舌癒着症は、舌の位置や可動域に異常があることで、呼吸や授乳、発音などに影響を及ぼす先天的な状態です。
江戸川区篠崎の当院では、歯科の立場から口腔機能の異常にいち早く気づき、必要に応じて専門医との連携を行っています。

舌癒着症が引き起こす口呼吸とその対策

✅ 舌癒着症とはどんな病気?

  • 正式名称は「喉頭蓋・咽頭偏位症」
    舌癒着症は、舌の位置異常によって喉や気道に影響を及ぼす先天的な状態です。
  • 舌が先天的に前方に位置し、ひきつれた状態になる
    舌が下顎に強く付着しているため、自由に動かせず、緊張したような状態になります。
  • 喉頭蓋や喉頭全体が前上方に引っ張られる・曲がる
    舌の異常な位置が喉の構造にも影響し、気道が狭くなる原因となります。
舌癒着症の術前・術後 日本舌癒着症学会より引用
舌癒着症の術前・術後 日本舌癒着症学会より引用

📌 舌癒着症と呼吸の関係

  • 舌癒着が強いと鼻呼吸が困難に
    舌の位置異常によって鼻腔の通気が妨げられ、自然と口呼吸になりやすくなります。
  • 空気の通り道が狭くなり、常に口が開いた状態に
    舌が後方を押し上げることで気道が狭まり、無意識に口を開けて呼吸する習慣がついてしまいます。
  • 強い舌癒着症の赤ちゃんは鼻呼吸がしづらく、授乳がうまくできない
    舌の動きが制限されているため、吸う力が弱く、呼吸も苦しくなりやすいため、授乳が長引いたり途中で嫌がったりします。
  • 授乳中の乳首や乳房の痛みは、舌癒着症のサインかも
    赤ちゃんの舌の動きが不自然だと、正しい吸着ができず、母親側に痛みや傷が生じることがあります。こうした場合は舌癒着症の有無を確認するとよいでしょう。

🔍日本舌癒着症学会

  • 日本舌癒着症学会の公式ウェブサイトには、舌癒着症に関する詳細な資料が掲載されています。
    舌の位置異常や喉頭蓋・咽頭偏位の状態を視覚的に理解するのに役立ちます。

  • 根本的な治療は耳鼻咽喉科での外科的手術のみ
    舌癒着症の改善には、舌の可動域を広げるための**切開手術が基本となります。
  • 対症療法やマッサージでは限界がある
    舌のひきつれを緩和する目的でマッサージや舌の運動療法が行われることもありますが、構造的な異常を治すには外科的処置が必要とされています。
口呼吸や授乳トラブルは、舌癒着症が原因かもしれません

江戸川区篠崎の当院では、舌癒着症に関するご相談を承っております。舌が下あごに強く付着していることで、呼吸や発音、授乳に支障をきたすことがあります。赤ちゃんの授乳がうまくいかない、いびきがひどい、口呼吸が気になる…そんなときは一度、専門的な評価を受けてみませんか?
当院では、必要に応じて適切な医療機関へのご紹介も行っております。お子さまの健やかな成長をサポートするために、早めのご相談をおすすめします。

【動画】アデノイド顔貌

筆者・院長

篠崎ふかさわ歯科クリニック院長

深沢 一


Hajime FUKASAWA

  • 登山
  • ヨガ

メッセージ

日々進化する歯科医療に対応するため、毎月必ず各種セミナーへの受講を心がけております。

私達は、日々刻々と進歩する医学を、より良い形で患者様に御提供したいと考え、「各種 歯科学会」に所属すると共に、定期的に「院内勉強会」を行う等、常に現状に甘んずる事のないよう精進致しております。 又、医療で一番大切な事は、”心のある診療”と考え、スタッフと共に「患者様の立場に立った診療」を、心がけております。

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