- 1. 認知症の基礎疾患とその主な種類
- 1.1. 認知症の基礎疾患
- 1.2. アルツハイマー型認知症
- 1.3. アルツハイマー型認知症になるリスク要因
- 1.4. 認知症高齢者の割合
- 1.5. アルツハイマー型認知症と歯周病の関連性
- 2. 認知症に関する相談先:地域の支援センターを活用する方法
- 2.1. ① 物忘れが気になる、自分が認知症かどうか知りたい
- 2.1.1. かかりつけ医
- 2.1.2. 認知症疾患医療センター
- 2.2. ② 認知症について相談したい、介護保険サービスを利用したい
- 2.2.1. 地区町村の相談窓口
- 2.2.2. 地域包括支援センター
- 2.2.3. 保健所、保健センター、精神保健福祉センター
- 2.3. ③ 若年性認知症について相談したい
- 2.3.1. 若年性認知症総合支援センター
- 2.3.2. 東京都若年性認知症総合支援センター
- 2.3.3. 東京都多摩若年性認知症総合支援センター
- 2.4. ④ 認知症の人の介護をしている仲間と会って情報交換や介護の相談をしたい
- 2.4.1. 認知症の人と家族の会
- 2.4.2. 介護者サポートネットワークセンター・アラジン
- 2.4.3. 若年認知症サポートセンター
- 2.5. ⑤ 権利擁護や成年後見制度について相談したい
- 2.5.1. 成年後見制度推進機関
- 2.6. ⑥ 悪徳商法の被害に遭ってしまったので相談したい
- 2.6.1. 本人からの相談
- 2.6.2. 家族・介護事業者・民生委員などからの通報問い合わせ
- 3. 江戸川区篠崎の歯科で保険診療をご検討の方へ
- 4. 筆者・院長
認知症の基礎疾患とその主な種類
認知症の基礎疾患
認知症を引き起こす基礎疾患にはいくつかの種類がありますが、主なものとして、アルツハイマー型認知症 66.2%、脳血管型認知症 19.6%、レビー小体型認知症 6.2%、その他(前頭側頭型、アルコール依存、混合型)8%が挙げられます。
上記グラフは筑波大学臨床医学系精神医学朝田隆/平成23年7月26日の疫学の調査によるものです。調査対象:全国7ヶ所(宮城県栗原市、茨城県利根町、愛知県大府市、島根県海土町、大分県杵築市、佐賀県伊万里市、新潟県上越市)で65歳以上住民約5000人以上を対象として調査。
アルツハイマー型認知症
アルツハイマー病は、記憶や学習に関わる海馬の神経細胞が徐々に壊死するために、脳の機能が失われる認知症(アルツハイマー型認知症)です。認知症患者は2025年におよそ700万人を超え、65歳以上の5人に1人が認知症になると推計されています。
認知機能の低下は50歳ころから「物忘れ」で始まり、約25年かけて進行していきます。認知症と診断されるのは75歳頃からというのが普通です。
現在、約500万人とされる認知症患者のおよそ70%(約350万人)はアルツハイマー型認知症と推定されています(厚生労働省「認知症施策推進総合戦略 新オレンジプラン」)。 厚労省は国内の認知症患者が2025年に700万人を超えるという予想も発表しています。
アルツハイマー型認知症になるリスク要因
グラフはThe Lancet Neurologyの論文に乗ったアメリカでの研究のデータです。
アルツハイマー病にかかるリスク要因として運動不足の人が116万人で第一番目に挙げられ、次いで鬱病、喫煙、高血圧、肥満、糖尿病の順です。その他、遺伝的要因もあります。
認知症高齢者の割合
グラフは厚生労働省研究班の2013年のデータです。75歳を過ぎると認知症の患者が比率が上がりだし、95歳を超えると80%な認知症という驚くべきデータになっています。
アルツハイマー型認知症と歯周病の関連性
名古屋市立大大学院の道川誠(みちかわ・まこと)教授(生化学)の研究チームが、歯周病が認知症の一種、アルツハイマー病を悪化させることをマウスの実験で明らかにし、日本歯周病学会で発表しました。
九州大学大学院歯学研究院の武 洲准教授と中西 博教授らの研究グループは、リソソーム酵素カテプシンBが歯周病原因菌であるジンジバリス菌(Pg菌)の菌体成分リポ多糖(LPS)を全身に慢性投与することにより誘発されるアルツハイマー様病態の原因酵素であることを初めて明らかにしました。
