中学生・高校生になっても乳歯が抜けない

  • 中学生や高校生になっても乳歯が抜けない原因は、永久歯胚の先天欠損や乳歯が癒合歯である時です。
  • 乳歯の抜歯はレントゲンを撮って永久歯胚の有無を確認後行います。

中学生・高校生で乳歯が抜けない

原因① 永久歯胚の先天欠損

高校生以上の大人になっても乳歯が抜けずに残っていることがあります。その多くが先天的に永久歯の歯胚(永久歯になる元)が欠損しています。

永久歯胚が先天欠損している場合でも、乳歯の歯根は、徐々に吸収されていきます。そのため、大人になってから乳歯がグラグラになってきます。

通常は、乳歯を永久歯の代用として自然脱落するまで使用しますが、乳歯のグラグラが強く噛むときに痛みが出るようなら抜歯が必要です。

上顎第二小臼歯胚の先天欠損
上顎第二小臼歯胚の先天欠損

上顎第二小臼歯胚が先天欠損しているため第二乳臼歯が抜けずに残存しています。

下顎第二小臼歯胚の先天欠損
下顎第二小臼歯胚の先天欠損

下顎第二小臼歯胚が先天欠損しているため第二乳臼歯が抜けずに残存しています。

歯根吸収がだいぶ進んでいます。

原因② 乳歯が癒合歯

乳歯が癒合歯
乳歯が癒合歯

乳歯の抜歯は要注意

レントゲン写真の矢印の様に乳歯が癒合歯である場合、歯根の吸収が健全に行われずなかなか抜けないことがあります。隣の歯と比べると一目瞭然です。

癒合歯に続く永久歯が先天的に欠損している場合もあるので、歯科でレントゲンを撮り十分相談した上で抜歯をしてください。

原因③ 個人差

乳歯が抜けて永久歯に交換する時期には個人差があります。最も顕著なのが上顎の第二乳臼歯(乳歯)が抜けて第二小臼歯(永久歯)に交換する場合です。男性だと高校二年生(17歳頃)まで乳歯が抜けずに残ることがあります。

交換時期の個人差は各歯によって異なりますが、概ね2年から10年の開きがあると思ってください。

永久歯胚が先天欠損の治療法

永久歯胚が先天欠損した乳歯を抜歯した時には欠損した部分を人工歯(ブリッジ、インプラント、入れ歯など)などで治療します。

ただし、子供の年齢により永久歯が成熟していないため治療が出来ないことがあります。この場合は、欠損部に歯が移動しないように仮の入れ歯で対応することもあります。

ふかさわ歯科クリニック篠崎ではお子様の現状の歯並びや咬み合わせだけに限らず、健全な成長を見据えた治療や予防に取り組んでおります。患者さまのご要望を大切にし、一人ひとりに合った小児矯正をご提案いたします。成長過程にあるお子様の口腔環境は、刻々と変化しますのでご家庭でのセルフケアをはじめ、歯科医院での定期健診も含め当院をご利用いただければと思います。江戸川区篠崎で中学生・高校生で乳歯が抜けない方はぜひ、当院までお気軽にご相談ください。

【動画】アデノイド顔貌

筆者・院長

篠崎ふかさわ歯科クリニック院長

深沢 一


Hajime FULASAWA

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メッセージ

日々進化する歯科医療に対応するため、毎月必ず各種セミナーへの受講を心がけております。

私達は、日々刻々と進歩する医学を、より良い形で患者様に御提供したいと考え、「各種 歯科学会」に所属すると共に、定期的に「院内勉強会」を行う等、常に現状に甘んずる事のないよう精進致しております。 又、医療で一番大切な事は、”心のある診療”と考え、スタッフと共に「患者様の立場に立った診療」を、心がけております。

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