- 1. 口腔がんとは?
- 1.1. 初期症状は口内炎とよく似ています
- 1.2. 口腔がんになりやすい人
- 2. 口腔がん検診では何を調べるの?
- 2.1. 検診の流れ
- 3. 異常が見つかったらすぐに「がん」なのでしょうか?
- 4. なぜ専門的な検診が重要なの?
- 5. 江戸川区の口腔がん検診について
- 5.1. 受診方法
- 6. 当院で口腔がん検診を受けるメリット
- 7. よくある質問
- 7.1. 痛みはありますか?
- 7.2. 検診時間はどのくらいですか?
- 7.3. 口内炎との違いは自分でわかりますか?
- 7.4. 白板症や紅板症は必ずがんなのですか?
- 7.5. 歯ぐきのおできは口腔がんですか?
- 8. まとめ
- 8.1. 関連記事
- 9. 口腔がん検診で、お口の健康を見直してみませんか?
- 10. 【動画】舌癌や歯肉癌の初期症状を口内炎などと比較
- 11. 筆者・院長
- 11.1. 深沢 一
- 11.1.1. メッセージ

「口内炎がなかなか治らない」「舌に白いできものがある」「歯ぐきに赤い斑点がある」など、お口の中の異変が気になったことはありませんか。
多くの場合は口内炎や炎症など良性の病気ですが、中には口腔がんや、その前段階となる病変が隠れていることがあります。口腔がんは初期には痛みが少なく、見た目も口内炎に似ているため、自分では判断が難しい病気です。
しかし、早期に発見できれば治療の選択肢が広がり、お口の機能や生活の質(QOL)をできるだけ保ちながら治療できる可能性が高まります。
江戸川区では、40歳以上の区民を対象に口腔がん検診を実施しています。当院では江戸川区歯科医師会の口腔がん検診認定医が検診を担当し、必要に応じて専門医療機関へのご紹介も行っています。
この記事では、口腔がん検診の重要性や検査内容、受診方法についてわかりやすく解説します。
口腔がんとは?

口腔がんとは、舌・歯ぐき・頬の内側・口の底・口蓋・唇など、お口の中に発生する悪性腫瘍の総称です。
中でも最も多いのが「舌がん」で、口腔がん全体の約半数を占めるとされています。
口腔がんは進行すると食事や会話、飲み込みなどの日常生活に大きな影響を及ぼすことがあります。一方で、早期に発見し適切な治療を受けることで、治療後の機能を保ちやすくなる可能性があります。
初期症状は口内炎とよく似ています
口腔がんが見つかりにくい理由の一つは、初期症状が一般的な口内炎と似ていることです。
初期には痛みがほとんどないことも多く、「そのうち治るだろう」と様子を見てしまうケースも少なくありません。
次のような症状が2週間以上続く場合は、一度歯科医院や口腔外科で相談することをおすすめします。
- 治らない口内炎
- 白い斑点や白い膜
- 赤い斑点
- 舌や歯ぐきのしこり
- 出血しやすい病変
- 舌を動かしにくい
- 飲み込みにくい
- 入れ歯が急に合わなくなった
これらの症状が必ずしも口腔がんを意味するわけではありませんが、早めに確認することが大切です。
口腔がんになりやすい人
次のような方は、定期的な口腔がん検診をおすすめします。
- 40歳以上
- 喫煙習慣がある
- 飲酒量が多い
- 長期間治らない口内炎がある
- 白板症や紅板症と診断されたことがある
- 合わない入れ歯や尖った歯が慢性的に当たっている
- 口腔がんの家族歴がある
- 過去に口腔がんの治療歴がある
危険因子があるからといって必ず発症するわけではありませんが、定期的なチェックが安心につながります。
口腔がん検診では何を調べるの?

口腔がん検診は痛みを伴う検査ではありません。
主に視診と触診を組み合わせ、お口の中や首のリンパ節に異常がないかを確認します。
検診では以下のような部位を丁寧に観察します。
- 舌
- 歯ぐき
- 頬の粘膜
- 口の底
- 口蓋
- 唇
- 首のリンパ節
病変の色や形、大きさ、硬さなどを確認し、悪性が疑われる所見がないかを診査します。
検診の流れ
検診は一般的に次のような流れで行われます。
① 問診
現在気になっている症状や既往歴、喫煙・飲酒習慣などを確認します。
② 視診
お口の中を目で観察し、白色病変・赤色病変・潰瘍・しこりなどがないか確認します。
③ 触診
病変の硬さや可動性、首のリンパ節の腫れなどを確認します。
④ 結果説明
異常が認められなければ定期的な検診をご案内します。
精密検査が必要と判断した場合は、専門医療機関をご紹介します。
異常が見つかったらすぐに「がん」なのでしょうか?

