- 1. 超音波スケーラーとは
- 1.1. 手用スケーラーとの違い
- 1.2. 超音波スケーラーの特徴
- 2. 超音波スケーラーの金属チップの役割
- 2.1. 主な特徴
- 2.1.1. 微細な超音波振動
- 2.1.2. 細い先端形状
- 2.1.3. 水流による冷却・洗浄
- 2.2. チップ形状による使い分け
- 3. 超音波スケーラーの主な使用場面
- 3.1. 定期検診時の歯石除去
- 3.2. 歯周病治療
- 3.3. PMTC(専門的クリーニング)
- 3.4. 超音波スケーラーのメリット
- 3.4.1. 効率的に歯石除去ができる
- 3.4.2. 歯や歯ぐきへの負担が少ない
- 3.4.3. 治療時間を短縮できる
- 3.4.4. バイオフィルム除去効果
- 3.5. デメリット・注意点
- 3.5.1. 音や振動に不快感を覚えることがある
- 3.5.2. 知覚過敏がある場合は刺激を感じることがある
- 3.5.3. インプラント周囲では専用チップが必要
- 3.6. 超音波スケーラーと手用スケーラーの比較
- 4. 歯石除去による前歯の改善例
- 4.1. 術前:大量の歯石と歯周病による炎症
- 4.2. 術後:歯周治療と補綴治療で改善
- 5. よくある質問(Q&A)
- 5.1. Q1. 超音波スケーラーは痛いですか?
- 5.2. Q2. 自宅用の超音波スケーラーは安全ですか?
- 5.3. Q3. どのくらいの頻度で受ければ良いですか?
- 6. 江戸川区篠崎での歯石取り・超音波スケーラー対応
- 7. 筆者・院長
- 7.1. 深沢 一
- 7.1.1. メッセージ

「歯石取りの時にキーンという音がする機械は何ですか?」
歯科医院でのクリーニング中、このように感じたことがある方も多いのではないでしょうか。
その機械が「超音波スケーラー」です。
超音波スケーラーは、超音波振動と水流を利用して歯石や細菌のかたまり(バイオフィルム)を効率よく除去する歯科用機器で、歯周病予防や口臭対策に欠かせない存在です。
特に、歯ぐきの中に入り込んだ歯石は歯ブラシだけでは取り除くことができず、専門的なクリーニングが必要になります。
この記事では、超音波スケーラーの仕組みや特徴、手用スケーラーとの違い、メリット・注意点について、歯科医療の視点からわかりやすく解説します。
超音波スケーラーとは
超音波スケーラーとは、超音波振動を利用して歯石やプラーク(歯垢)、バイオフィルムを除去する歯科用機器です。
先端に装着された細い金属チップが1秒間に数万回という高速振動を起こし、水流とともに歯面に付着した歯石を効率よく破砕・除去します。
特に、歯ぐきの中に入り込んだ歯石や、歯周ポケット内部の細菌性バイオフィルムの除去に優れており、歯周病治療では欠かせない機器です。

手用スケーラーとの違い
従来の「手用スケーラー」は、歯科医師や歯科衛生士が手作業で歯石を削り取る器具です。
一方、超音波スケーラーは超音波振動を利用するため、広範囲の歯石を短時間で効率的に除去できます。
超音波スケーラーの特徴
- 短時間で広範囲を清掃できる
- 歯周ポケット内部までアプローチしやすい
- 水流による洗浄効果がある
- 術者の負担軽減につながる
一方で、細かな仕上げや根面の感触確認には手用スケーラーが有効な場合もあり、実際の臨床では両者を併用することが一般的です。
超音波スケーラーの金属チップの役割
超音波スケーラーで最も重要な部分が「チップ(先端部分)」です。
チップの形状や太さによって、適応部位や用途が異なります。

主な特徴
微細な超音波振動
高速振動によって歯石を粉砕し、歯面から効率よく剥離します。
細い先端形状
歯と歯の間や、深い歯周ポケットなど狭い部位にもアクセス可能です。
水流による冷却・洗浄
使用時には水が噴射され、発熱を防ぐだけでなく、細菌や汚れを洗い流す効果もあります。
チップ形状による使い分け
湾曲したチップは、奥歯の裏側や根分岐部など、複雑な形態の部位に適しています。
一方、細長いチップは深い歯周ポケット内部の清掃に用いられます。
チップは使用により徐々に摩耗するため、定期的な交換と適切なメンテナンスが重要です。
摩耗したチップは振動効率が低下し、歯石除去能力や安全性に影響を与える可能性があります。
超音波スケーラーの主な使用場面

