歯間ブラシの選び方
形状で選ぶ
直角に曲がったワイヤー植毛タイプ
奥歯の清掃に向いています。
ストレートワイヤー植毛タイプ
前歯の清掃に向いています。直角に曲げて使うことも出来ます。
性状で選ぶ
ゴムタイプ
初めて使う方に適しています。ほとんど痛みは起こりませんが、清掃効率に難があります。
ワイヤー植毛タイプ
歯間ブラシの使用になれた方にお薦めです。歯垢の除去効果が高い。
おすすめの歯間ブラシ
初心者はゴムタイプから
step
やわらか歯間ブラシ 極細タイプ SSS-Sサイズ ゴムタイプ
ゴムタイプは、歯垢の除去効率は悪いですが、痛みが起こらnないので安心して使えます。歯茎が下がってスキスキになっているところはサイズ Lを使用します。
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step
ガム歯間ブラシ 歯周プロケアソフトピック ゴムタイプ 無香料 [サイズ:SS~M]
歯茎が少しだけ下がっているところはサイズMを使用します。
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中級者
step
ライオン DENT . EX 歯間ブラシ SSS
中級者用歯間ブラシ
ゴム製の柔らかい歯間ブラシに馴れたらワイヤー植毛タイプのSSSサイズから始めます。
SSSは細すぎて歯垢除去効果か低いと感じたら太さをサイズアップします。SS➡S➡M➡Lへ。
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上級者
step
ライオン DENT . EX 歯間ブラシ L
上級者用歯間ブラシ
sssサイズでは、十分歯垢(プラーク)が落ちない方は、順次サイズを上げてください。最も太いのLサイズです。
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歯間ブラシのサイズはSSS~Lの5段階
歯間ブラシのサイズ早見表
サイズ | 最小通過径(mm) | 適応部位 |
---|---|---|
SSS | ~0.8 | 健康な歯茎で歯の間に隙間がない場合には場合で歯間ブラシの挿入が出来る。 |
SS | 0.8~1.0 | SSSタイプと同様。 |
S | 1.0~1.2 | 少し歯茎が下がっている。 |
M | 1.2~1.5 | 歯周病で歯茎が下がって歯と歯の間が広く開いた場合。ブリッジのポンティックの下。 |
L | 1.5~1.8 | Mタイプと同様。 |
前歯に使う歯間ブラシサイズの例
歯茎が下がってスキスキになっているところはサイズ Lを使います。
奥歯に使う歯間ブラシサイズの例
歯茎が少しだけ下がっているところはサイズMを使います。
歯間ブラシの使い方
歯間ブラシのターゲットは歯の間
歯の間に磨き残しがある
歯の間がしっかり磨けていないため虫歯が発生しています。磨き残しがある所をこのままにすると、大きな虫歯に発展します。
歯間ブラシとデンタルフロスどちらを選ぶ?
