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お子さんの歯ぎしりに気づき、「これって大丈夫なの?」と心配になる親御さんは多いものです。特に、就寝中にギリギリと音を立てて歯をこすり合わせる様子を見たり、日中も噛みしめるクセがあると、「このまま放置してもいいのか?」「何か治療が必要なのでは?」と不安を感じることもあるでしょう。

子どもの歯ぎしりは、多くの場合、成長の一環として自然に起こるものですが、場合によっては注意が必要なケースもあります。本記事では、子どもの歯ぎしりの 原因・対策・治療が必要なケース について詳しく解説し、「放置してよい歯ぎしり」と「注意すべき歯ぎしり」の違いをわかりやすく説明します。

1-1. ところで「歯ぎしり」って何か?

歯ぎしりとは、上下の歯をこすり合わせたり、強く噛みしめたりする行為のことを指します。無意識に行われることが多く、特に 就寝中に起こる歯ぎしり がよく見られます。

歯ぎしりの種類

歯ぎしりには、大きく分けて以下の3種類があります。

  • グラインディング(Grinding)
    上下の歯をこすり合わせるタイプの歯ぎしりで、ギリギリと音が鳴ることが特徴。就寝中に多く見られる。
  • クレンチング(Clenching)
    音はしないものの、強く噛みしめるタイプの歯ぎしり。日中にも無意識に行われることがある。
  • タッピング(Tapping)
    上下の歯をカチカチと打ち鳴らすタイプの歯ぎしり。比較的まれなタイプ。

子ども特有の歯ぎしりの特徴

  • 成長過程で自然に起こる
    子どもは 乳歯の生え始め永久歯への生え変わり の際に、噛み合わせを調整する目的で歯ぎしりをすることがある。
  • 音が大きく、気になりやすい
    特に グラインディング の場合、就寝中に「ギリギリ」と音を立てるため、親御さんが気付きやすい。
  • ほとんどの場合、治療の必要なし
    一時的なものであれば 成長とともに自然に治る ことが多い。

1-2. 何歳で何が起こるのか?

子どもの歯ぎしりは年齢によって原因が異なります。それぞれの成長段階ごとにどのような変化があるのかを見ていきましょう。

乳児(0歳~1歳):歯が生え始めるタイミング

乳児(0歳~1歳):歯が生え始めるタイミングの歯ぎしり
乳児(0歳~1歳):歯が生え始めるタイミングの歯ぎしり
  • 生後6か月頃から乳歯が生え始める
  • 初めての噛み合わせを経験し、顎の成長に合わせて歯をすり合わせる
  • 歯ぎしりの 音が大きくても心配不要
成長のための準備

赤ちゃんは、前歯の生え始めに歯ぎしりを行うことがあります。

個人差がありますが、赤ちゃんの歯ぎしりは、上下前歯4本が生え始める生後7ヶ月~8ヶ月頃から発生します。

これは、初めて生えてきた前歯が気になったり、前歯同士を擦り合わせることで顎の位置を決めている行動だと考えられています。従って、日中の起きている時もギリギリと音を立てている赤ちゃんもいます。

昼夜問わずの赤ちゃんの歯ぎしり行動は、顎や乳歯列の成長のための準備ともいえます。

つまり、赤ちゃんの歯ぎしりは、生理的な行動で、むしろ成長に欠かせないと言っても良いでしょう。

対策

赤ちゃんの歯ぎしりは2歳3ヶ月~2歳5ヶ月頃になると次第になくなるのが普通です。歯並びに影響はなく、歯が欠けることもないので心配せずにそっと見守りましょう。

従って、歯ぎしり対する治療や何らかの対策などは必要ないと考えられます。

幼児(2歳~6歳):歯並びの変化による影響

2歳~6歳児の歯ぎしりによる歯のすり減り
2歳~6歳児の歯ぎしりによる歯のすり減り
  • 乳歯が生え揃い、上下の噛み合わせを調整しようとする
  • 顎の発達に伴い 一時的に歯ぎしりが増えることがある
  • 顎の骨が急激に成長する時期なので、それに追いつこうと筋肉がストレスを感じる
  • 日常生活の中で不安に思っていることや心配事がある
  • 成長過程の一部なので、通常は 自然に収まる
課題
歯が磨り減る

