- 1. 小臼歯とは?
- 1.1. 小臼歯の位置と本数
- 2. 小臼歯の重要な役割
- 2.1. 食べ物を噛み砕く
- 2.2. 噛み合わせを支える
- 2.3. 歯列や口元を支える
- 2.4. 発音にも関係する
- 3. 小臼歯に虫歯やトラブルが起こる原因
- 3.1. 歯と歯の間に汚れが残りやすい
- 3.2. 歯ぎしり・食いしばりの影響を受けることがある
- 3.3. 治療した歯にも再び虫歯ができることがある
- 4. 小臼歯の主な治療方法
- 4.1. 小さな虫歯
- 4.2. 大きな虫歯
- 4.3. 虫歯が歯髄まで達している場合
- 5. 小臼歯を抜歯することがあるケース
- 5.1. 矯正治療でスペースを確保する場合
- 5.2. 重度の虫歯
- 5.3. 歯根が破折している場合
- 5.4. 歯列から大きく外れて生えている場合
- 6. 小臼歯を失ったまま放置するとどうなる?
- 7. 小臼歯を守るためのセルフケア
- 7.1. フロスや歯間ブラシを活用する
- 7.2. 定期的に歯科検診を受ける
- 7.3. 歯ぎしり・食いしばりが気になる場合は相談する
- 8. まとめ|小臼歯は前歯と奥歯をつなぐ大切な歯
- 8.1. 関連記事
- 9. 小臼歯の違和感、放置していませんか?
- 10. 【動画】ステイン着色汚れをクリーニングするエアフロー
- 11. 筆者・院長
- 11.1. 深沢 一
- 11.1.1. メッセージ

小臼歯(しょうきゅうし)は、前歯と奥歯の間に位置し、食べ物を噛み砕いたり、噛み合わせを支えたりする大切な永久歯です。
「小臼歯はどこの歯?」「なぜ矯正治療で抜くことがあるの?」「虫歯になったらどのように治療する?」と疑問に思う方もいるでしょう。
この記事では、小臼歯の位置や本数、役割、起こりやすいトラブル、治療方法、抜歯を検討するケースについてわかりやすく解説します。
小臼歯とは?

小臼歯の位置と本数
小臼歯は、犬歯(糸切り歯)と大臼歯(奥歯)の間に位置する永久歯です。
前から数えて4番目が第一小臼歯、5番目が第二小臼歯にあたり、通常は上下左右に2本ずつ、合計8本あります。
前歯で切った食べ物をさらに細かくし、大臼歯へ送る役割を担っています。
小臼歯の噛む面には咬頭(こうとう)と呼ばれる山状の部分があります。一般的には複数の咬頭がありますが、その数や形態は歯の位置によって異なります。



小臼歯の重要な役割

食べ物を噛み砕く
小臼歯は、前歯で噛み切った食べ物を細かく砕き、大臼歯ですり潰しやすい状態にする役割があります。
前歯と奥歯の中間に位置し、咀嚼をスムーズに行うために重要な歯です。
噛み合わせを支える
小臼歯は、上下の歯が噛み合うことで歯列全体の噛み合わせを支えています。
小臼歯を失った状態が続くと、隣の歯が傾いたり、噛み合う反対側の歯が移動したりして、噛み合わせが変化することがあります。
歯列や口元を支える
小臼歯は歯列の一部として、頬や口元を内側から支える役割も担っています。
ただし、歯を失った際の顔貌の変化には、失った歯の本数や位置、骨や軟組織の状態などさまざまな要因が関係します。
発音にも関係する
発音には舌・唇・歯・顎など多くの器官が関係しています。
歯を失ったり歯並びが大きく変化したりすると、舌と歯の位置関係などが変わり、一部の音が発音しにくくなる場合があります。
小臼歯に虫歯やトラブルが起こる原因
歯と歯の間に汚れが残りやすい
小臼歯は前歯より奥に位置しているため、部位によっては歯ブラシの毛先を当てにくいことがあります。
特に**歯と歯の間(隣接面)**は歯ブラシだけでは十分に清掃しにくく、プラークが残ると虫歯や歯周病の原因になります。
歯ブラシに加えて、デンタルフロスや歯間ブラシを適切に使用することが大切です。
歯ぎしり・食いしばりの影響を受けることがある
小臼歯には食事の際だけでなく、歯ぎしりや食いしばりによって強い力が加わることがあります。
力のかかり方や歯の状態によっては、歯の摩耗や亀裂、詰め物・被せ物の破損や脱離などにつながることがあります。
治療した歯にも再び虫歯ができることがある
過去に詰め物や被せ物で治療した歯でも、新たに虫歯ができることがあります。
特に修復物と歯の境目などは、プラークが残りやすくなる場合があります。
虫歯の進行度によっては自覚症状が乏しいこともあるため、治療済みの歯も定期的に確認することが大切です。
小臼歯の主な治療方法
治療方法は、虫歯の大きさや位置、残っている歯質の量、噛み合わせなどによって異なります。
小さな虫歯
虫歯の範囲が比較的小さい場合には、感染した部分を必要な範囲で除去し、**コンポジットレジン(歯科用樹脂)**で修復できることがあります。
歯の色に近い材料を使用でき、症例によっては歯を削る範囲を抑えた治療が可能です。
ただし、虫歯の範囲や噛む力がかかる位置などによっては、ほかの修復方法が適している場合もあります。
大きな虫歯
虫歯の範囲が広い場合には、インレー(詰め物)やクラウン(被せ物)などによる修復を検討します。
使用する材料には、保険診療で使用できるものから、セラミックやジルコニアなどの自由診療の材料までさまざまな選択肢があります。
それぞれ適応や特徴、費用などが異なるため、歯の状態や希望に応じて選択します。
虫歯が歯髄まで達している場合
虫歯が進行して歯髄(神経)にまで感染や炎症が及んでいる場合には、根管治療が必要になることがあります。
根管治療では、感染した歯髄などを取り除き、根管内部を清掃・消毒したうえで根管充填を行います。
その後、失われた歯質の量などに応じて、詰め物や被せ物で歯の機能を回復します。
小臼歯を抜歯することがあるケース
小臼歯はできるだけ保存することが基本ですが、歯の状態や治療目的によっては抜歯を検討する場合があります。


