三次喫煙の真実:子供や妊婦に及ぼす深刻な影響
三次喫煙(サードハンドスモーク)とは
副流煙の有害物質の残留
例えば父親(喫煙者)が吐き出したタバコの煙に含まれるニコチンやタールなどの化学物質は室内や車のソファー、カーテン、カーペットなどに沈着し滞留します。
また、父親(喫煙者)の髪の毛や衣服などの表面にも有害物質は残留します。 こうしたものから出る化学物質を第三者(子供や妊婦)が吸引することを三次喫煙といます。 三次喫煙でも健康被害が出ることが報告されています。
副流煙は主流煙より有害
タバコに含まれる有害物質は100種類を超えると言われています。タバコを吸っていない時のタバコ先端温度は300~400度です。タバコを吸い込むときにはタバコの先端の温度は900度にも達する為、有害物質(発癌物質など)が分解されます。
そのため、主流煙よりも福流煙の方が有害であると言えるのです。 厚労省健康ネットより
主流煙に対する副流煙の原因物質の比率
- ジメチルニトロソアミン:19-129倍
- ホルムアルデヒド:6-121倍
- アンモニア:46倍
- 一酸化炭素:4.7倍
- カドミウム:.6倍
- タール:3.4倍
- ニコチン:2.8倍
年間15,000人が犠牲に:受動喫煙がもたらす衝撃の事実
年間15,000人が死亡
厚生労働省の調査で受動喫煙・三次喫煙による死亡者は年間15,000人と推計されています。受動喫煙は、肺癌や脳卒中、SIDS(乳幼児突然死症候群)などに因果関係があるとされています。
日本でもようやく始まった受動喫煙防止対策
「改正健康増進法」や「東京都受動喫煙防止条例」が、2020年4月1日より全面施行されました。多くの施設において、屋内が原則禁煙に。屋内での喫煙には禁煙室の設置が必要に。
子供の健康被害
受動喫煙と乳幼児突然死症候群の関係
受動喫煙で乳幼児突然死症候群発症比率は左から喫煙無し1倍、母喫煙2.3倍、同室母喫煙4.6倍、父喫煙3.5倍、同室父喫煙8.5倍。
受動喫煙の影響の範囲
喫煙者が吐き出した息(呼気)にも大量の有害物質が含まれているのです。呼気の中の有害物質は、吸った後30分以上経っても排出され、周囲の空気を汚染します。
ベランダや換気扇の下でたばこを吸っているから安心だと思うのは大きな間違いです。
父親が乳児と同室でタバコを吸った場合、乳幼児突然死は8倍を超えています。
家族に喫煙者がいる場合、受動喫煙によって乳児の尿からニコチンが検出されることがわかっています。
妊婦の健康被害
低体重児出産
タバコに含まれる有害物質の中でニコチンと一酸化炭素は、血管収縮作用により胎児への十分な栄養や酸素の供給を阻害します。
そのため妊娠の異常が起こります。妊娠の初期には流産の可能性を高め、中期以降には赤ちゃんの発育を遅らせて低体重児出産(2500グラム未満)となったり、子宮筋収縮を誘発して早産になる確率が高くなります。
分煙では三次喫煙・受動喫煙を防げない
喫煙後しばらくは煙の成分を呼出している
父親がベランダでタバコを吸って直ぐに部屋の中に入ってきたのでは受動喫煙の悪影響は防げません。
肺から排出されるタバコの有害物質が失くなるにまでに30分必要ですから、ベランダで30分以上待機しなけれならないということです。
江戸川区篠崎で三次喫煙・受動喫煙の健康被害で歯周病になった方へ
ふかさわ歯科クリニック篠崎では、歯科治療は保険診療を主体に診療を行っております。江戸川区篠崎の歯科にて、三次喫煙・受動喫煙の健康被害で歯周病になった方は当院までお気軽にご相談下さい。
保険証の期限切れにご注意ください。保険証の確認が取れない場合は保険診療として取り扱うことができません。
また、マイナンバーカードによるマイナ保険証での受診にも対応しています。
筆者・院長
深沢 一
Hajime FULASAWA
- 登山
- ヨガ
メッセージ
日々進化する歯科医療に対応するため、毎月必ず各種セミナーへの受講を心がけております。
私達は、日々刻々と進歩する医学を、より良い形で患者様に御提供したいと考え、「各種 歯科学会」に所属すると共に、定期的に「院内勉強会」を行う等、常に現状に甘んずる事のないよう精進致しております。 又、医療で一番大切な事は、”心のある診療”と考え、スタッフと共に「患者様の立場に立った診療」を、心がけております。