この写真は、5歳の子どもに見られる歯ぎしりによる歯のすり減りの様子 です。矢印で示した歯の先端部、特に 右側の乳犬歯には強い摩耗があり、歯が短くなったように見えます。

乳歯は永久歯に比べて有機質が多く柔らかいため、少しの歯ぎしりでもすり減りやすい 特徴があります。

また、歯ぎしりとは関係なく、上下の第二乳臼歯が噛み合うまでの期間(1歳5か月~2歳5か月)は噛み合わせが不安定なため、乳歯の先端が削れる子どもが多く見られます

詰め物が脱離しやすい

虫歯治療のために充填したインレー(金属の詰め物)やコンポジットレジンなどが外れやすいことがあります。

歯が欠け易い

歯ぎしりにより、磨り減った所にさらに追い討ちをかけるように歯が欠けることがあります。

永久歯の歯並びに影響することがある

強い歯ぎしりがあると、乳歯列から永久歯列に交換する時期に歯並びに影響が出ることが考えられます。

対策

子どもに強い歯ぎしりがある場合、歯が欠けたり歯並びに悪影響を及ぼす可能性がある と前述しましたが、その影響は軽微であり、実際に歯ぎしりが原因で問題が発生することはほとんどない と言えるでしょう。

これは、子どもの筋肉や顎の骨、顎関節の柔軟性が高く、成長とともに順応するため です。そのため、特別な対策を講じる必要はないと考えられます。

治療

極めて稀ですが、激しい歯ぎしりがあり心配な時は、ナイトガード(マウスピース)などの治療法が保険適用であるので歯医者を受診してください。

小学生(7歳~12歳):ストレスや噛み合わせの影響

  • 永久歯への生え変わりが始まる
  • 学校や習い事でのストレス、環境の変化が影響することも
  • 「クレンチング(噛みしめ)」タイプの歯ぎしりが増える

中学生・高校生編:歯ぎしりの習慣化の可能性

受験や部活、いじめなど 精神的なストレス による歯ぎしり
受験や部活、いじめなど 精神的なストレス による歯ぎしり
  • 歯ぎしりが クセとして定着する 可能性あり
  • 受験や部活、いじめなど 精神的なストレス が影響
  • 顎関節症や歯のすり減りが気になる場合は 歯科受診を検討
症状

朝起きると、あごや歯が痛い。虫歯が無いのに歯が凍みる。食事の時に噛み合わせると歯が痛い。といったような症状が出ます。

治療

この時期の歯ぎしりはストレスが解消すると自然治癒することがほとんどです。従って治療の必要性は特段ありません。

ごく稀ではありますが、生活に支障をきたすような歯ぎしりが起こる場合には歯医者を受診してください。さらに、大人の歯ぎしりの治療法や症状を知りたい方は下記を参照してください。


子どもの歯ぎしりは、多くの場合 成長に伴う自然な現象 ですが、年齢ごとに異なる要因が影響しています。次章では、 なぜ歯ぎしりが起こるのか? 具体的な原因について詳しく解説していきます。

子どもの歯ぎしりにはさまざまな原因が考えられますが、大きく分けると 成長過程の一部、ストレス、睡眠、噛み合わせ、遺伝、その他の要因 に分類されます。それぞれの原因について詳しく解説していきます。

2-1. 成長過程の一部としての歯ぎしり

子どもの歯ぎしりは 成長の一環 として自然に起こることが多く、特に 歯の生え変わり顎の成長 に関連している場合が多いです。

歯の生え変わりによる適応反応

  • 乳歯から永久歯へ生え変わる 6歳前後 は、噛み合わせの調整が必要になる
  • 生えてきたばかりの永久歯は高さが揃っておらず、自然と歯ぎしりで調整される
  • 特に 奥歯の噛み合わせが変化する時期 に歯ぎしりが増える