定期検診時の歯石除去
歯ブラシでは除去できない硬い歯石を取り除き、虫歯や歯周病を予防します。
歯周病治療
歯周ポケット内部の歯石や細菌性バイオフィルムを除去し、歯ぐきの炎症改善を目指します。
PMTC(専門的クリーニング)
歯面の汚れや細菌膜を除去し、口腔内を清潔な状態に維持します。
超音波スケーラーのメリット
効率的に歯石除去ができる
広範囲の歯石を短時間で除去でき、治療効率に優れています。
歯や歯ぐきへの負担が少ない
過度な力を加えずに除去できるため、歯面へのダメージを抑えやすい特徴があります。
治療時間を短縮できる
短時間で処置が行えるため、患者さんの負担軽減にもつながります。
バイオフィルム除去効果
超音波振動と水流によって、歯周病の原因となる細菌膜を破壊できます。
デメリット・注意点
音や振動に不快感を覚えることがある
金属音や振動、水しぶきが苦手な方もいます。
知覚過敏がある場合は刺激を感じることがある
歯根面が露出している場合、一時的にしみることがあります。
インプラント周囲では専用チップが必要
金属製チップを不適切に使用すると、インプラント表面を傷つける可能性があります。
超音波スケーラーと手用スケーラーの比較
| 項目 | 超音波スケーラー | 手用スケーラー |
|---|---|---|
| 処置時間 | 比較的短い | やや時間がかかる |
| 特徴 | 振動と水流で除去 | 手作業で丁寧に除去 |
| 不快感 | 音・振動がある | チクチク感がある |
| 適応 | 広範囲の歯石除去 | 細かな仕上げに有効 |
実際の治療では、それぞれの利点を活かして併用することが理想的です。
歯石除去による前歯の改善例
術前:大量の歯石と歯周病による炎症

前歯部に大量の歯石が付着すると、歯ぐきの炎症や口臭、歯の動揺が進行することがあります。
さらに、不適合な差し歯や二次カリエスが重なることで、見た目や機能面にも大きな影響を与えます。
歯周病が進行すると、歯ぐきの腫れによって前歯が前方へ移動し、歯並びが悪化するケースもあります。
術後:歯周治療と補綴治療で改善

超音波スケーラーによる歯石除去と歯周治療を行うことで、歯ぐきの炎症が改善し、清掃しやすい口腔環境へ整えることができます。
さらに、適切な補綴治療を行うことで、前歯の審美性と機能性の回復が期待できます。
歯と歯ぐきの境目が滑らかになることで、プラークが付着しにくくなり、再発予防にもつながります。
よくある質問(Q&A)
Q1. 超音波スケーラーは痛いですか?
個人差はありますが、多くの方は「振動や音が気になる程度」と感じています。
ただし、炎症が強い部位や知覚過敏がある場合には、一時的に刺激を感じることがあります。
Q2. 自宅用の超音波スケーラーは安全ですか?
市販のセルフ用機器では、歯石を完全に除去することは困難です。
誤った使用により歯や歯ぐきを傷つけるリスクもあるため、歯科医院での専門的なクリーニングをおすすめします。
Q3. どのくらいの頻度で受ければ良いですか?
一般的には3〜6か月ごとの定期検診が推奨されます。
歯周病の進行状況や歯石の付きやすさによって、適切な間隔は異なります。
江戸川区篠崎での歯石取り・超音波スケーラー対応

江戸川区篠崎で歯石取りや歯周病予防をお考えの方は、当歯科クリニックへ。篠崎駅南口から徒歩1分、最新の超音波スケーラーを用いて効率的かつ安心の歯科ケアをご提供しています。
「歯石が気になる」「定期検診を受けたい」という方はお気軽にご相談ください。地域のかかりつけ歯科として、お口の健康を全力でサポートいたします。
筆者・院長

深沢 一
Hajime FUKASAWA
- 登山
- ヨガ
メッセージ
日々進化する歯科医療に対応するため、毎月必ず各種セミナーへの受講を心がけております。
私達は、日々刻々と進歩する医学を、より良い形で患者様に御提供したいと考え、「各種 歯科学会」に所属すると共に、定期的に「院内勉強会」を行う等、常に現状に甘んずる事のないよう精進致しております。 又、医療で一番大切な事は、”心のある診療”と考え、スタッフと共に「患者様の立場に立った診療」を、心がけております。


