目次

「子どもの歯並びが気になるけれど、いつから矯正を始めればいいの?」「できれば痛みや負担の少ない方法で治したい…」そんな保護者の声に応えるのが、プレオルソという新しい矯正方法です。

プレオルソは、3〜10歳の子どもを対象としたマウスピース型の矯正装置で、歯並びだけでなく「口呼吸・舌癖・姿勢」といった機能面まで総合的に改善できるのが特徴です。
特に、江戸川区篠崎周辺で小児矯正を検討しているご家庭にとっては、早期対応で将来のワイヤー矯正を避けられる可能性もあります。

本記事では、プレオルソの仕組みや他の矯正との違い、メリット・デメリット、適応年齢、費用や通院頻度まで、初めての方にもわかりやすく解説します。

🧠 マウスピース矯正の一種だが歯を「直接」動かさない?

プレオルソは、ワイヤーで歯を動かす一般的な矯正とは異なり、「筋機能訓練」を通じて歯並びを整えるマウスピース型の矯正装置です。歯を直接動かすのではなく、舌や唇、頬の筋肉バランスを整えることで、間接的に歯列を正しい方向へ導くのが最大の特徴です。

この装置は、装着中に「正しい舌の位置」「口を閉じる習慣」などを無意識のうちに身体に覚えさせる構造になっており、子どもの自然な成長を利用しながら矯正が進む仕組みです。

プレオルソ
プレオルソ

🧒 3〜10歳の子ども限定の矯正装置

プレオルソは、乳歯と永久歯が混在している「混合歯列期」に使用することを前提とした治療法で、対象年齢はおよそ3歳〜10歳が理想とされています。

この時期は、顎の骨が柔らかく成長中であるため、筋肉機能のトレーニングによって歯や顎の位置を自然に整えやすいのです。永久歯が生え揃う12歳以降になると顎の成長が止まり、プレオルソの効果はほぼ期待できなくなるため、早めのスタートが肝心です。

⚙️ 舌・唇・頬の筋肉のバランスを整える原理とは?

歯並びの乱れは、実は「歯」そのものの問題よりも、「舌の位置」や「口呼吸」「唇の癖」などの口腔周囲筋のバランスの乱れが原因であることが多いです。

プレオルソは、以下のような筋機能訓練効果を自然に得られるよう設計されています:

  • 👅 舌を上顎の正しい位置(スポット)に導くことで、出っ歯や開咬を予防
  • 😮‍💨 口呼吸を鼻呼吸に切り替えることで、顎の正しい成長をサポート
  • 😊 唇を閉じる力(口唇閉鎖力)を育てることで、歯列を内側に保つ力が働く

このように、プレオルソは「口腔機能そのものを育てる」という点で、他の矯正とは一線を画すアプローチなのです。

🧩 ワイヤー矯正との違い【表で比較】

ワイヤー矯正とプレオルソは、矯正の目的や仕組みが大きく異なります。ワイヤー矯正は歯を金属の力で直接動かすのに対し、プレオルソは筋肉のバランスを整えて**「歯が並ぶ環境そのものを整える」**のが特徴です。

比較項目プレオルソワイヤー矯正
対象年齢3〜10歳(混合歯列期)小学校高学年〜成人
装置の形状マウスピース型(取り外し可能)ブラケット+ワイヤー(常時装着)
矯正方法舌・唇・頬など筋機能トレーニング+歯列誘導歯を物理的に動かす
痛みの有無少ない強い痛みを感じることがある
費用相場約10万〜30万円約60万〜150万円
衛生面取り外し可能で清掃しやすい清掃しにくく、虫歯リスクがある

🔍 プレオルソは痛みが少なく、始めやすく、自然な成長を利用する矯正法。ワイヤー矯正は仕上げや重度の不正咬合に適しているといえます。

🔄 床矯正との違いと併用の可能性

床矯正もプレオルソと同様にマウスピース型で取り外し可能ですが、目的とアプローチに違いがあります。

比較項目プレオルソ床矯正
主な目的口腔筋のトレーニング+歯列誘導顎の拡大(スペース確保)
年齢目安3〜10歳5歳〜12歳(成長期)
装置の調整自然な習慣形成で進めるネジを回して物理的に顎を拡大
装着時間夜間+日中1時間15時間以上必要
痛みほぼなしネジ調整時に軽い痛みあり