噛み合わせ(かみ合わせ)の調整作用

  • 子どもは 顎の骨が成長中 のため、噛み合わせの位置を適切に保つために歯ぎしりをすることがある
  • 生理的な行為であり、 ほとんどの場合は自然に解消される

2-2. ストレスと心理的影響

子どもは ストレスを感じても言葉で表現しづらく、無意識のうちに歯ぎしりとして発散する ことがあります。

学校や家庭でのストレス

  • 新しい環境(入学・進級・転校など)への適応
  • 友人関係や学業のプレッシャー
  • 習い事の負担

睡眠時の無意識な緊張

  • 緊張や不安があると、 寝ている間も身体がリラックスできず 歯ぎしりにつながる
  • 夢を見ている間(レム睡眠)に、精神的ストレスを処理しようとする

親の離婚・転校など環境の変化

  • 生活環境の変化が大きいと、 精神的な負担 になりやすい
  • 環境が落ち着くと 自然に歯ぎしりが減る ことも多い

2-3. 睡眠の質との関係

睡眠と歯ぎしりには 深い関係 があり、睡眠の質が悪いと歯ぎしりが増えることが分かっています。

睡眠の質が悪いと歯ぎしりが増える
睡眠の質が悪いと歯ぎしりが増える

睡眠時無呼吸症候群(SAS)の影響

  • 鼻づまりや扁桃腺肥大 により 呼吸が妨げられると、無意識に歯ぎしりで気道を確保しようとする
  • いびきや息苦しさ がある場合は、小児科や耳鼻科の受診を検討

浅い眠り(レム睡眠)の歯ぎしり

  • 深い眠り(ノンレム睡眠)が短いと 身体が完全に休まらず 歯ぎしりが起こりやすい
  • 就寝直前のスマホやゲーム は睡眠の質を低下させる要因になる

2-4. 噛み合わせの問題

噛み合わせが悪いと、無意識のうちに 歯ぎしりで調整しようとする ことがあります。

乳歯と永久歯のバランス

  • 乳歯が抜けた後、新しい永久歯がまだ完全に生えていない時期は 噛み合わせが不安定 になりやすい
  • 一時的な歯ぎしりなら 自然に収まることが多い

矯正が必要な場合と不要な場合

  • 歯が極端にずれている、または 咬み合わせが深すぎる(過蓋咬合) 場合は矯正が必要
  • 歯ぎしりによる 歯のすり減りが目立つ 場合は、歯科医に相談

2-5. 遺伝的要因

歯ぎしりは 遺伝の影響 を受けることがあり、親が子どもの頃に歯ぎしりをしていた場合、 子どもも同じように歯ぎしりをする傾向 があります。

歯ぎしりの遺伝的要因
歯ぎしりの遺伝的要因

親も歯ぎしりをしていたケース

  • 家族内で 噛み合わせや歯の形が似ている ことが関係
  • 親自身も ストレスに対して歯ぎしりで対処するタイプ の場合、子どもも同じ傾向を示すことがある

2-6. その他の要因

歯ぎしりには 生活習慣や健康状態も影響 することがあります。

アレルギーや鼻づまりによる口呼吸

  • アレルギー性鼻炎や花粉症 により、 鼻呼吸がしづらいと歯ぎしりが増える
  • 口呼吸が習慣化 すると、顎のバランスが崩れて歯ぎしりにつながることも

カフェインや砂糖の摂取による影響

  • カフェイン(コーラ・お茶・チョコレートなど) は、神経を刺激し歯ぎしりを助長する
  • 砂糖の過剰摂取 により、交感神経が興奮して寝つきが悪くなり、睡眠の質が低下

まとめ

子どもの歯ぎしりの原因は、 成長過程の一部として自然に起こるものから、ストレス、睡眠の質、噛み合わせ、遺伝、生活習慣 など多岐にわたります。

要注意のポイント

乳歯の生え変わりや顎の成長に伴う歯ぎしりは自然なもの
ストレスや環境の変化が影響することもある
睡眠時無呼吸症候群が関係する場合は、医師の診察を検討
噛み合わせの問題がある場合は歯科医に相談
カフェインや砂糖の摂取、口呼吸なども影響する

次章では、 歯ぎしりを放置しても大丈夫なケースと、注意が必要なケース について解説します。

子どもの歯ぎしりは、 成長の一環として自然に起こるものが大半 です。しかし、 歯や顎にダメージを与えるような場合 には注意が必要です。この章では、 放置して問題ないケースと、受診が必要なケース について詳しく解説します。