いいえ、異常が見つかったからといって必ず口腔がんというわけではありません。
実際には、
などが原因であることも少なくありません。
必要に応じて経過観察を行ったり、専門医療機関で詳しい検査(生検など)をご案内したりします。
なぜ専門的な検診が重要なの?
口腔がんは、見た目だけでは良性病変との区別が難しいことがあります。
特に初期病変では痛みがなく、小さな白い斑点や赤い病変として現れることもあります。
そのため、口腔粘膜疾患の診査に慣れた歯科医師による診察が重要です。
視診・触診で異常が疑われた場合には、生検などの精密検査が必要になることがあります。
江戸川区の口腔がん検診について

江戸川区では、40歳以上の区民を対象に口腔がん検診を実施しています。
対象者
40歳以上の江戸川区民
費用
対象者は無料
※精密検査や生検などが必要となった場合は別途費用がかかります。
受診間隔
2年に1回
実施期間
通年
受診方法
受診までの流れは次のとおりです。
- 江戸川区「がん予防・事業係」へ申し込み
- 江戸川区から受診券が送付されます
- 当院へ電話で予約
- 当日、受診券と保険証を持参して来院
- 検診・結果説明
詳しくは江戸川区の案内をご確認ください。
当院で口腔がん検診を受けるメリット
当院では、江戸川区歯科医師会の口腔がん検診認定医が検診を担当しています。
また、気になる病変が見つかった場合には、必要に応じて専門医療機関と連携し、精密検査をご案内しています。
「少し気になるけれど受診するほどではないかもしれない」と感じる症状でも、お気軽にご相談ください。
よくある質問
痛みはありますか?
視診と触診が中心のため、通常は痛みを伴いません。
検診時間はどのくらいですか?
問診を含めて15〜20分程度が目安です。症状や診査内容によって前後する場合があります。
口内炎との違いは自分でわかりますか?
見た目だけで判断することは難しいため、2週間以上治らない場合は受診をおすすめします。
白板症や紅板症は必ずがんなのですか?
必ずしもがんではありませんが、一部には悪性化する可能性があるため、定期的な経過観察や必要に応じた精密検査が重要です。
歯ぐきのおできは口腔がんですか?
多くは歯の根の感染や歯周病などの炎症によるものです。ただし、長期間改善しない場合には詳しい検査が必要になることがあります。
まとめ
口腔がんは初期には自覚症状が少なく、口内炎と見分けがつきにくいことがあります。
だからこそ、「治らない」「いつもと違う」と感じたときに早めに相談することが大切です。
江戸川区では40歳以上の方を対象に無料の口腔がん検診を実施しています。定期的な検診は、病気の早期発見につながるだけでなく、お口の健康を見直す良い機会にもなります。
お口の中で気になる症状がある方や、しばらく検診を受けていない方は、この機会にぜひご相談ください。
関連記事
口腔がん検診で、お口の健康を見直してみませんか?

口腔がんは早期発見が大切です。江戸川区の対象者は口腔がん検診を受診できます。定期的なチェックはもちろん、口内炎が治らない、白い・赤い病変が気になるなどの症状がある場合も、お気軽にご相談ください。
【動画】舌癌や歯肉癌の初期症状を口内炎などと比較
筆者・院長

深沢 一
Hajime FUKASAWA
- 登山
- ヨガ
メッセージ
日々進化する歯科医療に対応するため、毎月必ず各種セミナーへの受講を心がけております。
私達は、日々刻々と進歩する医学を、より良い形で患者様に御提供したいと考え、「各種 歯科学会」に所属すると共に、定期的に「院内勉強会」を行う等、常に現状に甘んずる事のないよう精進致しております。 又、医療で一番大切な事は、”心のある診療”と考え、スタッフと共に「患者様の立場に立った診療」を、心がけております。