併用も可能!
プレオルソで舌・唇などの機能を整え、その後に床矯正で顎を拡大するという組み合わせもあります。歯並びの乱れの「原因」と「結果」の両方にアプローチできる方法です。

💎 インビザラインとの違いと使い分け

インビザラインは歯を正確に動かすことを目的としたマウスピース矯正であり、プレオルソとは以下のような違いがあります。

比較項目プレオルソインビザライン(ファースト含む)
対象年齢3〜10歳6歳〜成人
主な目的筋機能の改善+歯列誘導歯を精密に動かす
装置の仕組み汎用型マウスピースで習慣形成患者専用設計で段階的に歯を移動
装着時間夜間+日中1時間20時間以上装着
費用相場約10万〜30万円約50万〜100万円

🔍 プレオルソは子どもの口腔習慣の改善に特化しており、インビザラインは永久歯列完成後の本格矯正に最適です。

📌 適応症一覧(出っ歯・開咬・受け口など)

プレオルソは、以下のような**軽度から中等度の歯列不正(不正咬合)**に効果を発揮します:

Applicable cases

適応症例

プレオルソは軽度から中等度の不正咬合のほぼすべてのケースに効果を発揮します。またそれぞれの歯列不正の複合タイプにも効果的です。

上顎前突(出っ歯)
上顎前突(出っ歯)

上顎の歯が前に出ている。上顎の顎骨自体も前に出ている場合もある。

叢生(乱杭歯)
叢生(乱杭歯)

上下の歯がガタガタな状態。ちょうど4人掛けの椅子に3人が座るよう様なもの。

過蓋咬合
過蓋咬合

上顎の前歯が下顎の前歯をほとんど覆うようにかみ合わせが深い状態。

開咬・オープンバイト
開咬・オープンバイト

上下の前歯が大きく開いている状態。その間に舌を突き出して隙間を埋めようとする傾向が強くなります。

反対咬合(受け口)
反対咬合(受け口)

下顎の歯が前に出ている状態。下顎の顎骨自体も前に出ている場合もある。

上顎前突+叢生
上顎前突+叢生

上顎前突と叢生が合併した状態。更には、過蓋咬合が合併する場合もある。

症例タイプ特徴
🦷 上顎前突(出っ歯)上の前歯が前に突き出ている状態
🦷 叢生(乱ぐい歯)歯が重なってガタガタに並んでいる状態
🦷 過蓋咬合上の前歯が下の前歯を覆いすぎている噛み合わせ
🦷 開咬(オープンバイト)上下の前歯に隙間があり、噛み合わない状態
🦷 反対咬合(受け口)下の前歯が上の前歯より前にある状態
🦷 混合型上記の症状が複数組み合わさったケースも適応可能

これらの症状は、口呼吸・舌の癖・姿勢・食習慣などの生活習慣によって悪化することが多く、プレオルソはその原因にアプローチする装置として非常に有効です。

🧬 軽度〜中等度の不正咬合が対象

プレオルソは、「歯を直接動かす」のではなく、歯列が自然に整うように口腔環境を改善する治療法です。そのため、以下のような比較的軽度〜中等度の症例に向いています。

✅ 対象になるケース:

  • 前歯が少し傾いている・ガタガタしている
  • 顎の成長バランスが悪い(左右・前後)
  • 指しゃぶり・口呼吸・舌癖がある
  • 将来ワイヤー矯正を避けたい

❌ 対象外になるケース:

  • 顎の骨格そのものに重度のズレがある
  • 歯の本数に異常がある(先天欠如など)
  • 重度の叢生や受け口(装置が入らないほど)

💡 補足: 装着が難しい症例でも、事前に「他の装置」で前処置をしてからプレオルソに移行することも可能です。歯科医師との相談が大切です。

⏰ 効果が期待できる「最適な年齢」とは?