3-1. 基本的には問題ないケース

子どもの歯ぎしりは、 ほとんどの場合、成長に伴い自然に改善 します。以下のようなケースでは 特に治療の必要はありません

自然に改善する場合

  • 乳歯の生え変わりに伴う一時的な歯ぎしり
  • 新しい歯が生えてくる時期に噛み合わせを調整している場合
  • 成長とともに歯ぎしりの頻度が減少している

歯や顎への影響がない場合

  • 歯の すり減りが軽度で、特に痛みもない
  • 顎の関節に違和感がない(口を開けるときに音がしない・痛みがない)
  • 日中の噛みしめや食いしばりがない

このような場合は、特に治療をせずに経過観察でOK!

3-2. 注意すべきケース

一方で、 歯や顎、全身に影響を与えるような歯ぎしり には注意が必要です。以下のような症状が見られる場合は、 小児歯科を受診 しましょう。

歯がすり減りすぎている

  • 歯の表面が極端に削れてしまっている(歯の高さが低くなる)
  • 知覚過敏のような症状がある(冷たいものがしみる)
  • 歯にヒビや欠けが見られる

歯のすり減りがひどい場合、ナイトガード(マウスピース)を使用することも検討

顎関節症の症状がある

  • 朝起きたときに顎が痛む
  • 口を開け閉めするときに「カクカク」と音がする
  • 顎が疲れやすい、または開けづらい

噛み合わせに問題がある可能性も。歯科医に相談を!

頭痛や肩こりなどの症状がある

  • 寝起きに頭痛や肩こりがある
  • 日中も食いしばるクセがある(授業中・集中時に歯を噛みしめている)
  • 顔の筋肉がこわばっている

歯ぎしりによる筋肉疲労が原因の可能性あり。ストレスや生活習慣の改善が必要!

3-3. 小児歯科を受診する適切なタイミング

「どのタイミングで歯医者に行くべき?」と悩むこともあるでしょう。以下のような場合は 歯科受診を検討しましょう

📌 いつまでも歯ぎしりが続く場合

  • 小学生になっても歯ぎしりが減らない
  • 中学生以降になっても続く、または悪化している
  • 長期間にわたって強い歯ぎしりが続いている

通常、乳歯の時期の歯ぎしりは自然に治ることが多いが、長期間続く場合は相談を!

📌 受診時に歯科医がチェックするポイント

歯科医院では、以下のようなチェックが行われます。

歯のすり減り具合の確認(すり減りがひどい場合はマウスピースを提案)
顎関節の状態チェック(口を開けるときの痛み・音の有無)
噛み合わせの確認(矯正治療が必要なケースかどうか)
ストレス要因のヒアリング(日常生活でのストレスが影響していないか)

必要に応じてマウスピースの使用、生活習慣の改善指導が行われる

【まとめ】

子どもの歯ぎしりは 成長過程で自然に改善することが多い ため、基本的には 放置しても問題ないケースが多い です。しかし、 歯や顎に負担がかかっている場合は注意が必要 です。

📌 放置してもOKな場合

✅ 一時的な歯ぎしり(乳歯の生え変わりなど)
✅ 歯のすり減りが軽度で、痛みや違和感がない
✅ 顎関節のトラブルがなく、成長とともに減っている

⚠ 受診が必要な場合

歯が極端にすり減っている・知覚過敏がある
顎関節の痛みや違和感がある
頭痛や肩こりなどの症状がある
長期間続く、または成長とともに悪化している

気になる症状がある場合は、小児歯科でチェックしてもらうのがベスト!