国立長寿医療研究センター口腔疾患研究部の松下健二氏らの研究グループは、歯周病がアルツハイマー病の危険因子となる可能性についての論文を発表しました。l
日本大学歯学部の落合邦康特任教授(口腔細菌学)らの研究チームが、歯周病を放置すれば、約300種類もの歯周病の原因菌が産出する「酪酸」が長期間にわたって脳内に取り込まれるとアルツハイマー病を引き起こす一因になる可能性があるという研究結果を5月12日の日本歯周病学会で報告しました。
認知症に関する相談先:地域の支援センターを活用する方法
① 物忘れが気になる、自分が認知症かどうか知りたい
かかりつけ医
認知症診療の研修を修了した医師の一覧は、「とうきょう認知症ナビ」に掲載しています。必要に応じて専門医のいる病院を紹介してもらえます。
認知症疾患医療センター
東京都が都内で51医療機関を指定しています。各センターには認知症に関する専門知識を有する精神保健福祉士等が配置されています。
② 認知症について相談したい、介護保険サービスを利用したい
地区町村の相談窓口
市区町村の窓口や電話で「認知症や介護のことで相談したい」と伝えれば担当部署につながります。
地域包括支援センター
地域包括支援センターは、区市町村が設置している総合相談窓口です。お住まいの区市町村に問い合わせれば、近くの地域包括支援センターを教えてくれます。
保健所、保健センター、精神保健福祉センター
お住まいの区市町村の保健所、保健センター、精神保健福祉センターに問い合わせると認知症をはじめとした精神保健福祉に関する専門相談に応じてくれます。
③ 若年性認知症について相談したい
若年性認知症総合支援センター
若年性認知症総合支援センターは東京都が設置した若年性認知症専門のワンストップ相談窓口です。
東京都若年性認知症総合支援センター
特定非営利法人 いきいき福祉ネットワークセンター
電話:03-3713-8205
東京都多摩若年性認知症総合支援センター
社会福祉法人マザアス
電話:042-843-2198
④ 認知症の人の介護をしている仲間と会って情報交換や介護の相談をしたい
認知症の人と家族の会
公益社団法人 認知症の人と家族の会
東京都支部 電話:03-5367-2339
介護者サポートネットワークセンター・アラジン
特定非営利活動法人 介護者サポートネットワークセンター・アラジン
電話:03-5368-1955
若年認知症サポートセンター
特定非営利活動法人 若年認知症サポートセンター
電話03-5919-4186
⑤ 権利擁護や成年後見制度について相談したい
成年後見制度推進機関
成年後見制度は、認知症、知的障害、精神障害などにより判断能力が十分でない方々の権力を守る援助者を選ぶことで、その方を効率的に支援する制度です。
⑥ 悪徳商法の被害に遭ってしまったので相談したい
本人からの相談
高齢者のための消費生活相談専用電話「高齢者被害110番」
東京都消費生活総合センター 電話:03-3235-3366
家族・介護事業者・民生委員などからの通報問い合わせ
高齢消費者見守りホットライン
(東京都消費生活総合センター)電話:03-3235-1334
江戸川区篠崎の歯科で保険診療をご検討の方へ
ふかさわ歯科クリニック篠崎では、歯科治療は保険診療を主体に診療を行っております。江戸川区篠崎の歯科にて、保険診療での受診をご希望の方は当院までお気軽にご相談下さい。
保険証の期限切れにご注意ください。保険証の確認が取れない場合は保険診療として取り扱うことができません。
また、マイナンバーカードによるマイナ保険証での受診にも対応しています。
筆者・院長
深沢 一
Hajime FULASAWA
- 登山
- ヨガ
メッセージ
日々進化する歯科医療に対応するため、毎月必ず各種セミナーへの受講を心がけております。
私達は、日々刻々と進歩する医学を、より良い形で患者様に御提供したいと考え、「各種 歯科学会」に所属すると共に、定期的に「院内勉強会」を行う等、常に現状に甘んずる事のないよう精進致しております。 又、医療で一番大切な事は、”心のある診療”と考え、スタッフと共に「患者様の立場に立った診療」を、心がけております。