プレオルソが最大限の効果を発揮するには、成長期の早い段階で始めることが重要です。

年齢適応目安特徴
3〜5歳口呼吸・舌癖の改善を主目的歯列への影響は限定的
6〜8歳歯並びと顎の発育を同時に矯正できる最適期永久歯の生え始めに合わせて効果が高まる
9〜10歳軽度な歯列不正なら対応可能顎の成長が終わりに近づくため効果が下がる

🔔 目安としては、5〜6歳頃の開始が最も効果的とされており、この時期に習慣づけることで、本格的なワイヤー矯正が不要になるケースもあります。

プレオルソには、症例ごとに最適な治療ができるよう3つのタイプが用意されています。それぞれのタイプは、歯並びの問題点に応じて設計されており、適応症例が明確に分かれています。

タイプⅠ
タイプⅠの適応症
  • 上顎前突(出っ歯)
  • 叢生(八重歯などの歯並びがガタガタ)
  • 過蓋咬合(前歯の噛み合わせが深い)
  • 各種保定(綺麗な歯並びになった後の固定)
タイプⅡ
タイプⅡの適応症
  • 開咬(前歯が上下に開いたオープンバイト)
  • 開咬の保定(綺麗な歯並びになった後の固定)
タイプⅢ
タイプⅢの適応症
  • 反対咬合(受け口・下顎全体が前に出ている)
  • 逆被蓋(前歯数本の反対咬合)
  • 反対咬合の保定(綺麗な歯並びになった後の固定)

🔵 タイプⅠ:出っ歯・叢生・過蓋咬合

タイプⅠは、以下のような上顎の前歯に関する不正咬合に適したモデルです。

🦷 適応症例:

  • 上顎前突(出っ歯):上の前歯が前に突き出している状態
  • 叢生(乱ぐい歯・八重歯):歯が重なり合ってガタガタになっている状態
  • 過蓋咬合:上の前歯が下の前歯を深く覆っている噛み合わせ

📌 特徴:

  • 舌の位置を改善し、上顎の成長をコントロールしながら歯列を整えます
  • 後戻り防止用の保定装置としても活用できます

特に「前歯の見た目が気になる」「八重歯が出てきた」というお子さまに効果的です。

🔴 タイプⅡ:開咬・保定用

タイプⅡは、**上下の前歯が噛み合わない「開咬(オープンバイト)」**の改善に向いています。

🦷 適応症例:

  • 開咬(オープンバイト):上下の前歯が開いて噛み合わない状態
  • 開咬の保定:矯正後の歯並びを安定させるための維持目的

📌 特徴:

  • 装着中に舌が正しい位置に収まりやすい構造になっており、開咬の原因である舌突出癖の改善を促します
  • 開咬に伴う発音のしづらさや、口呼吸のクセの改善にも効果的

タイプⅡは、特に**舌を前に出す癖(舌突出癖)**があるお子さまにおすすめです。

🟢 タイプⅢ:反対咬合・逆被蓋

タイプⅢは、**受け口(反対咬合)**に対応するモデルです。

🦷 適応症例:

  • 反対咬合(受け口):下の前歯が上の前歯より前に出ている状態
  • 逆被蓋:前歯数本のみが反対咬合になっている部分的なケース
  • 反対咬合の保定:治療後の後戻りを防ぐ保定用

📌 特徴:

  • 装着することで下顎の過成長を抑制し、上顎の正常な発育を促進
  • 顎の成長バランスを整え、受け口の進行を抑える効果が期待できます

プレオルソタイプⅢは、3〜5歳など比較的早期に開始することで高い効果が得られるとされています。

🌬 口呼吸から鼻呼吸への改善

プレオルソは、装着中に自然と口が閉じるよう設計されています。そのため、口呼吸が習慣になっている子どもでも、無意識に鼻呼吸へ移行できるようサポートします。

鼻呼吸が定着すると…

  • 😷 風邪や感染症にかかりにくくなる
  • 😪 睡眠の質が向上
  • 😮‍💨 アデノイド顔貌(口元の突出)を予防

さらに、お口の体操や舌トレーニングを併用することで、より早く、確実に口呼吸からの脱却が可能です。

👅 舌の正しい位置を学習できる

歯並びの乱れには、舌の位置が大きく関係しています。本来、舌は上顎(口蓋)の決まったスポットに収まるのが理想ですが、以下の原因でズレることがあります。

  • 指しゃぶりやおしゃぶりの習慣
  • 口呼吸
  • 舌の筋力低下

プレオルソは、装着中に舌が自然と正しい位置に導かれる設計になっているため、舌癖を改善しながら歯並びや発音まで整えることができます。

🦷 歯並びと顎の成長を自然に誘導

プレオルソは、歯を強制的に動かすのではなく、成長期の「顎の発育」をサポートすることで、歯が自然に並ぶ環境を整えます。

✅ プレオルソの成長誘導効果:

  • 顎の幅が広がり、永久歯が生えやすいスペースを確保
  • 噛み合わせのバランスが整い、上下の顎の成長が均等に
  • 歯列の乱れをワイヤー矯正なしで予防・改善