次章では、 子どもの歯ぎしりに対する具体的な対策 について詳しく解説していきます。

子どもの歯ぎしりの多くは 成長の一環 であり、特に問題がなければ 特別な治療を必要としません。しかし、 睡眠の質を改善したり、ストレスを減らしたりすることで、歯ぎしりの頻度を軽減できる場合 があります。ここでは、 自宅でできる対策歯科医院での治療 について詳しく解説します。

4-1. 自宅でできる対策

子どもの歯ぎしりを和らげるために、 睡眠環境の見直しやストレス管理 など、日常生活でできる対策を試してみましょう。

📌 睡眠環境の改善(リラックスできる環境を整える)

睡眠環境の改善(リラックスできる環境を整える)
睡眠環境の改善(リラックスできる環境を整える)
  • 寝室を暗くする(強い光があると、眠りが浅くなり歯ぎしりが増える)
  • リラックスできるBGMを流す(波の音やオルゴールの音楽など)
  • スマホやゲームは寝る1時間前までに終わらせる(ブルーライトは睡眠の質を低下させる)

📌 ストレスケア(親子の会話・安心感を与える)

  • 寝る前に親子でリラックスした会話をする(不安を取り除く)
  • 「今日はどんなことがあった?」と話を聞いてあげる(気持ちを整理できる)
  • 安心感を与えるためにハグをするなどのスキンシップを増やす

📌 食事改善(カフェインや砂糖を控える)

  • 寝る前のカフェイン摂取を避ける(お茶・コーラ・チョコレートに注意)
  • 砂糖の摂取を控えめに(血糖値の乱高下が交感神経を刺激し、歯ぎしりにつながる)
  • 夕食は消化の良いものを選び、就寝の2時間前までに済ませる

4-2. 歯科医院での治療

自宅での対策を試しても改善しない場合や、 歯のすり減りがひどい場合 は、歯科医院での治療を検討しましょう。

📌 マウスピース(ナイトガード)の適応

マウスピース(ナイトガード)の適応
マウスピース(ナイトガード)の適応
  • 歯ぎしりの力から歯を保護するために、ナイトガード(就寝時のマウスピース)を使用することがある
  • 柔らかい素材のものが多く、違和感なく装着できる
  • 強い歯ぎしりによる歯の摩耗や痛みがある場合に効果的

📌 噛み合わせの調整

  • 歯科医が噛み合わせを確認し、必要に応じて調整を行う
  • 極端に歯の高さが合っていない場合、歯の形を整えることもある
  • 噛み合わせが改善されることで、歯ぎしりの頻度が減ることがある

📌 矯正治療が必要なケース

  • 噛み合わせのずれが原因で歯ぎしりが続いている場合、矯正治療を検討
  • 過蓋咬合(噛み合わせが深すぎる)や開咬(前歯が噛み合わない)などの場合、矯正が効果的
  • 矯正専門の歯科医と相談しながら治療を進める

【まとめ】

子どもの歯ぎしりは、 成長とともに自然に改善することが多い ですが、 生活習慣を見直すことで歯ぎしりの頻度を減らせる 可能性があります。

📌 自宅でできる対策

睡眠環境の改善(暗い部屋・リラックスできる音楽)
ストレスケア(親子の会話・安心感を与える)
食事改善(カフェインや砂糖の摂取を控える)

📌 歯科医院での治療

歯ぎしりがひどい場合はナイトガード(マウスピース)を検討
噛み合わせの調整が必要なケースも
矯正が必要な場合は歯科医と相談

自宅での対策を試しながら、必要に応じて歯科医院での診察を受けましょう!

子どもの歯ぎしりについて、親御さんがよく抱く疑問にお答えします。

Q1. 子どもの歯ぎしりは何歳まで続くのですか?

子どもの歯ぎしりは 乳歯が生え始める0歳~1歳頃 から始まり、 小学校低学年(7歳~9歳)頃まで続くことが一般的 です。

乳児期~幼児期(0歳~6歳) → 歯の生え変わりによる適応反応
小学校低学年(7歳~9歳) → 永久歯への生え変わりが進み、一時的に増加
小学校高学年~中学生(10歳~15歳) → 成長とともに自然に減少

一般的に、成長に伴い自然に改善するため、過度な心配は不要です。

Q2. 歯ぎしりがひどい場合、歯が欠けたりしますか?

強い歯ぎしりが 長期間続くと、歯がすり減ったり、欠けたりする可能性 があります。

注意すべき症状

  • 歯の先端が丸くなったり、短くなっている
  • 歯にヒビや亀裂が入っている
  • 歯がしみる(知覚過敏の症状が出る)

このような場合は、歯科医院で診察を受け、ナイトガード(マウスピース)の使用を検討しましょう。

Q3. 歯ぎしりをすると歯並びが悪くなりますか?

