「歯を削らずに虫歯を治せる」――そんな魅力的な言葉にひかれて、ドックベストセメント治療を選ぶ方が増えています。
しかし実際には、科学的な裏付けが不十分で、思わぬトラブルに発展するケースも報告されています。
本記事では、ドックベストセメント治療のリスクや問題点について、実際の事例を交えながらわかりやすく解説します。
大切な歯を守るために、正しい知識を身につけましょう。

ドックベストセメント治療に関する注意点まとめ

1. ドックベストセメントとは?

  • 「歯を削らない」ことをうたい、虫歯をあえて残してセメントのミネラル成分で殺菌する治療法。
  • しかし、殺菌効果が十分に発現しないケースがある。
ドックベストセメント治療のリスク|知らないと危ない落とし穴
ドックベストセメント治療のリスク|知らないと危ない落とし穴

2. 学術的なエビデンスが不足している

  • 歯科の主要学会では、有効性を裏付ける論文が存在しない
  • 科学的根拠に乏しく、標準治療とは言い難いのが現状。

3. 実際に起きたトラブル事例

  • 有名歯科医によるドックベストセメント治療後、内部で虫歯が進行していたケースが報告されている。
  • 神経が壊死し、骨吸収が進行してしまった患者例も存在。
  • 結果的に、無駄な費用・時間・患者の健康被害を招いたケースが複数ある。

4. 誤った認定制度と問題点

  • 「ドックベスト認定医」と称する認定証を個人発行している歯科医も存在。
  • 学術的な裏付けのないまま患者に施術されるリスクが指摘されている。

5. 神経の回復は不可能

  • 壊死した神経にセメントを塗布しても、回復することはない
  • ミイラを蘇らせる魔法のような効果は期待できず、科学的治療が必要。

6. 当院の治療方針

  • 当院では、MTAセメントスーパーボンドなどを用いた、
    エビデンスに基づく治療を優先して実施。
  • 成功率の高い方法を選択している。

7. ドックベストセメントは保険適用外

  • 日本では、厚生労働省の承認がないため自費診療
  • 詰め物や被せ物も含め、すべて自費扱いとなり費用負担が大きい。

8. まとめ|確かな診断と治療を選ぶことが重要

魅力的なうたい文句に惑わされず、
科学的に裏付けられた治療を受けることが、
歯と健康を守るために最も大切。

江戸川区篠崎で信頼できる歯科医院をお探しの皆さまへ

最近、「歯を削らない虫歯治療」として話題のドックベストセメントですが、科学的な根拠が十分とは言えず、トラブルの報告も増えています。
当院では、しっかりとエビデンスに基づいた治療を重視し、大切な歯を守るために、より安全性と成功率の高い方法をご提案しています。
正しい知識と技術で、あなたの歯の健康を長くサポートいたします。
江戸川区篠崎エリアで安心して通える歯科医院をお探しなら、ぜひ一度ご相談ください。

【動画】歯茎のニキビのような出来物・フィステル

筆者・院長

篠崎ふかさわ歯科クリニック院長

深沢 一


Hajime FUKASAWA

  • 登山
  • ヨガ

メッセージ

日々進化する歯科医療に対応するため、毎月必ず各種セミナーへの受講を心がけております。

私達は、日々刻々と進歩する医学を、より良い形で患者様に御提供したいと考え、「各種 歯科学会」に所属すると共に、定期的に「院内勉強会」を行う等、常に現状に甘んずる事のないよう精進致しております。 又、医療で一番大切な事は、”心のある診療”と考え、スタッフと共に「患者様の立場に立った診療」を、心がけております。

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