- 1. ヘッドギアとは?
- 1.1. フェイスボウやストラップなどの構造と仕組み
- 2. なぜ私だけヘッドギアが必要なの?
- 3. ヘッドギアを使うメリット
- 3.1. 抜歯を避けられる可能性
- 3.2. 出っ歯が改善しやすい
- 3.3. 骨格から改善できる
- 3.4. 外科手術を回避できることがある
- 4. ヘッドギアを使わないとどうなる?
- 5. ヘッドギアはいつ使う?
- 5.1. 小学生
- 5.2. 中学生
- 5.3. 大人
- 6. 夜だけでも効果はある?
- 7. ヘッドギアは痛い?
- 8. 学校でも付けるの?
- 9. ヘッドギアのタイプ別特徴と選び方
- 9.1.1.1. サービカルヘッドギア
- 9.1.1.2. ハイプルヘッドギア
- 10. ヘッドギアで失敗しやすいケース
- 11. ヘッドギアとアンカースクリューの違い
- 12. このようなお子さまはご相談ください
- 13. まずは「ヘッドギアが必要か」を診断しませんか?
- 13.1. 当院で行う診断
- 14. 【動画】アデノイド顔貌
- 15. 筆者・院長
- 15.1. 深沢 一
- 15.1.1. メッセージ

「ヘッドギアを使いましょう」と言われて、不安になったことはありませんか。
「なぜ自分だけ必要なの?」
「本当に付けないといけないの?」
「夜だけでも効果はある?」
「学校ではどうするの?」
ヘッドギアは、すべての患者さまに必要な装置ではありません。しかし、適切な時期に正しく使用することで、抜歯を避けられる可能性を高めたり、成長を利用して出っ歯を改善したりできる重要な矯正装置です。
この記事では、ヘッドギアの役割やメリット、使用するタイミングについてわかりやすく解説します。

ヘッドギアとは?

ヘッドギアとは、頭部や首を固定源として上顎の奥歯や骨格に適切な力を加える矯正装置です。
特に成長期のお子さまでは、上顎の成長をコントロールしながら歯並びや噛み合わせを改善できることが特徴です。
主な構成は次の3つです。
- フェイスボウ
- ヘッドキャップ
- ゴム(牽引ゴム)
これらを組み合わせることで、歯だけではなく骨格にも働きかけることができます。
フェイスボウやストラップなどの構造と仕組み
矯正用ヘッドギアの基本構造は、以下の3つのパーツから成り立っています。


なぜ私だけヘッドギアが必要なの?

ヘッドギアは、すべての患者さまに使用する装置ではありません。
歯並びや骨格、年齢、成長段階を診断したうえで必要な方だけに使用します。
主な適応は次のようなケースです。
- 出っ歯(上顎前突)が強い
- 上顎が前方へ大きく成長している
- 奥歯を後方へ移動させたい
- 抜歯をできるだけ避けたい
- 成長期を利用して骨格から改善したい
患者さま一人ひとりで適応は異なるため、精密検査による診断が重要です。
ヘッドギアを使うメリット

抜歯を避けられる可能性
奥歯を後方へ移動することでスペースを確保し、前歯を並べやすくなります。
その結果、抜歯せずに矯正できる可能性が高まるケースがあります。
出っ歯が改善しやすい
前歯だけを動かすのではなく、上顎全体のバランスを整えながら改善を目指します。
骨格から改善できる
成長期では骨格そのものに働きかけることができるため、より根本的な改善が期待できます。
外科手術を回避できることがある
適切な時期に治療を開始することで、将来的な外科矯正を避けられる可能性があります。
ヘッドギアを使わないとどうなる?

適応があるにもかかわらず使用しない場合、次のような影響が生じることがあります。
- 抜歯が必要になる可能性
- 治療期間が長くなる
- 前歯を十分に下げられない
- 骨格改善が難しくなる
特に成長期は限られた時期しかありません。
適切なタイミングを逃してしまうと、骨格へのアプローチが難しくなることがあります。
ヘッドギアはいつ使う?

