赤ちゃんの歯ぎしりは心配無用!成長過程で自然に治まる理由
初めての赤ちゃんが生後6ヶ月~7ヶ月くらいになると、前歯しかないの一日中ギリギリと歯ぎしりの音を立てると歯が欠けてしまうのではないかと心配になりますよね。
しかし、赤ちゃんの歯ぎしりは顎の位置を決めるためのもので、乳歯が全部生え揃う2歳3ヶ月~2歳5ヶ月頃になるとほとんどの赤ちゃんは歯ぎしりをしなくなります。
もう少し成長した3歳、4歳、5歳、6歳の子供の歯ぎしりは、筋肉や顎骨、顎関節などの柔軟性が高いため、ほとんどのケースで問題は生じません。
赤ちゃんの歯ぎしりの原因
成長のための準備
赤ちゃんは、前歯の生え始めに歯ぎしりを行うことがあります。
個人差がありますが、赤ちゃんの歯ぎしりは、上下前歯4本が生え始める生後7ヶ月~8ヶ月頃から発生します。
これは、初めて生えてきた前歯が気になったり、前歯同士を擦り合わせることで顎の位置を決めている行動だと考えられています。従って、日中の起きている時もギリギリと音を立てている赤ちゃんもいます。
昼夜問わずの赤ちゃんの歯ぎしり行動は、顎や乳歯列の成長のための準備ともいえます。
つまり、赤ちゃんの歯ぎしりは、生理的な行動で、むしろ成長に欠かせないと言っても良いでしょう。
対策
赤ちゃんの歯ぎしりは2歳3ヶ月~2歳5ヶ月頃になると次第になくなるのが普通です。歯並びに影響はなく、歯が欠けることもないので心配せずにそっと見守りましょう。大丈夫ですから。
従って、歯ぎしり対する治療や何らかの対策などは必要ないと考えられます。
3歳から6歳の子供の歯ぎしり:原因と見た目の変化
3歳~6歳児の歯ぎしりの見た目
前歯が磨り減る
写真は5歳の子供の歯ぎしりによる歯のすり減りです。矢印で示した歯の先端部、特に右側の乳犬歯に強い摩耗があり、歯が短くなったように見えます。
乳歯は永久歯よりも有機質が多いので柔らかく、少しの歯ぎしりでも歯がすり減ります。
また、歯ぎしりとは関係なく上下の第二乳臼歯が噛み合うまでの期間(1歳5ヶ月~2歳5ヶ月)は、噛み合わせが不安定で、乳歯の先端が削られる子供が多くいます。
原因
原因
顎骨の急激な成長
顎の骨が急激に成長する時期なので、それに追いつこうと筋肉がストレスを感じる。
原因
不安や心配事
日常生活の中で不安に思っていることや心配事がある。
原因
寝返りと同時に歯ぎしりも
歯ぎしりは寝ながらするものです。寝返りを打つのと同じように顎を動かしている。
原因
癖
歯ぎしり自体が癖になっている。
問題点
問題
詰め物の脱離
虫歯治療のために充填したインレー(金属の詰め物)やコンポジットレジンなどが外れやすいことがあります。
問題
歯が欠ける
歯ぎしりにより、磨り減った所にさらに追い討ちをかけるように歯が欠けることがあります。
問題
永久歯の歯並びに影響
強い歯ぎしりがあると、乳歯列から永久歯列に交換する時期に歯並びに影響が出ることが考えられます。
対策
必要なし
子供に強い歯ぎしりがある場合には歯が欠けたり歯並びに悪影響があると前述しましたが、その影響は軽微で、歯ぎしりによる問題は、ほぼ発生しないと言ってよいでしょう。
子供の筋肉や顎骨、顎関節などの柔軟性が高いためで、成長にともない順応してしまうからです。従って、対策の必要性もないと考えます。
治療
ナイトガード(マウスピース)
極めて稀ですが、激しい歯ぎしりがあり心配な時は、ナイトガード(マウスピース)などの治療法が保険適用であるので歯医者を受診してください。
ストレスが原因?中高生の歯ぎしりとその対策
中学・高校生の歯ぎしりの特徴
原因
受験勉強のストレスやいじめなどが歯ぎしりの原因になることもあります。
症状
朝起きると、あごや歯が痛い。虫歯が無いのに歯が凍みる。食事の時に噛み合わせると歯が痛い。といったような症状が出ます。
治療
この時期の歯ぎしりはストレスが解消すると自然治癒することがほとんどです。従って治療の必要性は特段ありません。
ごく稀ではありますが、生活に支障をきたすような歯ぎしりが起こる場合には歯医者を受診してください。さらに、大人の歯ぎしりの治療法や症状を知りたい方は下記を参照してください。
江戸川区篠崎で赤ちゃんや子供の歯ぎしりを治したい方へ
ふかさわ歯科クリニック篠崎の小児歯科では、虫歯治療に伴う痛みや精神的負担に配慮し、お子様とのコミュニケーションを大切にしながら、お子様が歯医者嫌いにならないよう信頼関係を築くとこらから始めます。また、マタニティ歯科にも対応し、虫歯菌をお子様に移さないマイナス1歳から始める虫歯予防の指導や妊婦の方が安心して出産できるようサポートも行っています。江戸川区篠崎で赤ちゃんや子供の歯ぎしりについて教えてくれる小児歯科をお探しの方はぜひ、当院までお気軽にご相談いただければと思います。
【動画】子供の虫歯の見分け方
筆者・院長
深沢 一
Hajime FULASAWA
- 登山
- ヨガ
メッセージ
日々進化する歯科医療に対応するため、毎月必ず各種セミナーへの受講を心がけております。
私達は、日々刻々と進歩する医学を、より良い形で患者様に御提供したいと考え、「各種 歯科学会」に所属すると共に、定期的に「院内勉強会」を行う等、常に現状に甘んずる事のないよう精進致しております。 又、医療で一番大切な事は、”心のある診療”と考え、スタッフと共に「患者様の立場に立った診療」を、心がけております。