乳歯から永久歯へと生え変わる時期には、「リーウェイスペース」と呼ばれる大切な“すき間”が存在します。実はこのすき間こそが、自然な歯並びを作るための“見えない仕組み”なのです。しかし、虫歯や早期の乳歯の脱落によってこのスペースが失われると、永久歯の歯並びが乱れる原因になることも…。

本記事では、リーウェイスペースの役割と、その消失がもたらす影響についてわかりやすく解説します。

リーウェイスペースが消失するとどうなる?永久歯への影響

リーウェイスペースとは

リーウェイスペース
リーウェイスペース

乳歯列の長さAと永久歯列の長さBの差

乳歯列の長さA

乳犬歯幅+第1乳臼歯幅+第2乳臼歯幅

永久歯列の長さB

犬歯幅+第1小臼歯幅+第2小臼歯幅

歯列リーウェイスペース
上顎A-B=1mm ※ A>B
下顎A-B=3mm ※ A>B

上記の永久歯三本の幅の合計Bと同部位の乳歯の三本の幅の合計Aの差(A-B)をリーウェイスペースと言います。

乳歯三本の合計の方が永久歯のそれよりも上顎で約1mm、下顎で約3mm 大きいのです。

この差を使ってうまく永久歯列が整うように先天的に備わった調整機能です。

もし早期に乳臼歯の歯冠部が虫歯で崩壊したり、或いは抜け落ちたりするとこのリーウェイスペースの隙間は、あっという間に消失してしまい、永久歯の歯列不正の原因一つになります。

🦷 江戸川区篠崎でお子さまの歯並びが気になる方へ

乳歯の虫歯や早期の脱落は、将来の永久歯の歯並びに大きな影響を与えることがあります。その鍵を握るのが「リーウェイスペース」と呼ばれる大切なすき間です。江戸川区篠崎の当院では、お子さま一人ひとりの成長段階に合わせて、乳歯と永久歯のバランスを丁寧にチェックし、歯並びの乱れを未然に防ぐサポートを行っています。
「まだ乳歯だから大丈夫」と思わず、気になることがあればお気軽にご相談ください。定期的な検診と早期対応が、お子さまの将来の笑顔を守ります😊

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筆者・院長

篠崎ふかさわ歯科クリニック院長

深沢 一


Hajime FUKASAWA

  • 登山
  • ヨガ

メッセージ

日々進化する歯科医療に対応するため、毎月必ず各種セミナーへの受講を心がけております。

私達は、日々刻々と進歩する医学を、より良い形で患者様に御提供したいと考え、「各種 歯科学会」に所属すると共に、定期的に「院内勉強会」を行う等、常に現状に甘んずる事のないよう精進致しております。 又、医療で一番大切な事は、”心のある診療”と考え、スタッフと共に「患者様の立場に立った診療」を、心がけております。

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