歯医者が怖い方へ:浸潤麻酔で痛みを最小限に抑える方法
歯医者が怖くて虫歯を放置
子供の頃から歯医者が怖くてずっと虫歯を放置していましたが、痛みが強くなってきました。できるだけ痛くない治療を受けたいのですが。
歯医者の椅子に座ると緊張で汗が止まらない
歯医者の椅子に座ると、いつ痛くなるか不安で常に緊張し、汗が止まらなくなります。
歯医者で麻酔が効かないと、虫歯で歯を削られる時や親知らずを抜く時などの痛みはとても我慢出来るものではありませんよね。
ここでは、歯科で主に使う浸潤麻酔について解説します。
浸潤麻酔のやり方
歯根先端近くの歯茎に打つ
歯科で行う局所麻酔は歯根先端近くの歯茎に注射する浸潤麻酔が主に使われます。
浸潤麻酔は下顎の奥歯を除いてしっかり麻酔がかかります。
浸潤麻酔が効かない時は下顎孔伝達麻酔
イラストの様に下顎の大臼歯では、浸潤麻酔により虫歯を削る治療や神経を抜く治療などで痛みが起こることがあります。歯髄の中まで十分に麻酔液が入らず、麻酔がかからないからです。
麻酔の効きが悪い時には歯根膜注射や下顎孔伝達麻酔が行われます。
また、下の奥歯は歯根が3~4本があるので麻酔が効いてない歯根があると歯を削った時に痛みが起こります。
浸潤麻酔の前に
浸潤麻酔を打つ痛みを緩和するために表面麻酔や針の無い注射器シリジェットなどが事前に用いられます。
浸潤麻酔と下顎孔伝達麻酔の違い
注射器の違い
下顎孔伝達麻酔用注射器にはリング状の取っ手が付いています。
下顎孔伝達麻酔の操作
下顎孔伝達麻酔の操作では針先を下顎孔に向けて進めます。下顎孔周囲には太い血管が走っています。
針先が血管の中に入っていないことを確認するために1度吸引します。
血液を吸引した場合には、もう一度やり直します。注射器の持ち手は吸引操作を容易にするためリング状になっています。
注射針の長さや太さ
下顎孔伝達麻酔で使用する針は浸潤麻酔よりも太く長いものを使います。
注射の時の痛みの違い
浸潤麻酔は表面麻酔などの前処置しないと針を刺した時の痛みや薬液を注入する時の痛みがありますが、下顎孔伝達麻酔は共に余り痛みを感じません。
歯科麻酔の痛みを最小限に:浸潤麻酔を快適に受けるための工夫
電動注射器
麻酔液の注入速度及び注入圧を自動でコントロールするものです。電動注射器を使っても痛みを取ることはあまり期待出来ません。
下顎大臼歯の歯根膜注射の時に力の無い女性ドクターにとってはありがたい武器になっています。
カートリッジウォーマー
体温に近い37℃に麻酔液の入ったカートリッジを温めます。
薬液を歯肉内に注入する時の痛みを和らげる効果があると言われています。
細い注射針
歯肉に分布している痛点(痛みを感じる神経の末端、痛覚)は、一平方センチに100から200個あります。
この痛点に針先が当たると痛みを感じます。その為、できるだけ細い針が有利です。歯科では33Gというのが最も細い針です。
江戸川区篠崎で痛みの少ない治療を心がけています
江戸川区篠崎駅前のふかさわ歯科クリニック篠崎では、患者様が快適な治療を受けれれるよう痛みを極力抑えた歯科治療を心がけております。「ぜんぜん痛くなかった、こんなに痛みの少ない治療なら早く来ればよかった」というご意見を頂くことも多く、大変ご好評をいただいております。
江戸川区篠崎にて、痛みに最大限配慮した快適な治療をご希望の方はぜひ一度、お気軽にご相談ください。スタッフ一同お待ちしております。
【動画】表面麻酔と針なし注射器シリジェット
筆者・院長
深沢 一
Hajime FULASAWA
- 登山
- ヨガ
メッセージ
日々進化する歯科医療に対応するため、毎月必ず各種セミナーへの受講を心がけております。
私達は、日々刻々と進歩する医学を、より良い形で患者様に御提供したいと考え、「各種 歯科学会」に所属すると共に、定期的に「院内勉強会」を行う等、常に現状に甘んずる事のないよう精進致しております。 又、医療で一番大切な事は、”心のある診療”と考え、スタッフと共に「患者様の立場に立った診療」を、心がけております。