歯茎の腫れと痛みを解消するための最適な治療法は?
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歯茎が腫れていて食事で咬む時痛いのであまり咬めません。やわらかいもを流し込み食べ物を選んで食しているような状態です。
今まで通っていた歯医者さんは抗生物質を歯茎に注入し痛み止めの薬を処方するという処置をしてくれていますが、なかなか治りませんし、薬もロキソニンとボルタレン両方を同時に飲むという処方なので首を傾げてしまい、(薬局で働いていますが薬剤師さんも?という反応でした)何か不信感を抱いて他の病院に行こうかと思っています。
他の治療方法はないのかお尋ねしたいのですが。歯茎の状態は歯間がかなりあいています。歯間ブラシはLを使うほどです。 よろしくお願いいたします。
質問者と似たような症例

歯ぐきが丸く腫れるサイン|自然出血を伴う歯肉炎の典型例 ◆ 画像の所見
赤矢印で示された部分に、**歯茎の腫れ(浮腫状の膨らみ)**が認められます。
炎症によって歯肉が丸く盛り上がり、正常な引き締まった歯肉よりもぷっくりした形態になっています。さらに、歯肉縁からのわずかな自然出血も確認できます。これはブラッシング圧や刺激とは関係なく、歯周組織自体が脆くなっているサインです。
◆ 主な原因として考えられること
1. プラーク(細菌のかたまり)の停滞
歯面に茶色いプラーク・歯石が大量に付着しており、これが歯肉炎〜歯周病の大きな要因と考えられます。
2. 歯間部・歯列不正による清掃不良
叢生があるため、歯ブラシが届きにくい部位が多く、細菌がたまりやすい環境となっています。
3. 炎症による歯肉の血行亢進
炎症が強いと毛細血管が拡張し、軽度の刺激でも出血しやすくなります。
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🦷現在の歯の状態と考えられる原因
- ⚠️重度の歯周病の可能性
歯の間に隙間ができたり、噛むと痛みがあるのは、歯周組織(特に骨)の破壊が進行している証拠と考えられます。
🛠️治療の基本ステップ
- 🧽初期治療:スケーリング・ルートプレーニング
歯石やプラークを除去し、歯周ポケットを清掃する治療から始めます。 - 🩸再評価と次のステップ
深い歯周ポケットから出血が続く場合は、再度ルートプレーニングを行うか、外科的治療を検討します。
🧬進行した歯周病への外科的治療
- 💉リグロス再生療法
骨が失われた部位に再生因子「リグロス」を注入し、組織の再生を促します。 - 🧵GTR(組織再生誘導法)
特殊な膜を用いて骨や歯周組織の再生をサポートします。
💊補助的な処置とメンテナンス

抗生物質を歯茎に注入 - 💊抗生剤の局所投与
歯周ポケット内の細菌が減少した後、必要に応じて抗生剤を局所的に使用します。 - 🧼PMTC(プロによるクリーニング)
治療後は定期的なプロフェッショナルケアを行い、再発を防ぎます。
❗服薬についての注意
❓ロキソニンとボルタレンの併用は?
この併用には慎重を要し、必ず医師の指示に従うことが必要です。痛み止めの自己判断による多用は避けましょう。 - ⚠️重度の歯周病の可能性
江戸川区篠崎でなかなか治らない歯茎の腫れや痛みにお悩みの方へ

江戸川区篠崎の当院では、歯周病の進行度をしっかり見極めたうえで、症状に合わせた根本的な治療をご提案しています。
「抗生物質や痛み止めを飲んでも良くならない」「今の治療に不安がある」と感じている方は、ぜひ一度ご相談ください。
再生療法や外科的アプローチなど、より確かな選択肢もご説明いたします。
セカンドオピニオンとしての受診も歓迎しております。
【動画】歯周病の手遅れの症状
筆者・院長

深沢 一
Hajime FUKASAWA
- 登山
- ヨガ
メッセージ
日々進化する歯科医療に対応するため、毎月必ず各種セミナーへの受講を心がけております。
私達は、日々刻々と進歩する医学を、より良い形で患者様に御提供したいと考え、「各種 歯科学会」に所属すると共に、定期的に「院内勉強会」を行う等、常に現状に甘んずる事のないよう精進致しております。 又、医療で一番大切な事は、”心のある診療”と考え、スタッフと共に「患者様の立場に立った診療」を、心がけております。


