リテーナーを快適に、かつ長期間使用することができます。
さらに、定期的なメンテナンスと専門家への相談を忘れないようにしましょう。歯科医院での定期チェックを受けることで、リテーナーや歯列の状態を適切に管理し、問題があれば早期に対処することが可能です。
リテーナーは、矯正治療の成果を維持し、歯の健康を保つための大切なパートナーです。正しい知識を持ち、しっかりと管理していきましょう。
江戸川区篠崎で矯正治療後のリテーナーなら当院へ|美しい歯並びを長く守る保定装置
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美しい歯並びを守るためにリテーナーは欠かせません!
江戸川区篠崎にある当院では、矯正治療後の歯並びを長期間維持するための「保定装置(リテーナー)」を丁寧にご提案しています。
矯正治療は、歯並びを整えるだけで終わりではありません。治療後の歯列を守る「保定期間」が非常に重要です。リテーナーを正しく使用することで、治療成果を長く維持し、美しい笑顔を守ることができます。
当院では、以下のようなサービスを提供しています:
- 患者様に合ったリテーナーの選択(固定式・取り外し式など)
- 矯正治療後の丁寧なフォローアップ
- 日常生活に負担の少ないケア方法のアドバイス
矯正治療後の不安やお悩みをしっかりサポートし、安心して保定期間を過ごしていただける環境をご用意しています。リテーナーの使い方や定期メンテナンスについてもお気軽にご相談ください。
【動画】アデノイド顔貌
筆者・院長

深沢 一
Hajime FULASAWA
- 登山
- ヨガ
メッセージ
日々進化する歯科医療に対応するため、毎月必ず各種セミナーへの受講を心がけております。
私達は、日々刻々と進歩する医学を、より良い形で患者様に御提供したいと考え、「各種 歯科学会」に所属すると共に、定期的に「院内勉強会」を行う等、常に現状に甘んずる事のないよう精進致しております。 又、医療で一番大切な事は、”心のある診療”と考え、スタッフと共に「患者様の立場に立った診療」を、心がけております。