矯正治療でスペースを確保する場合
歯が並ぶスペースが不足している場合や、前歯・口元の突出を改善する場合などに、矯正治療の一環として小臼歯を抜歯することがあります。
第一小臼歯が選択されることがありますが、どの歯を抜くか、あるいは抜歯せずに治療できるかは症例によって異なります。
歯並びや噛み合わせ、顎の状態、顔貌などを総合的に診断して治療計画を立てます。
重度の虫歯
虫歯によって歯質が大きく失われ、修復が困難な場合には抜歯を検討することがあります。
ただし、虫歯が大きいからといって必ず抜歯になるわけではありません。残っている歯質や歯根、歯周組織などを確認して保存できるか判断します。
歯根が破折している場合
歯根破折の位置や範囲によっては、歯の保存が難しくなることがあります。
破折の状態によって治療方針は異なるため、レントゲンやCTなど必要な検査を行って診断します。
歯列から大きく外れて生えている場合
顎と歯の大きさのバランスなどによって、小臼歯が本来の歯列より頬側や舌側にずれて生えることがあります。
矯正治療で歯列内へ移動できる場合もありますが、歯並びや噛み合わせ、清掃性などを総合的に検討し、抜歯が選択されることもあります。
小臼歯を失ったまま放置するとどうなる?
小臼歯を失ったままにすると、時間の経過とともに周囲の歯が移動することがあります。

例えば、
- 隣の歯が欠損した部分へ傾く
- 噛み合っていた歯が欠損部へ移動する(挺出)
- 噛み合わせが変化する
- 食べ物を噛みにくくなる
- 食べ物が詰まりやすくなる
などが起こる可能性があります。
ただし、歯を1本失ったからといって、必ずこれらの問題が起こるわけではありません。
欠損した位置や周囲の歯、噛み合わせなどを確認したうえで、必要に応じてブリッジ、インプラント、部分入れ歯などによる治療を検討します。
小臼歯を守るためのセルフケア
フロスや歯間ブラシを活用する
小臼歯の歯と歯の間は、歯ブラシだけではプラークを十分に除去しにくい場所です。
デンタルフロスや歯間ブラシなどを併用し、隣接面まで清掃することが大切です。
歯間ブラシはサイズが合っていないと歯ぐきを傷つけることもあるため、自分に適したサイズや使用方法について歯科医院で確認するとよいでしょう。
定期的に歯科検診を受ける
初期の虫歯や詰め物・被せ物の不具合は、自覚症状がほとんどないことがあります。
定期的に歯科医院でチェックを受けることで、トラブルの早期発見につながります。
歯ぎしり・食いしばりが気になる場合は相談する
歯ぎしりや食いしばりによって歯や修復物に強い力が加わっている場合には、原因や噛み合わせ、歯の状態などを確認します。
必要に応じて、就寝時に使用する**ナイトガード(マウスピース)**を検討することがあります。
ナイトガードは歯ぎしりそのものを治す治療ではありませんが、歯や修復物に加わる力によるダメージを軽減する目的で使用されます。
まとめ|小臼歯は前歯と奥歯をつなぐ大切な歯
小臼歯は、犬歯と大臼歯の間に位置し、通常は上下左右に2本ずつ、合計8本あります。
食べ物を噛み砕くだけでなく、噛み合わせや歯列を支えるうえでも重要な役割を担っています。
一方、小臼歯には虫歯のほか、歯ぎしり・食いしばりによる亀裂や破折、詰め物・被せ物のトラブルなどが起こることがあります。
「噛むと痛い」「冷たいものがしみる」「詰め物が気になる」などの症状がある場合は、早めに歯科医院で確認してもらいましょう。
また、自覚症状がなくても定期的な検診と毎日のセルフケアを続けることが、小臼歯を長く健康に保つことにつながります。
関連記事
小臼歯の違和感、放置していませんか?

小臼歯は、虫歯や歯周病だけでなく、歯ぎしり・食いしばりによる亀裂や破折、詰め物・被せ物のトラブルが起こることがあります。
「噛むと痛い」「しみる」「詰め物が気になる」などの症状があれば、早めに歯科医院で状態を確認しましょう。
小臼歯の違和感や痛み、歯並びのお悩みがある方は、お気軽にご相談ください。
【動画】ステイン着色汚れをクリーニングするエアフロー
筆者・院長

深沢 一
Hajime FUKASAWA
- 登山
- ヨガ
メッセージ
日々進化する歯科医療に対応するため、毎月必ず各種セミナーへの受講を心がけております。
私達は、日々刻々と進歩する医学を、より良い形で患者様に御提供したいと考え、「各種 歯科学会」に所属すると共に、定期的に「院内勉強会」を行う等、常に現状に甘んずる事のないよう精進致しております。 又、医療で一番大切な事は、”心のある診療”と考え、スタッフと共に「患者様の立場に立った診療」を、心がけております。