特に6〜8歳頃に始めると、将来的に矯正が不要になるケースもあります。

😌 痛みが少ない・取り外し可能で衛生的

プレオルソは、柔らかいポリウレタン素材のマウスピースでできており、装着時の痛みや違和感が非常に少ないのが特徴です。

🦷 保護者にとってのメリット:

  • ✅ 子どもが痛がらず継続しやすい
  • ✅ 食事や歯磨きのときは取り外せて衛生的
  • ✅ 破損や誤飲のリスクも低い

ワイヤー矯正のように「口内炎」や「清掃不良による虫歯リスク」が少ないのも、大きな安心ポイントです。

💰 費用が安く、始めやすい

プレオルソは、他の矯正方法と比べて費用が比較的安く、始めやすい治療法です。

矯正方法費用の目安
プレオルソ約10万〜30万円
床矯正約20万〜60万円
インビザライン約50万〜100万円
ワイヤー矯正約60万〜150万円

📝 特に、「できれば本格矯正は避けたい」「まずは軽く始めたい」という保護者には、コストパフォーマンスに優れた選択肢と言えます。

プレオルソは多くのメリットがある一方で、すべての症例に対応できるわけではありません。適切な使い方や症例選定が重要であり、注意すべき点もあります。

🚫 重度の不正咬合には対応できない

プレオルソは「口腔機能の改善」と「成長誘導」によって歯並びを整える装置のため、歯を直接大きく動かすような力は持っていません

❌ 対応が難しい症例:

  • 顎の骨格そのものに大きなズレがある
  • 歯のねじれや重なりが著しい重度の叢生
  • 極端な受け口や出っ歯(上顎・下顎の前突)
  • 装置が物理的に入らないほど口腔内が狭い

このような場合、プレオルソ単独では改善が困難であり、ワイヤー矯正や外科的治療が必要になるケースもあります。事前に矯正専門医による診断が必須です。

📉 装着時間を守らないと効果が出ない

プレオルソは、「決まった時間に継続して装着すること」で初めて効果を発揮する装置です。推奨される装着時間は以下の通りです。

🕐 装着時間の目安:

  • 夜間(就寝中):6〜8時間
  • 日中:1時間(読書やテレビ視聴時)

💡 1日7〜9時間の装着が基本です。

装着時間が不十分だと…

  • 筋肉のトレーニング効果が得られず改善が遅れる
  • 装置を異物と感じて、夜間に無意識に外してしまう
  • 期待した効果が出ない、または後戻りする可能性

⚠️ 保護者の声かけと使用状況の確認が成功のカギとなります。

😖 慣れるまで違和感があることも

プレオルソはソフトな素材でできているため、痛みは少ないですが、初めて装着したときには口に異物があるような違和感を覚える子どもが多いです。

よくある初期の反応:

  • 「しゃべりにくい」「飲み込みづらい」
  • 「唾液が増える」「くすぐったい」
  • 「すぐに外したくなる」

🛠 対処法:

  • 初日は10〜20分程度の装着からスタート
  • 楽しい時間(テレビ・絵本など)に装着
  • 「がんばってるね!」「キレイな歯並びになるよ」とポジティブな声かけ

📅 ほとんどの子どもは1週間〜10日程度で違和感が軽減し、慣れていきます。

プレオルソは、ただ装着するだけでなく、正確な診断と段階的な治療管理が必要です。ここでは、初診から装着、治療完了後の保定までの流れと、それぞれの期間について解説します。

📝 初診〜装着までの流れ

プレオルソ治療は、以下のようなステップで進行します。

🔍 ステップ1:初診カウンセリング

  • 歯並びや噛み合わせ、口呼吸、舌癖の有無を確認
  • 保護者の不安や希望を丁寧にヒアリング

📸 ステップ2:精密検査

  • 口腔内写真の撮影
  • レントゲン(パノラマ、セファロ)撮影
  • 歯型採取や咬合診査(必要に応じて)