基本的には歯ぎしりが原因で歯並びが悪くなることはありません。 むしろ、 成長過程で噛み合わせを調整する役割 を果たしていることもあります。

ただし、以下のような場合は注意が必要です。

歯並びに影響するケース

  • 歯ぎしりが極端に強く、歯が削れすぎる場合
  • 顎の発育に影響を与えるほど強い食いしばりがある場合
  • 指しゃぶりや口呼吸など、他の悪習癖を併発している場合

歯並びに違和感がある場合は、小児歯科または矯正歯科で相談すると安心です。

Q4. マウスピースは子どもでも使えますか?

はい、子どもでもマウスピース(ナイトガード)を使用することは可能です。

マウスピースが適応されるケース

  • 歯がすり減りすぎている場合
  • 顎関節症の症状(顎の痛み・違和感)がある場合
  • 頭痛や肩こりなどの症状がある場合

子ども用マウスピースの特徴

  • 柔らかい素材で作られており、違和感が少ない
  • 成長に合わせて調整が可能(歯並びの変化に対応)

ただし、軽度の歯ぎしりには不要な場合が多いため、歯科医と相談のうえで使用を決めましょう。

Q5. 歯ぎしりは遺伝するの?

歯ぎしり自体が遺伝するわけではありませんが、歯ぎしりを引き起こしやすい要因は遺伝的に受け継がれる可能性があります。

遺伝が関係すると考えられる要素

  • 噛み合わせの特徴(親子で似ていることが多い)
  • 顎の大きさや形(噛み合わせのずれが影響することも)
  • ストレスへの反応の仕方(親が歯ぎしりをする場合、子どもも同じくストレス解消の手段として歯ぎしりをすることがある)

親が歯ぎしりの経験がある場合、子どもも同じ傾向を示すことがあるため、注意深く観察しましょう。

【まとめ】

歯ぎしりは小学校低学年頃までに自然に減ることが多い
強い歯ぎしりが長期間続くと、歯がすり減ったり、欠けたりすることがある
基本的には歯ぎしりで歯並びが悪くなることはないが、噛み合わせに影響することもある
必要に応じて子どもでもマウスピースを使用できるが、軽度の歯ぎしりなら不要な場合が多い
歯ぎしりそのものが遺伝するわけではないが、噛み合わせやストレスの影響を受けやすい体質は遺伝する可能性がある

気になる症状がある場合は、歯科医院で相談しましょう!

子どもの歯ぎしりは、 成長の過程で自然に起こるものであり、基本的には過度に心配する必要はありません。 特に乳歯の生え始めや、永久歯への生え変わりの時期には、 噛み合わせを調整するための生理的な歯ぎしり がよく見られます。

しかし、 歯がすり減りすぎている、顎の痛みがある、長期間にわたって続く などの症状がある場合は、小児歯科を受診することが大切です。

また、 歯ぎしりの原因にはストレスや睡眠環境、生活習慣も影響するため、自宅でできる対策も重要です。
✅ 睡眠環境の改善(暗い部屋・リラックスできる音楽)
✅ ストレスケア(親子の会話・安心感を与える)
✅ 食生活の見直し(カフェインや砂糖を控える)

まずは 生活習慣の見直し から始め、必要に応じて歯科医院で相談することで、子どもの健やかな成長をサポートしましょう。

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【動画】子供の虫歯の見分け方

筆者・院長

篠崎ふかさわ歯科クリニック院長

深沢 一


Hajime FULASAWA

  • 登山
  • ヨガ

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日々進化する歯科医療に対応するため、毎月必ず各種セミナーへの受講を心がけております。

私達は、日々刻々と進歩する医学を、より良い形で患者様に御提供したいと考え、「各種 歯科学会」に所属すると共に、定期的に「院内勉強会」を行う等、常に現状に甘んずる事のないよう精進致しております。 又、医療で一番大切な事は、”心のある診療”と考え、スタッフと共に「患者様の立場に立った診療」を、心がけております。

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