目次

せっかく入れたインプラントを失わないために

  • 歯ぐきから血が出る
  • 最近口臭が気になる
  • インプラントの周囲が腫れている
  • 定期検診を受けていない

そんな方はインプラント周囲炎の可能性があります。

レントゲンで見るインプラント周囲炎の実際の症例

インプラント周囲炎
インプラント周囲炎

矢印部のインプラント周囲の骨が無くなっています。インプラント周囲炎で骨の破壊が進んでいることを示しています。

インプラントは正常
インプラントは正常

⇒部分の骨は吸収を受けていません。インプラント周囲の骨は正常であることを示しています。

インプラントは虫歯になりません。

しかし、天然歯の歯周病と同じように、インプラントの周囲に炎症が起こる「インプラント周囲炎」にはなります。

インプラント周囲炎になると、インプラントを支えている顎の骨が徐々に溶けていきます。

初期にはほとんど痛みがありませんが、進行するとインプラントがぐらつき、最終的には脱落することもあります。

こんな症状はありませんか?

□ 歯磨きで血が出る

□ 歯ぐきが赤い

□ 口臭が強くなった

□ 歯ぐきから膿が出る

□ 噛むと違和感がある

□ 定期検診を1年以上受けていない

1つでも当てはまる方は注意が必要です。

インプラント周囲炎は自然に治ることはほとんどありません。

放置すると次のような経過をたどります。

STEP1 歯ぐきの炎症

歯ぐきに赤みや腫れが現れます。

STEP2 骨が溶け始める

インプラントを支える骨の吸収が始まります。

STEP3 インプラントが露出する

歯ぐきが下がり、インプラントの金属部分が見えることがあります。

STEP4 グラグラする

骨吸収が進行するとインプラントの安定性が失われます。

STEP5 インプラント脱落

支える骨がなくなり、インプラントを保存できなくなる場合があります。

歯周病だった方

最もリスクが高いグループです。

歯周病菌はインプラント周囲にも感染するため、歯周病の既往がある方は特に注意が必要です。

喫煙者

発症リスクは約2〜3倍と報告されています。

喫煙は血流を悪化させ、治癒能力や免疫機能を低下させます。

糖尿病の方

感染しやすく治りにくい傾向があります。

血糖コントロールが不良な場合はリスクが高まります。

歯ぎしり・食いしばりがある方

インプラントには天然歯のような歯根膜がありません。

そのため過度な咬合力が直接骨に伝わり、骨吸収の原因となることがあります。

メンテナンスを受けていない方

最大のリスク要因です。

定期検診を受けないことで初期症状を見逃しやすくなります。

中等度の症例

骨吸収が進行(フラップ手術・再生療法の併用)

フラップ手術+骨再生療法

骨吸収が始まった段階では、感染組織の除去と骨再生療法を組み合わせて治療を行います。

骨吸収が始まっている中等度のインプラント周囲炎では、外科的な治療が必要です。

上顎臼歯部のインプラント周囲炎

インプラント周囲の歯肉が腫れ発赤しています。

インプラント周囲炎
インプラント周囲炎
STEP
1
治療後

エアフローによる治療によりインプラント周囲の炎症が取れ、腫れや発赤は無くなっています。しかし、歯茎が下がりインプラントのスクリュー部が露出しました。この状態は細菌感染を受けやすく予後不良です。骨再生療法(GBR法など)の追加処置が必要となります。

治療後
治療後
STEP
2
レントゲン写真

同症例のレントゲン写真です。⇒部のインプラント周囲の骨の吸収が相当進んでいます。

治療後のレントゲン写真
治療後のレントゲン写真
STEP
3

患者さんが最も気になるのは

「治るのか?」

という点ではないでしょうか。

進行度によって治療法は異なります。

軽度

エアフロー

エアフローによるクリーニング
エアフローによるクリーニング

バイオフィルムを除去します。

抗菌薬

細菌感染をコントロールします。

ブラッシング改善

再発予防のためセルフケアを見直します。

中等度

中等度のインプラント周囲炎で骨の吸収
中等度のインプラント周囲炎で骨の吸収

フラップ手術

歯ぐきを開いて感染部位を徹底的に清掃します。

インプラント表面除染

インプラント表面の細菌を除去します。

骨再生療法

失われた骨の再生を目指します。

重度

インプラント除去

保存が困難な場合は除去を行います。

骨造成

失われた骨を再建します。

再埋入

骨が回復した後に再度インプラント治療を行います。

インプラント周囲炎は予防可能な病気です。

予防のポイント

毎日のセルフケア

丁寧な歯磨きが基本です。

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歯間ブラシ

インプラント周囲の汚れを除去します。

フロス

歯ブラシが届かない部分を清掃します。

禁煙

インプラントを長持ちさせるために重要です。

ナイトガード

歯ぎしりや食いしばりによる負担を軽減します。

定期メンテナンス

早期発見・早期治療につながります。

エアフローによるバイオフィルム除去

インプラント表面を傷つけにくい方法で細菌の塊を除去します。

レントゲンによる骨吸収診断

骨の状態を三次元的に確認し、正確な診断を行います。

インプラント周囲炎治療に対応

進行度に応じた治療をご提案します。

骨再生療法(GBR)に対応

失われた骨の再生を目指します。

定期メンテナンスシステム

治療後も継続的にインプラントを管理します。

インプラント周囲炎は、

「インプラントが失敗した状態」

ではありません。

早期発見・早期治療によって、多くのケースで進行を食い止めることが可能です。

歯ぐきからの出血や腫れなど、小さなサインを見逃さず、定期的なメンテナンスを継続することがインプラントを長持ちさせる最大の秘訣です。

インプラントは「治療して終わり」ではなく、「守り続けること」が成功の鍵です。

インプラント周囲炎は自然に治りますか?

自然治癒はほとんど期待できません。早期の受診をおすすめします。

痛みがなくても受診した方が良いですか?

はい。インプラント周囲炎は痛みがなく進行することが多いため、定期検診が重要です。

歯周病だった人でもインプラントはできますか?

可能です。ただし歯周病を安定させた上で、継続的なメンテナンスが必要です。

インプラントは何年くらい持ちますか?

適切なメンテナンスを継続すれば10年以上問題なく使用されるケースも多くあります。

歯ぐきの腫れや出血、口臭などが気になる方は、インプラント周囲炎の可能性があります。

レントゲン検査で現在の状態を詳しく診断いたします。

当院の特徴

✓ レントゲンによる精密診断

✓ エアフローによる専門的クリーニング

✓ 骨再生療法(GBR)に対応

✓ インプラント周囲炎治療に対応

✓ 篠崎駅南口徒歩1分

まずは現在のインプラントの状態を確認し、早期発見・早期治療につなげましょう。

【動画】歯周病の手遅れの症状

筆者・院長

篠崎ふかさわ歯科クリニック院長

深沢 一


Hajime FUKASAWA

  • 登山
  • ヨガ

メッセージ

日々進化する歯科医療に対応するため、毎月必ず各種セミナーへの受講を心がけております。

私達は、日々刻々と進歩する医学を、より良い形で患者様に御提供したいと考え、「各種 歯科学会」に所属すると共に、定期的に「院内勉強会」を行う等、常に現状に甘んずる事のないよう精進致しております。 又、医療で一番大切な事は、”心のある診療”と考え、スタッフと共に「患者様の立場に立った診療」を、心がけております。

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