5種類の不正咬合とは

  • 出っ歯(上顎前突)、受け口(反対咬合/下顎前突)、開咬( オープンバイト)、八重歯・乱杭歯、正中離開(すきっ歯)。
  • 不正咬合の種類により治療法は様々です。

歯並びが悪い種類には様々あり、様々な治療法があります。一度、歯医者に相談してみてはいかがでしょうか。きっと良い解決策が見つかるはずです。

出っ歯から八重歯まで、5つの不正咬合の特徴と治療法

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出っ歯(上顎前突)

上の歯が前に出ている噛み合わせを上顎前突(出っ歯)といいます。歯が前に出ている悪い歯並びだと、歯が折れたり唇を切ったりしやすく、見た目もよくありません。

治し方

このような人は「上顎の六歳臼歯」が前に位置していることが多いため、小学生低学年のときからヘッドギアーという装置を使って噛み合わせを正しい位置に治します。

また、バイオネーターなどのファンクショナルアプライアンスという取り外しの装置を使って上顎歯列を後ろに下げることもあります。

大人になってからの矯正治療は、4本の第1小臼歯を抜歯してワイヤー矯正で治すことが一般的です。

出っ歯(上顎前突)

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受け口(反対咬合/下顎前突)

下の歯が上の歯より前に出ている噛み合わせを反対咬合(受け口)といいます。 受け口の人は、食べ物がよく噛めないだけでなく、聞き取りにくい話し方になります。

治し方

骨格的に問題が無いケースであれば子供の内に治せば大人になっても綺麗な歯並びを維持出来ますが、下顎骨の成長が小学校の高学年から中学生にかけて予想以上に強くなる場合には再治療が必要となります。

下顎骨の成長を子供の内に予測して治療に入るタイミングを探りますが、完全な予測は困難です。

治療にはチンキャップという装置を使って下アゴの発育を抑える場合もあります。

また、上顎の成長が下顎の成長に比べ、相対的に劣っている場合には、フェイシャルマスクという装置を使って上顎骨を前方に牽引することもあります。

十分なスペース取れない時には小臼歯を抜歯し、ワイヤー矯正で悪い歯並びを綺麗な歯並びに整えます。

受け口(反対咬合/下顎前突)

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開咬( オープンバイト)

開咬( オープンバイト)とは奥歯を噛んでも前歯が噛み合わず、開いている状態の噛み合わせを言います。

開咬の噛み合わせでは前歯で食べ物を噛み切ることができないばかりか、上下の歯の間に舌を差し込んで話すようになるため、正しい舌の使い方が出来ずに聞き取りにくい発音になってしまいます。

開咬になる原因は、アデノイド肥大などが原因で鼻が詰まりになり口呼吸になることで起こったり、4歳になっても指しゃぶりが続いていたり、舌を出すクセ(舌突出癖)があったり、遺伝的要因など様々です。

開咬を放置すると大人になっても永久歯が同じ開咬になってしまう可能性があるので、小学1年生~2年生くらいまでに治療を済ませることをお薦めします。

治し方

悪いクセが原因の場合は、子供のうちなら単純な装置・プレオルソやMFT(口腔筋機能療法)だけで治療することもできます。開咬を放置すると大人になっても永久歯が同じ開咬になってしまう可能性があります。

大人の開咬の場合にはワイヤー矯正のミュー(MEAW)装置を使った治療法が一般的です。また、ミニインプラントをアンカーとする方法などもあります。

開咬( オープンバイト)

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八重歯・乱杭歯(歯並びガタガタ)

アゴが小さく、歯が並ぶ場所が狭くて、歯並びがガタガタになるのが乱杭歯(叢生)です。症状がひどくなると、あとから出てくる歯が歯列から外にはみ出し、重なりあって生えて「八重歯」と呼ばれる状態になります。犬歯がはみ出した場合も八重歯です。

乱杭歯や八重歯があると、歯ブラシがとどかず歯垢が残りやすくなります。歯が汚れやすいので、虫歯や歯周病の原因になり、健康な歯の寿命を短くしてしまいます。

治し方

矯正治療をする際、歯を並べる場所を確保するために第1小臼歯を抜歯し、マルチブラケット装置を使ったワイヤー矯正が一般的です。

V字型の狭い歯列を治すために顎骨を広げる拡大装置を併用する場合もあります。

幼稚園から小学生の成長の過程であれば取り外し式のプレオルソなどでも治療が可能です。

八重歯・乱杭歯(歯並びガタガタ)

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正中離開(すきっ歯)

上アゴの中切歯(一番前の歯)は、生えてくるときは開いていますが、側切歯(中切歯のとなりの歯)が生えてくると閉じるのが普通です。

しかし、永久歯が小さすぎたり、上唇の外側のひだ(上唇小帯)が大きすぎる時、また、中切歯の根の間によけいな歯(正中過剰歯)が生えてきた場合には開いたままになってしまいます。この様な状態になると、発音(特にサシスセソ)がしにくくなります。

治し方

歯の間に全体的に隙間がある場合にはワイヤー矯正で詰めます。正中離開の場合には、ラミネートベニア法、コンポジットレジンによるダイレクトボンディング法などがあります。

正中離開(すきっぱ)

ふかさわ歯科クリニック篠崎では、矯正装置の見た目が気になるという方でも、審美性に配慮した目立たないマウスピース矯正装置をご用意しております。患者さま一人ひとりの口腔内状況を拝見した上でご要望をしっかりと聞き、痛みの少ない無理のない治療計画をご提案いたします。江戸川区篠崎にて歯列不正(不正咬合)でお悩みで矯正治療をご希望の方は、ぜひ当院までお気軽にご相談ください。

【動画】アデノイド顔貌

筆者・院長

篠崎ふかさわ歯科クリニック院長

深沢 一


Hajime FULASAWA

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日々進化する歯科医療に対応するため、毎月必ず各種セミナーへの受講を心がけております。

私達は、日々刻々と進歩する医学を、より良い形で患者様に御提供したいと考え、「各種 歯科学会」に所属すると共に、定期的に「院内勉強会」を行う等、常に現状に甘んずる事のないよう精進致しております。 又、医療で一番大切な事は、”心のある診療”と考え、スタッフと共に「患者様の立場に立った診療」を、心がけております。

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