歯間ブラシは、ある程度歯茎が下がった場合に使用します。したがって歯の間にある程度の隙間がないと歯間ブラシが入りません。一方、デンタルフロスは健康な歯茎に使用します。
歯間ブラシの使い方
急いで挿入すると歯茎を傷付け痛み
歯間ブラシを狭いところに急に挿入すると歯肉を傷付けます。場合によっては痛くて歯間ブラシができなくなることもあります。
ゆっくり真直ぐ差し込んでください。歯間ブラシを使う場所の狭さに合わせてサイズを選びましょう。歯間ブラシを動かす向きに気を付けて磨きましょう
歯間ブラシが入らない時は練習が必要
初めの内は、なかなか思い通りの場所に入ら無いものです。最初は手鏡を持ちながら歯間ブラシを挿入する練習をしてください。
特に奥歯の場合、難しいですが一旦感触を掴んでしまうと、鏡なしでも簡単に入れられるようになります。
歯間ブラシを使う頻度
歯ブラシを使うときに併用してください。特に歯の間に物が詰まる方は、食後や水以外のものを食べた後は必須です。
歯間の三方向から清掃
歯間ブラシを歯に直角に挿入し、前後に角度を変えてまんべんなく磨きます。
1隣接面につき3方向に向きを変えて清掃します。歯間ブラシの毛先が、歯と歯肉の境目に当たるようにして動かします。
特に注意が必要な場所
- ブリッジの下
- 一番奥の奥側
- 歯が抜けている場所
- 歯並びが乱れている所
歯間ブラシのお手入れと交換頻度
歯間ブラシのお手入れ
歯間ブラシは使い捨てではありません。しっかりと流水下で洗い、風通しの良い場所に保管し清潔に保ってください。
交換頻度
毛先に弾力がなくなってきたら交換の時期です。普通の歯ブラシと同様、毛先は使用とともに劣化します。使用時に歯茎に痛みを覚えたり、歯垢の清掃効率が悪くなったと感じた時も交換時期です。
もちろんワイヤーが折れてしまっても交換です。
歯間ブラシで起こるトラブル
1
歯茎からの出血が止まらない
歯肉縁下に黒い歯石が大量に付着している場合などは、歯間ブラシをすると出血が続いてしまうことがあります。
多くの場合、二週間ほど歯間ブラシを続ければ、出血はしなくなりますが、可能な限り出血しないように歯間ブラシをかけてください。
強く出血した状態で歯間ブラシを続けると歯茎の毛細血管を通して歯周病菌や毒素が動脈内に入り、歯原性菌血症という状態になり動脈硬化を引き起こす危険性があるからです。
ただし、このようなケースは歯周病が進行していますから歯科医院での治療が必要です。
2
歯茎の中で歯間ブラシが折れる
別の歯間ブラシを使い、折れた毛先を押し出してください。歯茎の深い中まで入ってしまい押し出せない時は、速やかに歯医者を受診してください。
3
歯茎が下がったと感じた
中等度から重度歯周病のケースでは、歯間ブラシの使用により、歯茎が下がる事があります。これは、腫れた歯茎が正常に戻ろうとする反応です。
臨床的には好ましい反応ですが、審美的な問題が残ります。
その他の口腔ケア用品
デンタルフロス
歯の間には、磨き残しが多いのが普通です。そこから歯周病が発生し、深い歯周ポケットが形成されやすくなります。歯ブラシでは歯の間の奥深い部分まで毛先が届かないので、歯垢を除去するにはデンタルフロスが有効です。
電動歯ブラシ
歯ブラシの選択は重要です。磨き残しがないようにするには毛先が細く弾力のあるものを選ぶと良いでしょう。また、どうしてもうまく磨けない方には電動歯ブラシの使用も良いでしょう。
江戸川区篠崎で歯間ブラシの使い方の習得をご希望の方へ
ふかさわ歯科クリニック篠崎では、このように虫歯や歯周病を未然に防ぐ予防歯科に力を入れ、患者様ご自身の歯が一生持つように予防主体の歯科健診や定期的な歯のクリーニングを推奨しております。予防歯科は歯の寿命だけでなく病気の予防とも関係しています。江戸川区篠崎にて、歯間ブラシの使い方の習得をご希望の方は当院までお気軽にご相談下さい。
【動画】歯周ポケットを改善するセルフケア法
筆者・院長
深沢 一
Hajime FULASAWA
- 登山
- ヨガ
メッセージ
日々進化する歯科医療に対応するため、毎月必ず各種セミナーへの受講を心がけております。
私達は、日々刻々と進歩する医学を、より良い形で患者様に御提供したいと考え、「各種 歯科学会」に所属すると共に、定期的に「院内勉強会」を行う等、常に現状に甘んずる事のないよう精進致しております。 又、医療で一番大切な事は、”心のある診療”と考え、スタッフと共に「患者様の立場に立った診療」を、心がけております。