歯周病が進行した前歯、インプラントが最善なのか?

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歯槽膿漏の前歯4本を抜歯してインプラントにしたほうが良いと言われたが?
前歯4本の歯槽膿漏がかなり進んでいます。ただし、去年の5月から受け口の歯列矯正を始めていて、まだ、2~3ヶ月ぐらいかかりそうです。
去年の7月ごろに、今歯列矯正をしていただいてる先生に相談したところ、あとで、4本一緒にインプラントにしたほうがよいといわれました。 でも、自分でかなり心配していて、できれば抜歯せずに治る方法がないかと思い、ご知恵を貸していただきたく、ご相談させていただきます。 どうぞ、よろしくお願い致します。
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🦷 歯周病が進んだ前歯4本、抜歯の必要性は?
📌 歯を残せるかは「骨の状態」がカギ
- 歯周病が進行すると、歯の周囲の**歯槽骨が吸収(溶ける)**され、歯がグラグラになります。
- 骨の吸収には以下の2つのタイプがあります:
- 🧱 垂直性吸収:一部の骨が吸収される(例:歯間部)
- 📉 水平性吸収:歯全体の周りの骨が水平に吸収される
🏥 垂直性吸収なら「再生治療」が可能なことも
- 垂直性の吸収で1壁性の骨欠損などがある場合は、
- 🔹歯周外科治療(再生療法)
- 🔹保険適用の「リグロス」などの薬剤
- ただし、再生できる骨量は最大2〜3mm程度で、限界があります。
⚠️ 水平性吸収の場合は再生困難
- 前歯では水平性の骨吸収が起こりやすい傾向があります。
- 骨が全体的に失われている場合、歯を保存するのは非常に難しいです。
💡 インプラント治療の選択肢と注意点
- 抜歯してインプラントにする場合:
- ✅ インプラントは骨の量と質が十分であることが前提
- 🦴 前歯のインプラントは骨が少ないと難しく、骨移植が必要になることも
- 💡 歯列矯正後のインプラント位置を考慮する必要もあります
🤝 最終的な判断は信頼できる歯科医師と相談を
- 「抜歯せずに残したい」というお気持ちはとても理解できます。
- ただし、長期的に安定した治療結果を得るには、
- 📷 レントゲンやCTでの骨の状態確認
- 🩺 矯正治療中の先生と歯周病専門医との連携
- 💬 セカンドオピニオンも視野に入れて検討しましょう
必要であれば、患者さまの現在のレントゲン画像などを拝見したうえで、より詳しいアドバイスも可能です。どうぞお気軽にご相談ください。
🏥 江戸川区篠崎で前歯の歯槽膿漏にお悩みの方へ

「できれば歯を抜きたくない…」そんな思いをお持ちではありませんか?
江戸川区篠崎にある当院では、前歯の歯周病(歯槽膿漏)に対する保存治療から、やむを得ず抜歯が必要な場合のインプラント相談まで幅広く対応しております。
骨の状態や矯正治療中の影響も含め、患者さま一人ひとりの背景をしっかり伺いながら、ベストな選択肢をご提案いたします。
再生治療の可否判断、骨移植の必要性なども丁寧にご説明し、不安なく治療に進める体制を整えています。
前歯の違和感や揺れ、歯ぐきの腫れが気になる方は、お早めにご相談ください。
江戸川篠崎で信頼できる歯科医院をお探しなら、ぜひ当院へ。
【動画】奥歯を抜歯したまま放置すると?
筆者・院長

深沢 一
Hajime FUKASAWA
- 登山
- ヨガ
メッセージ
日々進化する歯科医療に対応するため、毎月必ず各種セミナーへの受講を心がけております。
私達は、日々刻々と進歩する医学を、より良い形で患者様に御提供したいと考え、「各種 歯科学会」に所属すると共に、定期的に「院内勉強会」を行う等、常に現状に甘んずる事のないよう精進致しております。 又、医療で一番大切な事は、”心のある診療”と考え、スタッフと共に「患者様の立場に立った診療」を、心がけております。