🗂 ステップ3:診断と治療計画の説明

  • プレオルソが適応かどうかを診断
  • タイプⅠ〜Ⅲのいずれが合うかを判断
  • 装着時間や注意点、費用の見積もりを説明

🦷 ステップ4:装置の製作・装着スタート

  • 完成したプレオルソを装着
  • 正しい使い方・着脱・清掃方法を指導

💡 装着開始後1〜2週間は「慣らし期間」として短時間の使用からスタートします。

⏳ 効果が出るまでの期間と通院頻度

プレオルソは、口腔機能を整えるアプローチのため、ワイヤー矯正と比較すると効果の出方はゆるやかです。ただし、正しい使用を継続すれば6ヶ月ほどで変化を感じ始めるケースが多いです。

📆 治療期間の目安

症例の程度おおよその期間
軽度6ヶ月〜1年
中等度1年〜2年
習癖の改善(口呼吸・舌癖)3〜12ヶ月

🏥 通院頻度

  • 装着開始〜3ヶ月:1〜2ヶ月ごとのチェック
  • 以降:3〜4ヶ月ごとの経過観察
  • 必要に応じて装置の再製作・調整を実施

🧠 装着時間を守り、歯科医院の指示に従うことで、より短期間で効果が得られやすくなります。

🔄 矯正完了後のリテーナーと後戻り対策

プレオルソ治療が終了しても、歯や顎は「動いたあとに元に戻ろうとする力(後戻り)」を持っています。 そのため、保定期間(リテーナー期間)がとても重要です。

🛡 後戻り防止の対策

  • プレオルソを引き続き夜間のみ保定用として使用
  • または**専用のリテーナー(保定装置)**に切り替える
  • 年1回の定期検診で後戻りの有無を確認

📝 口腔習慣の見直しも重要

  • 鼻呼吸の維持
  • 舌の位置をスポットにキープ
  • よく噛む・姿勢を正すなどの生活習慣指導

📣 歯並びだけでなく、「口の使い方」を習得した子どもは、後戻りしにくく、長期的に安定した歯列が期待できます。

プレオルソは、正しく使用し、毎日のお手入れを丁寧に行うことで最大限の効果を発揮します。ここでは、装着時間・生活の中での注意点・お手入れの具体的方法を詳しく解説します。

🕐 1日の装着時間の目安と生活習慣

プレオルソの基本的な装着時間は、以下の通りです:

時間帯推奨装着時間
夜間就寝時6〜8時間
日中リラックスタイムに1時間(読書・テレビ視聴中など)

✅ 合計7〜9時間が目安です。

📌 装着時に意識したい生活習慣:

  • 口はしっかり閉じて鼻呼吸を意識
  • 会話中はそのまま話してOK(むしろトレーニングになります)
  • 唾液を飲み込むことで舌・口唇筋トレーニングにも

💡 装着時間を守ることが効果のカギ! 特に日中の1時間は「ながら装着」で無理なく習慣化しましょう。

🍽 食事・会話・運動時の注意点

プレオルソは取り外し式の矯正装置なので、TPOに応じた使い分けが大切です。

🍴 食事中は必ず外す

  • 食べ物が詰まりやすく、装置が変形・破損するリスクあり
  • 食後は歯磨きをしてから再装着を

💬 会話は装着したままでOK

  • 会話によって舌と唇の動きが鍛えられ、トレーニング効果UP

🏃‍♂️ 激しい運動時は外す

  • ランニングや格闘技など、衝撃や誤飲の可能性がある場合は外しましょう

🍼 水や無糖のお茶は装着中でもOKですが、糖分のある飲料はNGです。

🧽 清掃・保管・洗浄剤の使い方

装置を清潔に保つことは、口腔内の健康と矯正効果の維持に欠かせません。

🧼 毎日の洗浄

  • 軽く水洗い or ぬるま湯(40℃以下)で流す
  • やわらかい歯ブラシ+中性洗剤(台所用のJOYなど)で優しく磨く
  • 歯磨き粉の使用はNG(研磨剤が素材を傷つけます)

🧪 週1〜2回の除菌洗浄

  • 市販のマウスピース洗浄剤を使用(矯正用・リテーナー用)
  • 3分以上浸け置きしない(素材の劣化や変色の原因に)