もっとも効果を発揮しやすいのは成長期です。
小学生
上顎の成長をコントロールしやすく、最も効果が期待できます。
中学生
骨の成長は緩やかになりますが、改善できる可能性があります。
大人
骨格の成長は終了しているため、主に奥歯の固定源として使用されます。
成長期ほど治療効果が高くなるため、早めの相談がおすすめです。
夜だけでも効果はある?

はい。
多くの場合、学校や仕事中ではなく、帰宅後から就寝中を中心に使用します。
一般的な装着時間は
1日12〜14時間
が目安です。
大切なのは
- 毎日使用すること
- 指示された装着時間を守ること
です。
継続して使用することが治療成功につながります。
ヘッドギアは痛い?
装着を始めた数日は、軽い圧迫感や違和感を感じることがあります。
これは歯が動き始める正常な反応であることがほとんどです。
通常は数日で慣れる方が多く、強い痛みが続く場合は装置の調整を行います。
無理に我慢せず、気になる症状があればご相談ください。
学校でも付けるの?

ほとんどのお子さまは学校では装着しません。
一般的には
- 学校では外す
- 帰宅後に装着
- 就寝中に使用
というスタイルで治療を進めます。
見た目を気にする必要が少なく、日常生活への影響も抑えられます。
ヘッドギアのタイプ別特徴と選び方
ヘッドギアには、治療目的や顔貌タイプに応じた複数のタイプがあります。大きく分けると「首掛け型(サービカル)」「頭掛け型(ハイプル)」「複合型(コンビネーション)」の3つが主流で、症例や骨格パターンに合わせて選ばれます。

サービカルヘッドギア
ネックバンドを首に着けゴムの力でほぼ水平に上顎第1大臼歯を後方に引きます。
やや上顎第1大臼歯の挺出傾向を伴うので噛み込む力が強いブレーキフェイシャルの症例でないと使えません。

ハイプルヘッドギア
ヘッドキャップを頭に付け、フェイスボウのアウターボウを斜め上方に取り付けます。
上顎第1大臼歯を後方に引く力は弱いですが、挺出することはありません。
噛み込む力の弱いドリコフェイシャル傾向にある出っ歯の症例に使います。
ヘッドギアで失敗しやすいケース
ヘッドギアは患者さまの協力が重要な装置です。
次のような場合は期待した効果が得られないことがあります。
- 装着時間が短い
- 毎日装着しない
- 自己判断で外してしまう
- 成長期を逃してしまう
- 定期調整を受けない
歯科医師の指示どおりに使用することが治療成功のポイントです。
ヘッドギアとアンカースクリューの違い

| ヘッドギア | アンカースクリュー |
|---|---|
| 取り外し式 | 固定式 |
| 成長を利用できる | 年齢を問わない |
| 外科処置が不要 | 小さな手術が必要 |
| 自己管理が必要 | 固定力が強い |
どちらが優れているというものではなく、症例に応じて最適な方法を選択します。
このようなお子さまはご相談ください
- 出っ歯が気になる
- 上顎が前に出ている
- 口が閉じにくい
- 口呼吸がある
- 将来的に抜歯を避けたい
- 骨格から改善したい
まずは「ヘッドギアが必要か」を診断しませんか?

ヘッドギアが必要かどうかは、精密検査で判断します。
ヘッドギアは、すべての患者さまに必要な装置ではありません。
出っ歯の原因が歯並びなのか、骨格なのか、成長を利用できる時期なのかによって適応は異なります。
まずは精密検査を行い、お子さまにとって最適な治療方法をご提案します。
当院で行う診断
篠崎駅南口徒歩1分
出っ歯・上顎前突の精密診断
成長期の骨格分析
非抜歯矯正の可能性を診断
ワイヤー矯正・機能的矯正装置にも対応
【動画】アデノイド顔貌
筆者・院長

深沢 一
Hajime FUKASAWA
- 登山
- ヨガ
メッセージ
日々進化する歯科医療に対応するため、毎月必ず各種セミナーへの受講を心がけております。
私達は、日々刻々と進歩する医学を、より良い形で患者様に御提供したいと考え、「各種 歯科学会」に所属すると共に、定期的に「院内勉強会」を行う等、常に現状に甘んずる事のないよう精進致しております。 又、医療で一番大切な事は、”心のある診療”と考え、スタッフと共に「患者様の立場に立った診療」を、心がけております。


