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「歯槽膿漏(しそうのうろう)」という言葉を聞いたことはありませんか?昔からよく使われてきたこの言葉、実は現在では「歯周病」という病名に置き換わりつつあります。けれども、症状や病態を正しく理解している方は意外と少ないものです。この記事では、「歯槽膿漏」と「歯周病」の違いや共通点、治療の重要性についてわかりやすくご紹介します。

🦷「歯槽膿漏」と「歯周病」はどう違う?

🔍歯槽膿漏は歯周病の一部を指す言葉

  • 昔は歯周病のことを「歯槽膿漏(しそうのうろう)」と呼んでいました
  • 歯槽膿漏とは、歯茎から膿や出血が出る状態を指す症状名
  • 現在は「歯周病」という言葉に統一されつつあります
歯槽膿漏
歯槽膿漏

📉「歯槽膿漏」は病名ではない

  • 歯科医師のあいだでは「歯槽膿漏」という呼び方はほとんど使われていません
  • テレビや新聞でも「歯周病」という表現が一般的になっています
  • いずれ「歯槽膿漏」という言葉は使われなくなる可能性があります

🖼典型的な歯槽膿漏の症状とは?

⚠️歯茎の腫れ・出血・歯の動揺

  • 写真の症例では、歯茎に腫れと出血が見られ、指で触ると歯がぐらぐら動きます
  • 歯を支える骨(歯槽骨)がほとんど失われている状態です

🦷抜歯が選択されるケースも

  • 治療で歯を残すことが困難で、強い痛みもあったため抜歯を選択

🧫歯槽膿漏の原因も歯周病と同じ

🦠原因は「歯周病菌」が作るバイオフィルム

  • 歯槽膿漏の原因は歯周病とまったく同じ
  • プラーク中の細菌が歯茎に炎症を引き起こすことで進行します

📉歯茎が赤く腫れ、やがて骨まで影響が及ぶ

  • 健康な歯茎も、歯周病が進行すると赤く腫れ上がります
  • 進行に伴い、歯を支える歯槽骨が吸収されていきます

⚠️「歯茎が下がらないタイプ」の方が危険?

❗自覚症状が出にくく、発見が遅れる

  • 一般的には、歯茎の見た目はそのままで骨だけが減るケースの方が多い
  • 症状に気づきにくいため、放置してしまいやすく、結果的に重症化する恐れがあります

🩺歯周病は全身の健康にも影響を及ぼす

❤️心臓病や糖尿病などとの関連も

  • 歯周病菌が血流に乗り、心臓病や糖尿病の発症・悪化に関与することが分かってきています
  • 口の中だけの問題ではありません

🔄予防のカギは「毎日のケア」と「定期検診」

🪥正しいブラッシングとプロによるチェックが重要

さらに、歯科医院での定期的なメンテナンスが不可欠です

歯周病予防には毎日の丁寧な歯磨きが第一歩

🪥歯肉炎=歯周病の初期段階

  • 歯肉炎は歯周病のはじまりに見られる軽い炎症
  • 一方、歯槽膿漏は歯周病の末期症状を指すため、別の段階の状態です
歯肉炎
歯肉炎

📸歯肉炎の症状とは?

🔍歯茎の赤み・腫れ・磨き残しがサイン

  • 写真のように、歯のまわりの歯茎が赤く腫れているのが典型的
  • よく見ると、歯や歯茎に**プラーク(磨き残し)**が付着していることがわかります

🏠自宅でできる歯肉炎の対処法

✅正しいブラッシングで改善できる

  • 歯肉炎は、正しい歯磨き習慣を身につけることで改善が期待できます
  • 初期の段階であれば、歯茎の状態は元に戻せる可逆的な疾患です

⚠️歯肉炎を放置するとどうなる?

🚨歯周病へと進行する危険も

  • 適切なケアを怠ると、歯肉炎は歯槽骨などの組織を破壊する歯周病へ進行
  • 手遅れになる前に、早めの対処が重要です
江戸川区篠崎で「歯槽膿漏」や「歯周病」にお悩みの方へ

昔から「歯槽膿漏」と呼ばれてきた歯ぐきの腫れや出血、歯のグラつきといった症状は、現在では「歯周病」として知られています。初期の段階では痛みも少なく気づきにくい一方で、進行すると歯を失う原因にもなりかねません。

当院では、歯周病の早期発見・早期治療を重視し、定期検診と丁寧なクリーニングを通じて、健康なお口をサポートしています。
「これって歯槽膿漏かも?」と気になったら、お早めに篠崎駅近くの当院までお気軽にご相談ください。

【動画】歯周病の手遅れの症状

筆者・院長

篠崎ふかさわ歯科クリニック院長

深沢 一


Hajime FUKASAWA

  • 登山
  • ヨガ

メッセージ

日々進化する歯科医療に対応するため、毎月必ず各種セミナーへの受講を心がけております。

私達は、日々刻々と進歩する医学を、より良い形で患者様に御提供したいと考え、「各種 歯科学会」に所属すると共に、定期的に「院内勉強会」を行う等、常に現状に甘んずる事のないよう精進致しております。 又、医療で一番大切な事は、”心のある診療”と考え、スタッフと共に「患者様の立場に立った診療」を、心がけております。

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