📦 保管方法

  • 使用後は水分を拭き取り、しっかり乾燥
  • 専用ケースで清潔に保管
  • 高温(直射日光・車内・ドライヤー等)を避ける

洗浄剤の選択

洗浄剤
洗浄剤

1日1回中性洗剤を付てブラシで磨きます。従って、台所で使うJOYなどの中性洗剤は使用可能です。

装置をお口から出した後は、必ずお水ですすぎ、冷暗所に保管してください。※ 装置変形の恐れがある為、お湯は使用しないでください。

矯正用リテーナー・マウスピース用洗浄剤
矯正用リテーナー・マウスピース用洗浄剤
毎週のお手入れ

1週間に1回矯正用リテーナー・マウスピース用洗浄剤で洗浄します。

食器用漂白剤で洗浄(4倍に薄め、3分程度浸ける)3分以上浸けると色あせや装置のヘタる原因になります。

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🩹 口閉じテープの活用方法

プレオルソの効果を高めるために、「口閉じテープ」の併用が推奨されることがあります。これは就寝中の鼻呼吸を習慣化させるためのサポートアイテムです。

🩹 貼り方のコツ

  • 上下の唇を軽く内側にしまい、テープを縦に1枚貼る
  • 外れやすい場合は「たすき掛け(×)」にすると安定
  • 肌にやさしいタイプ(不織布・低刺激)を使用する

🛒 市販のおすすめテープ

  • 「優肌絆(ニトムズ)」「ナイトミン」「ネルネル」など
  • 太幅タイプがズレにくく使いやすい

💡 使用に違和感がある場合は、まず数分の装着から始めて慣らしましょう。

口閉じテープ
口閉じテープ

おすすめ口閉じテープ

優肌絆 肌にやさしいテープ 不織布(白) 太幅 25mm*4.5m ニトムズ。

口閉じ専用テープが他社から販売されていますが、「肌にやさしいテープ」が安くて良いと思います。購入するときは「太幅」をお薦めします。

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肌にやさしいテープ

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肌にやさしいテープ

※ 小林製薬から鼻呼吸を促す「ナイトミン」、三晴社からは「ネルネル」という口閉じ専用テープが販売されています。

口閉じテープの貼り方
口閉じテープの貼り方

貼り方

上下口唇に一枚のテープを縦に貼ってください。外れ安い場合には、たすき掛け(×字の様に)貼ってください。

上下の口唇を少し内側に入れ込んでテープを貼ります。

プレオルソは「家庭での取り組み」が成功のカギを握る矯正装置です。特に装着習慣の定着や、日々の声かけ、歯科医院との連携が治療効果に直結します。保護者がどのようにサポートできるかを具体的に解説します。

📅 装着習慣をつけるための工夫

プレオルソの装着習慣を定着させるためには、「無理なく・楽しく・毎日続けられる仕組みづくり」が重要です。

✅ 続けやすくなる工夫:

  • タイムスケジュール化
     例:夜寝る前 → 歯磨き → プレオルソ装着 → 絵本タイム
     このように毎日の流れに組み込むと習慣になりやすいです。
  • 「ながら装着」タイムの設定
     日中は、テレビを観ている時間や塗り絵中、宿題中などに1時間だけ装着。
  • ごほうびカレンダーの活用
     装着できた日はシールを貼るなど、ゲーム感覚で継続をサポート。

👨‍👩‍👧 続けることが「当たり前」になると、自然に装着を嫌がらなくなります。

📣 子どもが嫌がるときの声かけと対処法

最初はプレオルソに違和感を覚え、**「つけたくない」「気持ち悪い」**と訴える子どもも少なくありません。ここで大切なのは「叱る」のではなく、寄り添って乗り越える工夫です。

🗣 有効な声かけ例:

  • 「頑張っててえらいね!」(努力を認める)
  • 「キレイな歯並びになるんだよ〜!」(未来の変化を伝える)
  • 「5分だけつけてみよう!」(短時間からのチャレンジ)

🛠 対処法:

  • 最初は短時間(10〜20分)からスタート
  • 遊びやリラックスタイムに装着
  • 装着中に痛みや当たりがある場合は装置の調整を依頼する

🌟 「自分で選ばせる」工夫も◎:「今つける?あと10分後にする?」という選択肢提示は、自己決定を促し協力度が上がります。

📋 歯科医との連携・定期チェックの重要性

プレオルソは、家庭だけで完結する治療ではありません。専門の歯科医師と継続的に連携しながら進めることが非常に大切です。

🏥 歯科医院でのサポート内容:

  • 装着状況や進行度のチェック
  • 装置が合わなくなってきた場合の再調整
  • 舌や口周りの機能トレーニングの指導
  • 保護者へのフォローや励まし

📅 通院頻度の目安:

  • 初期:1〜2ヶ月ごと
  • 安定期:3〜4ヶ月ごと

📌 歯科医との密なコミュニケーションがあることで、

  • 装着ミスの早期発見
  • 保護者の不安解消
  • 子どものモチベーション維持

実際にプレオルソを使ったご家庭の声からは、矯正効果だけでなく、日常生活での変化や課題点も見えてきます。 ここでは、成功例と注意が必要なケースをそれぞれご紹介します。

😊 成功事例から見る効果の実感

👧 7歳・女の子(出っ歯傾向)

「プレオルソを始めて半年くらいで前歯の出方が自然になってきました!口もいつの間にかしっかり閉じられるように。歯医者さんでも“鼻呼吸が定着してきたね”と褒めてもらえました。」

👦 6歳・男の子(開咬+口呼吸)

「夜寝るときに装着するだけなので負担が少なく、嫌がらずに使ってくれました。鼻炎気味だったのが軽くなって、ぐっすり眠れるようになったのが何より嬉しいです。」

📈 保護者の声に共通するのは以下のポイントです:

  • 歯並びだけでなく口の使い方の変化に気づけた
  • 子どもの成長を活かした治療に納得感がある
  • 通院のたびに前向きなアドバイスがもらえる安心感

😟 失敗例に学ぶ注意点と改善策

🧒 5歳・男の子(叢生・装着拒否)

「最初から違和感が強く、なかなか慣れてくれず…徐々に装着の時間が短くなってしまい、結局半年後に断念。早くから根気よくサポートすればよかったと反省しています。」

👩‍👧 8歳・女の子(反対咬合・通院不足)

「忙しくて通院が数ヶ月空いてしまい、気づけば装置が合わなくなっていました。調整し直しでタイムロス…。先生に『定期チェックは必須』と言われた理由がよくわかりました。」

⚠️ 失敗に繋がりやすいポイント:

  • 毎日の装着時間が不足
  • 子どもが装着を嫌がってしまう(慣らし不足/声かけ不足)
  • 歯科との連携が途切れてしまう(装置のズレ・習慣の崩れ)

💡 改善策としては:

  • 初期は短時間装着→徐々に延長
  • 保護者の声かけ・見守りの工夫
  • 歯科医との定期的なチェックと状況共有

プレオルソは自由診療のため基本的に保険適用外ですが、費用は他の矯正に比べて安価で、医療費控除の対象になる場合があります。

💰 全国の費用相場と当院の料金例

  • 全国相場は、おおよそ3万〜20万円程度が一般的です。
  • 歯科医院や地域によっては、5万〜15万円程度というケースも多く見られます。

📦 費用内訳(クリニックにより異なります)

  • 初診・相談料:0〜5,000円
  • 精密検査・診断料:20,000〜50,000円程度
  • 装置本体代:20,000〜150,000円
  • 調整料・再製作料:1回2,000〜5,000円/装置交換2万〜5万円

💰 当院の料金

種類金額 ※単位:円
プレオルソ相談料 3,000円、精密検査料 30,000円、1年毎に80,000円。
※ 2年目以降は、更に治療を続けるか、その都度ご相談します。

初年度は、合計で113,000円(税別)、124,300円(税込み)
MFT66,000円 (税別)、72,600円(税込み)

🧾 医療費控除の条件と申請方法

プレオルソは、子どもの成長を支える機能的治療として行われる場合、医療費控除の対象となるケースが一般的です。

✔ 控除の要件

  • 年間医療費が10万円超(または総所得×5%超)の場合
  • 子どもの歯列不正が機能障害として認められると診断されていること
  • 通院交通費(公共交通機関、付き添い分も可)が申請可能

✔ 申請方法

  • 必要書類:領収書・交通費明細・(必要に応じて)診断書
  • 手続き:確定申告(国税庁のWeb作成コーナー利用可能)
    → 通院費・ローンで分割した場合も対象

🏥 保険適用されるケースとは?

  • 基本的には 保険適用不可(自由診療)
  • 例外として、厚生労働省が定める疾患や顎変形症・先天欠如など顎骨や噛み合わせに明らかな機能障害がある場合は、保険対象となる可能性あり。
    → この場合、厚生省適合施設で治療が必要です。

プレオルソは「装置を渡して終わり」ではなく、子どもの成長に寄り添いながら進める矯正治療です。だからこそ、医院選びがとても重要になります。失敗しないために見るべき3つのポイントをご紹介します。

👨‍⚕️ 小児矯正専門医の在籍有無

プレオルソは、子どもの成長段階に合わせた診断と指導が不可欠です。そのため、「小児矯正に詳しい歯科医」がいるかどうかが、医院選びの大きなポイントになります。

🔍 チェックすべきポイント:

  • 日本矯正歯科学会 認定医/指導医の在籍
  • 小児歯科・矯正歯科を専門としているか
  • 子どもの発育に詳しく、MFT(口腔筋機能療法)にも対応しているか

👩‍⚕️ 専門知識のある医師ほど、「装置だけでなく口周りの癖や生活習慣」までトータルで見てくれます。

📚 初診カウンセリングで聞くべきこと

医院選びで大切なのが**初診相談(カウンセリング)**です。以下のような質問をしてみると、医院の方針や丁寧さが見えてきます。

🗨 質問例:

  • うちの子の症状にはどのタイプのプレオルソが合うか
  • 装着時間や効果が出るまでの目安期間
  • 成長に応じて他の治療へ移行する可能性はあるか
  • 装着のサポート方法や習慣化のアドバイスはもらえるか

🎯 医師だけでなく、スタッフの対応や説明のわかりやすさも医院の信頼性を測る目安になります。

プレオルソを検討される保護者の方から、よく寄せられる質問にお答えします。治療を始めるタイミングや、効果の持続性、他の矯正との併用についてなど、よくある不安や疑問を丁寧に解説します。

❓ 何歳から始めるのがベスト?

🧒 プレオルソは、基本的に3〜10歳の子どもを対象としています。

この時期は「歯並び」だけでなく、「舌・唇・頬などの筋機能」が発達する大切な時期。特に前歯が生えそろう6〜8歳頃は、治療効果が高く現れやすいゴールデンタイムです。

👩‍⚕️ 歯科医の見解:

「骨の成長を活かした矯正ができるため、ワイヤー矯正が必要になる前に始めるのが理想です」

❓ 使用後に後戻りすることはある?

🔁 習慣や姿勢が元に戻ると、歯並びも後戻りする可能性があります。

特に口呼吸・舌癖・姿勢不良が改善されない場合、せっかく整った歯並びが崩れてしまうことも。そうならないために、**日常の癖を改善する指導(MFT)**や、リテーナー(保定装置)の使用が推奨されます。

✅ 後戻りを防ぐには…

  • 装着期間を守る
  • 保定期間中も通院する
  • 口呼吸や舌の位置を常に意識

❓ 他の矯正方法と併用できる?

はい、併用可能です。

プレオルソは「永久歯列の矯正」に入る前段階の予防的な矯正装置として使われることが多いため、症状の進行具合によっては次のような矯正にスムーズに移行するケースもあります。

👓 例:

  • **床矯正(拡大床)**と並行して顎の発育を促進
  • インビザラインファーストやマウスピース矯正にステップアップ
  • プレオルソで改善しきれない場合はワイヤー矯正に移行

👩‍⚕️ 歯科医と相談しながら、成長に応じた段階的な矯正計画を立てることが大切です。

江戸川区篠崎でプレオルソ矯正をお考えの方へ|お子さまの歯並びを自然に整える方法

江戸川区篠崎エリアでお子さまの歯並びにお悩みの方へ――
当院では、成長期の子どもの発育に寄り添う【プレオルソ】矯正を導入しています。

✅ 小児矯正に精通した歯科医が在籍
✅ 3〜10歳の“歯並び×呼吸×姿勢”を総合的にサポート
✅ 初診カウンセリング・保護者との丁寧な相談体制

「将来ワイヤー矯正が必要になるかも…」と不安な方も、まずはお気軽にご相談ください。
江戸川区篠崎で、予防から始める子どものやさしい矯正を一緒に考えてみませんか?

【動画】指しゃぶりや指吸いを止めさせる方法

筆者・院長

篠崎ふかさわ歯科クリニック院長

深沢 一


Hajime FUKASAWA

  • 登山
  • ヨガ

メッセージ

日々進化する歯科医療に対応するため、毎月必ず各種セミナーへの受講を心がけております。

私達は、日々刻々と進歩する医学を、より良い形で患者様に御提供したいと考え、「各種 歯科学会」に所属すると共に、定期的に「院内勉強会」を行う等、常に現状に甘んずる事のないよう精進致しております。 又、医療で一番大切な事は、”心のある診療”と考え、スタッフと共に「患者様の立場に立った診療」を、心がけております。

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